【雨と気温】ベトナムの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン
この記事では、
地域別の気候の特徴をグラフ付きで書きました。
天気を知れば服装も決まり、旅行を満喫できるでしょう。
この記事の目次
ベトナムの地理と天気・気候の特徴
インドシナ半島の東側に位置するベトナムは、全体的に高温多湿で雨が多く、南北に長い国のため地域によって気候が大きく異なります。
ベトナムの国土の約75%は山岳地帯であり、西側では南北に延びるチュオンソン山脈がカンボジアとラオスの国境を成しています。
東側は南シナ海に面し、長さ約3260㎞にもなる海岸線が続きます。
山と海に囲まれ、チュオンソン山脈と季節風(モンスーン)の影響を受けるベトナムの気候は、南部、中部、北部の3つに大きく分かれます。
ベトナム南部
ホーチミンがある南部は地域によって時期は異なるが、乾季と雨季があり、年間平均気温は26℃前後。
年間の気温差が小さいのが南部の気候の特徴で、月の平均気温は年間を通じて25〜30℃。
1番暑い時期は?
最も暑いのは雨季が始まる前の4〜5月で、じっとしていても汗が止まらず、湿度は90%近くになる日もあります。
雨季はいつ?
雨季が始まるのは5〜6月頃で、10月に入ると徐々に雨は少なくなり、季節は乾季に移り変わっていきます。
雨季でも日本の梅雨のように1日中降り続くことは少なく。午前中は晴天に恵まれる日が多いでしょう。
午後になると「マンゴーシャワー」と呼ばれる激しい雨が降ります。
しかし、この雨は1時間ほどで止み、雨のあとは気温が下がって過ごしやすくなります。
乾季はいつ?
乾季は11〜4月です。
全く雨が降らないわけではないが、湿度が下がって過ごしやすいこの時期が南部の観光のベストシーズンでしょう。
1〜2月は最も晴天に恵まれ、朝晩は20℃前後まで気温が下がって涼しく感じられます。
地域別の気候の特徴は?
ベトナムの南端に位置し、カントーなどの町があるメコンデルタ地方は、雨季にはメコン川やその支流が氾濫し、洪水に見舞われることがあるので注意が必要です。
ホーチミンの北東約400㎞に位置するニャチャン周辺は、9〜12月が雨季となり、夜から明け方にかけて雨が降ることが多く、台風がやってくることもあります。
10月、11月は特に降水量が多く、月間の降水量は300㎜を超します。
雨が少ないのは1〜8月、気温が下がって涼しいのは1〜2月、海水浴を楽しむなら4〜7月がおすすめ。
カマウ(Ca Mau)の気温と降水量
カマウは、ホーチミンの約280㎞南にあるベトナム南端の都市。
ホーチミンのグラフが無いので参考までに。
ベトナム中部
フエやダナン、ホイアンなどの町がある中部は、チュオンソン山脈と季節風が気候に大きな影響を与え、天候が不安定なことが多いです。
雨季はいつ?
9〜1月頃までが雨季で、日本の梅雨のように1日中降り続く日もあり、湿度は80%近くまで上がります。
最も雨が多いのは10月で、月間の降水量は600㎜を超えます。
中部は雨季にいくつも台風が上陸し、町が浸水して観光どころではなくなることも。
雨季は気温が下がり、最高気温が30℃を超えることはなく、朝晩は17℃まで気温が下がります。
乾季はいつ?
2〜8月頃までが乾季で、雨が少なくなり、3月後半頃から徐々に気温が高くなります。
4〜8月は平均最高気温が30℃を超え、最も暑い8月は最高気温が40℃近くになる日もあります。
雨が少なくて気温も低い2〜4月が中部の観光のベストシーズンです。
フエの気温と降水量
ダナンの気温と降水量
北部
ハノイがある北部は亜熱帯気候に属し、日本ほどはっきりとした変化はないが、一応四季があります。
季節を大きく分けると5〜10月が雨季で暑く、11〜4月が乾季で涼しい。
雨季の特徴は?
雨季でも日本の梅雨のように1日中降り続くことは少ないです。
短時間で止む激しいスコールがあり、1ヶ月の降水量は200〜300㎜ほど。
雨季の気温は?
最も暑い夏の6〜8月は最高気温が連日30℃を超え、湿度は90%近くまで上がります。
夜になっても気温が下がらず、蒸し暑い熱帯夜が続きます。
ハノイでは最高気温が35℃近くまであがる日もあります。
フェーン現象の影響を受けるソンラー周辺では、最高気温が40℃を超えることも。
乾季の特徴は?
乾季の11〜4月は湿度も下がり、最高気温が30℃を超えることはありません。
特に涼しい12〜2月は平均気温が17℃ほどで、日中でも上着が必要になるほど。
乾季でも雨が降る?
乾季でも、「ムアフン」や「ムアモック」と呼ばれる霧雨が降ることがたまにあります。
この時は最低気温が7℃前後まで下がり、防寒着が必要なほど寒くなります。
ベストシーズンは?
北部の観光のベストシーズンは、雨が少なくて涼しい11〜4月で、その中も最も過ごしやすいのは11〜12月。
地域別の気候の特徴は?
標高1560mのサパなどの町がある北部の山岳部は、ハノイ周辺より涼しく、避暑地として賑わいをみせます。
この地域の乾季は?
全く雨が降らないわけではないが、1〜5月が乾季で、最も気温が下がる1〜2月は、標高の高さもあって厳しい寒さ。
12〜3月は霧雨が降ることがあり、この時は最低気温が0℃近くまで下がることもあります。
この時期は日本の冬のような防寒着が必要です。
この地域の雨季は?
6〜8月の夏は雨が多く、日中の気温は17〜23℃ほど。
しかし、朝晩は10℃前後まで冷え込むことがあるので、夏でも上着が必要です。
ベストシーズンは?
山岳部を訪れるベストシーズンは、雨が少なくて寒さも和らぐ3〜5月と10〜11月。
ハノイの気温と降水量
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