日々の忙しさにストレスを感じていませんか?
ゆったりリラックスしたいのに、なかなかうまくいかない。
そんなあなたにオススメなのがマインドフルネス瞑想です。
この記事では、マインドフルネス瞑想がなぜ心と体をリラックスさせてくれる理由を、脳科学的な視点でわかりやすく簡単にご紹介。
また、現代人にリラックスが必要な理由や、今すぐにでもリラックスした方がいい人の特徴についても解説。
「マインドフルネス瞑想の効果が感じられない」とならないよう、この機会に理解を深めましょう。
自分は何にストレスを感じているのか?
マインドフルネスを取り入れてどうなりたいのか?
イメージしながら読んでみてください。
1. マインドフルネス瞑想が脳をリラックスさせる3つの理由
マインドフルネス瞑想は、ストレスに悩む現代人の救世主といっても過言ではありません。
その秘密は脳の働きにあるのです。
マインドフルネス瞑想を行うと、脳の中で様々な変化が起こります。
ここからは、その変化を3つのポイントに分けて解説していきましょう。
1-1. 副交感神経が優位に!心と体がスイッチオフ
マインドフルネス瞑想をすると、副交感神経が優位になります。
副交感神経は「休息と回復」を司どる神経。
つまり、副交感神経が優位になると、心と体が「休めモード」にシフトするのです。
スイッチを切り替えるように、瞑想がリラックス状態へと導いてくれます。
1-2. α波の増加で集中力アップ!瞑想中の脳は学習モード
マインドフルネス瞑想中の脳波を測定すると、α波(アルファ波)が増加することがわかっています。
α波はリラックスしているときに出る脳波。
さらに、α波が出ると集中力が高まり、学習能力が向上するのです。
瞑想中は脳がリラックスと同時に学習モードに入り、新しいことをどんどん吸収できる状態になります。
1-3. 扁桃体の活動低下でネガティブ思考に別れ!
マインドフルネス瞑想は、扁桃体の活動を低下させることが知られています。
扁桃体は「不安・恐怖」を司る脳の部位。
その活動が下がるということは、ネガティブな感情が遠のいていくことを意味します。
嫌な思考の連鎖から解放され、心がスッキリ晴れやかになるのです。
2. リラックスとはどういう状態?心と体の変化に注目!
マインドフルネス瞑想の効果がわかったところで、リラックスとはどのような状態なのかを詳しく見ていきましょう。
多くの人は「ぼーっとすること」をリラックスだと思っているかも。
しかし、本当のリラックスとは、心と体の両方に現れる変化のこと。
ここからは、リラックス状態の心と体の変化を見ていきましょう。
2-1. 心の変化―雑念が消えて、穏やかで澄んだ心に
リラックスしているとき、心はどのような状態になるのでしょうか。
一言でいうと、雑念が消えて、穏やかで澄んだ状態になります。
日々のストレスから解放され、心がスッキリ軽やかに。
まるで波ひとつない凪の海のように、透き通った心の状態がリラックスなのです。
2-2. 体の変化―緊張がほぐれて、血流改善&筋肉リラックス
では体はどうでしょう。
リラックス状態の体は、全身の緊張がほぐれて、血流が改善され、筋肉がリラックスします。
カチカチに凝り固まっていた筋肉が、ゆるやかにほどけていく感覚。
体の隅々まで血液が巡り、心地よい温かさを感じられるのです。
2-3. 心と体は密接に関係―片方だけではリラックスとは言えない
ここで押さえておきたいのが、心と体は密接に関係しているということ。
心だけ、あるいは体だけがリラックスしていても、本当のリラックスとは言えません。
心と体、両方が同時にリラックスすることではじめて、真のリラックスが訪れるのです。
だからこそ、マインドフルネス瞑想のように、心と体の両面からアプローチする方法が効果的なのですね。
3. 現代人が定期的にリラックスすべき3つの理由
ここまで話してきたように、リラックスすることはとても大切。
特に現代人は日々のストレスにさらされています。
だからこそ、意識的にリラックスする時間を作ることが重要なのです。
ここからは、現代人が定期的にリラックスすべき3つの理由を見ていきましょう。
3-1. ストレス社会で心身の健康を保つために
現代社会はストレスにあふれています。
仕事、人間関係、将来への不安。
様々なストレス要因が、私たちの心と体を蝕んでいるのです。
そんな中で心身の健康を保つには、定期的にリラックスすることが欠かせません。
3-2. パフォーマンス低下を防ぐために
ストレスがたまると、集中力が低下し、ミスも増えてきます。
気づいたときには、仕事の能率がガクンと落ちていたなんてことも。
パフォーマンスを維持するためにも、こまめなリラックスタイムが必要不可欠。
心と体を休めることで、いつでもベストなコンディションで仕事に臨めますよ。
3-3. 充実した人生を送るために
リラックスは人生の質を大きく左右します。
イライラ、悲しみ、不安。
そんなネガティブな感情に支配されていては、人生の楽しさを感じられません。
充実した毎日を送るためにも、リラックスは欠かせないのです。
4. リラックス不足のサイン―今すぐリラックスが必要な4つの症状
充分なリラックスは、心と体の健康に欠かせません。
しかし、日々の忙しさに追われていると、つい後回しにしてしまいがち。
気づいたときには、すでにリラックス不足に陥っていたなんてことも。
ここからは、今すぐにリラックスが必要な4つの症状をご紹介。
あなたに当てはまるものはありますか?
4-1. イライラ、落ち込みなどの感情の浮き沈みが激しい
感情のコントロールができず、イライラしたり落ち込んだりする。
些細なことでも涙が出てきたり、怒りが爆発してしまったり。
感情の浮き沈みが激しいのは、リラックス不足のサインかも。
心に余裕がないため、感情のバランスが崩れているのです。
4-2. 不眠に悩まされる
寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝起きられない。
不眠はリラックス不足の代表的な症状。
心と体に緊張がたまっているため、熟睡できないのです。
睡眠は心身をリセットする大切な時間。
寝不足が続くようなら、リラックス法を取り入れてみましょう。
4-3. 頭痛、肩こりなどの身体の不調が続く
頭痛、肩こり、腰痛。
身体の不調が続くのは、リラックス不足のサインかも。
心の不調は身体に現れます。
ストレスが溜まると、知らないうちに体に力が入り、凝り固まってしまうのです。
リラックスして全身の力を抜くことで、不調の改善が期待できます。
4-4. 集中力が続かず、ミスが増える
仕事やタスクに集中できなく、ミスが多くなった。
そんな症状が出ているならリラックス不足のサインかも。
心と体が疲れ切っているため、脳のパフォーマンスが下がっているのです。
こまめな休憩を取り入れリラックスすることで、集中力の回復を図りましょう。
5. 脳のリラックスに効果的な生活習慣
脳をリラックスさせるには、日々の生活習慣も大切。
特に睡眠、食事、運動の3つは重要。
脳に良い刺激を与えることで、自然とリラックスしやすい状態を作ることができるのです。
ここからは、脳のリラックスに効果的な生活習慣を3つご紹介。
5-1. 質の良い睡眠で脳の疲れをリセット!
脳のリラックスに欠かせないのが、質の良い睡眠。
眠っている間に脳は疲れをリセットし、ストレスを解消しているのです。
朝目覚めたときにスッキリするような、深い睡眠を心がけましょう。
そのためには、寝る前にリラックスタイムを設けるのがオススメ。
ぬるめのお風呂に入ったり、ストレッチをしたり、好きな音楽を聴いたり。
自分なりのリラックス法を見つけて、安眠をサポートしてくださいね。
5-2. 脳に良い食事で内側からリラックス!
脳の健康に良い食事は、リラックス効果も期待できます。
例えば、青魚に含まれるDHAやEPAは、脳の機能を高める働きが。
ナッツ類に含まれるビタミンEは、脳の抗酸化力を上げてくれます。
また、ホウレン草などの緑黄色野菜に含まれるマグネシウムには、ストレス軽減効果が。
脳に良い栄養素を意識的に取り入れることで、内側からリラックスを促すことができるのです。
5-3. 適度な運動で脳の血流アップ!
適度な運動は、脳の血流を良くする効果があります。
ウォーキングやジョギング、ヨガやストレッチなど。
無理のない範囲で、こまめに体を動かすことを心がけましょう。
運動により脳に酸素や栄養が行き渡ることで、リラックス効果も高まるのです。
6. マインドフルネス瞑想が脳をリラックスさせる5つの効果
ここまで、脳をリラックスさせるための生活習慣をお伝えしてきました。
では、具体的にマインドフルネス瞑想には、どのような脳へのリラックス効果があるのでしょうか。
科学的な研究でも、その効果が明らかになっています。
ここからは、マインドフルネス瞑想が脳をリラックスさせる5つの効果を見ていきましょう。
6-1. 前頭葉が活性化し、思考がクリアに!
マインドフルネス瞑想は、脳の前頭葉を活性化させる効果があります。
前頭葉は、思考や判断、計画を司る脳の司令塔。
瞑想により前頭葉が活性化することで、頭がスッキリとし、思考がクリアになるのです。
雑念に囚われず、物事の本質を見抜く力が養われます。
6-2. 側頭葉が鍛えられ、記憶力と集中力がアップ!
マインドフルネス瞑想は、脳の側頭葉を鍛える効果も。
側頭葉は、記憶や言語、聴覚などを司る脳の領域。
瞑想を続けることで、記憶力や集中力がアップ。
物忘れが減って頭がシャープになり、仕事の効率アップも期待できそうです。
6-3. 脳の結合が強化され、情報処理能力が高まる!
マインドフルネス瞑想は、脳内の神経ネットワークの結合を強める働きも。
脳の異なる領域間のつながりが強化されることで、情報処理のスピードと質が高まるのです。
複雑な事象の関連性を素早く見抜いたり、創造的なアイデアを生み出したり。
脳のポテンシャルを最大限に引き出す効果が期待できます。
6-4. 扁桃体の活動が鎮静化し、感情コントロール力が向上!
扁桃体(へんとうたい)は脳の中の「感情の管理者」です。
マインドフルネス瞑想により、その扁桃体の活動が鎮静化され、怒りや不安などのネガティブ感情に振り回されにくくなるのです。
冷静さを保ちながら、感情をコントロールする力が養われるでしょう。
6-5. 脳全体の機能が向上し、ハイパフォーマンスを発揮!
マインドフルネス瞑想の効果は、脳の特定の部位だけに留まりません。
前頭葉、側頭葉、扁桃体など、脳の様々な領域に良い影響を与えることで、脳全体の機能を向上させ、高いパフォーマンスを引き出してくれるのです。
集中力、記憶力、思考力、感情をコントロールする力など、脳のあらゆる能力を最大限に発揮できるようになるでしょう。
7. 脳をリラックスさせる簡単マインドフルネス瞑想の方法
マインドフルネス瞑想の脳へのリラックス効果がわかったところで、次は実際のやり方をマスターしましょう。
難しそうに思えるかもしれませんが、コツをつかめば誰でも簡単にできます。
ここからは、脳をリラックスさせるマインドフルネス瞑想の方法を、ステップを追ってご紹介。
7-1. リラックスできる場所と時間を確保する
まずは、リラックスできる環境を整えましょう。
静かで居心地の良い場所を選ぶのがオススメ。
ソファや座布団の上など、体が楽な姿勢でいられる場所がいいですね。
照明は適度に落とし、アロマキャンドルを灯すのもオススメ。
心落ち着く音楽をかけるのもいいでしょう。
そして、5〜10分程度の時間を確保してください。
最初は短い時間からはじめて、徐々に長くしていきましょう。
7-2. 楽な姿勢で座り、ゆっくり深呼吸する
場所と時間が確保できたら、まずは楽な姿勢で座ります。
背筋を伸ばし、肩の力を抜いて。
目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をしましょう。
吸う息に意識を集中し、お腹を膨らませるイメージで。
吐く息も、ゆっくりと長く。
この深呼吸を数回繰り返し、心と体をリラックスさせます。
7-3. 今この瞬間に意識を向ける
深呼吸でリラックスできたら、意識を「今この瞬間」に向けましょう。
過去や未来のことは考えず、今ここで起きていることだけに集中します。
自分の呼吸、体の感覚、聴こえてくる音。
五感を研ぎ澄まし、今この瞬間を丸ごと受け止めるのです。
雑念が浮かんできたら、またゆっくり深呼吸を。
心を今に引き戻していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
マインドフルネス瞑想は、脳の様々な部位に働きかけ、脳全体をリラックスさせる効果があります。
日々の忙しさやストレスに疲れた脳を休め、本来の力を取り戻すのにぴったりの方法なのです。
しかも、やり方はとてもシンプル。
場所と時間を確保し、楽な姿勢で深呼吸をしながら、意識を「今」に向けるだけ。
誰でも簡単に始められるので、ぜひ一度試してみてください。
心も体もスッキリ快適になるはずですよ。
試しに1回だけ深呼吸してみてください。
心がスッキリしましたよね?
明日からの生活に、ぜひマインドフルネス瞑想を取り入れてみてくださいね。