【日本から個人で】チトワン国立公園への行き方【ネパールの世界遺産】
この記事の目次
チトワン国立公園とは?
中央ネパールの南部、マハーバーラタ山脈とチューリヤ丘陵の間に広がるタライ平原の一角に位置するチトワンは、かつては王家の狩猟場だったこともあり、手付かずの大自然が残されていた。
周辺では先住民のタルー族が暮らし、田園風景の平原の彼方にヒマラヤ山脈の峰々が姿を現わす。
そんな豊かな自然に囲まれたチトワンで急速な開拓が行われるようになると、失われた大自然を保護するため、1962年にネパール初の野生動物保護区となり、1973年にはネパール初の国立公園に指定された。
東西80㎞、南北23㎞、総面積は932㎢に及び、公園内にはインドサイ、ベンガルトラ、アジアゾウ、ナマケグマ、ヒョウなどが生息し、絶滅が危惧される希少な野生動物の宝庫となっている。
このように、豊かな自然と野生動物の宝庫であるチトワン国立公園は1984年に世界遺産に登録された。
どこに向かえばいいの?
チトワン国立公園を訪れる旅行者のほとんどが宿泊するソウラハ村(Sauraha)は、マヘンドラ・ハイウェイ上のタディ・バザール(Tadi Bazaar)から6㎞ほど南下した所にあり、カトマンズやポカラから出ているツーリストバスとグリーンラインバスもこのソウラハが終点になっている。
ソウラハはラプティ川を挟んでチトワン国立公園の北側に位置し、村にある80軒ほどのホテルは1泊US$50する所もあればRs500程度の所もあるので、宿探しで困ることはないでしょう。
カトマンズなどからツアーに参加して訪れることもできるが、バスやホテルもたくさんあるので、個人で訪れて現地で自分好みの宿を見つければ思いのままに過ごせる。
村の中心部のガイダ・チョーク周辺にはレストランや旅行会社、両替屋やレンタサイクルが集中し、村の周辺には先住民タルー族が暮らす集落が点在しているので、レンタサイクルを利用してこの集落を訪れることもできるし、ホテルや旅行会社で申し込めば様々なアクティビティが楽しめる。
国立公園への入園料は?
公園内に入る場合は入園料としてRs1700(1日有効)かかる。
ホテルや旅行会社でツアーやアクティビティを申し込む場合は、国立公園周辺を巡るものと公園内を巡るものがあり、公園内に入る場合は入園料が別途かかる場合と、料金に含まれている場合がある。
アクセス:日本からの行き方
現在、日本からネパールへの直行便はないため、バンコク、デリー、香港、ソウル、シンガポール、クアラルンプールなどアジアの主要都市を経由して、ネパール唯一の国際空港であるカトマンズのトリブバン国際空港(Tribhuvan International Airport)に向かうのが一般的。
航空会社や経由地にもよるが、所要時間は約15時間〜で、経由地で1泊する便も多い。
空港からカトマンズ市内への移動について
空港からカトマンズの中心部へは約4㎞あり、移動手段はタクシーのみ。
ソウラハ行きのバスが出ているタメル地区までは、所要30分ほどで、料金はRs700。
到着ロビーから外に出ると、右側にタクシーの受付カウンターがあるので、ここで手配してもらう。
空港から各地への料金はパタンがRs750、バクタプルがRs1100、ナガルコットがRs2500。
ただし、21:00以降は料金がRs100増しとなる。
タメル地区発のソウラハ行きのバスについて
ツーリストバスは、タメル地区東側の大通りカンティ・パト(Kanti Path)に面するグローバル銀行前から発車しており、チケットは現地の旅行会社で購入できる。
朝7:00発で所要約5時間、料金はRs500〜600。
グリーンラインバスは、タメル地区東側のガーデン・オブ・ドリームス(Garden of Dreams)前のグリーンライン事務所から発車しており、チケットはこの事務所で購入できる。
朝7:30発で所要約7時間、料金はUS$20。
通貨と言語とビザについて
ネパールの通貨はルピー(Rupee)と補助通貨のパイサ(Paisa)、記号はルピーがRs、パイサがP、Rs1はP100となるが、現在パイサはほとんど流通しておらず、ホテルや観光地などではUSドルが使える所も多い。
公用語はネパール語だが、古くからイギリスとの関係が深かったこともあり、英語が通じる所も多い。
また、日本人が観光目的でネパールに入国するには、観光ビザが必要。
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