離島移住で失敗や後悔をする人の特徴とは?【失敗しない心構えも】

離島移住で失敗や後悔をする人の特徴とは?【失敗しない心構えも】

離島移住に憧れるけど、私でも上手くやっていけるかな?

そんな心配をしている人も多いでしょう。

事実、いざ移住してみると後悔する人も少なくありません。

この記事では、離島移住経験者の視点から、移住で失敗や後悔をしてしまう人の特徴を7つのポイントから解説します。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この記事を読んで理解を深めましょう。

離島移住を成功させるコツも満載ですので、ぜひ参考にしてください。

1. 現実逃避で離島移住を決める人

人生に疲れたから、恋愛で傷ついたから、仕事が嫌になったから。

そんな理由で離島移住を決める人がいます。

しかし、離島は現実逃避の場所ではありません。

離島の暮らしは都会以上に過酷で、問題から目を背けても解決にはなりません。

1-1. 離島は楽園ではない

青い海、白い砂浜、のんびりとした時間の流れ。

それらも事実ですが、離島のイメージは現実とはかけ離れています。

台風や塩害、不便な交通など、離島ならではの苦労が多いのです。

楽園だと思って移住すると、現実のギャップに苦しむことになります。

1-2. 問題から逃げても解決しない

人間関係のもつれ、仕事の悩み、恋愛の傷。

そういった問題から離れたいと思う気持ちはよく分かります。

でも、場所が変わっただけで問題が解決するわけではありません。

むしろ、問題から目を背けることで、解決が遠のく可能性すらあります。

1-3. 自分と向き合う覚悟が必要

離島移住では、自分自身と向き合う時間が増えます。

それは自己成長のチャンスでもありますが、逃げ出したい過去と対峙しなければならない試練でもあります。

覚悟を決めて、自分と向き合う勇気を持つことが大切。

この章の要点
  • 離島は現実逃避の場所ではない
  • 問題から逃げても解決しない
  • 自分と向き合う覚悟が必要

2. 離島の現実を知らない人

「離島に移住すれば、ゆったり暮らせるはず」「自然の中で心穏やかに過ごせるはず」。

そんなイメージを抱いて離島に移り住む人は少なくありません。

でも、離島の現実を知らずに移住すると、期待とのギャップに苦しむことになります。

2-1. 離島は不便がいっぱい

食料品や日用品の値段が高い、交通の便が悪い、医療機関が少ない、娯楽が限られている。

離島の暮らしには、都会とは比べ物にならないほどの不便さがあります。

それを覚悟せずに移住すると、ストレスを感じてしまうでしょう。

私が移住した離島には、小さな個人商店と食堂、旅館以外は何もありませんでした。

2-2. プライバシーが守りにくい

離島は小さいぶん、ちょっとしたことが噂になり、プライバシーを守るのが難しい面も。

「◯◯さんが△△したらしい」なんて噂が一瞬で広まってしまいます。

プライバシーを大切にする人には辛い環境かもしれません。

私は移住当初、まだ一度も会ったことのない島民が「私のフルネームを知っている」ということがありました。

2-3. 離島の常識を知る必要がある

離島にはその土地特有の常識やルールがあります。

「旅行者」ではなく「移住者」として受け入れられるためにも、離島の人に教えを乞い、常識やルールを学ぶ必要があります。

この章の要点
  • 離島は不便がいっぱい
  • プライバシーが守りにくい
  • 離島の常識を知る必要がある

3. 仕事や収入の見通しが立たない人

離島に移住したはいいものの、仕事がなかなか見つからない、収入が安定しない。

そんな状況では、生活の基盤が揺らいでしまいます。

仕事や収入の道筋をつけずに移住すると、後悔する可能性が高くなります。

3-1. 仕事の選択肢は限られている

ほとんどの離島では、仕事の選択肢が限られています。

農業や漁業などの地元の産業や観光業など、その島の産業に関連する仕事が中心。

自分の希望する仕事に就けるかどうかは、運次第という面もあります。

3-2. リモートワークの環境が整っていない

都会で仕事を続けながら、リモートワークで離島暮らしを実現する。
そんな夢を描く人もいるでしょう。

でも、多くの離島ではインターネット環境が整っておらず、安定したリモートワークは難しいのが現状です。

私が移住した離島はドコモ以外はほぼ繋がらない状況。

しかし、ドコモでも電波は不安定で「YouTubeで最低画質(144p)にしても全く再生できない」「Googleの検索結果がいつまで経っても表示されない」などは日常茶飯事。

光回線(フレッツ光)は提供されていませんでした。

3-3. 貯金やスキルがあると心強い

ある程度の貯金があれば、仕事が見つかるまでの生活費をまかなえるので安心。

また、離島で必要とされるスキル(漁業、農業、建築など)を身につけておくと、仕事が見つかりやすくなるでしょう。

この章の要点
  • 仕事の選択肢は限られている
  • リモートワークの環境が整っていない
  • 貯金やスキルがあると心強い

4. 体力や健康面に不安がある人

離島の暮らしは体力勝負。

農作業や漁業などの肉体労働が多く、病院も少ないため、体力や健康に自信がない人には厳しい環境。

持病がある人、高齢の人は、事前に離島の医療事情を確認しておく必要があります。

4-1. 肉体労働が多い

「離島に行けば、ゆったり過ごせる」なんて考えは危険です。

実際には、農作業や漁業などの肉体労働が多く、体力がないとついていけません。

机に向かう仕事が多い都会とは、大きな違いがあります。

4-2. 医療機関が少ない

離島の多くは医療機関が少なく、重病や緊急時には本土の病院に搬送されることもあります。

持病がある人は、事前に離島の医療体制を確認し、常備薬を十分に用意しておく必要があるでしょう。

私が移住した離島に病院はなく、小さな診療所が1つだけでした。

豆知識

病院と診療所の違いはベッド(病床)の数。
病床が20未満であれば診療所、20以上であれば病院です。

4-3. ストレス対策が大切

不便な暮らしは、時にストレスの原因になります。

ストレスは心身の健康を蝕むため、上手に発散する方法を見つけておくことが大切です。

離島での趣味を見つけたり、友人と語り合ったりと、息抜きの時間を作りましょう。

この章の要点
  • 肉体労働が多い
  • 医療機関が少ない
  • ストレス対策が大切

5. 人間関係を築くのが苦手な人

人付き合いを面倒に感じる人、初対面の人と話すのが苦手な人は、離島暮らしに苦労するかもしれません。

離島では、助け合いの精神が欠かせません。

ある程度はコミュニケーションを取らないと、島民から白い目で見られてしまいます。

島民と全くコミュニケーションを取ろうとしない移住者が、快く受け入れられることはありません。

5-1. 助け合いの精神が大切

離島では「持ちつ持たれつ」の精神が欠かせません。

漁をした魚をおすそ分けしたり、農作業を手伝ったり。

日常的に助け合うことが、離島の人たちとの信頼関係を築くカギとなります。

5-2. 自分から積極的に関わる

「島民から話しかけてくれるまで待とう」なんて受け身の姿勢では、なかなか溶け込めません。

自分から積極的にコミュニケーションを取ることが大切。

地域のお祭りに参加したり、商店で世間話をしたり。

たとえあなたが人見知りで内向的でも、一歩踏み出す勇気が必要。

5-3. 狭い人間関係に窮屈さを感じることも

助け合いの反面、離島の人間関係は「濃すぎる」と感じることもあるでしょう。

プライバシーが守りにくかったり、束縛されているように感じたり。

息苦しさを感じたら、一人の時間を大切にしてリフレッシュすることも必要。

この章の要点
  • 助け合いの精神が大切
  • 自分から積極的に関わる
  • 狭い人間関係に窮屈さを感じることも

6. 離島の文化や価値観を受け入れられない人

「離島に移住したら、自由気ままに暮らせる」と思っている人は要注意。

離島にはその土地特有の文化や価値観があり、それを受け入れることが求められます。

頑なに自分のやり方を押し通そうとすると、島民との軋轢を生むことに。

6-1. 伝統や慣習を大切にする

神社のお祭り、地域の伝統行事、祖先を敬う習慣。

離島では、古くから伝わる伝統や慣習が根付いています。

「無駄なことだ」「合理的でない」と決めつけず、心を開いて島の文化に触れることが大切。

6-2. 離島のルールに従う

「〇〇は△時までに済ませる」「〇曜日は△△してはいけない」など、離島には謎のルールがある場合も。

時に不便や面倒を感じることもあるでしょう。

「郷に入っては郷に従え」の精神で、離島のルールに従うのがマナーです。

6-3. 柔軟な心を持つ

「これは絶対におかしい」と思うこともあるかもしれません。

でも、頭ごなしに否定するのではなく、なぜそうなのかを知ろうとする柔軟な心が大切です。

相手の立場に立って考える。
それが離島で受け入れられるコツです。

この章の要点
  • 伝統や慣習を大切にする
  • 離島のルールに従う
  • 柔軟な心を持つ

7. 離島への愛着や覚悟が足りない人

離島暮らしで最も大切なのは、島を心から愛する気持ちです。

離島を第二の故郷だと思える心が成功の鍵を握ります。

しかし、島への愛着が湧くかは暮らしてみないとわかりません。

「移住したからには生涯そこで暮らす」とは考えずに、「合わなかったら引っ越せばいいや」という気軽さも持ち合わせていないと、なかなかはじめの一歩を踏み出せないでしょう。

7-1. 離島の良さを知る

海、山、自然の恵み、そして島民の人情。

離島には、都会にはない魅力がたくさんあります。

そういった離島の良さを知り、心から「この島が好きだ」と思えるかどうか。

それが、離島暮らしを続けるモチベーションになるのです。

7-2. 離島に貢献する気持ちを持つ

離島の多くは、人口減少や高齢化などの課題を抱えています。

離島に移住するということは、そういった課題解決の担い手になるということ。

「島のために何ができるか」を考え、行動する姿勢が求められます。

7-3. 離島が合わなかったら引っ越せばいい

「イメージしていた離島暮らしと違う」と感じたら、見切りをつけて引っ越してしまえばいいでしょう。

「せっかく移住したのだから」と考え、ストレスを抱えて島に留まるよりも、もっと居心地の良い場所に身を置く方が健全です。

「島民にどう思われるだろう?」と気にする必要もありません。

島を離れればもう会うことのない人達です。

その人たちにどう思われても、あなたの人生にはなんの影響もないのですから。

この章の要点
  • 離島の良さを知る
  • 離島に貢献する気持ちを持つ
  • 合わないと感じたら引っ越せばいい

まとめ

離島移住は憧れだけでは成功しません。

現実逃避の手段として離島を選んだり、離島の現実を知らずに移住したりすると、失敗や後悔につながってしまいます。

仕事、お金、健康、人間関係。
生活のあらゆる面で事前の下調べが欠かせません。

「ここで生きていく」という強い覚悟も必要だが、「合わなければ引っ越せばいい」という気軽さも持ち合わせていたい。

その気持ちがあれば、あなたの移住生活も充実した日々を送れるはず。

気になる島があれば、一度訪れて島の雰囲気を感じましょう。

そこで幸せに暮らす自分をイメージできたなら、きっとあなたの移住はうまくいくでしょう。

まずははじめの一歩を踏み出してみてください。