地方移住したいけど「貯金がないと移住は無理なのでは?」と不安を感じる方も多いでしょう。
確かに移住には初期費用がかかりますが、いくつかのコツを押さえれば、貯金が少なくても実現できます。
この記事では、地方移住経験者の視点から、地方移住の初期費用の相場と、それを抑える具体的な方法をわかりやすく簡単に解説。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
地方に移住してどんな生活を送りたいのか?
イメージしながら読んでみてください。
貯金なしで移住する方法が知りたい方は必見ですよ。
1. 地方移住の初期費用の内訳とは?平均的な金額を徹底解説!
まずは、地方移住の際にかかる初期費用の内訳を見ていきましょう。
移住先の住居費用、引っ越し代、生活立ち上げ費用など、思った以上に出費が多いと感じる方もいるかもしれません。
しかし事前によく計画を立てれば、無理のない資金計画を立てることができます。
ここでは平均的な初期費用の金額も合わせて解説するので、目安としてご覧ください。
1-1. 住居費用(家賃・敷金・礼金・仲介手数料など)
地方移住で最も大きな出費となるのが、移住先の住居費用です。
賃貸物件の場合、家賃のほかに敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用がかかります。
物件にもよりますが、家賃の3〜6か月分程度の初期費用を見込んでおく必要があります。
一方、中古物件を購入する場合は、物件価格のほかにローン審査や登記にかかる手数料なども発生します。
1-2. 引っ越し代(業者依頼orレンタカー代、段ボール代など)
次に大きな出費となるのが、引っ越し代です。
引っ越し業者に依頼する場合、荷物量や移動距離によって金額は変わりますが、平均すると10万円前後かかると言われています。
一方、レンタカーを借りて自分で運ぶ場合は、車代と高速代、段ボール代で数万円程度に抑えられます。
ただし、その分時間と手間がかかるので、メリットとデメリットを天秤にかける必要があります。
1-3. 生活立ち上げ費用(家電・家具の購入費、光熱費など)
新生活を始めるには、冷蔵庫や洗濯機といった生活必需品の購入が欠かせません。
家電は一式そろえると高額になりがちですが、中古品を活用したり、必要最低限に絞ったりと工夫の余地があります。
その他、カーテンや寝具、食器など、新たに必要になるものは少なくありません。
また、光熱費などの支払いも頭に入れておきましょう。
2. 初期費用を抑える3つのコツ!無理のない移住計画を立てよう
初期費用の内訳を見ると、少なくとも数十万円は必要だと分かります。
しかし、工夫次第ではもっと抑えることも可能です。
ここからは、初期費用を抑える3つのコツを具体的に紹介します。
ぜひ参考にして、無理のない移住計画を立ててみてください。
2-1. 初期費用が少ない物件を選ぶ!敷金礼金ゼロ物件がオススメ
住居費用を抑える一番の方法は、初期費用の少ない物件を選ぶことです。
特にオススメなのが、敷金礼金ゼロの物件です。
地方都市では敷金礼金を取らない物件も増えてきているのです。
家賃の安い物件と合わせて選べば、初期費用を大幅に減らせるでしょう。
2-2. 引っ越し代は節約を!レンタカーで運ぶのがベスト
引っ越し代を抑えるなら、レンタカーを借りて自分で運ぶのが一番です。
荷物が少ない単身者なら、軽トラックでも十分運べるでしょう。
段ボールなどの梱包資材も、知人からもらったり、100円ショップで揃えたりすれば費用は最小限で済みます。
時間はかかりますが、やる価値は十分にあります。
2-3. 生活用品は中古品の活用を!親族からの支援も忘れずに
生活用品は、必要なのもを見極めることが大切。
今あるものを持っていくのか処分するのか、移住後に買うのかを、コストを含めて考えましょう。
まだ使えるものでも、持っていくより現地で買った方が安上がりなこともあります。
また、中古品を活用するのも一つの手。
リサイクルショップやオークションサイトを利用すれば、新品の半値以下で家電や家具が手に入ります。
親族から家電を譲り受けられれば、それだけ出費を抑えられます。
ちなみに私は、移住2日目に現地の方から冷蔵庫を頂きました。
3. 仕事は移住前と後のどちらで見つける?生活費を稼ぐ方法
移住を考えている人の中には「移住先で仕事が見つかるか不安」という方も多いでしょう。
確かに、移住前に仕事が決まっていれば安心ですが、必ずしもそれにこだわる必要はありません。
ここでは、移住前と移住後、それぞれの仕事の見つけ方について解説します。
状況に合わせて柔軟に考えていきましょう。
3-1. 移住前に仕事を見つける方法!転職サイトや人脈の活用がカギ
移住前に仕事を見つけるなら、転職サイトや人材紹介会社の活用がオススメです。
最近は地方に特化した求人サイトも増えてきているので、希望の勤務地で検索してみましょう。
また、知人や友人など自分の人脈を使って、移住先の企業を紹介してもらうのも有効です。
魅力的な仕事が見つかれば、移住への大きな後押しになるでしょう。
3-2. 移住後に仕事を探すなら、地元の求人誌や関係団体を活用
一方、移住後に仕事を探す場合は、公共の就職支援窓口を利用するのが近道です。
ハローワークや移住支援窓口では、地域の企業情報や求人情報を提供してくれます。
また、地元の求人情報誌やフリーペーパーなども参考になるでしょう。
移住者を積極的に採用したい企業も多いので、地域密着型の媒体から探してみるのがオススメです。
実際に現地に行ってからの方が、働く環境をイメージしやすいというメリットもあります。
3-3. 副業やフリーランスで収入を得る方法も!リスク分散になる
移住後すぐに正社員としての仕事が見つからなくても、副業やフリーランスで収入を得る方法があります。
在宅ワークができる仕事なら、移住先でもそのまま続けられるでしょう。
ライターや編集、Webデザイン、プログラミングなど、場所を選ばずできる仕事も増えています。
複数の収入源を持つことで、リスク分散にもなるので、検討する価値は十分にあります。
4. 移住に助成金は使える?空き家バンク制度など支援策も紹介
移住の際は、自治体の助成金制度を利用できる場合があります。
全国の自治体が、移住者向けの様々な支援策を用意しています。
代表的なのが、空き家バンク制度や家賃補助制度です。
移住を検討している地域の支援内容を確認し、適用される制度は積極的に利用しましょう。
4-1. 移住支援金や引っ越し費用の補助金を使おう!条件を確認
国や自治体が提供している移住支援金や引っ越し費用の補助金は、移住者の強い味方です。
仕事や年齢など条件はありますが、数十万円の支援を受けられることも珍しくありません。
移住先の自治体のホームページなどで、支援制度の有無や条件を確認しておきましょう。
知らないと損しますよ。
4-2. 空き家バンク制度で格安物件をゲット!リフォーム補助も
地方移住者向けの住宅支援として注目なのが、空き家バンク制度です。
自治体の運営する空き家バンクに登録された物件は、通常よりもかなり安い家賃で借りられます。
リフォーム費用の補助が出る自治体もあるので、古い物件でもある程度きれいに住めるようになります。
空き家バンクは、移住者が地域に溶け込むことを支援する制度の一つです。
私が空き家バンクで借りた二階建ての一軒家の家賃は、15,000円と格安でした。
4-3. 就農支援や起業支援などの補助金制度も充実!申請を忘れずに
移住する目的によっては、就農支援や起業支援などの補助金制度も活用できます。
例えば、農業を始めたい人向けには、就農準備資金や農地の借り入れ費用の補助などがあります。
地方で自分のお店を持ちたい人向けには、店舗の改装費や家賃の補助を出している自治体も。
「補助金を使って移住する」という発想を持つことが大切です。
5. 移住のプロに相談するのもオススメ!不安を解消するには?
ここまで、移住の初期費用を抑える具体的な方法を見てきましたが、やはり不安は尽きないですよね。
そんな時は移住のプロに相談してみてください。
移住支援を行っているNPOや自治体の相談窓口、移住経験者など、頼れる先はたくさんあります。
一人で抱え込まずに、様々な人の知恵を借りることが移住成功の秘訣です。
5-1. 移住支援団体に相談して具体的な行動プランを立てよう
移住を支援しているNPOや団体のサポートを受けるのは、とても心強いです。
移住に詳しいスタッフが、物件探しから仕事探し、地域とのつながり作りまで、幅広くアドバイスしてくれます。
漠然としたイメージだった移住プランが、団体のサポートを受けることで具体的な行動プランになっていきます。
まずは気軽に問い合わせてみると良いでしょう。
5-2. 移住経験者に話を聞くと生きた情報が得られる!SNSで発信も
既に移住している人の話を聞くのも役立ちます。
リアルな生活感や、苦労話、移住して良かったことなど、ブログやSNSには赤裸々に書かれています。
特に、移住先の地域で暮らす人の情報は、ローカルならではの視点があって面白いです。
移住経験者とつながることで、自分の知らなかった移住のリアルが見えてくるはずです。
5-3. 移住イベントに参加して志を同じくする仲間を見つけよう
全国各地で開催されている移住イベントに参加するのもオススメです。
移住フェアや体験ツアー、セミナーなど、様々な切り口のイベントがあります。
イベントでは、自治体の担当者や先輩移住者と直接話せる貴重な機会です。
何より、同じように移住を目指す人たちと出会えるので、心強い仲間ができるでしょう。
6. シミュレーションして移住資金を算出!目安はいくら?
ここまで見てきたように、移住には様々な初期費用がかかります。
まずはシミュレーションをして、実際にかかるであろう費用を把握しましょう。
自分の理想の移住プランを元に、具体的な資金計画を立てるのです。
自分に合った無理のない資金準備ができれば、夢の移住はぐっと現実味を帯びてきます。
6-1. 移住シミュレーションの作り方!エクセルを活用しよう
移住資金のシミュレーションを作るなら、エクセルがオススメです。
縦軸に費目、横軸に月や年を取ると、いつ、いくらの資金が必要かが一目で分かります。
自分で1から作るのが面倒なら、移住支援団体などが提供しているシミュレーションシートを使うのも手です。
大まかな数字でも構いませんので、まずは全体像を描いてみることが大切です。
長崎県庁が公開しているシミュレーションシートがオススメですよ。
6-2. 移住までにいくら貯金が必要?目安は200〜400万円
シミュレーションを作ってみて分かるのが、移住に必要な貯金額の目安です。
地域差やライフスタイルによりますが、シンプルな移住なら200万円前後、ゆとりを持って移住するなら400万円ほどあると安心。
ただし、これはあくまで目安です。
自分の理想のライフスタイルに合わせて貯金目標を立てましょう。
移住後の仕事が確保できていれば、貯金なしでもOKですよ。
6-3. 移住までの生活費も忘れずに!シミュレーションに組み込もう
移住資金を考える際、忘れがちなのが移住までの生活費です。
仕事を辞めてから移住するまでの数ヵ月間、収入がない期間をどうするかは重要な問題。
移住までの生活費、シミュレーションに組み込んでおく必要があります。
足りない分は、副業やアルバイトで補うことも考えましょう。
7. 行動あるのみ!小さな一歩から移住への道は始まる
お金の話ばかりしてきましたが、移住で本当に大切なのは「行動する勇気」です。
いくら情報を集めてシミュレーションしても、行動に移さなければ夢は叶いません。
資金計画に不安があっても、小さな一歩から移住への道を歩き始めましょう。
行動すれば、必ず道は拓けます。
ちなみに私は単身だったので「合わなかったら引っ越せばいいや」という軽い気持ちで移住しました。
移住に高い志を持つことを否定はしませんが、気軽さも忘れずに。
7-1. 先駆者から学ぶ!行動力が移住を成功に導く
移住に成功した人に共通するのは「とにかく行動力がある」ということ。
先駆者たちは、誰もやったことのない道を、試行錯誤しながら切り拓いてきました。
私たちにできることは、彼らから学び、行動することです。
「昨日の自分より一歩前進する」という気持ちを持ち続けられれば、必ずゴールに辿り着けるはずです。
7-2. 完璧じゃなくていい!一歩ずつ歩み始めることが大切
行動を始める前に、完璧な計画を立てようとして立ち止まっていませんか?
確かに準備は大切ですが、完璧を目指しすぎると、いつまでも動き出せません。
移住という人生の一大イベントでは、全てを計算し尽くすことなどできないのです。
まずは一歩を踏み出すこと。
小さくていいので、今日から動き始めましょう。
どれだけネットで情報を集めても、結局は移住してみなければわかりません。
7-3. なりたい自分をイメージして、理想の暮らしに近づこう
移住を決意したあなたは、すでに勇気ある一歩を踏み出したのです。
次は、移住後の理想の暮らしを具体的にイメージすること。
なりたい自分の姿を想像し、そこに向かって歩みを進めていきましょう。
思い描く暮らしが明確になれば、行動の指針になります。
まとめ
地方移住の初期費用を抑えるコツと、貯金なしでも移住を実現する方法について詳しく解説してきました。
移住にはある程度のまとまったお金が必要ですが、うまく工夫すれば費用を最小限に抑えられます。
大切なのは、お金の問題に臆することなく、自分の理想とする暮らしを追求すること。
移住という人生の大きな決断をしたあなたなら、きっと道は拓けるはずです。
新しい土地で活躍する自分の姿を思い描きながら、一歩ずつ前進していきましょう。