マインドフルネス瞑想中は目を閉じますが、ではなぜ目を閉じるかご存知でしょうか?
この記事では、瞑想中に目を閉じる6つの理由と効果をわかりやすい簡単に解説。
「マインドフルネスの効果が感じられない」とならないよう、この機会に理解を深めましょう。
自分は何にストレスを感じているのか?
マインドフルネスを取り入れてどうなりたいのか?
イメージしながら読んでみてください。
目を閉じる意味を知って、より深い瞑想体験につなげましょう。
1. 視覚情報の遮断で雑念が減る
目を開けていると、目に入る情報から様々な思考が浮かんできます。
例えば部屋の中を見渡して「そろそろ掃除しないと」と考えたり、外の景色を見て「今度の休みには出かけよう」などと計画を立てたり。
こうした日常的な思考が、瞑想中の雑念につながりやすいのです。
1-1. 視覚は最も情報量が多い感覚
人間の五感の中で、視覚は最も情報量が多いとされています。
目から入る大量の情報が常に私たちの脳を刺激し、思考を巡らせているのです。
その情報をいったんシャットアウトすることで、雑念の源を減らすことができます。
1-2. 視覚以外の感覚が研ぎ澄まされる
視覚情報がなくなると、他の感覚がより敏感になります。
呼吸の微細な動きや、体の感覚、周囲の音などに意識が向きやすくなるのです。
普段見過ごしている内なる世界に気づきを向けられるようになるでしょう。
1-3. 閉じた目の前に浮かぶ映像を観察できる
目を閉じていると、目の前に何かが浮かんで見えることがあります。
光の点があちこちに現れたり、色や形が次々と変化したり。
それは脳が生み出している映像で、心の動きが視覚化されたものと言えます。
その映像を客観的に観察することで、自分の心の状態を知る手がかりになります。
2. より深いリラックス状態に入りやすい
目を閉じることは、深いリラックス状態に入るサインとして働きます。
日常生活でも疲れたときや休息したいときに自然と目を閉じますよね。
それは脳に「くつろいでいい時間だ」と伝える行為なのです。
2-1. 脳波がアルファ波優位になる
目を閉じてリラックスすると、脳波にも変化が表れます。
ストレス時には速い周波数のベータ波が優位ですが、目を閉じてリラックスすると、ゆったりとした周波数のアルファ波が優位になります。
アルファ波は瞑想中によく見られる脳波で、心身のリラックスに関わっています。
2-2. 副交感神経が優位になる
深いリラックス時には、自律神経のバランスも変化します。
副交感神経が優位になり、心拍数が下がり、血圧が下降。
体は休息モードに入るのです。
瞑想中に目を閉じ続けることで、副交感神経優位の状態をキープしやすくなります。
2-3. 眼精疲労からも開放される
目を閉じるのは、単に脳や体だけでなく、目そのものの休息にもつながります。
スマホやパソコンによる現代人の眼精疲労は深刻。
瞑想の時間は、そんな目を酷使する日常から完全に離れ、目を休められる貴重なひとときにもなるのです。
3. 内的世界への集中が高まる
目を閉じることで視覚情報が遮断され、外の世界とのつながりが絶たれます。
すると意識は自然と内側へと向かい、自分の内的世界に没頭しやすくなるのです。
内省を通して自己理解を深めたい人は、目を閉じる瞑想がオススメ。
3-1. 内的感覚がクリアになる
目を閉じると、普段無意識になっている内的感覚にも意識が向きやすくなります。
体の微細な感覚、感情のゆらぎ、直感的な閃きなどに気づくことができるでしょう。
内的感覚をクリアに感じ取ることは、自分自身を深く知る第一歩。
3-2. 思考の観察がしやすい
頭の中で次々と浮かんでは消えていく思考。
瞑想ではそれを客観的に観察することを練習しますが、目を閉じるとその観察がより容易になります。
思考を客観視できるようになり、感情が巻き込まれる頻度も減るでしょう。
3-3. イメージ瞑想がはかどる
目を閉じるとイメージを描きやすくなるのは、想像力を発揮する時に無意識に目を閉じる人が多いことからもわかります。
内的イメージに意識を集中させるイメージ瞑想は、目を閉じた状態のほうがはかどるでしょう。
4. 睡眠に近い状態にシフトする
目を閉じるのは、単にリラックスするだけではなく、睡眠に入る準備でもあります。
瞑想中は意識的に目を閉じ続けますが、そのうちに脳が睡眠に近い状態に移行することがあるのです。
4-1. 意識状態が変化する
通常の覚醒時とは異なる意識状態に入ると、普段とは違った感覚が生まれることがあります。
体が軽くなって宙に浮いているような感覚、自分の存在が広がっていくような感覚など。
意識の変容を通して、新たな気づきを得られるかもしれません。
4-2. 入眠しやすくなる
目を閉じてリラックスしているうちに、いつの間にか眠りに落ちてしまうこともあるでしょう。
瞑想中の睡魔に負けてしまうのは珍しいことではありません。
質のいい睡眠は心身の健康に欠かせませんから、眠くなったらそのまま寝ていいのですよ。
4-3. 夢を見ることもある
瞑想中に夢を見ることもあります。
無意識からのメッセージとも言える夢は、自己理解を深める重要な手がかりに。
ただし、夢に入り込みすぎて瞑想の目的を忘れないようにしましょう。
夢を見たら、それを静かに観察することを意識しましょう。
5.邪魔が入りにくくなる
瞑想中は、外からの刺激を減らして集中力を高めることが大切。
その点、目を閉じることは瞑想を助ける有効な方法と言えるでしょう。
邪魔なものから意識を守り、瞑想に没頭しやすい環境を作ります。
5-1. 外の景色が見えなくなる
瞑想中に目に入る景色は、せっかくの集中力を削ぐ原因になります。
木漏れ日がキレイだな、鳥の声が聞こえる、そんなことを考えていると瞑想モードから遠ざかってしまうのです。
目を閉じれば、そんな景色に惑わされることもありません。
5-2. 周囲の人の視線を気にしなくていい
人前で瞑想すると、周囲の人の視線が気になって集中できないこともあります。
変な顔になっていないかな、姿勢が崩れていないかな。
目を開けていると自意識過剰になりがち。
しかし、目を閉じていれば誰に見られていても大丈夫。
人の目を気にせず、自分の内側に意識を向けられます。
5-3. 光の刺激も避けられる
朝日や西日が強いとき、照明の光がまぶしいとき。そんな光の刺激は気が散る原因になりかねません。
かといって真っ暗闇だと眠くなるし、光を調整するのも一苦労。
そこで目を閉じることで、程よい明るさを保ちつつ光の刺激から解放されるのです。
6. マインドフルネスの態度を育てる
マインドフルネス瞑想では、「非判断」「心の柔軟性」といった特有の態度が重視されます。
実は目を閉じる行為自体に、そうしたマインドフルな態度を育む効果もあるのです。
目を閉じるからこそ、マインドフルに向き合えるとも言えるでしょう。
6-1. 見えない世界を受け入れる心が育つ
目を開けているとすべてを見通せる、コントロールできると錯覚しがち。
しかし、人間の知覚できる世界はほんの一部。
目を閉じることは、見えないものの存在を認め、受け入れる練習になります。
未知なるものへの畏敬の念を養うことにもつながるでしょう。
6-2. 「今、ここ」を大切にする習慣がつく
私たちは日常、何かをしながら別のことを考えてしまいがち。
しかし目を閉じると、今この瞬間の体験に意識が向きやすくなります。
この一瞬一瞬に深く触れ、没頭する。
そんな「今、ここ」を大切にするマインドフルな習慣が自然と身についていくでしょう。
6-3. 自分の内なる声に耳を澄ませる訓練になる
目を閉じると、自分の内なる声に耳を澄ませやすくなります。
それは直感とも言えるものです。
人は誰しも直感を持っていますが、外の情報に惑わされて聞き逃してしまうこともしばしば。
瞑想中はその声に意識的に耳を傾け、大切なメッセージをキャッチする訓練ができるのです。
まとめ
いかがでしたか?
マインドフルネス瞑想で目を閉じるのは、リラックスして内面に意識を向けるために欠かせません。
今日から瞑想のときは意識的に目を閉じてみましょう。
雑念が減って集中力が高まり、内なる自分と向き合いやすくなるはず。
目を閉じる習慣を続ければ、日常生活でもマインドフルな態度が自然に身についていくでしょう。
外の世界に惑わされず、自分の内側に意識を向ける。
その練習を重ねることが、人生をより豊かにしてくれますよ。
試しに目を閉じて、1回だけ深呼吸してみてください。
心がスッキリしましたよね?