子育ての悩みは尽きませんが、子供のストレス対策にマインドフルネス瞑想が注目されています。
本記事では、子供にマインドフルネス瞑想をさせるメリットと具体的な方法、子供の気持ちの変化について解説。
正しい方法で継続することで、子供の心の安定や集中力アップなどの効果が期待できます。
「マインドフルネスの効果が感じられない」とならないよう、この機会に理解を深めましょう。
子供は何にストレスを感じているのか?
マインドフルネスを取り入れてどうなって欲しいのか?
イメージしながら読んでみてください。
1. 子供にマインドフルネス瞑想が効果的な3つの理由
1-1. ストレス社会に生きる子供たちの心をケア
現代社会では子供も大人と同様、日々ストレスにさらされています。
学校生活、受験、友人関係、SNSなど、ストレス要因は年々増加。
マインドフルネス瞑想は脳の「気づき」を鍛え、ストレスをコントロールする力を養います。
自分の感情に振り回されず、客観的に捉える力が身につくのです。
1-2. 集中力や記憶力の向上に効果あり
マインドフルネス瞑想は、脳の前頭前野を活性化させることが分かっています。
前頭前野は集中力や記憶力、自制心などを司る大切な部位。
瞑想を習慣化することで、勉強や部活動などに集中しやすくなり、学力や運動能力の向上にもつながります。
落ち着きのない子供でも、瞑想のトレーニング効果で少しずつ集中できるようになるでしょう。
1-3. 自己肯定感を高め、良好な人間関係を築く
自分の感情をコントロールできるようになると、自信が生まれ自己肯定感が高まります。
また、他者の気持ちにも敏感になるため、コミュニケーション能力の向上にもつながります。
友達との喧嘩が減ったり、いじめに巻き込まれにくくなったりと、良好な友人関係を築けるようになるでしょう。
自分に自信を持ち、他者を思いやる子供に育ってほしいですよね。
2. 子供へのマインドフルネス瞑想のやり方を3ステップで解説
2-1. 子供の興味を引き出す
まずは子供の興味を引き出すことが大切。
「瞑想」と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが「心をスッキリするゲーム」など、子供ウケする言葉で瞑想の効果を伝えましょう。
YouTubeなどで子供向けの瞑想動画を見せるのもオススメ。
動画なら飽きずに最後まで視聴できるでしょう。
2-2. 短時間から始める
子供は長時間じっとしているのが苦手。
初めは1〜3分程度の短時間から始めましょう。
瞑想に慣れてきたら少しずつ時間を伸ばしていきます。
朝と夜の1日2回、習慣づけるのが理想的。
親子で行うと、お互いの絆も深まります。
時間がなければ夜だけでもOK。
2-3. シンプルな指示を心がける
瞑想中は、子供がわかりやすいシンプルな指示を心がけましょう。
例えば「深呼吸をゆっくり3回」「体の力を抜いて」「音をよく聞いてみて」など、難しい言葉は避けるのがポイント。
穏やかな声のトーンで伝えることで、子供はリラックスしやすくなります。
3. 体験を共有しながら継続させる工夫を
3-1. 瞑想後の気持ちを共有し合う
親子で感じたことを言語化して共有しましょう。
「体が軽くなった気がする」「イライラが減った」など、肯定的な体験を聞き出すことで、子供は瞑想のよさを実感できます。
嫌な感情が湧いてきた時は「そういう気持ちが出てくるのは自然なこと」と伝え、評価せずに受け止めましょう。
「雑念が浮かぶのはいけないことじゃない」としっかり伝えましょう。
3-2. 瞑想の効果を実生活に結び付ける
「最近イライラしなくなったね」「よく頑張ったね」と、日常生活での変化を子供に伝えることが大切。
テストの点数が上がった、友達とうまくいっているなど、子供なりに瞑想の効果を感じられるはず。
小さな変化も見逃さずに褒めて、瞑想を続けるモチベーションにつなげましょう。
結果ではなく過程を褒めるのがポイントですよ。
例えば「テストで100点とってえらいね」ではなく、「毎日宿題頑張ったもんね」と褒めましょう。
3-3. 楽しみながら瞑想できる工夫を
子供が飽きずに瞑想を続けられるよう、遊び心を取り入れるのも効果的。
お気に入りのぬいぐるみと一緒に瞑想する、目標達成シールを用意する、専用のマットやクッションを用意するなど、子供の個性に合わせて瞑想の形式を変えてみましょう。
強制せずに楽しんで取り組めることが継続の鍵になります。
子供が嫌がる時は、まずは自分が瞑想して見せましょう。
「瞑想したから楽しい気持ちになった」「瞑想した後のご飯は美味しい」などと言うと、子供の方から興味を示すようになります。
4. マインドフルネス瞑想による子供の気持ちの変化
4-1. 感情のコントロール力がアップ
マインドフルネス瞑想を続けることで、怒りや不安などのネガティブな感情に流されにくくなります。
衝動的な行動が減り、「イライラしてきたけど深呼吸してみよう」など、自分なりの感情のコントロール方法を身につけられます。
親としては、感情に任せて暴言を吐いたり、癇癪を起こしたりすることが減って嬉しいですよね。
4-2. 自分に自信が持てるように
瞑想を通して自分自身と向き合う時間が増えると、自分の良いところに気づけるように。
「こんなことができるようになった」という小さな成長を積み重ねることで、自信につながっていくのです。
周りと比べて落ち込むことも減り、自分の良さを素直に認められる子供に成長するでしょう。
4-3. 他者への思いやりの心が育つ
マインドフルな状態では、他者の表情や言動に敏感になります。
相手の気持ちを汲み取れるようになると、自然と思いやりの心が育ってきます。
相手の悪口を言わなくなったり、困っている友達に声をかけたりと、周囲への接し方が変わってくるはず。
争いごとが減って、家族や友人とのつながりも深まるでしょう。
5. 瞑想中に子供が感じるかもしれない不安やストレス
5-1. 何もしないことへの罪悪感
子供の中には、じっとしていることに罪悪感を抱く子もいるでしょう。
「勉強しないと」「もっと他のことをしたい」など、あれこれ考えが浮かんでくるかもしれません。
そんな時は、「何もしないことも大切なんだよ」と伝えてあげましょう。
心を休める時間は誰にでも必要だと教えてあげてください。
5-2. 雑念が浮かんでくることへの戸惑い
集中しようとしても、色々な考えが浮かんできて戸惑う子もいるでしょう。
「ちゃんと瞑想できていない」「頭を空っぽにしないと」など、かえってストレスを感じてしまうかも。
そんな時は、雑念は誰にでも起こるもので、それを責める必要はないと伝えてあげてください。
浮かんできては消えていく雑念を、そのまま受け流す練習だと教えましょう。
5-3. 感情の揺れ動きに驚く
瞑想中は普段は気づかない感情の揺れ動きに気づくことがあります。
喜びや悲しみ、怒りや不安など、自分でもよく分からない感情が湧き上がってくるかも。
そんな時は、どんな感情が来ても大丈夫だと伝えましょう。
感情はコロコロ変わるもので、それをただ見守ることが大切だと教えてあげてください。
6. 子供に教えるマインドフルネス瞑想のコツ
6-1. 呼吸に意識を向ける
瞑想の基本は呼吸に意識を向けること。
「お腹に手を当てて、ゆっくり深く息を吸って吐いてごらん」と声をかけてあげましょう。
呼吸に集中することで心が落ち着き、雑念も減っていきます。
6-2. 五感を使って気づきを増やす
周囲の音に耳を澄ませたり、体の感覚に意識を向けたりするのもよい練習になります。
「今どんな音が聞こえるかな?」「足の裏はどんな感じがするかな?」など問いかけてみましょう。
目を閉じることで、普段は気づかない感覚に意識が向きやすくなります。
五感を使って自分の内側に意識を向けることが、気付きを増やすコツ。
6-3. 思考をただ眺める練習を
瞑想中は色んな考えが次から次へと浮かんできます。
そんな時は、考えを押し止めるのではなく、ただ眺める練習をしましょう。
「色んな考えが浮かんでは消えていくのを、空を流れる雲を見るみたいに見てごらん」と伝えます。
考えに振り回されず、一定の距離を置いて眺められるようになることが大切。
客観的に思考を見る練習は、感情に支配されない力を育ててくれるでしょう。
まとめ
マインドフルネス瞑想は子供の心身の健やかな発達を助けてくれる頼もしい味方。
ストレス対策、集中力アップ、自己肯定感や思いやりの心を育むなど、様々な効果が期待できます。
親子で正しいやり方を学び、楽しみながら習慣化することが何より大切。
そして、子供の小さな変化を見逃さず褒めてあげてください。
今日からさっそく取り入れて、子供の無限の可能性を引き出していきましょう。