【日本から個人で】チャンチャン遺跡への行き方【ペルーの世界遺産】
この記事の目次
チャンチャン遺跡とは?
首都リマの北約550㎞に位置するペルー第三の都市トルヒーヨは、スペイン人征服者によって1534年に造られた町で、この時代のコロニアルな雰囲気が残された美しい街並みをしている。
そんなトルヒーヨの北西約5㎞に、12〜15世紀に栄えたチムー王国の首都チャンチャンがある。
インカ帝国に征服されるまで最大規模の王国であったチムーは、現在のペルー北部の海岸地域一帯を支配しており、当時の首都チャンチャンには約20㎞にわたる巨大な遺跡が残されている。
この遺跡を含む、チムー時代の遺跡が残された地域一帯が“チャンチャン遺跡地帯”として1986年に世界遺産に登録されたが、その後は雨や潮風の影響で遺跡の風化が進み、現在は存続が危ぶまれる“危機遺産”に指定されている。
どこに向かえばいいの?
チャンチャン遺跡観光の拠点となるのが、トルヒーヨの中心部にあるアルマス広場周辺。
アルマス広場を囲むようにカテドラルや観光案内所が建ち並び、ホテルやレストラン、旅行会社などもこの辺りに集中している。
周辺には教会も多く、広場から歩いて回れる距離にラ・メルセー教会、サン・アグスティン教会、サント・ドミンゴ教会、カルメン修道院教会などが点在する。
トルヒーヨからチャンチャン遺跡への行き方は?
個人で近郊を観光する場合は、コンビと呼ばれるバス、もしくはタクシーを利用することになる。
このコンビは、運転席付近に行き先を示すアルファベットが路線別に表示されている。
トルヒーヨ市内からチャンチャン遺跡へは、Aと表示されたコンビかタクシーで15分ほど。
しかし、チャンチャンのバス停から遺跡の入口までは歩いて20分ほどかかるので、タクシーかツアーで訪れるのが一般的で、その他の近郊の遺跡も交通の便はあまり良くない。
周辺には“ドラゴンのワカ”や“エメラルドのワカ”という遺跡や“チャンチャン博物館”があるが、これらの遺跡や博物館は歩いて回るには距離があるため、全て回るならばツアーに参加した方が効率がいい。
開館はともに9:00〜16:00で、入場料はこの3つの遺跡と博物館がセットでS/.11。
アクセス:日本からの行き方
現在、日本からペルーへの直行便は無いため、アメリカの都市を経由してリマのホルヘ・チャベス国際空港に向かうのが一般的で、所要時間は22〜25時間ほど。
他にもカナダやメキシコ、ヨーロッパの各国を経由する便もあるが、ヨーロッパ経由の場合は所要時間は30時間以上かかる。
また、アメリカを経由する場合は事前にESTAを取得する必要がある。
ESTAに関しての詳細はこちら。
アメリカへの入国とESTA申請・取得方法
リマからトルヒーヨへの移動について
リマからトルヒーヨへの移動は長距離バスか飛行機のどちらかになる。
飛行機の場合は、ホルヘ・チャベス空港から国内線で、トルヒーヨのカピタン・FAP・カルロス・マルティネス・デ・ピニージョス国際空港まで所要1時間10分ほどで、この路線は1日に5〜6便運行している。
この空港からトルヒーヨ市内へは10kmほどで、空港ターミナルを出た所に待機しているタクシーで所要約20分、料金はS/.15程度。
長距離バスの場合は、リマからトルヒーヨまで所要8〜10時間で、各バス会社が毎日3〜5便運行している。
また、これらのバスはリマ市内の各バス会社のオフィス前から発着することが多いため、空港から市内までタクシーやシャトルバスを利用して移動する必要がある。
空港からのタクシーやシャトルバスは24時間運行しており、空港内に受付カウンターがある。
各地からのバスは、トルヒーヨ中心部から2㎞ほど離れたバスターミナルに到着するが、ここから中心部まではタクシーで約10分、料金はS/.5程度。
バス会社公式サイトはこちら。
cruz del Sur
Oltursa
Transportes Linea
Civa
Busportal(バスチケットブッキングサイト)
通貨と言語とビザについて
ペルーの公用語はスペイン語だが、観光地などでは英語が通じる所も多い。
通貨はソル(Sol)と補助通貨のセンティモ(Centima)があり、略号はS/と¢。
ペルーの通貨は2015年12月15日に、それまで流通していたヌエボ・ソル(Nuevo Sol)からソルに変更されたが、旧通貨であるヌエボ・ソルも使用できる。
また、観光地などではUSドルも流通している。
ペルーへの入国は、観光目的あれば最大183日までの滞在ならビザ不要。
この世界遺産に関する詳細はこちら
チャンチャン遺跡地帯:観光・旅行情報まとめ
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ペルーの気候と観光・旅行のベストシーズン