メテオラ 観光情報まとめ

世界遺産の概要


ギリシャ中部のテッサリア地方のピンドス山脈の麓にあるメテオラは、14~16世紀にかけてキリスト教徒達によって建てられた修道院が残されている、1988年に登録された世界遺産。
大きいものでは高さ600mにもなる岩山が60以上も点在し、いくつかの岩山の断崖絶壁には修道院が佇んでいる。

この地に人が住み始めたのは9世紀頃といわれ、1356年にアトス山からやってきた修道士アタナシオス達によって、メテオラ最初の修道院となるメガロ・メテオロン修道院が建設された。
その後いくつもの修道院が建設され、15~16世紀の最盛期には24もの修道院があったが、現在も活動しているのは僅かに6つ。

1981年公開の映画「007 ユア・アイズ・オンリー」で、ボンドが断崖絶壁から蹴落とされて宙吊りになるシーンは、メテオラで撮影された。

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メテオラ観光の拠点はカランバカ


メテオラ観光の拠点となるのがカランバカという小さな町。
近郊にはカストラキという町もあるが、ホテルや店も多くて交通の便もいいカランバカがおすすめ。
カランバカからメテオラへは、メガロ・メテオロン修道院行きのバスしか出ていないので、その他の修道院へはタクシーを利用するか、時間があれば歩いて回ることもできる。

バスでメガロ・メテオロン修道院まで行き、主な修道院を見学後、最後にアギア・トリアダ修道院からカランバカに通じるトレッキングコースで町に戻る。
途中で時間や体力に限界がきたら、各修道院の駐車場にある公衆電話でタクシーを呼びましょう。
バス乗り場はカランバカのタウンホール広場前にあり、バス乗り場の目の前にある観光案内所で事前に乗車料金を確認し、時刻表を貰っておくといいでしょう。
このバスはカストラキ経由で、メガロ・メテオロン修道院まで15分ほど。

タウンホール広場から延びるトリカロン通りとブラハバ通りが町のメインストリートで、ホテルはこの2つの通り沿いに多い。
銀行やカフェなどはトリカロン通りに多く、この通りのセントラル広場沿いには「ビジット・メテオラ・トラベル」という旅行会社がある。

広場からブラハバ通りを進んでいくとアギオス・ヴィサリオス教会があり、さらに進むと岩山の麓にカランバカで最も古い11世紀のビザンティン教会があり、さらに進むとアギア・トリアダ修道院に通じるトレッキングコースに出る。

修道院見学のマナー


修道院見学の注意点として、活動中の修道院のため、夏であってもタンクトップや半ズボン、ミニスカートなど肌の露出の多い服装では入場できない。
ズボン姿の女性も入場できないが、修道院には貸出用のスカートが用意されており、数に限りはあるが無料で貸してくれる。
また、修道院内部の写真やビデオ撮影は禁止されている。
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現在も活動中の6つの修道院


入場料は全て€3で、夏期は4/1~10/31、冬期は11/1~3/31。

メガロ・メテオロン修道院(メタモルフォシス修道院)

14世紀に標高613mの岩山の上に建てられた、メテオラ最古にして最大の修道院。
内部は宗教画(イコン)の部屋、食堂、厨房やワイン庫などがあり、当時の生活の様子を窺い知る事ができる。
修道院内の教会は、16世紀にアトス山の建築様式で建てられたもので、ビザンチン美術のフレスコ画やキリストの聖画などが飾られている。

拝廊にはこの修道院の創始者アタナシオスの墓がある。
宗教画や写本などが展示され、一部は博物館になっている。
岩山の下から物資を運ぶ為のロープウェイは現在も使用されている。
展望台からはかつて修道院が生活していた洞窟が見える。
開館は夏期が9:00~17:00、冬期が9:00~16:00、休みは火曜、冬期は水曜も休み。

ヴァルラーム修道院

岩山を削って造られた階段の上にある修道院で、アトス山のものと同じ様式をしている。
この修道院内にある、16世紀に描かれた色鮮やかで生き生きとしたフレスコ画は見逃せない。
ヨーロッパの影響を受けたフレスコ画で、色彩や構図が他の修道院のものとは違った独特のもの。
聖ヨハネの生涯、最後の審判、聖母マリアの最後の眠りなどのフレスコ画は素晴らしく、礼拝堂にある17世紀のフレスコ画も見逃せない。
開館は9:00~16:00、金曜休み。

ルサヌ修道院

建物のすぐ横は断崖絶壁という場所に建てられた、まるで空中に浮いているかのような修道院で、現在は女子修道院となっている。
小さな修道院で、教会の内部には壁画が残されている。
開館は夏期が9:00~18:00、冬期が9:00~14:00で水曜休み。

アギア・トリアダ修道院

断崖絶壁に建てられたこの修道院は、メテオラのランドマーク的な存在で、カランバカからトレッキングコースが出ている。
標高565mの岩山の上に建てられたこの修道院へは、130段の階段を登らなければならないが、頂上からの眺めは最高。

内部には大天使ガブリエル、大天使ミカエルの壁画ある。
ここには2つの教会があり、ひとつは聖ヨハネに捧げられたもの。
開館は夏期が9:00~17:00、冬期が10:00~16:00で木曜休み、冬期は水曜も休み。

アギオス・ステファノス修道院

カランバカの町を一望出来るこの修道院は、目の前まで車で来る事ができる為、階段を登らずに中に入る事の出来る唯一の修道院。
2つの教会があり、ひとつは聖ハラランボスに捧げられたもので、1798年に亡くなった彼の遺体がここに安置されている。
修道院内の壁画や宗教画、資料館内の16~17世紀の宗教画や写本などは見逃せない。
開館は夏期が9:00~13:30、15:30~17:30、冬期が9:30~13:00、15:00~17:00で月曜休み。

アギオス・ニコラオス修道院

14世紀に比較的標高の低い位置に建てられた修道院で、ここからはカストラキの町を一望でる。
教会内に飾られた、クレタ派の画家テオファネスが描いたフレスコ画が素晴らしい。
開館は夏期が9:00~15:30、冬期が9:00〜14:00で金曜休み。
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メテオラの気候


地中海性気候に属しているギリシャには四季があり、基本的には年間を通じて温暖で雨も少ない。
しかし、北部の山岳地帯や南部のエーゲ海の島々とでは気候が異なり、気温や降水量に差がある。
南部のエーゲ海の島々は冬でも暖かいが、北部の山岳地帯は冬は冷え込んで雪が降る地域もある。
また、降水量は南部の方が多く、北部に行くほど少なくなる。

ギリシャは地域によって気候が異なるが、メテオラは12~2月は冬で、雨が多くなり気温も下がる。
6~8月は夏で最高気温は30℃を超えるが、乾燥しているので日本のような蒸し暑さは感じない。
通年観光できるが、11~2月はカランバカからメテオラへのバスが運休になる場合がある。

また、タクシーで修道院を回ったとしても、駐車場から修道院までは歩くことになり、雨で濡れた岩山は滑るので注意が必要。
訪れるなら冬以外の時期がオススメだが、夏でも朝晩は冷えるので薄手の上着が必要。

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日本からのアクセスと行き方


現在、日本からギリシャへの直行便はなく、最低1回の乗り継ぎが必要になる。
一般的なのはヨーロッパの主要都市で乗り継ぐ方法で、日本からパリ、ローマ、ロンドン、フランクフルトまで11~13時間ほどで、これらの都市からアテネ国際空港(エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港)まで2~4時間ほど。

ヨーロッパ以外では、ドバイやアブダビ、イスタンブールやドーハなどで乗り継ぐ方法があり、所要時間はヨーロッパ経由とあまり変わらない。

空港からアテネ市内への移動について

空港からアテネ市内へはエアポートバスが便利。
バス乗り場は空港Bエリアの到着ロビーを出た所にあり、チケット売り場も近くにある。
行き先によってバスの番号が異なり、リオンシン・ターミナルを経由するのは93番、シンタグマ広場行きは95番。

地下鉄(Metro)で市内まで行く場合は、空港からLine 3でシンタグマ駅まで40分ほど。
シンタグマ広場にあるシンタグマ駅から地下鉄のLine 2でラリッサ駅に行ける。
このバスは24時間運行で料金は€5、アテネ市内まで1時間ほど。

アテネ市内からカランバカへの移動について

アテネ市内からカランバカまでは電車かバスで所要5時間ほど。
バスの場合は、カランバカまでの直通がないので、リオンシン・ターミナルで乗車してトリカラという場所で乗り換えが必要。

電車は運行数は少ないが、アテネのラリッサ駅からカランバカ行きの直通がある。
このカランバカ行きの電車は、全6両のうち3両が途中で切り離される場合があるので、必ず確認してから乗車すること。

またはラリッサ駅からパレオファルサロス行きに乗り、そこからカランバカ行きに乗り換える方法もあり、こちらの方が運行数は多い。

通貨と言語とビザについて

ギリシャへの入国は、シェンゲン協定加盟国での総滞在日数が90日以内であればビザは不要。
また、パスポートの残存有効期間が入国時に滞在日数+90日以上必要。
通貨はユーロ(€)で公用語は現代ギリシャ語だが、観光地やホテルなどでは英語が通じる所が多く、場所によってはフランス語、イタリア語、ドイツ語の方がよく通じる場合もある。

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シェンゲン協定加盟国への入国

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テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群(エゲの古代遺跡)

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