【日本から個人で】マチュピチュへの行き方【ペルーの世界遺産】
この記事の目次
マチュピチュとは?
かつてのインカ帝国の首都クスコの北約110kmに位置し、標高約2400mに造られた都市マチュピチュは、インカ帝国第9代皇帝パチャクティの時代である1450年頃に造れれたといわれている。
しかし、1533年にスペインによって第13代皇帝アタワルパが捕らわれインカ帝国は滅んでしまう。
その後、人々から忘れ去られたインカ帝国の都市が再び日の目を見るのは1911年、アメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムが、緑に覆われた山の上に広がる遺跡“マチュピチュ”を発見してからのこと。
マチュピチュは山の上にあったためスペインに侵略されず、現在まで無傷のまま残された。
マチュピチュは“空中都市”や“失われた都市”と呼ばれ、その石造りの遺跡と周辺に広がる豊かな自然は
マチュピチュ国立公園に指定され、1983年には“マチュピチュ歴史保護区”として世界遺産に登録された。
どこに向かえばいいの?
マチュピチュ観光の拠点となるのが、約110㎞離れた所にあるクスコという町。
クスコ中心部のアルマス広場周辺にはレストランやホテル、観光案内所や旅行会社があり、各社からマチュピチュ観光のガイドツアーが行われている。
ツアーに参加せず個人で行く場合は、クスコからマチュピチュの麓にあるマチュピチュ村まで列車で行き、そこからバスでマチュピチュに向かう。
また、マチュピチュ村は現地ではアグアス・カリエンテスと呼ばれることもある。
クスコからマチュピチュ駅への行き方
マチュピチュ行きの列車が出ているのは、クスコ近郊にあるポロイ駅で、市内からタクシーやコレクティーボ(乗り合いバス)で駅まで15〜20分ほど。
ポロイ駅からはPeru Rail社の列車のみ運行されており、マチュピチュ駅まで約3時間。
しかし、ポロイ駅からは便数が少ないため、Peru Rail社とInca Rail社のマチュピチュ行きの列車が多くでているオリャンタイタンボ駅までバスで行き、ここから列車に乗る方法もある。
クスコからオリャンタイタンボ駅へは、バスやコレクティーボ、もしくはCurz del Sur社の予約制のバスで、所要1時間30分ほどで着く。
オリャンタイタンボ駅からマチュピチュ駅までは、各社の列車で所要1時間30分ほど。
列車のチケット購入方法
列車のチケットは各社のウェブサイト、現地旅行会社、アルマス広場のPeru Rail社オフィス、リマやクスコの空港の窓口、クスコ市内のワンチャック駅、オリャンタイタンボ駅などで購入できる。
チケットを旅行会社に頼んだ場合、クスコから各駅への送迎が含まれているものもある。
この他にも、クスコから各駅への移動手段として、旅行会社から有料のシャトルバスが出ている。
また、列車に乗車する際はパスポートなどの身分証明書の提示が必要。
現地の各公式サイトはこちら。
Peru Rail
Inca Rail
Cruz del Sur
マチュピチュ駅からマチュピチュへの行き方
マチュピチュ駅前から、みやげ物屋などが軒を連ねる通りを抜けると、マチュピチュ行きのシャトルバスが何台も停まっているバス乗り場がある。
チケットはこのバス乗り場の脇の窓口で購入でき、マチュピチュへは所要20〜30分ほどで着く。
マチュピチュへの入場チケットは?
マチュピチュの入場チケットは、公式サイトか現地の文化庁窓口(INC)で購入できる。
文化庁窓口があるのは、クスコのリマックパンパ広場(Plaza Limacpampa)から東へ300mほど行った所と、マチュピチュ村のアルマス広場にある観光案内所の建物の中。
マチュピチュ遺跡の入口ではチケットの購入はできないため、必ず事前に購入しておく必要がある。
また、下記のウェブサイトからでもチケットを購入できる。
マチュピチュ公式サイト
HIGHLAND ADVENTURES
マチュピチュは1日の入場者数制限があるため、マチュピチュ村まで行ってチケットが購入できないと観光に支障をきたすため、クスコか上記のウェブサイトで事前に購入しておいた方がいい。
また、マチュピチュ入場の際はパスポートの提示が必要。
マチュピチュ入場チケットの料金は下記のとおり。
料金はペルーの通貨である“ソル(Sol)”でも支払い可能。
なお、学生料金は国際学生証の提示が必要。
- マチュピチュ遺跡のみ :大人US$62 学生US$37
- マチュピチュ遺跡とワイナピチュ :大人US$71 学生US$42
- マチュピチュ遺跡とマチュピチュ山 :大人US$67 学生US$40
- マチュピチュ遺跡とマチュピチュ博物館:大人US$71 学生US$42
ワイナピチュへの入山について
頂上からマチュピチュを望めるワイナピチュに入山するには事前に予約をし、あらかじめ決められた入山開始時間に入り口に集まる必要がある。
入山開始時間は7:00〜と10:00〜の1日2回で、1日に入山できる人数はそれぞれ200人ずつの計400人という入山制限が設けられている。
予約は上記のウェブサイトから自分で行うか、現地の旅行会社に手配してもらう。
繁忙期には1ヶ月先まで予約が埋まっていることもあるので、早めに予約した方がいいでしょう。
なお、ワイナピチュ登山の所要時間は、山頂までの往復で2時間30分ほど。
日本語が通じる現地の旅行会社はこちら。
Mickey Tour Cusco
America Tours
アクセス:日本からの行き方
現在、日本からペルーへの直行便は無いため、アメリカの都市を経由してリマのホルヘ・チャベス国際空港に向かうのが一般的で、所要時間は22〜25時間ほど。
他にもカナダやメキシコ、ヨーロッパの各国を経由する便もあるが、ヨーロッパ経由の場合は所要時間は30時間以上かかる。
また、アメリカを経由する場合は事前にESTAを取得する必要がある。
ESTAに関しての詳細はこちら。
アメリカへの入国とESTA申請・取得方法
リマからクスコへの移動について
リマからクスコへの移動は長距離バスか飛行機のどちらかになる。
飛行機の場合は、ホルヘ・チャベス空港から国内線で、クスコのアレハンドロ・ベラスコ・アステテ空港まで所要1時間30分ほどで、この路線は1日に20便近く運行している。
この空港からクスコ市内へは4kmほどで、空港敷地内に待機しているタクシーで約15分。
長距離バスの場合は、リマからクスコまで所要21〜22時間で、各バス会社が毎日1〜3便運行している。
また、これらのバスはリマ市内の各バス会社のオフィス前から発着することが多いため、空港から市内までタクシーやシャトルバスを利用して移動する必要がある。
空港からのタクシーやシャトルバスは24時間運行しており、空港内に受付カウンターがある。
バス会社公式サイトはこちら。
cruz del Sur
Oltursa
Transportes Linea
Civa
Busportal(バスチケットブッキングサイト)
通貨と言語とビザについて
ペルーの公用語はスペイン語だが、観光地などでは英語が通じる所も多い。
通貨はソル(Sol)と補助通貨のセンティモ(Centima)があり、略号はS/と¢。
ペルーの通貨は2015年12月15日に、それまで流通していたヌエボ・ソル(Nuevo Sol)からソルに変更されたが、旧通貨であるヌエボ・ソルも使用できる。
また、観光地などではUSドルも流通している。
ペルーへの入国は、観光目的あれば最大183日までの滞在ならビザ不要。
この世界遺産に関する詳細はこちら
マチュピチュの歴史保護区:観光・旅行情報まとめ
基本情報はこちら
ペルーの基本情報-時差、言語、人口、宗教、首都、飲料水など
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ペルーの気候と観光・旅行のベストシーズン