ハワイの世界遺産・ハワイ火山国立公園

ハワイの世界遺産:ハワイ火山国立公園 観光・旅行情報まとめ

世界遺産の歴史と登録の概要


6つの主な島と100を超える小島からなるハワイ諸島の中で最大の島であり、ビッグ・アイランドの愛称で親しまれるハワイ島。

“火山の島”として知られるハワイ島には5つの火山があり、これらの火山の長きに渡る火山活動によって大きな島が形成された。

マウナ・ロア山(標高4169m)は1984年の噴火を最後に活動を休止しているが、キラウエア山(標高1248m)は1983年の大噴火から休むことなく噴火を続ける、ハワイ島で現在も火山活動を続ける唯一の火山であり、地球上で最も活動の活発な火山と言われている。

この2つの火山を含むハワイ火山国立公園は、1987年に登録された世界遺産。

ハワイの世界遺産:ハワイ火山国立公園


ハワイ火山国立公園について


ハワイ火山国立公園に着いたらまず立ち寄りたいのが、入口の右手にあるビジターセンター。
ここでは公園の資料や地図が入手でき、現在の火山活動による道路やトレイルの状況を確認できる。

小さい売店とアートセンターも併設され、火山活動のパネルや写真の展示、30分ほどの記録映画の上映などが行われている。

公園の入口は11号線沿いにあり、入園料は徒歩や自転車はひとり$8、バイクは1台$10、車は1台$15、ともに7日間有効で、再入園する際には入園料を支払った時のレシートが必要。

ビジターセンターの営業時間は9:00〜17:00だが、公園には24時間入園できます。
入口から11号線をヒロ方面に向かうと、すぐ左手にボルケーノ・ビレッジがあり、ここには宿泊施設やレストランがある。

ビジターセンターはマウナ・ロア山の東斜面に位置し、周辺に広がるのが周囲12㎞ほどもある、巨大なキラウエア・カルデラで、このカルデラの中には直径900m、深さ400mほどのハレマウマウ火口がある。

ハレマウマウ火口は、ハワイ神話に登場する火山を司る女神「ペレ」が住んでいるとされる火口。
このカルデラと火口へは、ビジターセンター付近から歩いて回れるトレイルがいくつかある。

クレーター・リム・ドライブについて


ドライブを楽しむなら、カルデラの周囲に沿って一周できる、約18㎞のクレーター・リム・ドライブを回るのがオススメ。

この道沿いには、サーストン・ラバ・チューブという溶岩洞(トンネル)がある。

約500年前、この場所を流れた溶岩の表面のみが空気に触れることで冷やされて固まり、固まった溶岩がトンネルような形となって残った。

ここには駐車場もあり、立って歩けるほど広い溶岩洞内は一部照明が設置され、溶岩洞を抜けると固有種の鳥などが生息する熱帯雨林が広がっている。

このような溶岩洞は公園内にいくつかあるが、サーストン・ラバ・チューブは最も規模が大きくて人気があり、公園内で最も涼しい場所でもある。

ハワイの世界遺産:ハワイ火山国立公園


チューン・オブ・クレーターズ・ロードについて


クレーター・リム・ドライブから分岐するチューン・オブ・クレーターズ・ロードは、辺り一面に広がる溶岩の間を海に向かって延びる約32㎞の道で、流れてきた溶岩によって塞がれた所が、この道の終点となっている。

この道沿いには展望台といくつもの火口跡があり、終点から数分歩けば、流れてきた溶岩が海へ流れ落ちて白煙を上げる様子を見れる時もある。
海に流れ込む溶岩は現在も島の面積を広げていて、大地が成長し続ける様子を観れる貴重な場所。

ただし流れる溶岩の動きは不規則で、ガスが発生しやすいので注意が必要な環境でもある。
暗くなってからの方が遠くの溶岩を確認しやすいが、夜は冷えるので上着が必要。

公園入口から11号線をコナ方面へ約40㎞南下すると、プナルウ海岸がある。
プナルウ海岸は、海に流れてきて冷えて固まった溶岩が、細かく砕けてできた真っ黒な砂浜で、ここではウミガメがくつろいでいる時もある。

ここからさらにコナ方面へ約10㎞進むと、アメリカ最南端の町ナアレフがある。

ハワイの世界遺産:ハワイ火山国立公園


ハワイ火山国立公園(ハワイ島)の天気・気候


地球には大きく分けて13の気候があるが、ハワイ島にはその内の11の気候があるといわれ、トレードウインド(貿易風)の影響で地域によって異なった気候をしている。

西海岸は雨が少なく晴天の日が続き、コナでは雨が降ることもあるが、高級リゾート地のコハラ・コースト(サウス・コハラ)ではほとんど雨は降らない。

東海岸は雨が多く、ヒロの年間降水量は3000mを超え、晴天率はハワイで最も低いが、雨の後には虹が出ることもある。

ハワイ島にも夏(5〜10月)と冬(11〜4月)があるが、冬だからといって寒いということはなく、年間を通じて温暖で過ごしやすい。

ただし、気温の下がる標高の高い地域では防寒着が必要で、マウナ・ケアやマウナ・ロアの山頂付近は、冬は雪に覆われる。
ハワイ火山国立公園のビジターセンターは標高1200mほどで、夏でも薄手の上着を用意した方がいい。

ハワイ島:ヒロの天候グラフ

ハワイの世界遺産:ハワイ火山国立公園 観光・旅行
ヒロの2016〜2017年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
ハワイの世界遺産:ハワイ火山国立公園


アクセス:日本からの行き方


日本から直行便があるホノルル国際空港へは約7時間で、ここからハワイ島のヒロ空港まで約1時間。
空港からハワイ火山国立公園へは約45㎞あり、11号線をひたすら道なりに進むと入口に到着する。

空港からヘレオン・バス(Hele-On Bus)を利用して行くこともできるが、広い公園内は車で観光出来るので、空港でレンタカーを借りるのがオススメ。

空港ターミナルの正面にレンタカー会社の受付カウンターがあり、空港から公園へは簡単な道なので迷う事もないでしょう。

ハワイでの車の運転の注意事項

ハワイでは、入国1年以内であれば日本の運転免許証だけで運転ができる。

ただし、このことを知らない現地の警察官もいるようで、もし事故や違反をしてしまった場合、日本の運転免許証を提示しても認めてもらえず、国際運転免許証の提示を求められ、無免許運転と間違われトラブルになることがある。

また、入国1年以内という証明をする為に、パスポートの提示を求められることもある。
絶対に必要というわけではないが、国際運転免許証があると安心して運転できる。

ビザについて

アメリカへの入国は滞在期間が90日以内であればビザ不要だが、ESTAの取得が必要。

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