離島移住に興味あるけど、生活していけるだろうか?
そんな不安を感じる人も多いでしょう。
憧れの離島暮らし、しかし「離島移住はやめとけ」という声があるのも事実。
離島移住は本当にあなたに合っていますか?
この記事では、離島移住経験者の視点から、移住を後悔しないために、向いていない人の特徴を8つご紹介。
理想と現実のギャップを理解し、移住後の島暮らしをイメージしながら読んでみてください。
1. 人付き合いが苦手な人(人見知り・内向的)
離島は人口が少ないため、コミュニティが密接です。
プライバシーは限られ、良くも悪くも人との関わりが避けられません。
人付き合いが苦手な人、なるべく人と関わりたくない人はストレスを感じることが多いかも。
私が移住した離島の人口は260人でした。
1-1. 「おせっかい」は日常茶飯事
離島では、住民同士が助け合う文化があります。
でも、時には「おせっかい」と感じるほど、プライベートに立ち入ってくることも。
自己主張が苦手な人は疲れてしまうかも。
1-2. 「空気を読む」のが大変
小さなコミュニティでは、「空気を読む」のが重要なスキルです。
でも、察するのが苦手な人にとっては、ハードルが高いかもしれません。
波風立てずに生きるのはなかなか大変。
1-3. 「村八分」のリスクも
人付き合いがうまくいかないと、最悪の場合は「村八分」にあってしまう可能性も。
孤立は精神的に辛いものです。
人間関係の構築に自信がない人は、覚悟が必要かも。
2. 利便性を求める人
離島は不便の代名詞。
買い物、通院、子育てなど、都会の利便性とはほど遠いのが現実です。
不便さを受け入れられない人には、ストレスが溜まる一方かも。
2-1. 買い物難民になる覚悟が必要
離島にはお店が少なく、品揃えも限られています。欲しいものが手に入らない、高いなどの不便さは日常茶飯事。
通販でも通常より送料が掛かったり、日数を要することも。
私が移住した島にはコンビニもスーパーもなく、小さい個人商店が2軒だけでした。
日用品やお米などはAmazonで買っていましたが、スーパーやドラッグストアより割高なものも多い。
ダイソーで売っているようなものが、Amazonでは1000円近くすることも。
2-2. 医療機関へのアクセスが悪い
離島の医療体制は脆弱です。
専門医がいなかったり、検査機器が不十分だったり。
急病や怪我の際は、ヘリや船での搬送で時間を要するため、最悪の結果になることも。
2-3. 子育ての選択肢が少ない
学校や塾、習い事など、子育ての選択肢が限られているのも離島の特徴。
受験戦争からは縁遠いですが、多様性に触れる機会が少ないのは寂しい現実。
3. 娯楽を求める人
離島の娯楽は限られています。
映画館やショッピングモール、ライブハウスなどの施設はほとんどありません。
娯楽を求める人には物足りないかも。
3-1. 自然が主な楽しみ
離島の主な楽しみは、海や山などの自然です。
釣りやハイキング、海水浴などが人気。
でも、それ以外の選択肢は少ないのが現状。
自然を満喫できない人には退屈かも。
3-2. イベントは地域密着型
お祭りなどのイベントは、地域に根差したものが中心。
都会のようなエンターテインメント性は期待できません。
地域色豊かな催しを楽しめないと、面白くないかも。
3-3. 飲食店の選択肢も少ない
離島のグルメ事情は寂しい限り。
島の食堂が中心で、バリエーションに乏しいのが正直なところ。
新鮮な魚介類には恵まれているが、美食家には物足りないかも。
4. 仕事への不安がある人
離島での仕事選びは一筋縄ではいきません。
働き口が少なく、収入面での不安が付きまといます。
安定を求める人には、リスクが高いかもしれません。
4-1. 求人が少ない
島内の求人は極めて少ないのが現実。
専門職や事務職などは特に厳しく、選択肢が限られます。
仕事が見つからないリスクは覚悟が必要です。
4-2. 収入は低め
離島の仕事は、給与水準が低めな傾向。
物価は意外と高いのに、収入は都会より少ないのが悩みの種。
4-3. 副業や起業も難しい
プラスアルファの収入を得ようと、副業や起業に挑戦する人も。
でも離島では、マーケットが小さくて厳しいのが現実。
離島の人口にもよりますが、ニッチな商売が成り立たない場合も。
5. 教育環境を重視する人
子育て世代にとって、教育環境は大きな関心事。
しかし、離島は教育の選択肢が限られているのが悩ましいところ。
学校や塾に恵まれない現実は、親の悩みの種になることも。
5-1. 学校の数が少ない
離島の学校は、各地区に1校ずつというのが一般的で、選択の余地はほとんどありません。
部活動などの種類も限られ、子供の可能性を伸ばしにくい環境かもしれません。
私が移住した離島には小中学校(小学と中学が1つの同じ建物)が1校、高校はありません。
その島の令和5年度の生徒数は、小学生が6人、中学生が2人です。
5-2. 進学への不安
高校や大学への進学を考えると、親の不安は大きくなります。
島内の教育だけでは、受験に不安が残るのが正直なところ。
本土の学校に通わせるには、多額の費用がかかるのも悩ましい問題です。
5-3. 家庭教師や塾に恵まれない
離島には、家庭教師や塾がほとんどありません。
子供の学力向上に不安を感じても、頼れる存在が少ないのが現実。
ネット環境が整っていれば、オンライン学習などに頼る手もあります。
6. 交通アクセスに不安がある人
離島へのアクセスは、船や飛行機が頼り。
天候によっては欠航することも多く、移動に不安を感じる人も少なくありません。
計画通りに行かないことも受け入れる寛容さが必要。
6-1. 船は欠航が多い
離島へのアクセスは、フェリーが主流。
でも、海が荒れると欠航することも。
予定が狂うストレスは計り知れません。
用事があっても島に帰れない、あるいは島を出れない日々が続くかも。
6-2. 飛行機は運休リスクも
空港がある離島なら、飛行機も選択肢の一つ。
でも、離島は就航便が少なく、天候不良で運休になるリスクも。
いざという時に頼りにならないのは、辛いですよね。
6-3. 船酔い飛行機酔いに悩まされる
船や飛行機の揺れに弱い人は、移動がとても辛い。
移動のたびに酔い止めが必要になると、移動が億劫になって島に篭りがちになるかも。
私は乗り物酔いするタイプなので、海が荒れてる時は船酔いしてました。
7. 文化的刺激を求める人
都会の喧騒から離れるのは魅力的ですが、文化的刺激の少なさには閉塞感を覚えるかもしれません。
新しい情報や流行に触れる機会が少ない離島は、物足りなく感じるでしょう。
7-1. 講演会やセミナーが少ない
著名人の講演会やビジネスセミナーなど、知的好奇心を刺激するイベントは離島では稀。
新しい知識や情報に触れる機会が限られ、自己成長が難しいと感じるかもしれません。
7-2. 美術館や博物館がない
アートや歴史に興味があっても、美術館や博物館などが全くない離島も。
貴重な文化財に触れる機会が少ないのは、刺激不足を感じさせます。
7-3. 最先端の流行に疎い
ファッションや音楽、グルメなど、最新トレンドの発信地は都会。
離島では情報が入りにくく、流行に疎くなりがち。
常に最先端のものに触れていたい人には、物足りなさを感じる環境かもしれません。
8. 救急医療が不安な人
離島の医療体制は脆弱で、重病や急病への対応に不安が残ります。
24時間診療可能な病院がなかったり、専門医が常駐していなかったり。
命に関わる事態では、本土への搬送が必要になることも。
私が移住した島には病院はなく、小さな診療所が1つだけでした。
病院と診療所の違いはベッド(病床)の数。
病床が20未満であれば診療所、20以上であれば病院です。
8-1. 24時間診療は難しい
離島の医療機関は、夜間や休日の診療体制が整っていないことが多い。
急病やケガの際、24時間対応してくれる病院がないのは不安ですよね。
8-2. 専門医不在も多い
離島の医療機関には、専門医が常駐していないことがほとんど。
重病の診断を受けても、島内で治療を続けるのは難しいでしょう。
本土の病院に通うハードルの高さは、計り知れません。
8-3. 緊急時は本土に搬送
離島で重篤な状態に陥ると、ドクターヘリで本土へ搬送されることに。
でも、天候次第では離陸できないこともあり、最悪の事態を覚悟しなければなりません。
医療面の不安は、なかなか拭えませんよね。
まとめ
いかがでしたか?離島暮らしは魅力的ですが、都会とはかけ離れた環境であることは間違いありません。
人付き合いの濃さ、不便な生活、限られた娯楽、仕事や教育への不安、脆弱な医療体制など、受け入れがたい面もあるのが事実です。
しかし、これらを覚悟の上で離島に移住する人も多いのも事実。
豊かな自然、ゆったりとした時間、助け合いの精神など、都会にはない魅力を求めて。
私もその1人でした。
あなたが離島暮らしに向いているかどうか、よく考えてみましょう。
それでも離島に惹かれるなら、思い切って飛び込むのもアリかもしれません。
移住前にまずは離島を訪ねてみるのがオススメ。
現地の人と触れ合い、リアルな生活を垣間見ることで、覚悟も決まるはずです。
離島移住は勇気のいる決断ですが、人生を変える素晴らしい経験になることでしょう。
はじめの一歩を踏み出し、あなたなりの答えを見つけてください。