朝の静かな時間に心を落ち着かせ、自分と向き合う「モーニングページ」というライティング習慣をご存知ですか?
実はこの習慣、マインドフルネス瞑想と同じような効果が期待できるんです。
この記事では、モーニングページの意味や効果、やり方をわかりやすく簡単に解説。
「モーニングページの効果が感じられない」とならないよう、この機会に理解を深めましょう。
自分は何にストレスを感じているのか?
モーニングページを取り入れてどうなりたいのか?
イメージしながら読んでみてください。
日々のストレスから解放され、自分らしく生きるヒントが見つかるかりますよ。
1. モーニングページとは? 書く瞑想とも呼ばれるフリーライティング習慣
モーニングページとは、朝起きてすぐに頭に浮かんだことを手書きで3ページ分書き出すという習慣のこと。
考えを整理したりテーマを決めたりせず、思いつくままに自由に書くのがポイント。
思考を書き出して頭の中をデトックスするイメージですよ。
1-1. モーニングページの生みの親はジュリア・キャメロン
モーニングページを考案したのは、作家のジュリア・キャメロン。
彼女が2001年に出版した著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の中でこの習慣が紹介されました。
以来、世界中のクリエイターやビジネスパーソンに愛されるライフハック的習慣として定着しています。
1-2. フリーライティングで心をデトックス
モーニングページの肝は、文章の内容や構成を気にしないこと。
自分の中にあるものを言葉にして吐き出すことで、心のモヤモヤを洗い流すイメージ。
何を書いてもOKというルールのおかげで、私たちは自分自身と正直に向き合うことができます。
1-3. 朝一番に行うことで効果が高まる
眠っている間に無意識に蓄積されたものを書き出すためにも、朝起きてすぐにモーニングページを行うのがオススメ。
日中の雑念に影響されることなく、ありのままの自分の思考や感情と対話することができます。
1日の始まりに心を澄ませる、お清めのような習慣ですね。
2. なぜモーニングページが「書く瞑想」と言われるの?
モーニングページは「書く瞑想」とも呼ばれています。
瞑想というとじっと座って目を閉じる姿を思い浮かべるかもしれませんが、実はペンを走らせることでも同じような効果が得られるんです。
2-1. 思考を言語化することで客観視できる
普段頭の中でぐるぐる回っている様々な思考を言語化してみると、それが自分から離れて客観的に見えてきます。
川の流れを岸から眺めるように、自分の思考や感情を俯瞰して観察できるようになるのです。
2-2. 脳をリラックスモードに切り替える
ペンを走らせる単純な動作の繰り返しは、お経を唱えるように脳をリラックスモードに導いてくれます。
思考がクリアになり、直感力や創造性が高まる効果も。
心が落ち着いた状態で自分と向き合えるのは、マインドフルネス瞑想との共通点ですね。
2-3. 無意識の声に耳を澄ませられる
モーニングページでは、普段は無視しているような自分の奥底の声にも意識が向きます。
書いているうちに、大切なメッセージに気づくことがあるんです。
瞑想の安らぎの中からひらめきが生まれるように、自分が書いた文字からも新たな発見があるのです。
3. モーニングページを続けると得られる5つの効果
毎朝ノートに向かい合うことは、一見地味な習慣かもしれませんが、実はポジティブな変化を引き寄せてくれるんです。
ここからは、モーニングページを続けることで得られる5つの嬉しい効果をご紹介。
3-1. ストレス解消と心の安定
ネガティブな感情を言葉にして書き出すと、ストレスが解消されていくのを感じます。
言語化することで客観視できるからこそ、感情をコントロールしやすくなるんですね。
心が軽くなり、精神が安定しますよ。
3-2. 自己理解が深まる
ありのままの自分と対話することで、自分がどんな人間なのか、何を望んでいるのかがクリアになってきます。
書いているうちに「ああ、そういえばこんなこと考えてたな」と気づくこともしばしば。
自己理解を助けてくれる習慣だと言えます。
3-3. 創造性が高まる
ノートに書き出して頭の中を空っぽにすることで、新しいアイデアが湧いてくるスペースができます。
書いている最中にも、ふとユニークな発想が生まれることも。
クリエイティブな仕事をする人にとっては、モーニングページ創造性の泉となるでしょう。
3-4. 問題解決力がアップする
悩みごとを書き出して客観視することで、解決のヒントが見えてくることがあります。
無意識のうちに問題を整理し、潜在的な知恵を引き出してくれるのがモーニングページの面白いところ。
行き詰まったときの強い味方になってくれます。
3-5. 直感力が養われる
言葉にならない感覚を大切にすることで、自分の内なる声により耳を傾けられるようになります。
それはすなわち直感力を磨くことに他なりません。
何が自分にとって大切なのかを瞬時に判断できる力は、ストレス社会を生き抜くためにも不可欠ですよ。
4. 誰でも簡単!モーニングページの基本的なやり方
モーニングページのやり方は至ってシンプル。
誰でも今日から気軽に始められます。
ここでは、基本的な3つのステップをご紹介しましょう。
4-1. 必要な道具を揃える
モーニングページに必要なのはノートとペンだけ。
特別なものである必要はありませんが、書きやすさを重視して選ぶのがオススメ。
朝の習慣としてしっくりなじむ、お気に入りの文房具を見つけてくださいね。
4-2. 毎朝決まった時間に3ページ書く
毎朝決まった時間に、A4サイズのノートを3ページ埋めるのがモーニングページの基本ルール。
1ページ10分程度でサクサク書き進められれば理想的。
しかし、最初のうちは時間にこだわらず、3ページ完成させることを目標にしましょう。
とにかく毎日続けることが大切。
4-3. 自由に書き、深く考え込まない
内容は何でもOK。
その時に思ったことや感じたこと、悩みごとや願望などを思いつくままに書き連ねましょう。
誤字脱字も気にせず、ひたすらペンを走らせることだけを意識してください。
深く考え込まず、ただ流れるように書くことが大切。
5. モーニングページをより実践的に!創作につなげるコツ
モーニングページは心のデトックスとしてだけでなく、アイデア出しのツールとしても活用できます。
せっかく湧いてきた創造的な種を、どう育てていけばいいのでしょうか。
ここからは、モーニングページを創作につなげる3つのコツをご紹介します。
5-1. 「面白い」と感じた部分に印をつける
ページをめくっていて「これは面白い!」と直感的に感じたフレーズやアイデアには、印をつけておきましょう。
マーカーを引いたりシールを貼ったり、自分なりの目印を。
そこには創作のタネが隠れているはず。
5-2. 後からノートを見返し、アイデアを育てる
印をつけた部分を中心に、時間をおいてノートを見返してみてください。
改めて眺めることで、当時とは違う発見があるものです。
ふと浮かんだ別の視点からのアイデアを付け加えたり、関連する情報を集めたり。
そこから作品作りにつなげていけます。
5-3. アイデアが降りてきたらすぐメモする
日常生活の中でアイデアが舞い降りてきたら、すぐにメモを取る習慣を。
スマホのメモアプリやポケットサイズのメモ帳など、どこでも書けるツールを持ち歩きましょう。
夜寝る前にそれを見返し、モーニングページとつなげるのも効果的。
日々の気づきを大切にして、着実にアウトプットにつなげていきましょう。
6. モーニングページを習慣化するための7つのヒント
モーニングページの効果を実感するには、継続することが何より大切。
しかし、忙しい毎日の中で習慣化するのは意外と難しいもの。
ラクに続けるためのちょっとしたコツをつかんで、毎朝が楽しみになる新習慣を定着させましょう。
6-1. 仲間を見つける
一人で続けるのは難しいと感じたら、一緒に始める仲間を見つけるのが一番のオススメ。
SNSで宣言したり、コミュニティに参加したりするのもいいですね。
お互いの取り組みを共有し、励まし合える関係性があれば、きっと長く続けられるはず。
6-2. 毎日同じ場所・時間に行う
習慣化のためには、毎日同じ場所・時間に行動するのが効果的。
朝はついつい二度寝してしまう、という人は、書く場所をベッドから離れたところに決めておくといいかも。
いつどこで書くかをルールを決めて、その通りに実行あるのみ。
6-3. 仲間と宣言し合う
毎日続けるのが楽しみになる、自分なりの工夫を取り入れてみるのもオススメ。
例えば、仲間と「絶対毎朝3ページ書く!」と宣言し合ったり、日々のノートの写真を共有し合ったり。
ゲーム感覚で始めれば、飽きずにコツコツ積み重ねられそうですね。
6-4. 心地いい文房具を選ぶ
毎日使うノートとペンは、できるだけ自分の好みに合ったものを選びましょう。
書いている時間がほっとする、特別な時間になるような文房具がいいですね。
お気に入りのアイテムに囲まれていると、自然と書く習慣が楽しくなってきます。
6-5. 小さな成功体験を積み重ねる
習慣化のコツは、小さな成功体験を積み重ねること。
まずは1週間を目標に。
達成したら、次は10日、2週間と、徐々に期間を伸ばしていきましょう。
ゆるやかなペースで積み上げていくことが、習慣化の一番の近道ですよ。
6-6. 書いた後にご褒美を用意する
モーニングページを書き終えたら、自分へのご褒美を用意してみては?
美味しい朝食やお気に入りの曲など、書いた後の楽しみが待っていると、毎朝頑張るモチベーションになります。
自分を労る気持ちを大切にしたいですね。
6-7. 完璧主義は禁物
「今日は疲れているから、いいかな」「思うように書けなかったから、やめよう」と、完璧主義に陥ってしまうのは禁物。
続けることを最優先に、時には手を抜くことも大切。
そういう日があっても、気負わずにまた翌朝ノートを開きましょう。
まとめ
いかがでしたか?
モーニングページは心のデトックスや自己理解、創造性の向上など、様々な効果が期待できる魅力的なツール。
書く瞑想とも言われるこの習慣を続けることで、ありのままの自分を受け入れ、内なる声に素直に耳を傾けられるようになるでしょう。
今日から、ノートとペンを手に取って、モーニングページを始めてみませんか?
たった3ページから、人生が少しずつ確実に変わっていくのを実感できるはず。
ためらわずにまず一歩を踏み出し、ご自身の心と向き合ってみてください。
小さな習慣の繰り返しが、あなたに大きな変化をもたらすでしょう。