田舎暮らしを夢見る人は多いですが、いざ移住すると理想とのギャップを感じることも。
この記事では、離島移住経験者の視点から、低収入でも幸せに田舎暮らしするポイントと、後悔しないための注意点をお伝えします。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
「自分ならどんな田舎暮らしを送りたいか?」
イメージしながら読んでみてください。
1. 仕事と収入源をしっかり確保する
移住を決意したら、まず考えるべきは「どう稼ぐか」です。
田舎では仕事が限られるため、リモートワークや副業など、柔軟な働き方の準備が欠かせません。
年金受給者なら、ある程度の蓄えと副収入の組み合わせが理想的。
ここではそんな収入確保の具体策を解説します。
1-1. リモートワークで都会の仕事を継続する
田舎に移住しても、インターネットを使えば都会の仕事を続けられます。
プログラミングやWebデザイン、ライティングなど、場所を選ばないスキルを磨いておくと安心。
月に数回の出社なら、新幹線通勤という選択肢もあります。
1-2. 地元の人脈を生かした仕事を見つける
意外と知られていませんが、町役場や商工会には地元企業の求人情報が集まっています。
顔の見える関係づくりを大切にする田舎社会では、こうした人脈が仕事につながることも。
農家の手伝いや地域おこし協力隊など、地域に根差した仕事も選択肢になります。
地域おこし協力隊の詳細はこちら。
1-3. 副業や小商いで収入を補う
メインの仕事だけでは収入が不安定という人は、副業にも目を向けましょう。
田舎ならではの特産品を使った加工品づくり、ガーデニングや家事代行サービスなど、ちょっとした工夫でカンタンに始められます。
SNSを活用して、都会の人にも魅力を発信するのもオススメ。
2. 生活コストを徹底的に下げる
田舎暮らしの魅力は、なんといっても生活コストの安さ。
家賃や食費などは都会より格段に安いので、収入が減っても豊かに暮らせます。
しかし、そのためには出費を見直す努力が必要。
ここでは、ムダを削って生活コストを下げる知恵をご紹介します。
2-1. 家は広さより利便性で選ぶ
田舎の戸建て物件は安いですが、広すぎると冷暖房や掃除が大変。
生活動線を考えたコンパクトな間取りなら、ランニングコストを抑えられます。
駅や商店街に近いと、車を持たずに生活できるのでさらに経済的。
不便を承知で広い古民家に住むなら、それなりの畑仕事や覚悟が必要です。
2-2. 食費は「地産地消+自給自足」で抑える
都会のスーパーと比べると、田舎の食料品は安いものが多い。
さらに、農家の直売所を上手に使えば、もっとお得に食材が手に入ります。
田舎に移住したなら、野菜くらいは自分で育てるのもいいでしょう。
有機栽培なら体にもよく、ガーデニングを楽しめて一石二鳥ですよ。
3. 地域とのつながりを大切にする
都会の匿名性とは違い、田舎では濃密な人間関係が残っています。
近所付き合いは時に面倒に感じますが、積極的に地域行事に顔を出し、顔の見える関係を築くことが大切。
そうすれば、孤独を感じることなく、有事の際に助け合えるはず。
ここではそんな地域コミュニティとの上手な付き合い方を提案します。
3-1. 町内会や地域イベントに参加する
田舎に越してきたら、まずは町内会に加入しましょう。
ゴミ出しや回覧板、お祭りの手伝いなど、ご近所トラブルを避けるためにもルールは守りましょう。
面倒と思わず、地域イベントにも積極的に参加を。
直接会って親交を深められるチャンスですよ。
3-2. 近所の人と挨拶を交わす
地域住民と良好な関係を築く上で、もっとも大切なのが挨拶。
散歩中やジョギング中、畑仕事の最中など、すれ違う近所の人とはしっかり顔を上げて挨拶しましょう。
ニコッと微笑むだけで、親しみが湧いて打ち解けるきっかけになりますよ。
3-3. 地元の店で買い物をする
スーパーの安売りに釣られず、できるだけ地元の個人商店で買い物をするのがオススメ。
少し高くつくかもしれませんが、「顔なじみ」になれば特別サービスが受けられることも。
田舎の小さな経済を支え、活気ある街づくりに協力する気持ちを忘れずに。
4. 自然の恵みを生活に取り入れる
田舎暮らしの醍醐味は、豊かな自然とふれあえること。
山の幸や川の恵み、きれいな空気は、都会にはない田舎ならではの贅沢。
趣味の幅が広がるだけでなく、生活にメリハリがつき、心が豊かになれるはず。
ここでは、自然を満喫するポイントをご紹介。
4-1. きのこ狩りや山菜取りを楽しむ
春から秋にかけては、里山でおいしい山の幸が採れます。
タケノコ、ワラビ、ゼンマイなどの山菜や、シイタケ、マツタケなどのきのこ類。
地元の人に場所を教えてもらったら、ぜひ狩りに挑戦あれ。
自然の恵みに感謝しながら食べると、格別なおいしさを味わえますよ。
4-2. 川や海で魚釣りに興じる
田舎の川や海は、都会より魚が多い。
釣り好きなら、四季折々の魚を狙って、思う存分釣りが楽しめます。
アユ、ヤマメ、イワナといった清流の宝や、スズキ、マダイ、タイなどの海の幸。
新鮮な魚を釣って食べれば、お金をかけずに贅沢できます。
4-3. 星空や花畑、紅葉などの自然美に癒やされる
澄んだ空気が魅力の田舎では、季節の移ろいに心が洗われます。
冬の星空、春の桜並木、夏のヒマワリ畑、秋の紅葉。
自然の息吹を感じながら、ゆっくり散歩やサイクリング。
都会の喧騒を離れ、美しい景色に身を委ねるひとときは、あなたの疲れた心に平穏をもたらすでしょう。
5. ストレス解消法を身につける
都会のようなエンタメに乏しい田舎では、退屈しのぎが重要なテーマ。
ストレスを抱え込まず、自分に合ったリラックス方法を見つける工夫が欠かせません。
自宅での趣味や、のんびりできる場所を確保しておけば、心にゆとりが生まれるはず。
ここでは、田舎でのストレス解消術をご提案します。
5-1. 家庭菜園でガーデニングを楽しむ
田舎の魅力は、のびのび菜園ができること。
無農薬野菜を育てる楽しみは、ストレス発散にうってつけ。
土いじりは、心の安定にもつながります。
広い庭がなくても、プランターやコンテナ、屋上菜園なら気軽に家庭菜園が楽しめますよ。
5-2. DIYで家の手入れをする
田舎の家は修繕が必要なことも多いですが、気合を入れて自分で直すのもいい経験。
ちょっとした大工仕事やペンキ塗り、家具づくりなど、身体を動かすDIYに没頭すれば、嫌なことも忘れられます。
都会では味わえない、ものづくりの充実感が得られるでしょう。
5-3. 近くの温泉でリラックスする
日本には温泉の名所が数多くありますが、田舎なら地元の隠れ湯を楽しめます。
ぬるめのお湯に、ゆっくりつかって疲れを癒やすのが一番。
温泉の効能を肌で感じながら、心と体をリラックスさせましょう。
湯上りの水分補給も忘れずに。
6. 移住前の下見と覚悟が肝心
田舎移住を決めても、いきなり飛び込むのは危険。
現地の雰囲気を知らずに憧れだけで移住してしまうと、ギャップに苦しむはめに。
事前の調べと、節約を覚悟する心構えが何より大切。
最後は、移住前に確認すべきポイントをおさらいしましょう。
私は移住前に物件の内見に行き、現地の人々とコミュニケーションを取り、現地の旅館に一泊しました。
女将さんに「移住しようと思っている」と話し、現地の情報を得ました。
6-1. 移住先の気候風土や文化を知る
移住を考える地域の気候や風土、文化を肌で感じることが大切。
季節ごとに訪れてみて、雨風や暑さ寒さ、虫の多さを体験。
地元の人と触れ合って、方言や慣習、価値観の違いも実感しておきましょう。
「百聞は一見に如かず」が移住の鉄則です。
6-2. 引っ越し費用や老後資金を算段する
いざ移住を決行する際は、引っ越し費用の算段が欠かせません。
家財道具の運送だけでなく、不要品の処分や、田舎の家の片付けも想定。
老後資金の目安も立て、ある程度の貯金と年金の目途を確認しておくことが賢明です。
6-3. 質素倹約の心構えを持つ
田舎では贅沢三昧の生活は望めません。
移住を機に物欲を抑え、質素倹約を喜べる心構えを。
不便を受け入れ、シンプルに暮らす心の余裕を養いましょう。
物に囲まれた生活がストレスになっていたことに気付くかも。
まとめ
いかがでしたか?
田舎移住は都会とは勝手が違うので、生活スタイルの転換が必要。
しかし、前向きな気持ちで準備を怠らなければ、低収入でも豊かに暮らせるはず。
仕事、住まい、人間関係、趣味、ストレス解消。
これらのポイントを意識して田舎暮らしの満足度をアップさせましょう。
あなたも、心ゆたかな第二の人生を手に入れてくださいね!