【雨と気温】ポルトガルの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン
この記事の目次
ポルトガルの地理と天気・気候の特徴
年間を通じて温暖な気候のポルトガルは、日本の4分の1ほどの小さな国で、地域による大きな気候の違いはないが、南北に長い国のため地域によって若干気温差がある。
日本のように四季があり、夏は晴天に恵まれる乾季、秋から春にかけては雨が多く、不安定な天気が続く雨季となるが、日本の梅雨のように1日中雨が降り続くことはあまりない。
基本的に降水量は北部に行くほど多く、南に行くほど少なくなる。
平均気温は北部のポルトと南部のファーロでは3℃前後の差がある。
年間降水量はポルトが1200㎜を超える一方で、ファーロは500㎜前後。
下記ではその中間に位置する首都リスボンの気温と降水量を書いていく。
春(3〜5月)
気温は東京の春とさほど変わらず、3〜5月にかけて日増しに暖かくなっていき、5月に入ると日中は20℃を超える日が多くなり、季節は夏へと移り変わっていく。
日中は暖かくても朝晩は10℃前後まで気温が下がるので、薄手の上着があるといいでしょう。
3・4月は比較的雨が多く、1ヶ月に70㎜前後の雨が降るが、日本の梅雨のようにジメジメとはしない。
北部のアルガルヴェ地方では、3月に入る頃には満開のアーモンドの花で一帯が真っ白に染まり、4月に入ると日本の春のように色とりどりの花々や豊かな緑が町を彩る。
4〜5月にはマンデラ島でフラワーフェステバルが開催され、各地で闘牛のシーズンが開幕する。
夏(6〜8月)
夏の平均最高気温は27℃前後で東京の夏より低く、朝晩は16℃前後まで気温が下がるので、暑くて寝苦しさを感じるようなことはあまりないでしょう。
乾季でカラッとした晴天に恵まれ、湿度が低いので日陰に入れば昼間でも涼しく感じるほど。
特に7・8月は全くと言っていいほど雨が降らず快適で、多くの旅行者で混雑するとはいえ、この時期がポルトガル観光のベストシーズンといえる。
宗教行事も多く、6月13日はリスボンで聖アントニオ祭が、6月24日はポルトでサン・ジョアン祭が、8月下旬にはヴィアナ・ド・カステロで嘆きの聖母巡礼祭が行われる。
秋(9〜11月)
気温は東京の秋とさほど変わらず、9月はまだ夏の暖かさを感じられるが、11月に入ると日中でも20℃を超える日はなく、朝晩は10℃前後まで冷え込み、季節は冬へと移り変わっていく。
また、乾季から雨季への変わり目でもあり、10・11月は1ヶ月に100㎜前後の雨が降る。
晴れている時は過ごしやすいが、1日の中で急に雨が降ったりすぐに止んだりするので注意が必要。
9月上旬はラメーゴで聖女レメディオスの祭りが、10月下旬はサンタレンで郷土料理の祭典が開催され、各地で闘牛のシーズンが終了する。
冬(12〜2月)
東京の冬よりはるかに暖かく、平均最高気温は15℃前後、最低気温は8℃前後で、北部を除けば雪が降ることはほとんどない。
しかし、雨季の真っ只中なので雨は多く、毎月100㎜を超える雨が降るので傘などの雨具があると便利。
12月31日はマデイラ島で聖シルヴェストレ祭が、2〜3月はポルトガル全土でカーニバルが開催される。
主要都市の天候グラフ
リスボンの天候グラフ
エヴォラの天候グラフ
ポルトの天候グラフ
コインブラの天候グラフ
マデイラ島:フンシャルの天候グラフ
基本情報はこちら
ポルトガルの基本情報-時差、言語、人口、宗教、首都、飲料水など
ポルトガルの世界遺産についてはこちら
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
シントラの文化的景観
マデイラ島の照葉樹林
エヴォラ歴史地区
ポルト歴史地区
ギマランイス歴史地区
バターリャの修道院
コインブラ大学−アルタとソフィア