【都会vs地方】高齢者の老後の暮らしを7つの観点から徹底比較【田舎】

【都会vs地方】高齢者の老後の暮らしを7つの観点から徹底比較!

老後の高齢者は、都会と地方のどちらに住むべきでしょうか。

都会は利便性が高いものの物価が高い、地方は物価が安いが医療機関へのアクセスが悪いなど、一長一短があります。

この記事では、地方移住経験者の視点から、都会と地方の老後の暮らしを7つの観点から徹底比較。

高齢者の方々にとって最適な住まい選びのポイントと、それぞれの地域の特徴を解説します。

老後をどこで過ごすか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

あなたに合った地域選びのヒントが見つかりますよ。

1. 医療機関へのアクセス

高齢者にとって、医療機関へのアクセスは非常に重要な観点です。

都会には大きな病院や専門クリニックが多数あり、すぐに受診できるというメリットがあります。

しかし、地方では医療機関の数が限られており、病院までの距離が遠いケースも少なくありません。

特に交通の便が悪い地域では、通院に時間がかかってしまうというデメリットが生じます。

医療面では都会の方が安心と言えるでしょう。

1-1. 都会の医療機関事情

都会には、大学病院や高度医療機関など、最先端の医療を受けられる環境が整っています。

専門性の高い医師も多く在籍しているため、重篤な病気の治療や手術にも対応できます。

また、夜間や休日の急患にも対応してくれる病院が多いのも都会ならではの強みです。

総合病院だけでなく、内科や歯科など専門特化したクリニックも数多く存在します。

自宅から近い場所で、専門的な診療を受けられる利便性の高さが魅力です。

1-2. 地方の医療機関事情

地方は医療機関の数が少なく、大きな病院までの距離が遠いというデメリットがあります。

特に過疎化が進んだ地域では、診療科目が限られた小規模な病院やクリニックしかないことも珍しくありません。

重篤な病気の場合、初期対応の遅れが最悪の事態を招くことも。

医師不足が深刻な地域もあり、十分な医療体制が整っていないという課題もあります。

高齢者の通院には、家族の送迎などのサポートが不可欠になってくるかもしれません。

1-3. 医療アクセスで考慮すべきこと

老後に備えて住まいを選ぶ際は、自身の健康状態を考慮することが大切です。

持病がある方や定期的な通院が必要な方は、やはり医療機関が充実している都会の方が安心でしょう。

一方で、現在は健康で医療機関を頻繁に利用しない方は、多少不便でも地方への移住も選択肢に入ります。

ただし、将来的に医療ニーズが高まることを想定し、広域の医療体制についても確認しておきましょう。

救急搬送体制なども含め、医療面の安心感は老後の住まい選びの重要なポイントとなります。

この章の要点
  • 都会は医療機関が充実しているが、地方は医療体制に不安がある
  • 持病がある方や医療ニーズの高い方は都会を選ぶのがベター
  • 健康な方は利便性と医療アクセスのバランスを考慮して選ぶ

2. 交通の利便性

高齢になると、車の運転を控えたり免許を返納したりするケースが増えてきます。

車に頼らない生活を送るためには、公共交通機関の充実度が重要なポイントになります。

都会はバスや電車などの交通網が発達しているので、車がなくても十分に移動できます。

一方、地方では公共交通機関が乏しく、自家用車への依存度が高い傾向にあります。

免許返納後の足の確保は、地方暮らしの大きな課題と言えるでしょう。

2-1. 都会の交通事情

都会には、電車やバス、タクシーなど多様な交通手段が整備されています。

路線網が細かく張り巡らされているため、目的地までのアクセスが非常に便利です。

運転に不安のある高齢者でも、公共交通機関を利用すれば問題なく移動できるでしょう。

また、駅やバス停から自宅までの距離が近いのも都会暮らしの魅力です。

徒歩圏内に交通機関があれば、車に頼らずとも気軽に外出できます。

2-2. 地方の交通事情

地方では、鉄道やバスの本数が少なく、ダイヤも不便なことが多いです。

特に過疎化が進行している地域では、路線の廃止や減便など、公共交通機関の衰退が深刻化。

マイカーに頼らざるを得ない状況であり、免許返納後の移動手段の確保が大きな問題となっています。

タクシーを利用するにも、常駐台数が少なかったり、料金が高かったりと課題があります。

一部の自治体では、コミュニティバスやデマンド型(乗り合い)交通の導入など、移動弱者対策に乗り出しているものの、都市部ほどの利便性はまだ望めないのが現状です。

2-3. 交通利便性で考慮すべきこと

都会は交通の利便性が高く、車を手放しても不自由なく生活できるでしょう。

ただし、都心部は人口密度が高いため、混雑時はバスや電車が非常に込み合います。

ラッシュ時の通勤・通学ラッシュは高齢者にはきついと感じるかもしれません。

一方の地方は、自家用車への依存度が高く、免許返納後の足の確保が大きな課題です。

近所に親族が住んでいて、送迎などの助けを得られるのであれば問題ありませんが、一人暮らしの場合は、移動手段の確保は不可欠でしょう。

この章の要点
  • 都会は公共交通機関が発達し移動に便利、地方は自家用車への依存度が高い
  • 免許返納後の移動手段確保は、地方暮らしの大きな課題
  • 都会は人混みがストレス、地方は周囲のサポートが必要といった課題もある

3. 日常の買い物

毎日の生活に欠かせない買い物環境も、都会と地方で大きく異なります。

都会にはスーパーやコンビニが街中に数多く点在し、日用品や食料品の調達がとても便利です。

一方、地方の買い物事情は厳しく、大型店までの距離が遠かったり、商店の閉鎖が相次いでいたりと、買い物難民が増えています。

都会と地方、それぞれの買い物事情について詳しく見ていきましょう。

3-1. 都会の買い物事情

都会の大きな強みは、店舗の豊富さと近さです。

何を買うにしても、自宅から徒歩圏内にスーパーやドラッグストア、百貨店などがあるので、日々の買い物には事欠きません。

高齢者にとっては、重い荷物を持たずに少量ずつ買い物できる利便性の高さが魅力的です。

最寄りのコンビニまで数分で行けるのも、ちょっとした日用品の補充に役立ちます。

また、ネットスーパーの普及で、自宅に居ながら注文・配達してもらえる買い物スタイルも定着しつつあります。

3-2. 地方の買い物事情

地方では、大型店や個人商店の撤退が相次ぎ、買い物環境が悪化の一途をたどっています。

スーパーまでの距離が遠く、しかも店舗数が少ないため、買い物に不便を感じている高齢者は少なくありません。

車を運転できない人にとっては、必要な物資の調達自体が困難になりつつあるのです。

近年は、移動スーパーやネット宅配などの買い物支援サービスも広がりつつありますが、都市部ほどの利便性はまだ望めないのが現状です。

買い物弱者対策は、地方自治体の大きな課題となっています。

3-3. 買い物利便性で考慮すべきこと

老後の買い物で重視すべきは、店舗へのアクセスの良さです。

毎日の食料品や日用品の買い出しに不自由を感じるようでは、快適な生活は望めません。

都会暮らしなら、この点はクリアできるでしょう。

一方で地方は、自家用車の運転に不安がある方や、免許返納を考えている方にとって、買い物の不便さが深刻な問題となります。

移動販売車の利用やインターネット通販など、代替手段の確保が不可欠です。

この章の要点
  • 都会は店舗密度が高く買い物に便利、地方は店舗数が少なく不便
  • 地方では買い物弱者が増加しており、自治体の大きな課題に
  • 車の運転に不安のある高齢者は、買い物のしやすさを重視して住まい選びを

4. 趣味や娯楽施設

老後は自由な時間が増えるので、趣味の時間をどれだけ満喫できるかが生活の充実度を左右します。

趣味や娯楽を楽しむ施設の多寡は、都会と地方で大きな開きがあります。

映画館や劇場、美術館、大型書店など、都会にはレジャー施設が豊富です。

一方で地方は、娯楽施設の選択肢が少なく、自宅で過ごす時間が長くなりがちです。

自然の中で趣味を楽しむアウトドア派なら話は別ですが、都会の方がアクティブな趣味生活を送りやすい環境と言えます。

4-1. 都会の趣味・娯楽事情

都会には、多種多様な趣味や娯楽を楽しめる施設が揃っています。

コンサートホールや美術館、図書館など文化的な施設はもちろん、カラオケやボウリング、ゴルフの練習場といったレジャー施設も充実しています。

飲食店やショッピングセンターも選択肢が豊富で、街歩きや買い物を楽しむのにも最適です。

カルチャースクールや市民講座など、生涯学習の機会にも事欠きません。

趣味の幅を広げ、様々なことに挑戦できる環境が整っているのが都会の強みです。

4-2. 地方の趣味・娯楽事情

地方都市でも、ある程度の娯楽施設は揃ってはいますが、やはり都会には規模・数ともに及びません。

映画を見るにも、上映館が限られていて選択肢が少ないですし、大きなイベントやコンサートも都会ほど頻繁には行われません。

図書館や公民館などの公共施設はありますが、蔵書数や開催講座のバリエーションは物足りなく感じるかもしれません。

その一方で、自然の中での趣味は存分に楽しめる環境にあります。

ハイキングや釣り、ガーデニングなどを趣味にするなら、地方の方が魅力的だと言えるでしょう。

4-3. 趣味・娯楽の面で考慮すべきこと

自身の趣味嗜好に合った環境で老後を過ごせるかどうかは、生活の質に直結する重要な要素です。

都会暮らしは、アクティブに様々な趣味や娯楽を楽しみたい方に向いています。

選択肢が豊富なので、新しいことにチャレンジするのにも最適な環境だと言えるでしょう。

一方、自然の中でのんびり過ごしたい方や、アウトドア派の趣味を楽しみたい方には、地方の方が魅力的に感じるはずです。

都会と地方、それぞれの特性を理解した上で、自分に合った趣味や娯楽が楽しめる環境を選ぶことが肝要です。

この章の要点
  • 都会は趣味や娯楽の選択肢が豊富でアクティブに過ごせる
  • 地方は娯楽施設は少ないが、自然の中での趣味が楽しめる
  • 自分の趣味嗜好に合った環境を選ぶことが大切

5. 人間関係とコミュニティ

老後の生活では、家族や友人との触れ合いが心の支えになります。

また、同じ趣味を持つ仲間とのつながりは、生きがいにもなるでしょう。

都会は人口が多いだけに、気の合う友人を見つけやすいメリットがあります。

しかしその反面、近所付き合いは希薄になりがちです。

地方は、昔ながらの密接な地域コミュニティが残っているのが特徴です。

5-1. 都会の人間関係

都会では、同じ趣味や価値観を持つ人と出会う機会が多いのが魅力です。

カルチャースクールやサークル活動など、人との交流の場は豊富にあります。

新しい出会いを求めてアクティブに動けば、生涯の友人を得られるチャンスも多いでしょう。

一方で、都会の人間関係はドライな面もあります。

隣近所との付き合いは薄く、地域コミュニティへの帰属意識は総じて低い傾向にあります。

5-2. 地方の人間関係

地方では、今でも地縁・血縁による濃密な人間関係が残っています。

区会や自治会の活動は盛んで、近所付き合いも深いのが特徴です。

世代を超えた交流もあり、高齢者が若い世代から元気をもらえる機会も多いでしょう。

困ったときに周囲の助けを借りやすいのも、地方コミュニティの強みと言えます。

しかし、付き合いを押し付けられる側面もあり、それが負担に感じる人もいるかもしれません。

守旧的な雰囲気が強く、新参者が溶け込みづらいという指摘もあります。

5-3. 人間関係の築き方

都会暮らしでも地方暮らしでも、良好な人間関係は生活の質を高める上で欠かせない要素。

都会では、自分の趣味嗜好に合う仲間を見つけることが人間関係構築の近道でしょう。

物理的な距離は離れていても、価値観を共有できる友人は、かけがえのない存在になります。

一方、地方では地域に根差したコミュニティの中で、人との絆を深めるのが良いでしょう。

世代を超えた交流は、思わぬ学びや気づきのきっかけにもなります。

この章の要点
  • 都会は志趣の合う友人を作りやすいが近所付き合いは希薄
  • 地方は地域コミュニティの結びつきが強いが付き合いを押し付けられることも
  • 都会は趣味の仲間、地方は地域の絆を大切にするのがよい

6. 住宅事情と居住コスト

住まいは老後の生活の基盤となる大切な要素です。

都会は利便性が高い一方で、地価や家賃が高いのが悩みどころ。

地方は物価が安く、ゆとりある住宅が手に入りやすいメリットがあります。

ただし、都会も地方もメリット・デメリットがありますから、自身のライフスタイルに合った選択が求められます。

住宅事情と居住コストの視点から、都会と地方の特徴を見ていきましょう。

6-1. 都会の住宅事情

都会の最大のデメリットは、高い住宅コストです。

東京23区のような都心部では、マンション価格や家賃相場が高騰しています。

ゆとりのある物件を確保するには経済的負担が大きい。

また、利便性を求めると、駅近物件を選ぶことになるので、どうしても狭い部屋になりがち。

賃貸か購入かの選択も悩ましいところですが、老後は資産価値の下がりにくい購入も視野に。

6-2. 地方の住宅事情

地方都市は総じて地価が安いので、同じ予算でもゆったりとした住宅が手に入ります。

一戸建てを購入して、庭付きの暮らしを楽しむことも可能でしょう。

年金生活者にとって、家賃や住宅ローンの負担が少ないのは大きな魅力です。

ただし地方都市でも、駅前の利便性の高いエリアは、それなりの住宅コストがかかります。

利便性と広さのどちらを取るかは、ライフスタイル次第だと言えるでしょう。

私が空き家バンクで借りた二階建ての一軒家の家賃は、15,000円と格安でした。

6-3. 住宅選びのポイント

住宅の選択は、老後の生活設計に直結する重要な決定事項です。

都会暮らしなら、利便性を重視しつつ、できるだけ広めの物件を選ぶことが賢明でしょう。

医療機関や商業施設へのアクセスを考えると、やはり駅近物件が理想的です。

一方、地方移住するなら、ゆとりある住空間を確保しやすいのがメリットです。

日当たりや風通しのよい物件を選べば、健康長寿にも好影響が期待できるでしょう。

この章の要点
  • 都会は住宅コストが高く、狭小物件に甘んじざるを得ないことも
  • 地方は同じ予算でゆとりある住宅が手に入る
  • 都会は利便性、地方は広さを重視して物件を選ぶのがよい

7. 豊かな自然とのふれあい

心身の健康を保つ上で、自然とのふれあいは欠かせません。

都会は利便性が高い反面、緑が少なく自然を感じる機会が乏しいのが欠点です。

一方、地方は豊かな自然に恵まれており、それを身近に感じながら生活できるのが大きな魅力。

ストレスの多い現代社会において、自然の中でゆったり過ごす時間は、心の安らぎにつながります。

都会と地方、それぞれの自然環境について見ていきましょう。

7-1. 都会の自然環境

都会は、建物や舗装道路が多く、緑の少ない無機質な空間だと言えます。

大都市でも大規模な公園はありますが、日常生活の中で自然と触れ合う機会は多くありません。

四季の移ろいを感じることも難しく、ともすれば自然の恵みを忘れがちです。

都心では空気や水の汚れも気になるところ。

健康的な生活を送る上で、自然環境の乏しさはデメリットだと言わざるを得ません。

7-2. 地方の自然環境

地方は、山や海、河川、田畑など、豊かな自然に囲まれているのが大きな魅力です。

四季折々の美しい景色を楽しめるのはもちろん、その恵みを食材として味わうこともできます。

近くの山や森を散策したり、海や川でアクティビティを楽しんだり。

自然の中で体を動かすことは、心身の健康維持に役立ちます。

空気が澄んでいるのも地方の魅力。

星空を眺められるのは、贅沢な体験だと言えるでしょう。

7-3. 自然とのつきあい方

老後は、できるだけ自然と親しむ時間を作りたいもの。

都会では、週末に郊外の自然の中へ出かけるのもよいでしょう。

日帰りできる範囲にも、魅力的な観光スポットはたくさんあります。

一方、地方に住めば、日常的に豊かな自然に触れることができます。

ガーデニングや家庭菜園など、土いじりを楽しむのもオススメ。

自然の恵みに感謝の心が芽生えるはずです。

この章の要点
  • 都会は緑が少なく自然とのふれあいが乏しい
  • 地方は四季折々の豊かな自然を身近に感じられる
  • 都会は週末に郊外へ、地方は日常的に自然を楽しむのがよい

まとめ

都会と地方、どちらが老後に適しているかは一概に言えません。

それぞれに魅力とデメリットがあるからです。

都会は利便性が高く、趣味や娯楽を楽しむにも最適な環境が整っています。

しかし、居住コストの高さや人間関係の希薄さ、自然の乏しさは気になるところ。

一方、地方は物価が安く自然に恵まれているものの、医療や買い物、交通の不便さは無視できません。

結局のところ、何を優先するかによって、都会か地方かの選択は変わってきます。

あなたはどちらで老後を過ごしたいですか?

この記事をヒントに、自分に合った環境をよく考えてみてくださいね。

きっとあなたなりの答えが見つかるはずです。