タイとミャンマーの陸路の国境で入国

【陸路で入国】タイ〜ミャンマー国境越えのルートと移動手段

タイとミャンマーの国境って、どうやって越えるの?
この記事では、国境越えのルートと移動手段についてまとめました。

はじめに:ミャンマーのビザ免除について

2018年10月1日〜2019年9月30日の期間中、観光目的での入国はビザが免除されます。

ビザ免除の詳細は下記のようになります。

  1. 空港、国際港(ヤンゴン)、タイとの国境(4ヵ所の陸路)全てに適用。
  2. 30日間滞在可能(延長不可)
  3. 従来のルール:入国の際の1000USドルの提示の廃止
  4. 従来のルール:入国の際の出国用航空券の提示の廃止
過去のミャンマービザ、エントリー・パーミットの記述について

この記事のミャンマービザ、エントリー・パーミットに関する過去の内容は、そのままにしてあります。
理由は、免除期間終了後に従来の方式に戻る可能性があるからです。

陸路で入国できるタイ~ミャンマーの国境越えとルート

タイ〜ミャンマーの陸路国境について

タイ〜ミャンマー間は、外国人に解放されている国境があり、この国境を通過して両国を行き来できます。

タイへの入国にビザは必要か?

陸路でタイへ入国する場合は、15日以内の滞在であればビザは不要で、15日以上滞在するには事前にビザを取得するか、タイ入国後に滞在期間延長の手続きをします。

ミャンマーへの入国にビザは必要か?

陸路でのミャンマーへの入国は、事前にビザを取得するか、入国時に国境でエントリー・パーミットを取得するかのどちらかになります。

ビザとエントリー・パーミットに関しての詳細はこちら

タイとミャンマーに時差はあるの?

両国の間には時差があり、ミャンマーの方が30分遅いので注意が必要です。

タイ〜ミャンマー間の主な国境越えのルート

タイ側メーサイ〜ミャンマー側タチレク

英語表記はMae Sai〜Tachileik。

タイ側国境の町メーサイは、サーイ川に面するタイ最北端の町で、川に架かる橋を渡ってミャンマーに行くことができ、橋のたもとに両国のイミグレーションオフィスがあります。

タイ国内からの行き方は?

タイ国内からメーサイへは、長距離バスの場合はバンコクの北バスターミナルから12〜13時間、チェンマイのアーケード・バスターミナルから4〜5時間。

これらのバスはメーサイ市内の南に到着し、ここから市内中心部や国境までソンテウやモーターサイ(バイクタクシー)で10分ほどで着きます。

国境の町メーサイには何があるの?

市内にはレストランやおみやげ屋、ホテルや安宿などが数軒あります。
また、市内の小高い丘の上に建つ「ワット・ドーイワオ(Wat Doi Wao)」という寺院には展望台があり、メーサイや川の対岸のミャンマーの町を眺められる。

ミャンマー側はどんな町?

ミャンマー側国境の町タチレクは、2〜3時間もあれば見て回れる小さな町で、川に架かる橋の周辺が市場になっており、タイバーツも流通しています。

国境でエントリー・パーミットを取得してミャンマーに入国した場合は、行動が許可される範囲は国境から約5㎞圏内までで、イミグレーションオフィスの隣にあるミャンマー観光局で申請すれば、さらに広い範囲での行動が許可されます。

タイ側メーソートMae Sot〜ミャンマー側ミャワディMyawaddy

英語表記はMae Sot〜Myawaddy。

タイ側国境の町メーソートは、モエイ川そばのタイ西部の町で、川に架かる「友好橋」を渡ってミャンマーに行くことができ、橋のたもとに両国のイミグレーションオフィスがあります。

タイ国内からの行き方は?

タイ国内からメーソートへは、長距離バスの場合はバンコクの北バスターミナルから8〜9時間、チェンマイのアーケード・バスターミナルから6時間ほど。
近郊の町タークやスコータイからは、メーソート行きのロットゥー(乗合いバス)が出ています。

メーソート市内から国境は西に約7㎞あり、市内南側の市場の先の交差点にあるソンテウ乗り場から、国境行きのソンテウで20分ほど。

国境の町メーソートには何があるの?

市内にはホテルやゲストハウス、外国人向けのレストランなどもあります。
また、市内にはバンコク行きの夜行バス乗り場があり、市内から約5㎞南西のバスターミナルからは、通常のバンコク行きの長距離バスが出ています。

ミャンマー国内からの行き方は?

ミャンマー国内からミャワディへのバスは、ヤンゴンのアウンミンガラー・バスセンター(Aung Mingalar Bus Center)から約12時間、バゴーから約8時間で着きます。

国境の町ミャワディには何があるの?

ミャンマー側国境の町ミャワディは、市場や寺院がある小さな町で、2〜3時間もあれば見て回れるでしょう。

国境でエントリー・パーミットを取得してミャンマーに入国した場合は、行動が許可される範囲は国境から約5〜6㎞圏内まで。

陸路で入国できるタイ~ミャンマーの国境越えとルート
タイ側ラノーンRanong〜ミャンマー側コータウンKawthaung

英語表記はRanong〜Kawthaung。

タイ側国境の町ラノーンは、アンダマン海に面するタイ南部の港町で、船に乗って対岸のミャンマーに渡れます。

タイ国内からの行き方は?

タイ国内からラノーンへは、長距離バスの場合はバンコクの南バスターミナルから約9時間、プーケットから5〜6時間、チュムポーンから約3時間で着きます。
これらのバスが到着するバスターミナルと市内中心部は、ソンテウが運行されています。

ラノーン市内のパクナム港(Paknam Municiple Pier)のイミグレーションで出国手続きをし、船やボートで30〜40分ほどかけ、ミャンマー側のチェックポイントがある小島に立ち寄ります。

ここでチェックを済ませ、ミャンマー側国境の町コータウンの港に向かいます。
港からは、待機しているモーターサイなどを利用して、コータウンの町に出られます。

ラノーンには何があるの?

ラノーンは温泉地として有名な場所で、市内にはラックサワリン温泉(Raksawarin Hot Spring)とティニディー温泉(Tinidee Hot Spring)という2つの温泉があります。
さらに市内から約13㎞南の国立公園には、ポーンラン温泉(Pornrung Hot Spring)や露天風呂も。

コータウンには何があるの?

コータウンの町の中心はタイからの船が発着する港周辺で、ここから700mほど南下すると、ミャンマー最南端地点であるバイナウン・ポイント(Bayint Naung Point)があります。

また、両国どちらの町にもホテルやレストラン、市場などがあります。

イミグレーションでエントリー・パーミットを取得してミャンマーに入国した場合は、行動が許可される範囲はコータウンの町周辺に限られます。

タイ側プーナムロン〜ミャンマー側ティーキー

英語表記はPhu Nam Ron〜Htee Khee。

バンコクからミャンマーの都市のダウェイに抜けるルートです。

タイ国内からの行き方は?

バンコクの南バスターミナルと北バスターミナルからバスが出ており、カンチャナブリーまで2〜3時間ほど。
カンチャナブリー・バスターミナルからは、バスやロットゥーでプーナムロンを超えてそのまま国境まで行くことができ、1時間ほどで着きます。

国境のタイ側イミグレからミャンマー側イミグレのティーキーまでは、タクシーでさらに5㎞ほど。
ティーキーからダウェイへはバスやミニバンで4時間ほどです。

国境の町はどちらも小さい町なので、途中で宿泊はするならカンチャナブリーがオススメです。

カンチャナブリーへは列車でも行ける?

バンコクのトンブリー地区のトンブリー駅から1日に2本、カンチャナブリー駅までの約2時間40分です。
この列車の終点はナムトック駅で、ここまでは約4時間。

ダウェイには何があるの?

ダウェイは「経済特区」に指定されたリゾート地で、パヤーやパゴダ、美しいビーチがあります。

陸路で入国できるタイ~ミャンマーの国境越えとルート

2019年2月:現在未確認の国境

下記の国境は現在未確認です。
通過できるかわかりません。

通過できたとしても、エントリー・パーミットを取得するのか、ビザ免除になるのかもわかりません。

タイ側サンクラブリーSangkhlaburi〜ミャンマー側パヤトンズPayathonzu

タイ側国境の町サンクラブリーは、タイ人や内戦から逃れたミャンマーの少数民族が暮らすタイ西部の小さな町です。
ここから約20㎞北のスリー・パゴタ・パス(Three Pagodas Pass)という場所がミャンマーと国境を接しています。

3基の小さな仏塔が建つこの場所は、アユタヤ時代にビルマ軍がタイに侵攻したルートとして知られます。

タイ国内からの行き方

サンクラブリーへは、カンチャナブリーからバスで3〜4時間、サンクラブリーから国境まではソンテウで約30分で、カンチャナブリーから国境へ直行するバスも出ています。

カンチャナブリーへは、バスの場合はバンコクの南バスターミナルや北バスターミナルから、列車の場合はバンコクのトンブリー駅からカンチャナブリー駅へ、どちらも3時間ほどで着きます。

パヤトンズには何があるの?

ミャンマー側の町パヤトンズは、国境付近に市場や屋台、寺院などがある小さな町である。

この国境は閉鎖されることが多く、ミャンマーへはエントリー・パーミットを取得しての入国に限定される場合があるので、現地で最新情報を入手してから向かった方がいいでしょう。

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