ネパールとインドの陸路の国境で入国

【陸路で入国】ネパール〜インド国境越えのルートと移動手段

インドとチベット自治区に囲まれた内陸国であるネパールを訪れる日本人の大半は、ネパール唯一の国際空港であるカトマンズのトリブバン国際空港を利用して入国している。

そして、ネーパルとインドとの間には外国人旅行者に解放している国境が下記の6ヵ所あり、これらを利用すれば効率良く旅をすることができる。

  • カーカルビッタ(東部ジャパ郡)

  • ビールガンジ(中部パルサ郡)

  • ベルヒヤ(通称スノウリ:西部ルパンデヒ郡)

  • ジャムナハ(通称ネパールガンジ:中西部バケ郡)

  • ダンガディー(極西部カイラリ郡)

  • ガッダチャウキ(通称マヘンドラナガル:極西部カンチャンプール郡)

ネパールからインドへ入国する旅行者がよく通るのは、交通や宿泊の便利さからカーカルビッタ、ビールガンジ、ベルヒヤ(スノウリ)の3ヵ所で、インドからネパールへ入国する際も同様である。

しかし、日本人がインドへ入国するにはビザが必要なので、事前にビザを取得しておく必要がある。
空路であれば、事前にオンラインで申請をして、インドの空港でアライバルビザを取得することができるが、陸路ではアライバルビザは取得できない。

また、ネパールとインドの間には時差があり、ネパールの方がインドより15分早いので注意が必要。

ネパール〜インド間の主な国境とルート


ネパール側カーカルビッタ〜インド側ラーニガンジ

ネパール南部のタライ平原を東西に走るマヘンドラ・ハイウェイの東端に位置するカーカルビッタへは、カトマンズから直行バスが出ており、ムグリン、ナラヤンガート、ヘタウダを経由して所要約15時間。
カトマンズを15:30〜17:00に出発するバスに乗れば翌朝にはカーカルビッタに着く。

バスを降りて国境へ向かうと左側にイミグレーションが、その向かいには小さい銀行がある。
インド側には銀行がないので、ここでインド・ルピーを入手しておくといいでしょう。

国境のインド側はラーニガンジという町で、ここからタクシーやオートリクシャーを利用すればスィリグリーまで約1時間、ダージリンへはさらに2〜3時間で着く。

インドからネパールへ向かう際も同様で、スィリグリーやダージリンからタクシーやオートリクシャーを利用し、国境の町であるラーニガンジへ行くことができる。

最寄りの空港であるバグドグラ空港からは、スィリグリーまで約17㎞で所要20分、ダージリンまで約65㎞で所要3時間かかる。
バグドグラ空港へは各地からフライトがあり、デリーから所要約1時間、コルカタから所要約2時間。

最寄りの駅であるニュー・ジャルパイグリ駅からは、スィリグリーまで約4㎞で所要5〜10分、ダージリンまで約27㎞で所要約1時間かかる。

ニュー・ジャルパイグリ駅へはコルカタ・ハウラー駅から特急で約8時間、急行で10〜13時間。

ネパール側ビールガンジ〜インド側ラクソウル

陸路で国境を越える旅人が最も多く通るルートで、カトマンズやポカラからはバスでムグリン、ナラヤンガート、ヘタウダを経由して所要約9時間。

いずれも7:00頃に出発して夕方に着く便と、19:00頃に出発して朝に着く便があるが、夕方に着いた場合は国境の町で1泊して行くのが一般的で、ネパール側のビールガンジもインド側のラクソウルも町中にホテルや安宿が何軒かある。

ビールガンジのバスターミナルから国境まで約2㎞あり、歩いてもいいがリクシャーも利用できる。
ラクソウルからパトナーへは鉄道よりも直行バスの方が早く、ムザッファルプル経由で所要約6時間。

パトナーでバスや列車に乗り換え、ガヤーやコルカタへ行ける。
また、ラクソウルのバスターミナルは、線路を越えて50mほど行った所にある。

インドからも同様で、パトナー市内のパトナー・ジャクソン駅に各地から列車があり、ニューデリー駅から特急で約12時間、コルカタ・ハウラー駅から急行で約8〜12時間。

パトナー市内から約7㎞西のパトナー空港へはコルカタ、ムンバイ、ベンガルール、デリーなど各地からフライトがあり、デリーからは所要約90分。
空港からパトナー市内へはタクシーで10〜15分。

また、パトナーのニュー・バスステーションから国境の町ラクソウル行きのバスがあり、所要8〜9時間。

ネパール側ベルヒヤ(スノウリ)〜インド側ナウタンワ

ベルヒヤはスノウリと呼ばれることが多く、インドのバナーラスへ向かう旅人がよく通るルート。
カトマンズやポカラからはバスでムグリン、ナラヤンガードを経由して所要約9時間。

いずれも7:00頃に出発して夕方に着く便と、19:00頃に出発して朝に着く便があるが、夕方に着いた場合は国境の町で1泊して行くのが一般的で、ネパール側のスノウリか1つ手前のバイラワの町中にホテルや安宿が何軒かある。

国境のインド側はナウタンワという町で、ここからバスなどでゴーラクプルまで所要2〜3時間。
ゴーラクプルからバナーラスへはバスもあるが列車の方が快適で、所要5〜7時間で着く。

インドからも同様で、ゴーラクプル中心部から約10㎞東のゴーラクプル空港へは各地からフライトがあり、空港から市内まではタクシーやオートリクシャーで20〜30分ほど。
市内の鉄道駅へはニューデリー駅から急行で12〜17時間、バナーラスから急行で4〜8時間。

ネパールでインドのビザを取得する方法


カトマンズのインドビザ申請センターで申請・取得をすることができる。
場所はタメル地区東側の大通りカンティ・パト(Kanti Path)を北上し、アンバサダーホテル(Ambassador Hotel)の所で左斜めの道に入り、左手にイギリス大使館を見ながら5分ほど歩くと右側にインド銀行の看板とインドビザ申請センター(Indian VISA Service Center)がある。

タメル地区からここまで歩いて15分ほどで、さらに進むとインド大使館があるが、ここではビザの申請は受け付けていないので注意が必要。

ビザの種類と取得の手順


観光ビザ

日本人がカトマンズのインドビザ申請センターで取得できるのは、6ヶ月有効の観光ビザで、有効期間はインドへ入国した日からではなく、ビザが発給された日からなので注意が必要。

また、ビザの申請は事前に公式サイトからオンラインで申請する必要があり、いきなりセンターに行っても取り合ってくれないので、オンラインで申請した翌日以降にセンターに行くこと。

申請受付の時間は平日の9:30〜12:00、発給までの所要日数は7〜10営業日、受け取りは15:00〜17:00。
センターで申請をする際に必要なもの下記の通り。

  • パスポート
    残存有効期間が6ヶ月以上と、査証欄の余白が2ページ以上あるもの。
  • 顔写真1枚
    サイズ51㎜×51㎜の証明写真で、この写真がビザに印刷される。
    この写真は、写真に収まる頭頂部や顎先の位置、目の高さなどが細かく決められている。
  • 申請料
    申請料Rs4350+サービス料Rs500の合計Rs4850。
  • ビザ申請書
    ビザ申請書は、インド政府サイトからオンラインでのみ入手できる。
    サイトの左端にある、Regular Visa Applicationをクリックすると申請画面になるので、必要事項を入力して申請書を作成し、作成した申請書を印刷する。
    印刷した申請書の指定の位置2ヶ所に署名をして完成。

    インド政府の申請サイトはこちら。
    インド政府公式オンラインビザ申請サイト(INDIAN VISA ONLINE)

通過ビザ

ネパールからインドを経由して第三国へ行く場合のみ申請可能で、取得の手順は上記の観光ビザと同じだが、申請にはインド出国用の航空券が必要になる。

有効期間はビザが発給された日から15日間で、申請料はRs2300。
また、デリーで乗り継ぎ日本へ帰る場合のみ、72時間以内なら空港でトランジットビザを発給している。

ビザに関しての詳細はこちら
インドへの入国とビザ申請・取得方法
ネパールへの入国とビザの申請・取得と滞在期間延長方法

基本情報はこちら
インドの基本情報-時差、言語、人口、宗教、首都、飲料水など
ネパールの基本情報-時差、言語、人口、宗教、首都、飲料水など

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インドの気候と観光・旅行のベストシーズン
ネパールの気候と観光・旅行のベストシーズン

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在インド日本大使館
インド大使館

カトマンズのインドビザ申請センターの場所はこちら

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