都会の喧騒に疲れ、自然豊かな田舎暮らしに憧れを抱く人は多い。
しかし、実際に移住するとなると、仕事や生活環境の変化など不安要素がたくさん。
この記事では、離島移住経験者の視点から、移住を成功させるコツを7つのステップでわかりやすくご紹介。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
「自分はどんな田舎暮らしを送りたいか?」
イメージしながら読んでみてください。
1. 移住の目的とライフスタイルを明確にしよう
田舎暮らしを始める前に、まずはなぜ移住したいのか、理想のライフスタイルはどんなものかをはっきりさせましょう。
自分の願望に気づくことで、価値観に合った地域選びができ、スムーズに移住を進められるでしょう。
1-1. 自然の中でのんびり過ごしたい
山や川、海など自然に囲まれてゆったり暮らすことに憧れる人も多いはず。
庭先で家庭菜園を楽しんだり、散歩やハイキングを日課にしたり。
都会では味わえないスローライフが魅力。
1-2. 子育てに適した環境を求めている
都会の狭い住宅事情や教育環境に不安を感じるご家庭にとって、田舎は子育てに最適な選択肢と言えます。
自然の中でのびのびと遊べる広い庭、地域の助け合いの精神。
子供の健やかな成長を望む親御さんの強い味方です。
1-3. 第二の人生をアクティブに過ごしたい
定年退職後のセカンドライフを田舎で送りたいと考えるアクティブシニアも増えています。
趣味の時間を思う存分楽しんだり、地域活動に参加して生きがいを見つけたり。
人生100年時代を充実させるライフスタイルが実現できるでしょう。
2. 気になる地域の情報を徹底的にチェック
「田舎に住みたい」と漠然と考えるだけでは、具体的な行動につながりません。
まずはネットや本、移住セミナーなどで、気になる地域の詳しい情報を集めましょう。
実際に足を運んで、現地の雰囲気を肌で感じるのもオススメ。
2-1. 地域の気候や自然環境をリサーチ
四季折々の気候や景色は地域ごとに大きく異なります。
真夏や真冬の気温、積雪量など、自分の好みに合うかをよくチェック。
海や山、川など、身近に触れあえる自然環境も見逃せないポイント。
2-2. 交通アクセスや生活利便性を確認
都心へのアクセスの良し悪しは、仕事や親戚づきあいを続ける上で重要なポイント。
新幹線の停車駅までの距離など、交通の便をしっかり確認しましょう。
病院や商業施設など、生活インフラ面での利便性もチェック。
2-3. 地域の文化や人柄を知る
移住先の地域性を知ることも欠かせません。
歴史ある祭事や伝統工芸、特色ある方言など、その土地ならではの魅力を知りましょう。
住民同士のつながりが強いのか、移住者へ理解があるのかなど、地域の雰囲気も大切な情報です。
3. 現地訪問で体感!移住体験ツアーに参加しよう
机上の情報収集だけでは、リアルな移住生活をイメージしにくいもの。
そんな時は、自治体や移住支援団体が企画する「移住体験ツアー」への参加がオススメ。
実際に現地に滞在し、その地域での暮らしを体感できる絶好の機会ですよ。
3-1. 古民家や自然の中での田舎暮らしを体験
ツアーでは、その地域の古民家や自然豊かな環境に身を置いての宿泊体験ができることが多い。
日常から離れたロケーションで過ごす非日常。
そこで感じた充実感が、移住への後押しになるかもしれません。
3-2. 地元の人たちとの交流で生の声を聞ける
体験ツアーのもう一つの醍醐味が、地元住民との交流。
役場の担当者や地域おこし協力隊、先輩移住者などから、リアルな移住体験談が聞けるチャンス。
生活のコツから苦労話まで、ざっくばらんな会話の中で、貴重なアドバイスがもらえるはず。
私は移住前に物件の内見に行き、現地の人々とコミュニケーションを取り、現地の旅館に一泊しました。
女将さんに「移住しようと思っている」と話し、現地の情報を得ました。
3-3. 仕事や住まい探しのヒントがみつかる
移住後の仕事や住まい探しは、誰しも悩むところ。
しかし体験ツアーでは、地元企業の見学や空き家バンクの物件案内など、実践的な情報収集ができることも。
自分に合った働き方や暮らしのヒントが見つかるかもしれません。
4. 移住に向けた資金計画を立てる
いよいよ移住に向けて具体的な準備を進める段階。
なかでも欠かせないのが、生活費や引っ越し費用など、移住に必要なお金の計画。
金銭面の不安は、早めに解消しておくに越したことありません。
4-1. 移住後の生活費を算出する
田舎の物価は都会に比べて総じて安いですが、光熱費や交通費など、都会とは異なる出費もあります。
ローンや教育費など、世帯構成に応じた固定費もシミュレーション。
年間の生活費トータルを把握し、必要な収入を逆算しましょう。
4-2. 引っ越しや住宅取得の初期費用も忘れずに
荷物の運搬費用や不動産仲介手数料など、引っ越しには思わぬ出費が付きもの。
家を購入する場合は、頭金や登記費用なども必要。
こうした初期費用も含めて、資金計画を立てるようにしましょう。
4-3. 移住支援制度を利用する
移住者向けの支援制度を利用するのも賢明。
自治体によっては、引っ越し費用の補助や家賃補助、住宅取得補助など、様々な助成金が用意されています。
移住先の自治体に相談して、利用できる制度を確認しておきましょう。
詳細はこちら。
5. 移住先での仕事や収入源を確保する
移住を決意しても、仕事が見つからない不安から踏み出せない人は多いもの。
しかしご安心を。
田舎にも、意外と様々な働き方のチャンスがあります。
自分に合った仕事を見つけて、安定した収入を得る方法を考えてみましょう。
5-1. 地元企業への就職や起業を目指す
移住先にある企業に就職するのは、王道の働き方ですね。
ハローワークや求人サイトをこまめにチェックしましょう。
起業を考えている人は、商工会議所などで開業支援を受けるのもオススメ。
カフェや工芸品店など、地域に根差した店舗経営も素敵。
5-2. リモートワークで都会の仕事を続ける
フリーランスや企業の外部スタッフとして、都会の仕事をリモートで続けるのも一案。
デザインやライティング、プログラミングなど、場所を選ばない仕事なら、納期と成果物さえ守れば、どこで働いても問題ありません。
5-3. 地域おこし協力隊として働く
地方自治体が進める「地域おこし協力隊」に応募するのも、移住者に人気の働き方。
都市から移り住み、地域ブランドの開発や観光振興など、地域活性化の仕事に携われます。
任期は1年更新で最長3年。
その間に、地域とのつながりを作って定住・定着を目指します。
地域おこし協力隊の詳細はこちら。
総務省:地域おこし協力隊
6. いよいよ移住!スムーズな引っ越しのコツ
希望の移住先が決まり、仕事の目処も立ったら、いよいよ引っ越し。
でも都会から田舎へのお引越しは、なかなか骨の折れる作業。
荷造りや運搬、不用品の処分など、計画的に進めるのがポイント。
6-1. 余裕を持って準備を始める
引っ越しは、思った以上に時間とエネルギーを使うもの。
荷造りや手続きは、引っ越し予定日の1~2か月前から始めましょう。
特に不用品の整理は時間がかかるので、早めに着手を。
6-2. 引っ越し業者は早めに手配する
見積もりを取るのはもちろん、引っ越しのスケジュール調整も必要なので、業者の手配は早めに済ませましょう。
田舎への引っ越しは長距離になりがち。
繁忙期を避け、余裕を持ったスケジュールを組むのが賢明。
6-3. 必要な手続きをもれなく済ませる
住所変更や公共料金の精算、子供の転校手続きなど、引っ越しには欠かせない手続きがたくさん。
チェックリストを作って、もれがないよう管理するのがオススメ。
書類や印鑑はひとまとめにして、いつでも取り出せる場所に保管しておきましょう。
7. 地域とのつながりを大切に!移住後の暮らしを充実させよう
いざ移住生活がスタートしたら、新天地での人間関係づくりを心がけましょう。
都会とは勝手が違うことも多いはず。
地域の一員としてすぐに馴染めるよう、「郷に入っては郷に従え」の心構えを忘れずに。
7-1. 地域行事への参加は積極的に
お祭りや運動会、公民館活動など、地域の行事にはできるだけ参加しましょう。
顔を出す機会が増えるほど、地元の人たちともすぐに打ち解けられます。
子育て中なら、学校行事も参加のチャンス。
PTAなどを通じて、同世代の友人が増えるかもしれません。
7-2. ご近所への挨拶を欠かさない
日頃からご近所づきあいを大切にするのは、田舎暮らしの基本中の基本。
散歩ついでに玄関先で立ち話をしたり、おすそ分けをしたり。
ちょっとしたコミュニケーションの積み重ねが、いざという時の助け合いにつながります。
7-3. 趣味や特技を活かして交流の場を広げる
自分の趣味や特技を活かして、新しい交流を生み出すのも効果的。
スポーツ教室や料理教室を開いたり、地域おこしイベントに参加したり。
得意分野を通じて、多様な世代との出会いのきっかけを作りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
田舎暮らしの始め方を7つのステップをご紹介しました。
移住へのハードルは低くありませんが、十分な準備と覚悟があれば、きっと素敵な第二の人生が待っているはず。
まずは理想のライフスタイルをイメージすることから始めてみませんか。
実際に現地を訪れ、移住への決意を固めていきましょう。
そして移住後も、地域に溶け込む努力を怠らないこと。
時には苦労も多いが、たくさんの発見と喜びが得られるのが田舎暮らしの醍醐味。
あなたも自然豊かな田舎暮らしを、心ゆくまでエンジョイしてください。