【雨と気温】スリランカの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン
この記事では、
スリランカの地域別の気候の特徴を、グラフ付きでまとめました。
天気を知れば服装も決まり、旅行を満喫できるでしょう。
この記事の目次
スリランカの地理と天気・気候の特徴
北海道よりやや小さい島国のスリランカは、その小ささからどこに行っても同じ気候をしていると思われがちです。
実際は島国ゆえに周囲の影響を受けやすく、そして起伏に富んだ地形をしていることもあり、地域によって気候が大きく異なります。
地域による気候の違いとは?
雨が多い南西部から中央部の高原地帯にかけてはウエットゾーン、比較的雨が少ない北部、東部、南東部はドライゾーンと呼ばれて区別されています。
気候に大きな影響を与えるのが、赤道付近から吹きつける南西モンスーンと、ベンガル湾から吹きつける北東モンスーンという2つの季節風。
季節風の影響とは?
- 北東モンスーンは一部を除く島全体に雨を降らせる。
- 南西モンスーンは島の南西部から中央部の高原地帯にかけて雨を降らせる。
- ほとんどの地域は年に1度しかはっきりとした雨季がない。
- 2つの季節風の影響で、南西部から中央部の高原地帯にかけては雨季が年に2回。
これらの季節風の影響で、地域によって雨季と乾季の時期が異なります。
雨季の特徴は?
雨季といっても日本の梅雨のように1日中降り続くことはありません。
雨の大半は短時間で止む激しいスコールなので、雨季でも雨具を用意すれば観光可能です。
乾季の特徴は?
乾季だからといって全く雨が降らないわけではなく、少なからず雨が降ります。
季節によっての気温の変化は少なく、高原地帯以外は地域による気温差も少ない。
季節ごとの気候の特徴
南西モンスーン期(5〜9月)
赤道付近から南西モンスーンが吹き、島の南西部から中央部の高原地帯にかけて雨を降らせます。
島の北東部には影響を与えないため、北東部は雨が降らず乾燥した日が続きます。
北東モンスーン期(11〜3月)
ベンガル湾から北東モンスーンが吹き、島の北東部を中心に一部の地域を除く島全体に雨を降らせます。
この時期に雨が少ないのは、南東部と北西部、そして南西部の海岸部です。
インターモンスーン期(4月・10月)
2つの季節風の間の時期で、季節風は止むが、低気圧の影響で激しい雷雨があることも。
ほとんどの地域で、4月は1年で最も暑い時期で、他の月より気温が2〜3℃高い。
地域別の天気・気候
南西の海岸部
年間を通じて湿気を含んだ風が吹き、4〜5月と9〜11月は特に雨が多い。
最も雨が少ないのは1〜2月で、この時期がビーチリゾートのベストシーズンです。
気温と降水量は?
1〜2月の1ヶ月の降水量は50〜80㎜、4〜5月と9〜11月の1ヶ月の降水量は250〜400㎜。
スリランカ最大の都市であるコロンボやゴールの年間平均最高気温は30℃、最低気温は24℃。
いつでも日本の夏の服装で過ごせます。
コロンボの気温と降水量
南西部から中央部の高原地帯の気候
年間を通じて雨が多く、10〜12月は特に雨が多い。
雨が少ないのは1〜3月で、この時期が観光のベストシーズンです。
降水量は?
ラトゥナプラの1〜3月の1ヶ月の降水量は100〜200㎜、4〜12月の1ヶ月の降水量は250〜450㎜。
キャンディ、ヌワラエリヤの1〜3月の1ヶ月の降水量は70〜100㎜、4〜12月の1ヶ月の降水量は150〜300㎜。
気温は?
ラトゥナプラの年間平均最高気温は32℃、最低気温は23℃。
キャンディの年間平均最高気温は29℃、最低気温は20℃。
海抜1890mのヌワラエリヤの年間平均最高気温は20℃、最低気温は12℃。
高原地帯は朝晩はかなり冷え込むので、季節を問わず防寒着が必要です。
ヌワラエリヤの気温と降水量
中央部の気候
文化三角地帯があるスリランカ中央部は、季節風の影響をあまり受けない地域です。
降水量は?
10〜12月は雨季で、この時期は毎月200〜250㎜の雨が降ります。
4月は季節風は止むが、低気圧の影響で150㎜ほど降ります。
これらの時期以外は雨は少なく、4月を除く1〜9月の1ヶ月の降水量は10〜80㎜ほど。
気温は?
年間平均最高気温は32℃、最低気温は23℃。
年間の気温の差はあまりないが、最も暑くなる4月は最高気温が35℃に達することも。
最も涼しい12〜1月でも最高気温は30℃近くまで上がります。
観光のベストシーズンは雨が少ない1〜3月と5〜9月です。
いつでも日本の夏の服装で過ごせます。
クルネガラの気温と降水量
クルネガラはスリランカ中央部の都市。
南東部と北西部の気候
季節風の影響を受けづらいため、年間を通じて雨が少ない。
10〜12月が雨季で、雨が少なく過ごしやすい1〜9月が観光のベストシーズンです。
降水量は?
1〜9月の1ヶ月の降水量は20〜90㎜ほど、10〜12月の1ヶ月の降水量は150〜250㎜ほど。
北西部では低気圧の影響で、4月に100〜200㎜の雨が降ります。
気温は?
南東部のハンバントタ、北西部のプッタラムの年間平均最高気温は30℃、最低気温は24℃。
いつでも日本の夏の服装で過ごせます。
プッタラムの気温と降水量
北東部の気候
北東モンスーンの影響で10〜2月は雨が多く、11〜12月は特に雨が多い。
雨が少なく過ごしやすい3〜9月が観光のベストシーズンです。
降水量は?
3〜9月の1ヶ月の降水量は30〜90㎜、11〜12月の1ヶ月の降水量は300〜400㎜。
10月・1〜2月の1ヶ月の降水量は100〜200㎜ほど。
気温は?
トリンコマリー、バティカロアの年間平均最高気温は31℃、最低気温は25℃。
この地域は雨の少ない5〜8月に最も気温が高くなり、最高気温は35℃に達することもあります。
いつでも日本の夏の服装で過ごせます。
トリンコマリーの気温と降水量
北部
北部は季節風の影響をあまり受けないため乾燥しています。
10〜12月は雨季で雨が多く、雨が少なく過ごしやすい1〜9月が観光のベストシーズンです。
1〜9月の1ヶ月の降水量は10〜80㎜、10〜12月の1ヶ月の降水量は150〜350㎜、最も雨が多いのは11月。
北端の町であるジャフナ、マンナールの年間平均最高気温は31℃、最低気温は25℃。
いつでも日本の夏の服装で過ごせます。
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