【離島移住】私が空き家バンクで借りた物件はこんな感じでした【内見時のポイントも】

【離島移住】私が借りた空き家はこんな感じでした【内見時のポイントも】

離島移住に興味があるけど、離島の空き家ってどんな感じなんだろう?

普通に生活できるのかな?

そんな疑問を持っている人も多いでしょう。

この記事では、空き家バンクで一軒家を借りて離島移住した私が、「実際に離島の空き家に住んでみてどうだったか?」について書きました。

事前にわかっていたこと、住み始めてから気づいたことなどを詳しく解説。

何も知らずに移住してしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうかも。

この記事を読んで、移住前に理解を深めましょう。

1. 離島の物件の基本情報と賃貸契約の費用

私が借りた家は、空き家バンクで見つけた二階建ての一軒家で、家賃は15,000円。

賃貸契約にかかった費用は下記の通り。

普通の賃貸契約と一緒ですね。

初月の家賃15,000円
仲介手数料16,500円
敷金30,000円
合計46,500円
初期費用

物件の詳細は下記の通り。

延床面積63.75m (19.28坪)
敷地面積142.56mi(43.12坪)
築年月1978年3月(昭和53年)
間取り4K
建物構造木造瓦葺(屋根が瓦の木造建築)
階建て2階建て
駐車場無し
トイレ簡易水洗(汲み取り)
ガスプロパンガス
風呂ガス給湯器
物件の詳細

間取りは下記の通り。
これで15,000円なら格安ですよね。

気づきましたか?

洗面所(脱衣所)がないんです。

廊下から直接お風呂です。

私は単身でしたが、家族で移住するなら洗面所は必要ですよね…。

2. 離島の物件の問題点

この物件には様々な問題がありました。

内見時にわかっていたこと、住み始めてわかったことに分けて下記にまとめました。

内見時にわかっていたこと
  • エアコンが壊れている
  • テレビのアンテナが壊れている
  • 洗面所(脱衣所)がない
  • 残置物が多い
  • 家主のご先祖様の仏壇と遺影がある
  • 目の前に港がある
住み始めてわかったこと
  • 郵便受けがない
  • 浴室に鏡がない
  • 二階の窓に網戸がない
  • 洗濯物を干す場所の日当たりと風通しが悪い
  • 玄関と窓の建て付けが悪く、隙間が多い

これ、内見時に細かいところまでチェックしておけば全部気付けたと思うんです。

しかし、離島に行った時点で「もうすぐこの島で暮らせるのかぁ」と舞い上がってしまい、内見を疎かにしてしまったんですよね。

私のようにならないよう、内見は舞い上がらずに冷静に、細かいところまでしっかりチェックしましょう。

以降の章では、この中からいくつをピックアップして、問題点について詳しく書いていきます。

3.「残置物が多い」の問題点

残置物とは、家主や前の住居者が残していったものです。

契約内容にもよりますが、私の場合は、残置物をどうするかは借り手の自由。

つまり、そのままにしておくか、自分で処分するかの2択です。

私が借りた家は、キッチンや階段下の収納に残置物がぎっしりだったので、全て自分で処分しました。

ずっと放置されていた食器類、衣類、日用品は埃まみれ。

ゴキブリのフンや虫の死骸、生きた虫がたくさん出てきました。

ゴミの分別や処分方法の確認も必要になります。

内見の際は、収納は全て開けて確認しましょう。

残置物があった場合、入居前に処分してもらえるのか、自分で処分するのか確認し、契約書に明示してもらいましょう。

4.「家主のご先祖様の仏壇と遺影がある」の問題点

これ、私はあまり気にしていなかったんですが、友達に「他人の仏壇と遺影がある部屋で寝てる」と話したら「怖くないの?よく寝れるね!まじで無理!」というリアクションでした。

私は霊も魂も死後の世界も存在していないと思っているので、怖くなかったんですよね。

とはいえ、私にもご先祖様を敬う心はあるので、入居後すぐに仏壇と遺影を掃除してピカピカにしました。

あなたは他人の仏壇と遺影がある部屋で寝れますか?

その家で暮らせますか?

しかし、これの本当の問題は「仏壇と遺影があって怖い」ではないのです。

本当の問題とは、

お盆に家主が家に来る

仏壇があるということは「お盆や年末年始に家主が帰省し、仏壇にお線香をあげに来る」ということです。

私は内見をした際に市の職員から「お盆に家主が来ると思う」と言われました。

当時はコロナ禍だったので家主が来ることはありませんでしたが。

ちなみ私は、家主とは面識がありません。

つまり、家主とはいえ赤の他人なのです。

あなたはどうですか?

すでにあなたが住んでいる家に、面識のない人が来ることにストレスを感じませんか?

お盆であなたが帰省中に、家主があなたが暮らす家に上がるのです。

もし内見時に仏壇があったら、家主がお線香をあげに来るのか、確認しておきましょう。

5.「目の前に港がある」のメリットと問題点

これも内見時は「港が近くていいじゃん」くらいしか考えていませんでした。

港が近いメリット

港が近いメリットは、荷物の持ち運びです。

私が移住した離島では、家まで届けてもらえる物と、届けてもらえない物があります。

荷物が大きくて重い場合もあるわけですが、家が近いのでそれほど苦になりませんでした。

離島は坂道が多いので「家が離れていたら大変だったなぁ」と思うこともしばしば。

港が近いデメリット

デメリットは「漁船の出航する音」です。

漁の時間は季節により異なりますが、私の移住当初は朝方4〜5時頃に出航。

私の家は古くて隙間だらけなので防音性はなく、毎朝その音で目を覚ましていました。

しばらくすると慣れて目覚めなくなりましたが、音に敏感な人は注意が必要。

些細や音で目覚めてしまう人は、港の近くの物件は避けた方がいいかも。

6.「隙間が多い」の問題点

私にとってはこれが最大の問題でした。

隙間が多いと様々な問題が生じます。

押入れの天井、浴室の壁、階段下の収納、建て付けの悪い玄関や窓など、至る所に隙間がありました。

この玄関と窓の画像、これが完全に閉めた状態です。

玄関。

窓。

どうですか?
かなり大きな隙間ですよね…。

隙間の問題点は主に3つ。

6-1. 砂埃が入ってくる

海に囲まれた離島は風が強いので、隙間から砂埃が入ってきます。

毎日掃除機をかけないと「なんか床がザラザラするなぁ」と感じ、足の裏が黒くなっていたり。

6-2. 虫が入ってくる

自然豊かな離島には虫がたくさん。
当然家の中にも入ってきます。

ゴキブリ、クモ、アリ、ムカデ、ゲジゲジなど、様々な虫に遭遇しました。

あなたは家の中に虫が出たら、自分で対処できますか?

6-3. 冷気が入ってきて寒い

これが1番の問題でした。

室内のドア(引き戸)にも隙間があるので、閉め切ってヒーターを使っても暖かくなりません。

浴室の壁にも隙間があるので、体を洗ってる時、バスタオルで拭いてる時は寒くて震えてました。

せっかくシャワーを浴びて温まった体もすぐに冷めてしまいます。

大袈裟ではなく、冬は家の中でもダウンジャケットを着て生活していました。

内見時は玄関や裏口、全ての窓をチェックし、隙間がないか確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか?
離島に限らず、田舎の古い空き家には、都会のマンションのような快適さはありません。

この記事でもわかるように、私が借りた家にも様々な問題がありました。

あなたはこれらの問題があっても移住したいと思いますか?

私は離島に移住して良かったと思っています。

不便でも充実した島暮らし。

理想通りとはいきませんが、そこでの体験は、忘れることのできない、かけがえのないものになりました。

気になる移住先があったら、まずは空き家バンクなどで物件情報を見てみましょう。

都会の喧騒から離れた移住生活、あなたも体験してみませんか?