【古民家】空き家の掃除の仕方と効率よくする6つのポイント!【田舎暮らし】

【古民家】空き家の掃除の仕方と効率よくする6つのポイント!【田舎暮らし】

田舎暮らしを始める際、最初の大仕事は空き家や古民家の大掃除。

長年放置された家の掃除は想像以上に大変です。

効率的な掃除の仕方と、残置物の処分方法、見逃しがちな注意点を抑えておけば、スムーズに新生活をスタートできます。

この記事では、離島移住経験者の視点から、空き家掃除の6つのポイントをご紹介します。

1. 掃除前の下見と段取りで作業効率アップ

いきなり掃除を始める前に、まずは家の中をくまなく見て回ることが大切。

各部屋の汚れ具合や残置物の量を把握し、必要な掃除道具や人手、時間を見積もりましょう。

下見であぶり出した課題を整理し、優先順位をつけて段取り良く進めれば、作業効率が格段に上がります。

残置物とは、家主や前の入居者が置いていった物で、基本的には新しい入居者が処分します。

私が借りた家にも衣類、食器類、日用品など大量の残置物がありました。

1-1. 家中を隅々まで見て回ろう

まずは家中を隅々まで見て回り、各部屋の状態を細かくチェック。

壁や床の傷み具合、水回りのカビの量、残置物の種類と量など、掃除の手間に直結するポイントを押さえておきましょう。

屋根裏や床下、倉庫なども見落とさないようにしてください。

1-2. 掃除の段取りを組もう

下見で把握した情報を元に、掃除の手順や分担を決めていきます。

汚れのひどい場所から先に片付ける、重い家具は人手を集めて運ぶ、水回りは最後にまとめて掃除するなど、効率的な段取りを組むのがコツ。

あれこれ同時進行で手を付けるよりも、部屋ごとに、作業内容ごとに集中して進めるのがポイント。

1-3. 必要な道具と人手を見積もる

掃除に必要な道具と人手、期間も下見の段階で見積もっておきましょう。

掃除機や雑巾、洗剤はもちろん、はしごや台車、トラックの手配が必要になることも。

人手が足りなければ友人や業者にも協力を仰ぎます。

道具不足は作業の停滞に直結するので、少し多めに見積もっておくと安心。

この章の要点
  • 掃除前の下見で家の状態を把握する
  • 作業手順や分担を決めて効率的に進める
  • 必要な道具と人手、期間を見積もっておく

2. 思い切って不用品は処分!思い出の品は写真に残そう

空き家には前の住人の家財道具や生活用品がそのまま残っていることが少なくありません。

古い家具や日用品などは思い切って処分することが快適な新生活への第一歩。

「これは使うかも」と思って残しておいても、結局使わないことがほとんど。

「あったら便利なものは、何くてもいいもの」と考え、どんどん捨てましょう。

まだ使えそうなものはリサイクルショップに売ったり、近所の人にあげるのもいいでしょう。

私は残置物はほぼ全て捨てました。

「あれ残しとけばよかった」なんてことはありませんでしたよ。

2-1. 廃棄か譲渡か、処分方法を選ぼう

明らかに不用なものは、思い切ってゴミとして処分しましょう。

大型のものは自治体の粗大ゴミ収集を利用します。

まだ使えそうな家具や食器、着物などは、親戚や知人に譲渡するのもオススメ。

リサイクルショップに買い取ってもらえば、処分にかかる手間も費用も削減できるかもしれません。

2-2. 大事な書類は内容を確認してから処分を

前の住人の重要書類や印鑑などが出てきたときは、安易に処分せず内容をしっかり確認することが大切。

権利書や契約書など、法的価値のある書類が紛れ込んでいることも。

内容が分からないものは不動産屋や家主に相談し、処分しても問題ないかを確認しましょう。

この章の要点
  • 本当に必要なものかを冷静に見極める
  • 書類は内容を確認し、慎重に取り扱う

3. 徹底的に換気!カビ対策と害虫駆除が最優先

長年閉め切られていた空き家では、カビや害虫の被害が広がっていることが少なくありません。

カビは放っておくと建材を痛めるだけでなく、ヒトの健康被害の原因にも。

害虫が家の中に潜んでいる可能性も十分にあります。

換気を徹底し、早期発見と対処を最優先で進めましょう。

3-1. まずは思い切って窓を開けて換気

掃除に取りかかる前に、まずはすべての窓を開け放って家中の空気を入れ替えましょう。

閉め切られた室内は湿気がこもりカビの温床に。

換気扇や扇風機、除湿器を併用すれば、さらに効果的。

窓のないトイレや押入れなども、ドアを開けて風を通すようにしてください。

3-2. カビは見つけ次第駆除!放置厳禁

見つけたカビは、放置せずすぐに駆除することが鉄則。

カビは目に見えない胞子を飛ばして増殖するため、発見が遅れるほど被害が拡大してしまいます。

カビ取り剤を使うのが一般的ですが、酢やクエン酸などの身近なものでも代用可能。

細部までこまめにチェックし、見つけ次第こそぎ落とすことを心がけましょう。

3-3. 害虫の巣も早期発見・駆除を

空き家の害虫被害で最も多いのがシロアリ。

床下や梁など、木材を食い荒らし建物に深刻なダメージを与えます。

羽アリが大量発生している様子や、細かな木屑が床に積もっている状態は要注意。

シロアリ以外にも、ネズミ、ゴキブリ、ハチなどの害虫が家屋内に住み着いている可能性も。

見つけたら専門の駆除業者に相談し、適切な対処を施してもらいましょう。

この章の要点
  • 窓を開けて家中の空気を入れ替える
  • カビは見つけ次第すぐに駆除する
  • シロアリなどの害虫被害も早期発見・対処を

4. 重点箇所を先に掃除!場所別の清掃ポイント

4-1. 水回りの汚れは放置禁物!

キッチンのシンクや風呂場、トイレの便器などの水回りは、カビや水垢が付着しやすいので特に入念に掃除します。

汚れが乾燥して固まる前に、水で濡らしながらこすり落とすのがポイント。

落ちにくい汚れには、クエン酸や重曹を使うのも効果的。

シンクの排水口や、風呂場の床の排水溝も、ブラシでゴシゴシこすって汚れを取り除きましょう。

4-2. 窓ガラスと照明器具のほこりを取る

室内に光を取り込む窓ガラスは、ホコリで曇っているとせっかくの日差しも台無し。

サッシだけでなくガラス面も丁寧に拭いて、輝きを取り戻しましょう。

照明器具も、カバーを外してホコリを払うのを忘れずに。

電球切れも確認し、必要なら新しいものに交換を。

部屋が明るいと掃除のやる気もアップします。

4-3. 場所に合わせて道具と洗剤を使い分ける

フローリングにはモップ、カーペットには掃除機など、場所に合わせて掃除の道具を使い分けるのが効率的。

水回りには専用の洗剤、ガラスにはガラスクリーナーなど、汚れの種類に合った洗浄成分で落としていくのもコツ。

洗剤を使う場合は説明書をよく読み、換気にも気をつけて。

頑固な汚れは無理に落とそうとせず、プロに相談するのも手です。

この章の要点
  • 水回りの汚れは早めに落とす
  • 窓ガラスと照明器具のホコリを取る
  • 場所に合わせて道具と洗剤を使い分ける

5. 水道・電気・ガスの安全確認を忘れずに!

長期間使われていなかった空き家では、水道管の劣化や電気配線の損傷、ガス漏れなどのトラブルが起きやすいもの。

いきなり通電・通水するのは危険なので、事前の安全点検が欠かせません。

専門の業者に依頼して配管や配線をチェックしてもらい、必要な修理や交換をしておくのが賢明です。

5-1. 水道管の水漏れと水質検査を

ずっと使われていなかった水道管は、パッキンの劣化などで水漏れが起こりやすくなります。

あちこち水を流してみて、漏れている箇所がないかチェック。

水栓から出る水も、濁りや臭いがないか確認しましょう。

少しでも不安があれば、専門家に水質検査を依頼するのも視野に。

安全が確認できたら、蛇口をしばらく全開にして配管内の水を入れ替えましょう。

古民家などの水道水を飲んでも大丈夫かな?と心配する人もいるでしょう。

一概には言えませんが、私は普通に飲んでました。

5-2. 配線の損傷とコンセントの動作確認を

電気系統のトラブルで最も怖いのが漏電や火災。

壁や天井の配線が、ネズミにかじられていないかよく調べましょう。

コンセントも、ホコリを払ってからプラグを差し込み、問題なく使えるか確かめます。

電気系統は感電の危険もあるので、素人判断は禁物。

少しでも不安があれば、電気工事士などのプロに点検を依頼するのが確実。

5-3. ガス漏れしていないかニオイでチェック

ガスの配管接続部にも、緩みや損傷が起きやすいもの。

ガスのニオイがしないか、鼻を利かせてよくチェックしましょう。

心配な人はガス検知器を使った測定もオススメ。

ガス栓を開けて炎が安定的に出るか、湯沸かし器や給湯器、コンロなどを実際に動かして確認を。

異常があればガス会社に連絡し、安全が確認できるまで使用は控えましょう。

この章の要点
  • 水道管の水漏れと水質を確認する
  • 電気配線の損傷とコンセントの動作をチェック
  • ガス漏れしていないかニオイで確かめる

6. 大掃除のあとは定期的な換気と通水が鉄則

一通りの大掃除が終わっても、それで完了ではありません。

カビや水回りの汚れ、ホコリの再発を防ぐには、定期的な換気と通水が欠かせません。

特に湿気の多い梅雨時は要注意。

週に1〜2回程度、窓を全開にして風を通すのがオススメ。

キッチンや洗面所、トイレなどの排水口も、たまに水を流して乾燥を防ぎましょう。

私は冬でも窓を全開にして、毎朝換気していました。

6-1. 週に1〜2回は窓を全開に

カビ予防の基本は、湿気を溜め込まないこと。

月に1〜2回は半日ほど、家中の窓を全開にして風通しを良くしましょう。

網戸があれば24時間開けっ放しでもOK。

雨の日は室内に除湿器を置くなど、こまめな湿度管理も大切。

換気を習慣づけることが快適な室内環境への第一歩と言えます。

6-2. 排水口のお手入れを忘れずに

キッチンのシンクや洗面所、風呂場などの排水口は、定期的に水を流して汚れを洗い流すのがポイント。

排水溝の内部は、パイプユニッシュなどの洗浄剤を使って定期的に洗浄するとより効果的。

水が流れにくくなったら、パイプクリーナーなどで詰まりを取り除きましょう。

普段の何気ないお手入れの積み重ねが、大掃除の手間を大幅に減らしてくれます。

6-3. 不在時も家の状態を把握する

たまの訪問だけでは、家の異変に気づくのが遅れてしまうもの。

心配な場合はスマートホームなどの遠隔監視システムを導入し、普段から家の状態を把握しておきましょう。

最新のテクノロジーを使えばお掃除の負担も大きく軽減できます。

この章の要点
  • 定期的な換気で湿気とホコリを防ぐ
  • 排水口に水を流して汚れを洗い流す
  • 遠隔監視システムで家の状態を把握する

まとめ

空き家の掃除は、正しい手順と知識があれば決して難しくはありません。

隅々まで確認して段取りよく進め、換気とカビ対策を徹底すれば、誰でも効率よくきれいにできます。

ゴミの分別と適切な処分、水道光熱の安全点検など、後回しにしがちなことにもしっかり取り組むのが大切。

定期的な換気と簡単なお手入れを習慣づければ、いつでも快適に過ごせる空間に。

あなたも理想の田舎暮らしを始めてみませんか?