田舎暮らしはきつい!絶対に現実逃避で移住してはいけない7つのデメリット

田舎暮らしはきつい!絶対に現実逃避で移住してはいけない7つのデメリット

近年、都会の喧騒から離れ、のんびりとした田舎暮らしに憧れる人が増えています。

しかし、実際に田舎に移住してみると、思っていた以上にきつい現実が待っていることも少なくありません。

この記事では、離島移住経験者の視点から、田舎暮らしで直面する7つの困難について詳しく解説します。

現実逃避で田舎暮らしを始めると大変なことになるかも。

移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。

1. 田舎暮らしは人付き合いがきつい

田舎では昔ながらの慣習や人間関係が色濃く残っています。

地域コミュニティへの参加は必須で、付き合いを避けることは難しいでしょう。

都会のように気軽に友人関係を選べるわけではありません。

1-1. 地域の行事への参加は必須

お祭りや運動会、町内会の集まりなど、地域の行事にはほぼ強制的に参加させられます。

「新しく来た人」という理由で役割を押し付けられることもあるでしょう。

断れば村八分にされるリスクもあります。

1-2. プライバシーの欠如

田舎の人々は、他人の家庭事情やプライベートに深く関心を持つ傾向にあります。

「〇〇さんは都会からきたらしいよ」といった具合に、あなたの情報はみんなに筒抜け。

家の前を通る度に声をかけられ、世間話に付き合わされることも。

私は移住当初「一度も会ったことのない人が私のフルネームを知っている」ということがありました。

1-3. 古い因習への同調圧力

「男は外で働き、女は家を守る」といった古い価値観が残る地域もあります。

そうした慣習に同調しないと、変わり者扱いされてしまう場合も。

「都会者は何もわかっていない」と批判されることもあるのです。

この章の要点
  • 地域の行事への参加は必須で、役割を押し付けられることも
  • プライバシーはほとんどなく、他人の家庭事情に関心を持たれる
  • 古い慣習に同調しないと変わり者扱いされるリスクがある

2. 移動手段が限られ不便

田舎では、電車やバスといった公共交通機関が発達していないことが多い。

マイカーがないと生活するのが困難な地域もあります。

免許を持っていない人や高齢者にとっては、移動そのものが大きな負担となるでしょう。

2-1. 電車やバスの本数が少ない

都会と違い、電車やバスの本数が1時間に1本程度しかないこともザラ。

時刻表を事前に確認し、計画的に行動する必要があります。

乗り遅れると、次の便まで長時間待たされてしまいます。

2-2. マイカーは必須アイテム

田舎では、スーパーや病院、役所など生活に必要な施設がバラバラの場所にあることが多い。

車がないと日常生活を送るのが難しい。

免許を取得し、車を購入・維持するためのコストも無視できません。

2-3. 道路事情の悪さ

田舎の道路は狭く、舗装されていないところも多い。

特に山間部では、カーブが多く見通しが悪いため、安全運転が求められます。

冬場は積雪で道路が通行止めになることもあるでしょう。

運転に自信のない人にとっては、ストレスを感じる環境と言えます。

この章の要点
  • 電車やバスの本数が少なく、時刻表を確認して計画的に行動する必要がある
  • 生活に必要な施設がバラバラにあるため、マイカーは必須アイテム
  • 道路事情が悪く、安全運転が求められる。冬場は積雪で通行止めも

3. 仕事や教育の選択肢が少ない

田舎では仕事の選択肢が限られており、都会のようにさまざまな業種の求人を見つけるのは難しいでしょう。

子育て世代にとっては教育環境の貧しさも悩みの種。

多様なキャリアを築きたい人や、子どもの可能性を広げたい人には不向きな環境と言えます。

3-1. 第一次産業が中心

田舎の仕事は、農業や林業、漁業といった第一次産業が中心。

自然の中で働くのが好きな人には適していますが、そうでない人にとっては選択肢が少ないと感じるかも。

事務職などのホワイトカラーの求人を見つけるのは難しいかも。

3-2. 通勤に時間がかかる

職場が自宅から離れている場合、通勤に長い時間を費やすことになります。

1時間以上かけて通勤するのは珍しくありません。

公共交通機関が少ないため、マイカー通勤が前提となる地域も多い。

通勤時間が長いと、家事や育児との両立が難しくなるでしょう。

3-3. 教育環境の貧しさ

田舎の学校では、少子化の影響で複式学級(2つ以上の学年が一緒に授業を受ける)が導入されているところもあります。

習い事や塾の選択肢も少なく、子どもの可能性を広げるのが難しい環境。

進学を目指す場合は、都会の学校に通わせる必要が出てくる場合もあります。

私が移住した離島には小中学校(小学と中学が1つの同じ建物)が1校、高校はありません。

その島の令和5年度の生徒数は、小学生が6人、中学生が2人です。

この章の要点
  • 仕事は第一次産業が中心で、ホワイトカラーの求人は少ない
  • 職場が遠いと通勤に長時間かかり、家事や育児との両立が難しい
  • 少子化で複式学級もあり、習い事や塾の選択肢が少ない

4. 医療機関へのアクセスが悪い

田舎では、大きな病院や専門医がいる医療機関が少ないのが現状。

急病やけがをした時に、適切な治療を受けられるとは限りません。

特に高齢者や持病がある人にとっては、医療面でのリスクを考慮する必要があるでしょう。

初期対応の遅れが最悪の結果を招くこともあります。

4-1. 大病院までの距離が遠い

田舎では、総合病院など大きな医療機関が少ない。

重大な病気やけがの場合、遠方の病院まで行かなければならないかもしれません。

救急車を呼んでも、到着までに時間がかかることも。

4-2. 専門医の不在

がんや心臓病など専門的な治療が必要な病気の場合、田舎の医療機関では対応が難しいことがあります。

専門医のいる病院を探すのに苦労するかもしれません。

定期的な通院が必要な場合、片道数時間かけて通わなければならないこともあるでしょう。

4-3. 医師不足の影響

田舎では医師不足が深刻な問題となっています。

医師の高齢化が進み、なり手が少ないためです。

その影響で、診療科目が限られていたり、診療時間が短かったりすることがあります。

体調に不安を抱えている人にとっては、リスクと言えるでしょう。

この章の要点
  • 大病院が遠方にあり、重病の場合に適切な治療を受けられないリスクがある
  • 専門医が不在のため、がんや心臓病など専門的な治療が受けられない
  • 医師不足で診療科目や時間が限られ、体調不安を抱えている人にはリスク

5. 買い物や外食が不便

田舎ではショッピングセンターや大型スーパーが少なく、日用品や食料品の買い物に不便を感じることが多い。

外食や娯楽を楽しむ選択肢も限られており、都会の利便性が恋しくなるかもしれません。

5-1. 品揃えの少なさ

田舎の店舗は品揃えが少なく、欲しいものが手に入らないことがよくあります。

特に洋服や化粧品、家電製品などの選択肢は少ないでしょう。

ネット通販を利用する人も多いですが、受け取りの手間や時間がかかるのが難点。

5-2. 飲食店の少なさ

カフェやレストラン、ファストフード店など、外食を楽しむ場所が少ないのも田舎の特徴。

チェーン店はおろか、ラーメン屋や居酒屋すら見つからない地域もあります。

自炊が苦手な人にとっては、食生活の質が下がってしまうかもしれません。

5-3. 娯楽施設の不足

映画館やボウリング場、カラオケなど、娯楽を楽しむ施設も田舎では少ない。

週末に友人と遊びに行くにも、選択肢が限られています。

都会のように気軽に遊びに行けないため、ストレス発散の機会が減ってしまうかもしれません。

この章の要点
  • 店舗の品揃えが少なく、欲しいものが手に入りにくい
  • 飲食店が少なく、外食や食生活の質を維持するのが難しい
  • 娯楽施設も少なく、ストレス発散の機会が減ってしまう

6. 自然災害のリスクが高い

田舎は自然豊かな一方で、自然災害のリスクも高いと言えます。

特に山間部や河川近くに住む場合は、土砂崩れや洪水など、命に関わる危険性もあります。

災害時の避難や復旧も、都会に比べて大変かもしれません。

6-1. 土砂崩れや洪水のリスク

山間部では大雨によって土砂崩れが発生し、家屋が損壊する危険性があります。

河川近くに住んでいる場合は、洪水のリスクにも注意が必要。

一度災害が起これば、復旧までに長い時間がかかるでしょう。

6-2. 避難の難しさ

災害時の避難は、田舎ならではの難しさがあります。

避難所までの距離が遠く、マイカーがないと避難そのものが困難なケースも。

道路の寸断で孤立してしまうリスクもあるため、日頃から備蓄をしておく必要があります。

6-3. ライフラインの復旧の遅さ

大規模な災害が起こった場合、電気・ガス・水道などのライフラインの復旧に時間がかかることが予想されます。

都会と比べて優先順位が低いためです。

ライフラインが止まれば生活に大きな支障をきたすため、自家発電機や水の備蓄など、各家庭での備えが欠かせません。

この章の要点
  • 山間部や河川近くは、土砂崩れや洪水のリスクがある
  • 避難所までの距離が遠く、道路寸断で孤立する可能性もある
  • ライフラインの復旧に時間がかかるため、備蓄や自家発電の備えが必要

7. 文化的刺激が少ない

田舎では芸術・娯楽・教養などの文化的な刺激が少なく、精神的な満足度が下がってしまう人もいます。

都会のように多様なイベントや習い事に触れる機会が少ないため、視野が狭くなりがち。

好奇心旺盛な人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

7-1. イベントの少なさ

コンサートや展覧会、お祭りなど、文化的なイベントが都会ほど多くありません。

地域の伝統行事はあるものの、現代的な娯楽が少ないため、若者世代の心をつかむのは難しいでしょう。

イベントを通して新しい刺激を得る機会が減ってしまいます。

7-2. 習い事の選択肢の少なさ

音楽教室やダンススクール、語学学校など、自分の趣味や関心に合った習い事を見つけるのが難しいのも田舎の特徴。

やりたいことがあっても、近くに教室がないため諦めざるを得ないかもしれません。

オンラインレッスンの選択肢はあるものの、対面での交流が持つ意義は大きいでしょう。

7-3. 多様性の欠如

田舎は都会に比べて住民の多様性に乏しく、考え方が均一になりがち。

“多様な価値観に触れる機会が少ないため、視野が狭くなってしまう恐れがあります。

新しいアイデアや革新的な考え方が生まれにくい環境と言えるでしょう。

この章の要点
  • コンサートや展覧会など文化的なイベントが少ない
  • 自分の趣味に合った習い事の選択肢が限られている
  • 多様性に乏しく、新しいアイデアが生まれにくい環境

まとめ

いかがでしたか?
田舎暮らしには、都会にはない様々な困難が待ち受けています。

人間関係の濃密さ、不便な移動手段、限られた仕事や教育の選択肢、医療面でのリスク、買い物や娯楽の不便さ、自然災害の危険性、文化的刺激の少なさなど。

ひとつひとつは些細なことでも、積み重なると生活の質を大きく下がってしまう。

田舎暮らしに憧れを抱いている人は、ぜひこれらのデメリットを理解した上で、移住を検討してください。

理想と現実のギャップに幻滅し、都会に舞い戻ることのないよう、事前の下調べを十分に行うことが大切。

「人生の楽園」を夢見て、安易に田舎に飛び込むのは危険です。

もし移住に失敗したら、都会に戻る選択肢も視野に入れておきましょう。

田舎暮らしが自分に合わないと感じたら、早めに撤退することも賢明な判断と言えます。

無理に我慢を続けても、心身のストレスが蓄積するだけです。

不便できつい田舎暮らし、それでもあなたは移住したいと思いますか?