田舎でゆったり暮らしてみたいけど、実際どうなの?
そんな疑問を持つ人も多いでしょう。
私も移住前はそうでした。
田舎暮らしに憧れる都会人は多いですが、移住する前に知っておくべきメリットとデメリットがあります。
この記事では、離島移住経験者の視点から、田舎暮らしのリアルな現実を7つのポイントから解説。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、田舎暮らしのメリットとデメリットを理解しましょう。
1. メリット1. 自然と一体化できる生活を楽しめる
田舎暮らしの最大の魅力は、豊かな自然に囲まれて暮らせること。
山や川、海など、都会ではなかなか触れ合えない大自然の中で、ゆったりとした時間を過ごせます。
家の近くに畑や田んぼがあれば、安全でおいしい野菜を自給自足できるのも大きな楽しみ。
子どもたちにとっても、のびのび育つ良い環境といえるでしょう。
1-1. 森林浴や川遊びなど自然体験が日常に
田舎では、ちょっと足を伸ばせばすぐに大自然に触れ合えます。
森林浴をしたり、川で魚釣りをしたり、星空を眺めたり。
そんな自然体験が日常になるのは、都会にはない大きな魅力。
ストレス解消にもなり、子どもの教育にもぴったり。
1-2. 畑や田んぼで無農薬野菜づくり
スーパーで買う野菜は農薬が心配という人も多いですよね。
でも田舎なら、自分の畑で無農薬野菜を育てられます。
土いじりは体力仕事ですが、収穫の喜びは格別。
安心でおいしい野菜が食卓に並ぶのは、田舎ならではの醍醐味。
1-3. 子どもがのびのび育つ環境
田舎は子育てにも適した環境です。
虫捕りや川遊びなど、自然の中で自由に遊べるので、想像力や冒険心を育めます。
地域の交流も盛んなので、お年寄りに昔遊びを教わったり、異年齢の友だちができたり。
世代の違う人と交流する機会が多いので、人間関係の学びにもなるでしょう。
2. メリット2. 生活コストを安く抑えられる
田舎暮らしのもう一つの魅力は、生活コストが安いこと。
家賃や物価が都会より圧倒的に安いので、同じ収入でもゆとりを持って暮らせます。
光熱費も安く、薪ストーブなどを使えばさらに節約できるでしょう。
都会の喧騒から離れてスローライフを楽しみながら、お金にも余裕ができるのは嬉しいポイント。
2-1. 家賃や不動産価格が安い
東京などの大都市に比べると、田舎の家賃や不動産価格ははるかに安い。
アパートでもかなり広い物件に住めますし、一軒家を購入することだって夢ではありません。
都会では考えられないほど広い庭付きの自宅を、手ごろな価格で手に入れられる可能性も。
私が移住先で借りたのは二階建ての一軒家で、家賃はなんと15,000円
2-2. 食料品などの価格は安め
日用品の価格は都会も田舎もそれほど変わらないが、食べ物は田舎の方が安い傾向があります。
地元産の野菜や肉は安くて新鮮で、都会には流通していない、その土地ならではの特産品に出会えることも。
家賃も安いので、飲食店も低価格。
都会では考えられない価格で贅沢できるのも、田舎暮らしの魅力。
2-3. 薪ストーブなどで光熱費を節約
冬場の暖房費は、意外と家計を圧迫する出費。
しかし田舎なら、薪ストーブを使えば光熱費を大幅に節約できます。
山から薪を調達すれば、燃料代はほとんどタダみたいなもの。
薪割りは大変ですが、家族団らんを過ごしながら暖をとれて一石二鳥。
暖炉での料理にチャレンジするのもオススメ。
3. メリット3. 人と人とのつながりが深い
都会の人間関係は希薄になりがちですが、田舎ではお隣同士の付き合いも濃いのが特徴。
地域行事などを通じて、自然と交流が生まれます。
みんな顔見知りなので、子育ての協力をし合えるのもありがたいところ。
「向こう三軒両隣」という言葉通り、助け合いの精神で暮らせるでしょう。
3-1. 地域行事で自然と交流が生まれる
お祭りや運動会など、地域の行事は田舎ならでは。
そうした場を通じて顔を合わせると、自然と地域コミュニティに溶け込めるでしょう。
世代を超えた交流も生まれ、地域の一員としての自覚も芽生えます。
都会の匿名性とは対極の、濃密な人間関係が築けるでしょう。
3-2.「向こう三軒両隣」の助け合いの精神
現在も田舎では、近所付き合いを大切にする風潮が残っています。
日頃からコミュニケーションをとっているので、いざという時に助けを求めやすいのです。
一人暮らしのお年寄りの安否確認をしたり、農作業を手伝い合ったり。
「向こう三軒両隣」の助け合いの精神は、現代にも通じる田舎の良さといえます。
3-3. 子育ての協力をし合える
田舎では子育て中の親同士の結びつきも強く、育児の協力をし合えるのが心強い。
公園で子どもを遊ばせている時に子育て情報を交換したり、行事の準備を一緒にしたり。
ちょっと用事で出かける時に、近所の人に子どもを預けることだってできるでしょう。
都会の核家族にはない、子育ての連帯感を味わえます。
4. メリット4. 騒音や大気汚染が少ない
田舎は空気がきれいで、騒音公害も少ないのが魅力。
都会の喧騒から離れて静かに暮らせるので、ストレスフリーな生活が送れます。
花粉症に悩まされている人でも、空気の澄んだ田舎なら症状が緩和するかもしれません。
心身の健康を守るうえでも、快適な環境といえるでしょう。
4-1. 工場や自動車が少なく空気がきれい
都会には工場や自動車が多いので、排気ガスによる大気汚染が深刻な問題。
一方、田舎は自然が豊かで空気が澄んでいます。
森林が多いことも、空気の浄化に一役買っています。
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込めば、身も心もリフレッシュできるはず。
4-2. 静かな環境でストレスフリーに暮らせる
都会の喧騒から離れられるのも、田舎暮らしの大きなメリット。
車の騒音や人ごみに疲れている人にとって、静かな環境は何よりの魅力。
のどかな風景を眺めてゆったり過ごせば、心からリラックスできるでしょう。
ストレスフリーな生活は、心身の健康づくりにもつながります。
4-3. 花粉症の症状が緩和するかも
花粉症に悩んでいる人なら、田舎暮らしで症状が改善するかもしれません。
実は都会の花粉には、排気ガスなどに含まれる大気汚染物質が付着していて、それが症状の悪化の原因に。
さらに、自然が少ない都市部では、アスファルトの地面に落ちた花粉が、風で再び舞い上がります。
一方、自然の多い田舎では、花粉は土に吸収されるので飛散量が抑えられます。
5. メリット5. 趣味や生きがいを見つけやすい
田舎では自然を生かした趣味を始めたり、のんびりペースで好きなことをしたりと、充実した時間を過ごせます。
山歩きやキャンプ、釣りなどのアウトドアやアクティビティを思う存分楽しむのもオススメ。
自分の意外な特技に気付くことも。
都会の忙しない毎日では見失いがちな、生きる喜びを再発見できるでしょう。
5-1. 自然の中で多彩なアクティビティを満喫
山や川、海が身近にある田舎では、自然を満喫できるアクティビティに事欠きません。
ハイキングやトレッキング、キャンプなどを楽しめば、日頃の運動不足を解消できます。
海や川で釣りや水遊びをするのも気持ちいいですね。
四季折々の自然の変化に触れながら、アクティブに過ごせます。
5-2. ゆったりペースで好きなことに没頭できる
田舎は時間に追われることが少ないので、のんびり過ごせるのが魅力。
好きな趣味に時間を使えば、ストレス発散にもなります。
編み物や工作、菜園仕事など、やりたいことを思う存分楽しめるでしょう。
隠れた才能を開花させるチャンスにもなるかも。
5-3. 生きる喜びや充実感を得られる
自然の中で体を動かしたり、好きなことにじっくり取り組むことで充実感を得られます。
都会の便利さからは離れますが、その分、自分らしく生きる喜びを実感できるでしょう。
人生の新しいステージとして、田舎での暮らしに挑戦するのも悪くないかもしれませんね。
6. デメリット1. 医療機関へのアクセスが悪い
田舎暮らしの不安要素として、医療機関の少なさが挙げられます。
病院が遠方にしかなかったり、専門医が見つからなかったりと、いざという時に頼りない面も。
特に高齢者や持病のある人は、事前の備えが欠かせません。
6-1. 総合病院までの距離が遠い
田舎では、大きな総合病院が近くにないことも多い。
救急車を呼んでも到着に時間がかかる場合も。
日頃から病院までの移動手段を考えておくことが大切。
自家用車を持つのはもちろん、タクシーの配車状況なども確認しておくと安心。
6-2. 専門医が見つからないことも
土地柄によっては、専門的な治療ができる医療機関が少ないことも。
例えば心臓や脳などの疾患については、大きな病院でないと十分な治療が受けられません。
また産婦人科や小児科など、ニーズの高い診療科が不足している地域もあります。
事前のリサーチが欠かせませんね。
6-3. 常備薬などの準備が必要
病院が遠いなら、自宅での医療体制を整えておくのも手です。
常備薬をしっかり準備し、湿布薬や包帯、体温計など、応急手当に必要な物品も用意しておきましょう。
7. デメリット2. 買い物や外食などの選択肢が限られる
田舎は店舗数が少ないので、買い物や外食の選択肢が限られるのが悩ましいところ。
品揃えが豊富でない上に、早い時間に閉店してしまうことも。
通販である程度はカバーできますが、生鮮食品は調達しにくい。
昔ながらの食堂や居酒屋はあっても、おしゃれなカフェやレストランは少ないでしょう。
不便さを楽しむ余裕が求められます。
7-1. スーパーの品揃えが少なく閉店が早い
田舎のスーパーは品揃えが少なく、欲しい商品が手に入らないこともあります。
営業時間も短いので、仕事帰りの買い物が難しい場合も。
まとめ買いをするなど、計画的に買い物をする習慣が必要です。
移動販売車やネットスーパーを利用するのもオススメ。
7-2. 通販で不自由はカバーできるが
洋服や日用品、本など、ある程度の買い物はネットショッピングで済ませられます。
ただし、生鮮食品の取り扱いが少ないのが悩みどころ。
スーパーと通販を使い分ける柔軟さが求められます。
7-3. おしゃれなカフェやレストランが少ない
都会のようなおしゃれなカフェやレストランは、田舎にはなかなかありません。
昔ながらの食堂や居酒屋、ファストフードやファミレスくらいしか選択肢がない場合も。
自炊すが増えそうですが、それはそれで良い機会。
たまの贅沢は、近隣の都市に遊びに行った時に楽しむとしましょう。
私は移住前は全く料理をしませんでしたが、移住後に毎日自炊をしていたら、料理の腕はメキメキ上達。
これも田舎暮らしの予想外のメリットですね。
まとめ
田舎暮らしには、自然の中でゆったり過ごせたり、生活コストを安く抑えられたりと、都会にはない魅力がたくさんあります。
一方で、医療機関へのアクセスの悪さや、買い物の不便さなど、デメリットについても知っておく必要があるでしょう。
メリット・デメリットをよく理解したうえで、自分に合ったライフスタイルを選択することが大切。
田舎への移住を検討中の方は、まずは現地の生活環境をよく調べることから始めましょう。
短期滞在で田舎の暮らしを体験するのも良いでしょう。
いきなり移住するのは不安という方は、都会と田舎の二拠点生活もオススメ。
都会の利便性と田舎の魅力、両方を兼ね備えたライフスタイルを実現できます。
ストレスのない平穏は田舎暮らし。
あなたも始めてみませんか?