【陸路で入国】アメリカ〜メキシコ国境越えのルートと移動手段
ドナルド・トランプ大統領の“壁建設”発言で話題になっているアメリカ〜メキシコの国境は、日本人を含む外国人旅行者にも開放されており、陸路で国境を越えて両国を行き来することができる。
陸路でのアメリカへの入国は、90日以内の滞在であればビザは不要、パスポートの残存有効期間は90日以上必要で、入国の際にイミグレーションで入出国カード(l-94w)を記入する。
メキシコへの入国は、180日以内の滞在であればビザは不要、パスポートの残存有効期間は滞在日数以上必要で、入国の際にイミグレーションで入出国カード(FMM)を記入し、手数料332ペソを支払う。
手数料は入国時ではなく、メキシコ滞在中に銀行で振り込むよう求められる場合や、入国後に国家移住庁の事務所に立ち寄って支払うよう求められるなど流動的で、もし手続きを怠ると不法入国の疑いを持たれてしまうので注意が必要。
また、手続きの際にFMMの半券を渡されるが、これがメキシコ出国の際に必要な出国カードになる。
この記事の目次
手続きなしで入国できる特別ゾーンについて
アメリカ国境付近のメキシコの町は、日本人でも72時間以内の滞在であれば入出国カード(FMM)や手続きなしで入国できる特別ゾーンがある。
現地のアメリカ人も外国人旅行者もほとんどの人がノーチェックでこれらの国境を通過して行く。
メキシコに72時間以上滞在する場合は、自ら国境付近のイミグレーションに立ち寄り手続きを行う。
また、アメリカからメキシコの特別ゾーンに行く際にはほぼノーチェックだが、メキシコからアメリカに戻る際には身体検査や持ち物検査を厳しくされ、ゲートに行列ができていることもある。
特別ゾーンのある国境
アメリカ側サンディエゴ(San Diego)〜メキシコ側ティファナ(Tijuana)
サンディエゴからアメリカ側の国境の町サン・イシドロ(San Ysidro)までバスで約30分。
ここからメキシコ方面に5分ほど歩くと鉄柵の回転扉が見えてくるので、ここを通過するとメキシコのティファナで、ここから道なりに人の波についていけば10〜20分ほどで町の中心部に着く。
たくさんのみやげ物屋が軒を連ねる中心部は旅行者で賑わい、アメリカ人の観光客も多いことからUSドルが使えるお店も多い。
また、町のバスターミナルからはメキシコ・シティやグアダラハラ、近郊の町へのバスが出ている。
アメリカ側ツーソン(Tucson)〜メキシコ側ノガレス(Nogales)
アリゾナ州ツーソンからグレイハウンド・バスで南下すること約2時間、アメリカ側の国境の町に着くのだが、町の名前はメキシコ側と同じノガレス。
かつてはアリゾナ州もメキシコ領だったため、町の中央に国境線が引かれて両国にノガレスができた。
そのため、二つのノガレスはイミグレーションの建物を挟んで1つの町のように密集している。
メキシコ国内からノガレスへは、メキシコ・シティ、グアダラハラ、チワワなど各地からバスがある。
通常の国境
アメリカ側エルパソ(El Paso)〜メキシコ側シウダー・フアレス(Ciudad Juarez)
グレイハウンド・バスでエルパソまで、ロサンゼルスから16〜17時間、サンアントニオから11〜13時間、フェニックスから8〜9時間など各地からバスが乗り入れている。
エルパソ中心部から歩いて15分ほど南下すると、メキシコに続く国境の“サンタフェ橋”がある。
この橋をさらに15分ほど歩いて渡るとシウダー・フアレスに着く。
また、グレイハウンドのバスターミナル前からEl Paso〜Juarezのオレンジ色のバスを使って橋を渡り、国境を越えることもできる。
エルパソとシウダー・フアレスは1つの町だったが、米墨戦争後に2つの町に分かれ、現在は中央を流れるリオ・グランデ川に架かる4つの橋が町を結んでいる。
アメリカ側ラレード(Laredo)〜メキシコ側ヌエボ・ラレード(Nuevo Laredo)
グレイハウンド・バスでテキサス州サンアントニオから約3時間でラレードに着く。
そして町を流れるリオ・グランデ川に架かる橋を渡るとヌエボ・ラレードに着く。
アメリカ側の国境から橋を渡り、メキシコのイミグレーションまで約1㎞。
メキシコ国内からヌエボ・ラレードへは、メキシコ・シティ、モンテレイ、サンルイス・ポトシ、チワワ、サカテカスなど各地からバスが乗り入れている。
両国の町はかつては1つだったが、米墨戦争後にリオ・グランデ川に国境線が引かれた。
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