アラブ首長国連邦の基本情報-時差、言語、人口、宗教、首都、飲料水など
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正式国名
アラブ首長国連邦 United Arab Emirates(U.A.E)
国土面積
約8万3600㎢(北海道とほぼ同じ)
首都
アブダビ Abū Dhabī
人口
約945万人
宗教
国民の96%がイスラム教徒(スンニ派80%、シーア派16%)、その他が4%。
言語
公用語はアラビア語だが、英語も広く使われており、外国人旅行者の多い観光地のホテルやレストランではほとんどの場所で英語が通じる。
お店の看板やメニューなども英語で表記されているが、都市部から離れるにつれアラビア語が増える。
通貨
通貨はディルハム(Dirham)で表記はDh、補助通貨はフィルス(Fils)で表記はそのままFilsかAED。
国際通貨コードはAED。
チップの相場
基本的にはチップの習慣はないが、外国人旅行者の多い観光地などではチップの習慣が根付きつつあり、気持ちの良いサービスを受けたと感じた時にはチップを渡したほうがスマート。
ホテルで荷物を運んでもらったりルームサービスを頼んだ際にはDh5程度が目安。
庶民的な店では必要ないが、高級レストランでサービス料が含まれていない場合は料金の10%が相場。
タクシーは、少額のお釣りを受け取らずにチップとして置いていくか、Fils以下の端数を切り上げて支払う程度で問題ない。
飲料水
水道水が飲用可能とされているが、現地の多くの人は市販のミネラルウォーターを飲んでいる。
旅行者も水道水は飲まずに、市販のミネラルウォーターを飲んだほうが無難である。
外務省ホームページには下記のように記されている。
都市部の水道水は海水を脱塩化処理して真水(蒸留水)を精製し,それに電解質を加え殺菌処理をし,家庭へ供給しています。理論上は無菌ですが,低品質材料による供給用パイプや貯水槽が原因で鉄錆や微生物の混入を認めることがあるので,水道水を直接飲料には使用しない方が無難です。
コンセント:電圧とプラグ
220〜240Vの50Hzで、日本の100V用の電気製品を使用するには変圧器が必要で、ホテルによっては貸し出ししている所もある。
プラグの形状はBF型。(日本はA型)
習慣とマナーとタブー
- 宗教上のもの
複数の首長国からなるU.A.Eは、アラブ諸国の中では比較的自由な雰囲気が強いが、旅行者に対しても戒律に厳しいかどうかは首長国によって異なる。住民の約8割が外国人と言われるドバイは寛容で、都市部ではホテルのレストランで普通にお酒を飲むことができる。
一方で戒律に厳しいシャルジャではお酒は飲めず、女性が一人でホテルに泊まることも難しい。
また、全ての首長国でラマダン(断食)があるので、期間中の日が出ている間は人前での飲食や喫煙は控えたほうがいい。 - アルコール
旅行者は町のスーパーなどでは購入することができず、レストランやカフェ、ショッピングモールのフードコートでも基本的にはお酒は扱っていない。
唯一自由に飲めるのはホテル内のレストランくらいであるが、値段は高め。たくさん飲みたい人は空港の免税店で購入するという手もあるが、シャルジャではお酒の持ち込みも禁止されているので注意が必要。
- 女性の服装
ホテル内であれば問題ないが、外出時にはワンピース、ノースリーブ、ショートパンツなどの肌の露出が多い服装は控えたほうがいい。 - 写真撮影
軍事施設、石油施設、政府関係の施設は許可がない限り撮影はNG。
人物を撮る場合、女性を撮影するのは基本的にはタブーで、男性でも嫌がる人が多いので声をかけて許可を取ってから撮影すること。「写真を撮って」と集まってくる子供は撮影してもいいが、その場に保護者がいる場合は許可を得てからのほうがいいでしょう。
日本との時差
日本より5時間遅れ。(日本の正午はU.A.EのAM7:00)
日本からのフライト
成田、羽田、関空からドバイへ、成田と中部からアブダブへの直行便が出ている。
どちらも日本からのフライトは所要10〜13時間ほど。
ビザ
日本人の観光目的での入国は、30日以内の滞在であればビザ不要。
パスポートは、入国時に残存有効期間が6ヶ月以上と査証欄の余白が2ページ以上必要。
また、入国後に現地の移民局で手続きを行えば最大60日までの延長が可能。