20代で田舎暮らしに憧れる若者は少なくありません。
都会の喧騒から離れ、のんびりとした自然の中での暮らしは魅力的に感じるでしょう。
しかし、いざ移住となると不安も大きいはず。
この記事では、離島移住経験者の視点から、20代で田舎暮らしを始めるメリットとデメリットを詳しく解説。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
「自分はどんな田舎暮らしをしたいか?」
イメージしながら読んでみてください。
ちなみに私は34歳の時に単身で離島に移住しました。
1. 20代は新しい環境への適応力が高い
若いうちは、新しい環境に順応しやすいのが最大の強み。
都会とは全く違う田舎暮らしにも、比較的スムーズに適応できるでしょう。
慣れない農作業や近所付き合いなど、戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、20代ならではの柔軟性とチャレンジ精神で乗り越えられるはず。
1-1. 年齢を重ねるほど環境の変化に適応するのは難しくなる
加齢とともに、新しいことへの抵抗感が強くなるのは自然な流れ。
仕事や家庭環境が固定化され、安定を好むようになるからです。
若いうちの方が、興味の赴くままに行動に移しやすい。
移住を考えているなら、早めの決断が良い結果をもたらすかもしれません。
1-2. 地域に溶け込むには、若さと積極性が武器になる
都会から来た若者を、田舎の住民は暖かく迎え入れてくれるものです。
地域の行事やボランティアに積極的に参加することで、世代を超えた交流も生まれるでしょう。
自然な形で溶け込んでいくには、フットワークの軽さが何より大切。
20代ならではの若さと行動力を発揮しましょう。
1-3. 失敗を恐れずチャレンジできるのも20代の特権
移住後の生活がイメージ通りにいかない可能性もあります。
理想と現実のギャップに戸惑うかもしれません。
でも、20代なら失敗を糧にして軌道修正していけるはず。
失敗してもやり直せるのも20代の強み。
「合わなかったら引っ越せばいいや」という気軽さも忘れずに。
2. 自然の中で心身ともにリフレッシュできる
都会の生活は便利な半面、ストレスも多いもの。
通勤ラッシュに追われ、仕事に追われ、息をつく暇もないのが現状でしょう。
田舎ではのんびりとした空気の中で心身ともにリフレッシュできます。
豊かな自然は、疲れた心を癒やしてくれるはず。
2-1. 四季折々の自然に触れ合える喜び
コンクリートジャングルで過ごす毎日とは違い、田舎では四季の移ろいを肌で感じられます。
春の山菜取り、夏の川遊び、秋の紅葉狩り、冬のかまくら作り。
自然とふれあう楽しみが、心を豊かにしてくれるでしょう。
日々新しい発見があるのも魅力。
2-2. ゆったりとした時間の流れが心を落ち着かせる
田舎の時間はゆっくりと流れます。
人々ものんびりとした雰囲気で、焦らずにいられるでしょう。
忙しない日々から解放され、自分自身と向き合う時間が持てるのは嬉しい。
心の奥底にあった大切なものに気づけるかもしれません。
2-3. 体を動かす機会が増え、健康的に過ごせる
田舎では自然と体を動かす機会が増えます。
週末の畑仕事や山登りなど、適度な運動が習慣になるでしょう。
新鮮な空気を吸い、おいしい水を飲み、安全な食べ物を口にする。
都会では考えられないほど健康的な暮らしができるはず。
3. 生活コストを大幅に節約できる
都会暮らしは出費がかさみがち。
家賃や物価の高さは、若者の懐事情を直撃するでしょう。
しかし、田舎なら生活コストを大幅に節約することも可能。
ゆとりを持った経済生活を送れるなら、移住も選択肢の一つになるはず。
3-1. 家賃や不動産価格の安さに驚くはず
都心部と比べれば、田舎の家賃相場は格段に安い。
広いスペースを借りても、家計の負担は最小限で済むでしょう。
中古の一軒家なら、価格も手ごろなはず。
20代のうちに資産形成を考えられるのは大きな魅力。
私が離島で借りた二階建ての一軒家の家賃は、15,000円と格安でした。
3-2. 光熱費や食費などの節約も見込める
電気代や水道代、ガス代などのランニングコストも安く抑えられます。
薪ストーブの活用で暖房費を浮かせたり、井戸水や湧水を使って水道代を節約したり。
工夫次第で生活費は減らせるでしょう。
地元の新鮮な食材を使えば、食費の節約にもつながります。
3-3. 将来に向けた貯蓄や投資に回せるお金が増える
浮いたお金は貯金に回せば、将来への備えになります。
計画的にお金を貯められるのは、田舎暮らしの大きな強み。
余裕があれば投資に回すのもおすすめ。
少額からでもコツコツと資産を築いていけば、金銭的な不安は和らぐはず。
私の離島での生活費は、毎月45,000円ほどでした。
4. 就職先や働き方の選択肢が限られる
20代で移住を考えるなら、働き方の問題は避けて通れません。
田舎では就職先が限られるのが現状。やりたい仕事が見つからず、選択肢の少なさに悩むことも。
キャリアプランをどう描くかは、移住前にしっかり考えておく必要あるでしょう。
4-1. 地元企業の数が少なく、希望する職種に就けないことも
大企業の仕事をしたいなら、田舎は選択肢になりにくい。
田舎は地場産業の企業が中心で、職種も限定的だからです。
専門性の高い仕事や、クリエイティブな職種への就職は難しい地域も。
そういった現状は理解しておきましょう。
4-2. 都会のような多様なキャリアパスを描きにくい
田舎では、同じ業界で長く働き続けるのが一般的。
都会のようにさまざまな業種を経験し、キャリアアップを図る道のりは描きにくいでしょう。
一つの会社に腰を据えて働くことを、早い段階から考えておく必要があります。
4-3. 副業や複業で働き方の幅を広げる工夫も必要
本業だけでは物足りなさを感じるなら、副業や複業を検討しましょう。
田舎でもオンラインの仕事なら選択肢が広がります。
得意分野を活かしてフリーランスになるのも一つの手。
工夫次第で、多様な働き方を実現できます。
5. 都会的な娯楽を楽しむ機会が減る
田舎暮らしでは、娯楽の選択肢が少なくなるのは避けられません。
大きな商業施設や充実した飲食店も少ないでしょう。
都会の華やかさを求めるなら、物足りなさを感じるでしょう。
娯楽の質や量を上手に調整していく必要がありそうです。
5-1. ショッピングを楽しむ場所が限られる
ショッピングモールや専門店がないのも田舎ならでは。
通販である程度はカバーできますが、実物を見て買う楽しみは減るでしょう。
ファッションや趣味のお買い物を諦めるか、都会まで出向く必要があります。
5-2. 多様な飲食店や娯楽施設を利用しにくい
おしゃれなカフェや話題のレストラン、洗練された娯楽施設。
そんな都会的な場所は、田舎ではお目にかかれません。
選択肢が少ない中で、外食や娯楽を楽しむ工夫が問われます。
自炊の腕を上げたり、趣味の幅を広げたりするのが賢明。
5-3. 代わりに自然の中で楽しみを見出していく
都会的な娯楽はありませんが、田舎には豊かな自然があります。
山登りや川遊び、キャンプなどのアウトドアを満喫できるでしょう。
趣味の幅を広げ、自然の中で充実した時間を過ごすことが大切。
価値観を少し変えれば、退屈は楽しみに変わるでしょう。
6. 気の合う仲間や恋人に出会いにくい
20代は出会いの時期でもあります。
しかし田舎では、同年代の若者が少ないのが悩みの種。
共通の話題を持つ友人を作ったり、恋人を見つけたりするのは簡単ではありません。
出会いの場を積極的に探るか、都会に出るかの選択を迫られるでしょう。
私は34才で離島に移住しましたが、同年代の人はほとんどいませんでした。
6-1. 同年代の若者が少なく、友達を作りづらい
都会以上に少子高齢化が進む田舎。
20代の若者は少数派で、気の合う友達を見つけるのは難しいでしょう。
6-2. 出会いのチャンスが少なく、恋人ができにくい
同年代が少ないということは、恋人候補も少ないということ。
街コンやパーティーなどの出会いの場も限られます。
婚活イベントも都会ほど充実していないでしょう。
出会いを求めて都会に出るか、狭い地域の中から運命の人を探すか。
難しい選択を迫られます。
6-3. 興味の合う人を見つけるには積極性が必要
田舎では受け身でいてはチャンスは巡ってきません。
少ない出会いの中から気の合う人を見つけるには、自分から動くことが重要。
趣味のサークルに入ったり、地域のイベントに参加したり。
興味を共有できる人とつながる努力が必要不可欠でしょう。
まとめ
いかがでしたか?
若いうちは新天地への適応力が高く、自然の中でゆとりある生活が送れるでしょう。
一方で、仕事や娯楽の選択肢は限られ、友人や恋人を見つけるのは難しい。
それでも、田舎暮らしは人生を見つめ直す良い機会になるはず。
田舎ならではの魅力を感じられるなら、思い切って飛び込んでみるのもオススメ。
気になる地域があったら一度訪れてみましょう。
現地の雰囲気を知ると、移住後の生活をよりリアルにイメージできます。
あなたも田舎暮らし、始めてみませんか?