【雨と気温】フィリピンの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン
この記事では、
フィリピンの地域別の気候をグラフ付きでまとめました。
天気を知れば服装も決まり、旅行が楽しくなります。
この記事の目次
フィリピンの地理と島々の天気・気候の特徴
7107もの島々からなるフィリピンは熱帯性気候に属し、1年中日本の夏のように温暖。
フィリピンの季節は?
季節は乾季、雨季、暑季の3つに分かれるが、乾季と雨季の時期は地域よって異なります。
暑季は3〜5月で、この時期は大半の地域で気温が3〜4℃高くなり、最高気温が35℃を超えることも。
暑季以外の気温は?
普段の平均最高気温は30℃、最低気温は23℃で、地域による気温の違いは一部の高地以外はあまりなく、1年中日本の夏の服装で過ごせます。
基本的には高温多湿で蒸し暑いが、雨のあとは涼しく感じるほど気温が下がることもあります。
また、乗り物や建物の中は冷房が効きすぎていることがあるので、薄手の上着があるといいでしょう。
台風シーズンがある?
雨季や台風シーズンの7〜9月は傘が役に立たないほど激しいスコールに見舞われます。
インフラが整備されていない町では道路は冠水し、土砂崩れや洪水によって交通機関が麻痺します。
こうなると移動や観光に支障をきたすので、この時期に訪れるなら余裕のある予定を組みましょう。
地域別の天気・気候
ルソン島中央部:マニラ
首都マニラは、フィリピンの島の中で最大の面積を誇るルソン島の中央部にあります。
乾季と雨季がはっきり分かれているのが特徴で、乾季の1〜4月はほとんど雨は降りません。
しかし、マニラは毎年台風が通過する地域で、雨季の6〜10月は大量の雨が降ります。
雨季の始まりと終わりの6・10月の降水量は250㎜だが、7〜9月は毎月400㎜もの雨に見舞われます。
観光のベストシーズンは雨が少ない12〜4月です。
マニラの気温と降水量
ルソン島北部と南部
南北に細長く延びるルソン島は地域によって気候が異なります。
北部〜中部の気候は?
北部〜中部に広がる山岳地帯の町バギオは標高1500mに位置し、年間平均気温は19℃とかなり涼しい。
1年中気温の変化はあまりなく、平均最高気温は23℃、最低気温は15℃。
朝晩はかなり冷え込むので防寒着が必要です。
乾季と雨季は?
乾季と雨季ははっきりしており、乾季の12〜3月はほとんど雨は降りません。
雨季の5〜10月は大量の雨が降り、台風シーズンの7〜9月は毎月500㎜以上の豪雨に見舞われます。
5・6・10月の1ヶ月の降水量は300㎜ほど。
バギオは避暑地として人気の町で、観光のベストシーズンは雨の少ない12〜3月です。
南部の気候は?
南部の町ナガも乾季と雨季がはっきりしており、乾季の12〜4月はあまり雨は降りません。
北部に比べて雨は少なく、雨季の6〜10月の降水量は毎月250〜350㎜ほど。
観光のベストシーズンは雨の少ない12〜4月です。
ルソン島:バギオの気温と降水量
バギオはルソン島北部の都市。
ルソン島:ラオアグ(ラワグ)の気温と降水量
ラオアグ(ラワダ)はルソン島北西部の海岸沿いの都市。
ルソン島:レガスピの気温と降水量
レガスピはルソン島の南部の都市。
ビサヤ諸島(セブ島)
ビサン諸島はフィリピンの島々の中央付近に位置し、いくつかの大きな島と多数の小さな島からなる。
主な島はセブ島、マクタン島、ボラカイ島、ボホール島、ネグロス島、パナイ島、サマール島、レイテ島、シキホール島など。
セブ島
ビサン諸島の中央に位置するセブ島は、はっきりとした乾季と雨季はなく、年間を通じて雨は少ない。
1ヶ月の降水量は、雨の多い6〜11月は130〜160㎜ほどで、12〜5月は30〜100㎜ほど。
明確な雨季がないので通年観光可能だが、ベストシーズンは特に雨の少ない1〜5月です。
マクタン島の気温と降水量
マクタン島は、セブ島の東海岸の沖合い数㎞の所にあり、セブ島とは橋で結ばれています。
セブ島のグラフが無いので参考までに。
ネグロス島
セブ島の西に位置するネグロス島は、島の東側と西側で気候が異なります。
西側の気候は?
北西部の中心都市バコロドははっきりとした乾季と雨季があります。
1ヶ月の降水量は、雨季の6〜10月は200〜350㎜、乾季の1〜4月は30〜60㎜ほど。
観光のベストシーズンは乾季の1〜4月です。
東側の気候は?
南東部の中心都市ドゥマゲッティははっきりとした乾季と雨季はなく、年間を通じて雨が少ない。
1ヶ月の降水量は、雨の多い6〜12月が70〜100㎜、1〜5月は20〜50㎜ほど。
明確な雨季がないので通年観光可能だが、ベストシーズンは特に雨の少ない1〜5月です。
パナイ島
ビサン諸島の西部に位置するパナイ島は、はっきりとした乾季と雨季があります。
パナイ島の中心都市イロイロの1ヶ月の降水量は、雨季の6〜10月は250〜350㎜、乾季の12〜4月は20〜60㎜。
乾季が観光のベストシーズンです。
レイテ島
ビサン諸島の東部に位置するレイテ島は年間を通じて雨が降り、はっきりとした乾季と雨季はありません。
レイテ島の中心都市タクロバンの1ヶ月の降水量は、雨の多い10〜2月が200〜300㎜、3〜9月が110〜160㎜。
雨の少ない3〜9月が観光のベストシーズンです。
サマール島
ビサン諸島の北東部に位置するサマール島はビサン諸島で2番目に大きい島です。
年間を通じて雨が多いが、季節は一応乾季と雨季に分かれます。
東海岸の都市ボロンガンの1ヶ月の降水量は、雨季の10〜3月は320〜640㎜、乾季の4〜9月は140〜260㎜。
最も雨が多いのは11〜1月、最も雨が少ないのは7〜9月。
雨の少ない乾季が観光のベストシーズンです。
ミンダナオ島
ミンダナオ島はフィリピンの島の中で2番目の面積を誇る島で、面積は北海道よりやや大きい程度。
はっきりとした乾季と雨季はなく、台風もめったに上陸しないので過ごしやすい。
中心都市であるダバオの1ヶ月の降水量は、雨が多い4〜11月は140〜200㎜、12〜3月は70〜110㎜。
明確な雨季がないので通年観光可能だが、ベストシーズンは特に雨の少ない12〜3月です。
ミンダナオ島:スリガオの気温と降水量
スリガオはミンダナオ島の最北端の都市。
ミンダナオ島:サンボアンガの気温と降水量
サンボアンガはミンダナオ島の最西端の都市。
ミンダナオ島:ジェネラル・サントスの気温と降水量
ジェネラル・サントスは、ミンダナオ島の南部の都市。
スペイン統治時代の名残りで、ヘネラル・サントスとも呼ばれます。
パラワン島
フィリピンの南西に位置するパラワン島は南北に細長く延びる島で、周辺にはカラミアン諸島、クヨ諸島、カガヤン諸島など1780もの島々が点在します。
パラワン島の中心都市プエルト・プリンセサは比較的雨が少ないが、乾季と雨季ははっきりしています。
1ヶ月の降水量は、雨季の5〜12月は100〜150㎜、乾季の1〜4月はほとんど雨は降りません。
観光のベストシーズンは乾季の1〜4月だが、雨季でも降水量は多くないので、観光に適さないわけではない。
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