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【雨と気温】インドの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン

インドの地理と天気・気候の特徴


世界第7位の国土面積を誇るインドは、地域によって気候が異なるが、季節は大きく雨季、乾季、暑季の3つに分けられる。

インドではこの3つの季節は“Hot,Hotter,Hottest”と言われ、つまりは暑いということなのだが、だからといって一年中どこへ行っても暑いということはなく、地域によっては年間を通じて寒冷で、特にヒマラヤ山脈がそびえる北部山岳地帯の高地では、冬には零下20℃前後にまで冷え込む。

その一方で、インドの最高気温を記録する北西部の砂漠地帯や北インドのデリーなどでは、夏の日中は40℃超えは珍しくなく、時には50℃に達することもある。

また、デカン高原南部のベンガルールやウーティ、西海岸南部のコーチンなどの町は、年間を通じで気温の変化が少なく、20〜30℃前後と過ごしやすい。
このように、とにかく地域によって気候が大きく異なるので、訪れる地域と季節にあった準備が必要。

雨季


地域による違いもあるが、6〜9月が雨季で、この時期はインドで最も雨が多い季節となる。

しかし、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことは少なく、決まった時間帯にまとまった雨が降ることが多いので、観光ができないというわけではないが、特に雨が多い地域の観光は、この時期は避けた方がいい。

この時期に特に雨が多いのは、ムンバイやコーチンなどの西海岸沿いの町、そしてダージリンなどのヒマラヤ山脈南側の町。

これらの地域は、インド南西から吹き寄せる、アラビア海の湿気を含んだ季節風(モンスーン)の影響を大きく受け、1ヶ月の降水量は多い月で600㎜以上になる。

また、チェンナイなどの東海岸南部のベンガル湾沿いの町は、東北からの季節風の影響を受け、10〜11月に最も雨が多くなり、降水量は多い月で300㎜を超える。
北インドのデリーなどの降水量は月に200㎜前後。

この時期に雨が少ないのは、ヒマラヤ山脈西端のヒマーチャル・プラデーシュ州、そしてインド最北の地であるラダック地方があるジャンムー・カシュミール州。

ほとんどの地域では、雨季の気温は夏と冬の中間くらいだが、これらの地域は雨季に最も気温が高くなり、そして冬はかなり冷え込むため、この時期が最も過ごしやすい。

また、ウッタラカンド州のヒマラヤ山中の聖地では、6〜10月が巡礼のシーズン。
ラージャスターン州の砂漠地帯周辺も季節風の影響があまりなく、雨が少ない。

乾季


地域によって少し違いはあるが、雨季の6〜9月以外の季節が乾季で、この時期はほとんど雨が降らない。
そのなかでも冬となる11〜2月は、北部山岳地帯を除けばインド観光のベストシーズン。

この時期、北部山岳地帯は朝晩は零下20℃前後まで冷え込むため、冬山の登山が目的でなければ、観光で訪れるのは避けた方がいい。

北インドに位置するデリーなどは一日の寒暖の差が大きく、日中は20℃以上まで気温が上がり過ごしやすいが、朝晩は5℃前後まで冷え込む。

この時期に北インドで深夜バスや夜行列車に長時間乗る場合は、防寒対策が必須となる。
年間を通じて気温の変化が少ない南インドは、日中は25〜30℃前後、朝晩は15〜20℃前後と過ごしやすい。

暑季


3月下旬から雨季に入るまでの約2ヶ月間が暑季で、年間を通じて最も暑い夏となる。
特に猛暑となる北インドのデリーなどでは日中は40℃を超え、ラージャスターン州の砂漠地帯周辺では最高気温が50℃に達することもあり、この時期に北インドを観光するのは体力的にかなりきつい。

南インドのベンガルールやコーチンは、日中でも30℃前後と比較的過ごしやすいため、この時期は南インドを中心に観光するのがいいでしょう。

しかし南インドでも、東海岸のチェンナイなどでは、最高気温は40℃前後まで上がる。
また、ヒマラヤ山脈南側のダージリンや、北部山岳地帯を訪れるのも悪くない季節。

主要都市の天候グラフ


ニューデリーの天候グラフ

インドの気候と観光・旅行のベストシーズン
ニューデリーの2016〜2017年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
コルカタの天候グラフ

インドの気候と観光・旅行のベストシーズン
コルカタの2015〜2016年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
ムンバイの天候グラフ

インドの気候と観光・旅行のベストシーズン
ムンバイの2014〜2015年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
チェンナイの天候グラフ

インドの気候と観光・旅行のベストシーズン
チェンナイの2016〜2017年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
バンガロールの天候グラフ

インドの気候と観光・旅行のベストシーズン
バンガロールの2015〜2016年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト

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