モンゴル旅行・観光の気候とベストシーズン

【雨と気温】モンゴルの天気・気候の特徴と観光・旅行のベストシーズン

モンゴルに行きたいけど、どんな天気なんだろう?
この記事では、
地域別と季節別の天気、気温、降水量をグラフ付きで書きました。
天気を知って服装が決まれば、安心して旅行を楽しめるでしょう。
 
記事の内容を要約すると?
 
 
  1. 夏の昼間は30℃を超えるが、朝晩は5℃前後まで冷え込む。
  2. 冬は昼間でも-5℃、朝晩は-30℃まで冷え込む。
  3. 少し雨が降るが、暖かくて天気の安定した7〜10月が観光のベストシーズン。 

モンゴルの地理と天気・気候の特徴

ユーラシア大陸の内陸部のモンゴルは、日本の約4倍の国土に多様な自然環境をもち、地域により気候が異なります
地形は西高東低で、西は海抜3000mを超える高原や山岳がある一方で、東は海抜300mの草原が広がっています。

南には乾燥した広大な砂漠地帯が、北には緑豊かな針葉樹の森にいくつもの湖が点在します。
このような地域の特徴が、気候にも大きな影響を与えています。

大陸性気候に属するモンゴルは、1年を通して乾燥しているため、日中と朝晩の寒暖の差が大きいです。
どの地域でも、日中と朝晩の寒暖の差は20〜30℃近くあります。

ウランバートルの冬はとにかく寒い

中央部に位置するウランバートルは、夏の日中は30℃を超えるが、朝晩は5℃前後まで冷え込みます。
夏と冬の寒暖の差も大きく、ウランバートルの冬の日中は-5℃前後までしか気温が上がらず、ここからさらに朝晩は-30℃以下まで冷え込みます。

ベストシーズンは暖かい7〜10月

雨はどの地域も10〜5月はほとんど降らず、年間降水量の大半が6〜9月に集中しています。
降水量は地域によって異なるが、大体は6〜9月の間で1ヶ月に40〜100㎜ほど。
雨は降るが、暖かくて天気が安定している7〜10月がモンゴル観光のベストシーズンです。

モンゴルの天気・気候と観光・旅行のベストシーズン

モンゴルの四季と天気の特徴

春(ハワル)

春は5〜6月で、南西から入る暖気によって気温は10℃前後まで上がります。
春は気候が不安定で、突然の吹雪や砂嵐、雨まじりの雪が降ることもあります。

1日の中でも急激に気温が変化することもあり、日本の春のような過ごしやすさは感じられません。
訪れる時期を選べるのであれば、この時期のモンゴルはオススメできません。

夏(ゾン)

夏は7〜8月で、南西から入る暖気の影響で、最高気温は35℃近くになります。
しかし、日陰に入れば涼しく感じられ、昼間は突然の雨によって気温が下がることもあるでしょう。
夏は観光に最適な季節だが、朝晩は10℃近くまで冷え込むので防寒対策は必須です。

夏は日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めも用意したほうがいいでしょう。
特に「ゴビ地方(砂漠)」に行く場合は、日差しを遮るものが何もないので注意が必要です。

秋(ナマル)

秋は9〜10月で、天候は安定していて、最高気温も20℃まで上がる観光に適した時期です。
しかし、寒気の影響によって気温は1日ごとに下がっていき、季節は長い冬へと向かっていきます。
また、朝晩は氷点下まで冷え込むので、日本の真冬のような防寒対策が必要です。

冬(ウブル)

冬は11月〜4月でとても長く、シベリア上空の寒気の影響で、平均最低気温は-30℃近くまで下がります。
この時期にモンゴルを訪れる際は、頭からつま先まで完全な防寒対策が必須で、耳まで隠れる帽子、口元まで覆える長いマフラー、風を通さない手袋、厚手の靴下などが必要です。

ウランバートルの気温と降水量
モンゴルの気候と観光・旅行のベストシーズン
ウランバートルの2017〜2018年の天候データ
出典:気象庁ウェブサイト
モンゴルの天気・気候と観光・旅行のベストシーズン

地域による気候の違いについて

西部

モンゴル最高峰のフイテン山(標高4374m)を有する西モンゴルは高原と山岳地帯です。
西部の地域の平均標高は1600〜2000mだが、山脈の谷間の平地は1000mほど。

平均気温は、ウブス湖周辺で7月は15〜20℃、1月は-30℃。
ザブハン川の谷やハンフフ山脈周辺で7月は15〜20℃、1月は-25〜30℃。

年間降水量は、標高3000m以上で300〜400㎜、2000〜3000mで200〜300㎜、1000m以下で100〜200㎜。
冬の積雪量3〜4mほど。

北部

針葉樹林に囲まれたタイガ地帯やフブスグル湖など、野生動物も多い北モンゴル。
北部の平均標高は1800〜2000mだが、セレンゲ川周辺は600〜1200mと低い。

平均気温は、山間部で7月は15℃、1月は-20℃。
セレンゲ川周辺は7月は15〜20℃、1月は-5℃。
年間降水量はどちらも300㎜ほどで、冬の積雪量は6〜7m。

南部

延々と続く乾燥したゴビ地帯(砂漠)や山塊からなる南モンゴル。
南部の平均標高は1200〜1600mで、平均気温は7月は20℃以上、1月は-15〜-20℃。
年間降水量は100〜200㎜で、冬の積雪量は4mほど。

東部

広大でなだらかな平原が広がり、360度地平線が見渡せる東モンゴル。
東部の平均標高は1200〜1500mで、平均気温は7月は15〜20℃、1月は-15〜-20℃。
年間降水量は200〜300㎜で、冬の積雪量は3〜4m。

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