【黄金・石窟】スリランカの遺跡:ダンブッラの寺院の歴史と世界遺産登録の理由
この記事では、
ダンブッラの歴史と世界遺産登録の理由についてまとめました。
歴史を知れば、遺跡巡りが楽しくなります。
この記事の目次
スリランカの世界遺産:ダンブッラの歴史と登録の理由
スリランカ中央部には、「カルチュラル・トライアングル(文化三角地帯)」とよばれる地域があります。
カルチュラル・トライアングルとは?
カルチュラル・トライアングルとは、アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディという三都市を線で結んだ三角形の内側の地域のことで、歴史的遺跡群が多く残る地として知られています。
この地域に残る遺跡は、古代より続いた歴代の仏教王朝が造り上げてきたもので、これらの遺跡のほとんどは、現在も信仰の対象としてスリランカの人々の心に安らぎを与えています。
そんな歴史ある遺跡が残るこの地域の中心部に、ダンブッラという町があります。
ダンブッラとは?
ダンブッラに残されているのはスリランカ最大の石窟寺院です。
岩山の頂上付近には5つの石窟寺院があり、現在もスリランカの人々が祈りを捧げる場として大切にされています。
この5つの石窟寺院にはそれぞれ意味があり、最も古いものは紀元前1世紀頃から祈りを捧げる場として使われてきた歴史があります。
内部の壁や天井は仏教説話などを描いた壁画で埋め尽くされ、多くの仏像が安置されています。
紀元前から現在に至るまで、そしてこれから先もずっとスリランカの仏教徒の信仰の対象として生き続けるこれらの石窟寺院は、1991年に「ダンブッラの黄金寺院」として世界遺産に登録されました。
世界遺産登録の理由は?
ユネスコは世界遺産登録の理由について、
人類の創造的才能を表す傑作である。
顕著で普遍的な価値をもつ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または明白な関連があること(ただし、この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
このように語っています。