60代になり、のんびり自然の中で暮らしたいと田舎暮らしを考える人は多いでしょう。
しかし、実際に移住するとなると不安もありますよね。
この記事では、離島移住経験者の視点から、60代で田舎暮らしをするメリットとデメリットを解説。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
「自分はどんな田舎暮らしをしたいか?」
イメージしながら読んでみてください。
田舎暮らしのリアルを知って、あなたに合ったライフスタイルを見つけましょう。
1. 60代の田舎暮らしで得られる5つのメリット
まずは、60代で田舎暮らしするメリットから見ていきましょう。
都会の喧騒から離れ、ゆったりとした時間を過ごせるのは大きな魅力。
他にもこんなメリットがありますよ。
1-1. 豊かな自然の中でのんびり過ごせる
田舎では、四季折々の美しい自然に囲まれて暮らせます。
山や川、田畑の風景を眺めながら、ゆっくりと散歩を楽しんだり、家庭菜園で野菜を育てたりと、自然とともに穏やかな時間を過ごせるでしょう。
都会の喧騒とは無縁の、心安らぐ生活を送れますよ。
1-2. 生活コストが安く済む
田舎は都会に比べて家賃や物価が安いので、年金暮らしでも生活しやすいのが大きなメリット。
一軒家を借りても家賃は都会の半分ほど。
食材も新鮮で安く手に入ります。
少ない生活費で、ゆとりのある暮らしを楽しめますよ。
私が離島で借りた二階建ての一軒家の家賃は、15,000円と格安でした。
1-3. 地域のコミュニティに溶け込みやすい
田舎は都会に比べて地域のつながりが強いので、コミュニティに溶け込みやすいのも魅力。
近所付き合いを通じて、すぐに顔なじみになれるでしょう。
地域のお祭りやイベントに参加すれば、さらに交流が深まります。
年をとっても孤立せず、守られている安心感がありますよ。
2. 田舎暮らしで直面する3つのデメリット
田舎暮らしにはデメリットもあります。
都会には無い不便さを感じることも多いでしょう。
移住前によく考えておきたいポイントを見てみましょう。
2-1. 医療機関へのアクセスが悪い
田舎では総合病院までの距離があり、救急時の対応に不安が残ります。
診療科も限られているので、専門的な治療が必要になると都会まで通うなんてことも。
日頃から健康管理を怠らず、できるだけ病気を予防することが大切。
私が移住した島には病院はなく、小さな診療所が1つだけでした。
2-2. 交通の便が悪く、移動に不便
田舎ではマイカーがないと生活しづらい。
バスの本数は少なく、タクシーを呼ぶにも時間がかかる。
免許を返納すると、ますます移動手段の確保が難しくなります。
移住先は交通の便をよく調べて選びたいですね。
近所にスーパーや病院があるか、コミュニティバスが通っているかもチェック。
2-3. 娯楽の選択肢が少ない
田舎は娯楽施設が少ないので、退屈を感じるかもしれません。
ショッピングモールや映画館はなく、飲食店の数も限られています。
その分、趣味の時間が持てるので、自宅で楽しめる趣味を見つけるのがオススメ。
読書や手芸、ガーデニングなど、のんびりできる趣味を始めてみては。
3. 田舎暮らしを成功させるための3つのポイント
デメリットはあるものの、田舎暮らしはメリットの方が大きいと感じる人も多いはず。
移住を成功させるには、事前の準備と心構えが大切。
ここでは、円滑に移住するためのポイントを解説します。
3-1. 移住先の情報をしっかり収集する
まずは移住先の情報を徹底的に集めましょう。
現地に足を運んで実際の様子を見るのはもちろん、地元の人から話を聞くのも大切。
自治体が主催する移住ツアーやセミナーに参加すれば、リアルな情報を得られますよ。
気候や風土、医療環境など、自分の希望に合っているかよく確かめてください。
3-2. 移住先でのお試し暮らしを経験する
いきなり移住するのは不安という人は、お試し暮らしから始めるのがオススメ。
短期間でも現地に滞在することで、気候風土に体を慣らせたり、地域の人とコミュニケーションを取ったりできます。
移住に向けての具体的なイメージを膨らませられるはず。
私は移住前に物件の内見に行き、現地の人々とコミュニケーションを取り、現地の旅館に一泊しました。
女将さんに「移住しようと思っている」と話し、現地の情報を得ました。
3-3. 地域コミュニティとの交流を大切にする
移住先での人間関係づくりは、早めに取り組みたいもの。
あいさつを交わすだけでも、地域に溶け込む第一歩になります。
地域行事への参加や、趣味のサークル活動を通じて、さらに交流の輪を広げられるでしょう。
積極的にコミュニケーションを取ることで、心強い味方も見つかるはず。
4. 田舎暮らしに向いている60代の3つの特徴
田舎暮らしを円滑に進めるには、自分がその生活に適しているかを見極めることも大切。
ここでは、田舎移住に向いている60代の特徴を見てみましょう。
当てはまる人は、移住を前向きに検討しましょう。
4-1. 健康で体力に自信がある
田舎暮らしは体力勝負な部分もあります。
庭の手入れや家周りの掃除など、適度な運動が欠かせません。
体を動かすのが好きで、体力に自信のある人は田舎暮らしに合うタイプ。
病院が遠いこともあるので、健康であることも大切な条件ですね。
4-2. 穏やかな性格で、コミュニケーション上手
田舎では、近所付き合いが欠かせません。
初対面でも臆することなく世間話を交わせる人はすぐに馴染めるでしょう。
自治会活動などに参加する機会も多いので、協調性は大切。
穏やかな性格で、コミュニケーションを楽しめる人は、地域コミュニティにすんなり溶け込めるはず。
4-3. ある程度の蓄えがある
年金だけでは生活が厳しいかもしれないので、ある程度の貯金があると安心。
移住に伴う諸費用も決して少なくありません。
引っ越し代はもちろん、家の補修費用などもかかってきます。
老後に備えた蓄えがあれば、経済的な不安を感じることなく、田舎暮らしを満喫できるでしょう。
5. 移住先選びで重視すべき3つのチェックポイント
自分に田舎暮らしが向いていることが分かったら、次は移住先選び。
自分の希望に合った土地を見つけるためのポイントを確認しておきましょう。
5-1. 気候風土が自分に合っているか
好みの気候は人それぞれ。
冬の寒さが厳しくても夏が涼しい土地が良い人もいれば、温暖な気候を好む人もいます。
昼夜の寒暖差が激しい場所は苦手という人もいるでしょう。
体質的に合わない気候は、健康面で不安が残ります。
事前にしっかり調べて、自分に合った気候風土の土地を探しましょう。
5-2. 医療機関へのアクセスは良いか
高齢になると、どうしても医療機関へのアクセスは気になります。
総合病院が近くにあると安心ですね。
診療科の種類が多いことも大切。
救急対応してくれる病院があるとなお良しです。
医療体制の整った地域を選ぶと、いざという時も慌てずに済みます。
5-3. 地域コミュニティは自分に合いそうか
移住先の地域性もよく見ておきたいもの。
都会育ちの人が閉鎖的な土地柄に馴染めないこともあります。
一方、おおらかで暖かい土地柄なら、すぐに溶け込めるでしょう。
移住先の方言や慣習にも注目。
下見の際は、地元の人と積極的に交流して、地域の雰囲気を肌で感じてみてください。
私は移住前に物件の内見に行き、現地の人々とコミュニケーションを取り、現地の旅館に一泊しました。
女将さんに「移住しようと思っている」と話し、現地の情報を得ました。
6. 移住後の生活の工夫とアドバイス
いざ移住して田舎暮らしがスタート。
慣れない環境では戸惑うこともあるでしょう。
そんな時は、こんな工夫を取り入れながら、新生活を充実させましょう。
6-1. 地域コミュニティとの付き合い方を工夫する
都会と比べて、人付き合いの濃さに戸惑う人も多いもの。
あまりにベタベタしてくる近所付き合いには、ほどよい距離感を保つ工夫も必要。
とはいえ、いきなり壁を作るのはNG。
上手に付き合いながら、徐々に心地良い距離感を探っていきましょう。
6-2. 趣味の時間をたっぷり作る
都会と違って娯楽が少ない田舎では、退屈さを感じてしまうかも。
そんな時は、趣味の時間をたっぷり作りましょう。
DIYや家庭菜園、ハイキングなど、田舎ならではの趣味を始めるのもオススメ。
のんびりできる趣味に没頭すれば、充実感が得られるはず。
6-3. 定期的に都会に出る機会を作る
せっかくの田舎暮らしですが、たまには都会に出るのも良いかもしれません。
ショッピングを楽しんだり、美味しいものを食べに行ったり。
日頃の田舎暮らしでは味わえない刺激が得られるでしょう。
都会の喧騒に身を置くことで、田舎の良さを再確認できるはず。
リフレッシュにもなりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
60代の田舎暮らしにはメリットもデメリットもありますが、事前の準備と生活の工夫次第で、充実した毎日を送ることができます。
都会の喧騒から離れて、自然の中でのんびり暮らしたいと思ったら、まずは移住先の情報収集から始めてみましょう。
気になる地域があったら一度訪れてみましょう。
現地の雰囲気を知ると、移住後の生活をよりリアルにイメージできます。
いざ移住をしたら、地域コミュニティとの交流を大切にしながら、趣味の時間を存分に楽しんでくださいね。
人生100年時代と言われる昨今、60代はまだまだ人生の半ば。
第二の人生を、心豊かに過ごせる場所で楽しむのはいかがでしょうか。
あなたが理想とする素敵なセカンドライフが送れますように。