都会の喧騒から離れ、自然の中でシンプルに暮らすミニマリストの田舎暮らし。
そんな生活に憧れる人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に始める前にメリットとデメリットをしっかり理解しておく必要があります。
この記事では、離島移住経験者の視点から、田舎暮らしミニマリストのメリットとデメリットついて詳しく解説。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
「自分はどんな田舎暮らしをしたいか?」
イメージしながら読んでみてください。
1. 田舎暮らしで得られる精神的な自由と安らぎ
都会の喧騒から離れ、自然に囲まれてのどかに暮らす田舎暮らし。
ストレスフリーのゆったりとした生活。
そんな田舎暮らしは精神的な自由と安らぎを与えてくれます。
1-1. 都会の喧騒からの解放
田舎では、都会のような騒音や人混みに悩まされることはありません。
朝に目覚めれば小鳥のさえずりが、夜に布団に入れば虫の合唱が聞こえてきます。
都会の喧騒から解放され、五感が研ぎ澄まされていくのを感じるでしょう。
1-2. 豊かな自然とのふれあい
田舎では四季折々の美しい自然を身近に感じられます。
春の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の雪景色。
移ろいゆく季節の中で、豊かな自然を存分に堪能できるでしょう。
畑仕事や山歩きを通じて、自然とのふれあいを楽しめます。
1-3. ゆったりとした時間の流れ
都会は時間に追われる生活です。
しかし田舎では、のんびりとした時間の流れを感じられます。
自分のペースでゆったり過ごせる贅沢。
忙しなく時間に追われる日々から解放され、心身をリフレッシュできるでしょう。
2. 経済的なメリット
田舎暮らしには経済的なメリットもあります。
都会に比べて田舎は家賃や物価が安い傾向にあるのです。
低収入でも、ゆとりを持って暮らしていけるでしょう。
2-1. 安い家賃
田舎の家賃は都会に比べてはるかに安い。
東京の狭いワンルームマンションの家賃で、田舎では一軒家が借りられるケースも。
ミニマリストなら充分すぎる広さを確保でき、家計の負担も軽減できるでしょう。
私が離島で借りた二階建ての一軒家の家賃は、15,000円と格安でした。
2-2. 安価な食材
都会のスーパーに比べ、田舎の八百屋や農家の直売所は、新鮮で安価な食材の宝庫。
地元で採れた旬の野菜や果物を、お得な値段で手に入れられます。
自ら家庭菜園を営めば、自給自足の生活も可能。
2-3. 浪費の減少
都会には魅力的なショップやレストランがたくさんあり、ついお金を使いすぎてしまう。
田舎にはそういった誘惑が少ないので、自然と浪費が減ります。
ミニマリストとしても、無駄遣いを避けシンプルな暮らしを実現しやすくなるでしょう。
3. 人間関係の良さ
ミニマリストが田舎暮らしを選ぶ理由の一つが、人との温かいつながりです。
都会に比べ、田舎の方が地域の結びつきが強い傾向にあります。
3-1. 地域コミュニティの結束
田舎では今でも、地域の人々が助け合いながら暮らしています。
近所付き合いが濃密で、みんなで支え合う文化が残っているのです。
地域の一員として溶け込めば、心強い仲間を得られるでしょう。
3-2. 世代を超えた交流
田舎では、子供からお年寄りまで幅広い世代の交流があります。
地域の集まりに顔を出せば、様々な年代の方と知り合えます。
普段の生活ではなかなか出会えない、多様な価値観に触れるチャンス。
3-3. 協力し合える仲間
ミニマリストは物は少なく、人との絆は大切にする生き方。
田舎なら、野菜の分け合いや物々交換など、自然とシェアが生まれます。
協力し合える仲間がいれば、ミニマルな暮らしがさらに充実したものになるでしょう。
4. 自給自足の楽しみ
ミニマリストが重視するのは、自分の手で必要なものを生み出す自給自足の生活。
田舎なら、そんな夢が現実に。
4-1. 家庭菜園を楽しめる
田舎の広い庭なら、本格的な家庭菜園ができます。
自分で野菜を育て、収穫した新鮮な野菜を食卓に並べる。
生きるために食べ、そのために自ら育てる。
ミニマリストにとって、それは自然体で理想的な暮らしと言えるでしょう。
4-2. 趣味の田畑仕事
家庭菜園を超えて、田畑を耕すこともできます。
米作りに挑戦したり、ハーブや果樹を育てたり。
広大な敷地があれば、アイデア次第で色んな作物が育てられます。
土いじりを通して、食や命のつながりを体感できるでしょう。
4-3. 里山資源の活用
田舎には里山が広がっています。
山菜取りやキノコ狩り、薪割りなど、里山の資源を生活に活かせます。
自然の恵みに感謝しながら、創意工夫して活用する。
ミニマリストのライフスタイルにぴったり。
5. 子育てに適した環境
ミニマリストの中には、シンプルな田舎暮らしの中で子育てを望む人もいるでしょう。
都会より自然が豊かな田舎は、子育てに最適な環境だと言えます。
5-1. 自然の中で伸び伸び育つ
田舎なら子供が自然の中でのびのびと育つことができます。
広い庭や里山を駆け回り、泥だらけになって遊ぶ。
豊かな自然体験は、子供の感受性を育み、生きる力を養ってくれるでしょう。
5-2. 地域の見守りがある
都会では近所付き合いが希薄ですが、田舎では子供の成長を地域で見守ってくれます。
三世代が集う行事や、地域の学校行事など、親だけでなく地域の大人が子供にかかわる機会が多いのが特徴。
5-3. 教育環境の充実
田舎には小規模な学校が多く、ひとりひとりに目が行き届く手厚い教育を受けられます。
豊かな自然を生かした体験学習など、都会の学校にはない魅力もあります。
ミニマリストとして、子供には人間的に豊かに育ってほしいと願うなら、田舎の教育環境は魅力的に映るはず。
私が移住した離島には小中学校(小学と中学が1つの同じ建物)が1校、高校はありません。
その島の令和5年度の生徒数は、小学生が6人、中学生が2人です。
6. 克服すべきデメリット
田舎暮らしは魅力的ですが、いくつかの課題もあります。
ミニマリストとして田舎暮らしを選ぶなら、しっかりとデメリットを理解し、覚悟を決めておく必要があるでしょう。
6-1. 不便さとの付き合い
田舎は買い物や移動の不便さがつきもの。
日用品の調達から通院まで、車がないとできないことが多いのが実情。
ある程度の不便さは受け入れる覚悟が必要。
6-2. 限定的な仕事選択肢
都会に比べると、田舎の仕事の選択肢は限られています。
農業や漁業などの地場産業が中心のため、自分のスキルを活かせる職に就けないなんてことも。
仕事をどうするか、移住前によく考えておく必要があるでしょう。
6-3. 文化的な刺激の少なさ
都会には美術館や劇場など、文化的な刺激に触れる機会が豊富にあります。
一方で田舎は娯楽の選択肢が少なく、退屈に感じてしまう人もいるかも。
物質的なものに頼らない豊かさを見出す力が問われます。
まとめ
いかがでしたか?
ミニマリストにとって、田舎暮らしはシンプルな生活を実現する魅力的な選択肢。
都会の喧騒から解放され、自然と共生し、自分らしい生活を送ることができるでしょう。
経済的なメリットや、人との温かいつながりも大きな魅力です。
しかし、生活の不便さや限られた仕事など、克服すべき課題もあることを理解しておくことが必要。
都会の利便性や刺激を手放す勇気が問われるかもしれません。
それでも、物質的な豊かさよりも心の満足を大切にするなら、ミニマリストの田舎暮らしは理想的な生き方と言えるでしょう。
自然の中で、家族や地域の人々とのつながりを大切にしながら、本当の豊かさを追求する。
そんなシンプルで充実した人生を、田舎暮らしから始めてみませんか。
まずは現地の情報収集から始めましょう。
気になる地域があったら一度訪れてみましょう。
現地の雰囲気を知ると、移住後の生活をよりリアルにイメージできます。
あなたはどんな田舎暮らしを送りたいですか?
この記事が、移住への一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。