バングラデシュ旅行・観光の気候とベストシーズン

【雨と気温】バングラデシュの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン

バングラデシュの地理と天気・気候の特徴


バングラデシュは北はヒマラヤ山脈、南はベンガル湾に囲まれ、その国土のほとんどは熱帯モンスーン気候に属している。

ヒマラヤ山脈に水源をもつガンジス川(ポッダ川)とブラマプトラ川(ジョムナ川)、そして世界最高の雨量を誇るメガラヤ山地を水源とするメグナ川。

この三大河川からなる複合デルタ地帯でもあるバングラデシュは、雨によってこれらの河川が増水し、毎年国内のあちこちで洪水が発生している。

バングラデシュの年間平均気温は26℃、平均最高気温は30℃、平均最低気温は21℃ほどで、地域によっての気温の差はあまりない。

年間降水量は1500〜4000㎜と幅があり、地域によって大きな差がある。
基本的に降水量は東に行くほど、そしてベンガル湾に近づくほど多くなる。
バングラデシュは暦の上では6つの季節があるが、実際には大きく暑季、雨季、乾季の3つに分かれる。

暑季(4〜5月)


乾季と雨季の間の季節となる暑季は、1年で最も気温が高くなる時期で、湿度も高く蒸し暑い日が続く。
最高気温は連日35℃近くまで上がり、4月下旬から5月にかけては40℃に達することもある。

夕方頃からは徐々に過ごしやすくなり、朝晩は25℃前後まで気温が下がる。
北東部のシレットは比較的涼しく、最高気温は31℃ほど、朝晩は22℃前後まで下がる。

季節の変わり目となるこの時期には熱帯低気圧(サイクロン)が発生し、強風とともに雷を伴った激しい雨が降ることがある。

そして5月下旬頃から徐々に雨が多くなり、季節は雨季へと移り変わっていく。
中部のダッカや南東部のチッタゴンの降水量は4月は150㎜、5月は300〜350㎜ほど。
西部のクルナや北西部のラジシャヒの降水量は4月は60〜90㎜、5月は130〜200㎜ほど。

南部のバリサルの降水量は4月は130㎜、5月は230㎜ほど。
北東部のシレットの降水量は4月は370㎜、5月は570㎜ほど。

雨季(6〜10月)


最高気温は暑季よりも若干下がるが、それでも最高気温は連日30℃以上になる。
そして雨の影響で湿度はさらに上がり、そのため朝晩になっても気温があまり下がらない。
朝晩の気温は北東部のシレットも含めて25℃前後で、暑季より湿度が高く夜でも蒸し暑く感じる。

モンスーンの影響で多い月には1ヶ月に20日以上も雨が降り、雨は一日中降り続くこともあれば、突然激しい雨が降るスコールもある。

スコールは傘が役に立たないほど激しく降ることもあるが、比較的短時間で止むことが多い。
雨の影響で河川が増水するとあちこちで洪水が発生し、辺り一面が冠水して交通に支障をきたす。

こうなると公共交通機関での移動だけでなく、町に出歩くことさえも思うようにできなくなる。
また、季節の変わり目となる10〜11月には熱帯低気圧(サイクロン)が発生し、強風とともに雷を伴った激しい雨が降ることがある。

特に雨が多いのは6〜8月で、9月下旬〜10月にかけて徐々に雨が少なくなり、季節は乾季へと向かう。
中部のダッカ、西部のクルナ、北西部のラジシャヒの6〜8月の1ヶ月の降水量は250〜350㎜ほど。

南部のバリサルの6〜8月の1ヶ月の降水量は400㎜前後。
南東部のチッタゴンの6〜8月の1ヶ月の降水量は550〜700㎜ほど。
北東部のシレットの6〜8月の1ヶ月の降水量は600〜800㎜ほど。

乾季(11〜3月)


年間を通じて最も涼しいのがこの時期で、気温と湿度ともに下がり、雨もほとんど降らない。
最高気温は25℃前後で日中は過ごしやすいが、朝晩は12℃前後まで冷え込むので防寒着が必要になる。

1年で最も気温が下がるのは1月で、3月に入ると最高気温が30℃を超えて徐々に暑くなり、季節は暑季に向かっていく。
雨が降らない乾季はバングラデシュ観光のベストシーズンとなる。

主要都市の天候グラフ


ダッカの天候グラフ

バングラデシュの気候と観光・旅行のベストシーズン
ダッカの2017〜2018年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
チッタゴンの天候グラフ

バングラデシュの気候と観光・旅行のベストシーズン
チッタゴンの2017〜2018年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト

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