田舎暮らしは健康的なイメージがありますが、実は太りやすい環境なのをご存知ですか?
田舎特有の生活習慣が原因で、知らず知らずのうちに太ってしまうことがあるのです。
この記事では、離島移住経験者の視点から、田舎暮らしで太る6つの原因と対策について詳しく解説。
これを読めば、田舎暮らしでも太らずにスリムを維持できるはず。
「自分はどんな田舎暮らしをしたいか?」
イメージしながら読んでみてください。
1. 車移動が増えて歩かなくなる
田舎では店や施設が点在しているため、少し遠出をするにも車が必須。
駅やバス停が近くにあり、歩いて用事を済ませられる都会とは大違い。
気づけば1日の大半を車の運転席で過ごし、運動不足になってしまいます。
1-1. 車移動が増える理由
田舎では、スーパーや病院、役所などの施設がバラバラの場所にあることが多い。
公共交通機関も発達していないので、クルマがないとどこにも行けません。
都会のように駅を降りてから歩いて用事を済ませる、なんてことはできないのです。
1-2. 運動不足になるメカニズム
人間の体は、使わない筋肉を落として、脂肪をため込む仕組みになっています。
都会暮らしのように、日常的に歩いたり階段を上ったりする機会が減ると、知らないうちに筋肉量が低下。
基礎代謝が下がるので、食べた分のエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなるのです。
1-3. 車移動を減らす工夫
まずは、車を使わずに済む用事を増やしましょう。
例えば、近所のスーパーまでウォーキングがてら買い物に行ったり、役所の用事は自転車で済ませたり。
わざわざ遠回りをして歩数を稼ぐのもオススメ。
駐車場は店舗から遠い場所に停めるのも良いですね。
2. 安く食材を入手でき食べ過ぎる
田舎では、野菜や肉、魚など新鮮な食材が手に入りやすく、それも安価で大量に買えるのが特徴。
自家製の野菜をおすそ分けしてもらえることもあり、食べ物に不自由しません。
そのため、ついつい食べ過ぎてしまいがちなのです。
2-1. 食材が安く手に入る背景
都会のスーパーの食材は全国から運ばれてくるので、輸送コストなどで値段が高くなりがち。
一方、田舎では地元産の食材が豊富に出回っています。
生産者から直接買えることも多いので、中間マージンがかからず、新鮮なのに安く手に入るのです。
2-2. おすそ分け文化の影響
田舎には、自家製の野菜や果物、お漬物などをおすそ分けする文化が根付いています。
近所付き合いを大切にする地域性と、作り過ぎた農作物を無駄にしたくないという生産者の心理が背景にあるのでしょう。
もらい過ぎて食べ切れず、そのまま太る原因になることも。
2-3. 食べ過ぎを防ぐ方法
おすそ分けを断るのは難しいかもしれませんが、もらった食材は冷凍保存したりして、一回の食事量を減らしましょう。
間食を控えるなど、食生活を見直すことが大切。
安いからといって必要以上に食材を買わないよう気をつけて。
3. 田舎の濃い味付けに慣れる
日本の田舎料理は、一般的に醤油や味噌など、こってりした味付けが多いのが特徴。
それに慣れてしまうと、薄味の食事は物足りなく感じ、より濃い味を求めて食べ過ぎてしまいます。
濃い味付けは、塩分の過剰摂取にもつながります。
3-1. なぜ田舎の味付けは濃いのか
もともと、田舎の主な仕事は農作業など肉体労働が中心。
塩分を多めに摂取しないとバテてしまうため、みそ汁や漬物など、塩気の強い食べ物が好まれてきました。
都会のような洋風の食事や薄味の料理は普及しにくかったのです。
3-2. 濃い味が体に及ぼす影響
濃い味付けの食事を続けていると、だんだん物足りなくなり、薄味の料理を美味しいと感じにくくなります。
すると、より濃い味を求めて食べる量が増え、気づけばカロリーオーバー。
また、塩分の取り過ぎは高血圧など、生活習慣病のリスクを高めます。
3-3. 薄味の食事に慣れる工夫
急に味付けを変えるのは難しいので、少しずつ薄味にしていくのがコツ。
醤油やソースを少なめにしたり、料理酒や昆布だしで旨味を補ったり。
香辛料やハーブ、柑橘類の酸味を利用するのもオススメ。
継続することで味覚は変えられるので、頑張って薄味に挑戦しましょう。
4. 間食の誘惑が多い
田舎では、自家製のお菓子やおやつがたくさんあり、ついつまみ食いしがち。
畑で採れたフルーツや、山で採れた山菜を使ったお惣菜など、ヘルシーそうに見えて食べ過ぎは禁物。
カロリーオーバーに気づかずリバウンドの原因になります。
4-1. 田舎の間食事情
田舎では、自家製のお漬物やジャム、乾物など保存食が常備されていることが多い。
訪問客をもてなすためでもあり、作り過ぎて余ったものでもあります。
いつでも美味しいおやつが食べられる環境なので、つい手が伸びてしまうのです。
4-2. ついつい手が伸びる心理
日持ちする保存食はでも「食べ切らないと」と心理的圧迫を感じてしまいます。
「せっかく作ったのにもったいない」という気持ちから、お腹が空いていなくても食べてしまいます。
また、自家製のおやつは添加物が入っていない自然な味わいなので、市販のお菓子より健康的だと勘違いしがち。
4-3. 間食の誘惑と上手に付き合う方法
間食はエネルギー過剰摂取の元凶なので、できるだけ控えるのが賢明。
しかし、おやつが身近にあると、食べないのはなかなか難しいもの。
そこで、小分けにして目につかない場所に保管したり、一度に食べる量を決めるのがオススメ。
間食と上手に付き合うコツを身につけましょう。
5. 冬場の運動不足が深刻
田舎は雪国が多く、冬場は屋外での運動が難しくなります。
雪かきくらいしか体を動かす機会がなく、家の中に閉じこもりがち。
その間につけた脂肪が、春先まで燃焼されずに蓄積されることも。
冬太りを放置すると、いつの間にかメタボ体型に。
5-1. 雪国ならではの運動不足事情
積雪地域では、道路や公園などが雪に覆われ、散歩やジョギングができなくなります。
子供の外遊びも制限され、大人も屋外での活動が減ります。
雪かき以外はほとんど家の中で過ごすので、知らず知らずのうちに運動量が低下するのです。
5-2. 冬太りのメカニズム
人間の体は、寒さに備えて脂肪を蓄える習性があります。
それに加えて、運動不足になると基礎代謝が下がるので、いつもと同じ量を食べていても太りやすい体質になってしまう。
春になって活動的になるまで、冬の間に蓄積した脂肪が燃焼されにくく、体重が落ちにくい状態が続きます。
5-3. 冬場こそ体を動かすことが大切
雪国の冬は、屋内でできる運動を取り入れるのがオススメ。
自宅で筋トレやストレッチ、ヨガなどを行ったり、職場の昼休みにウォーキングしたり。
雪かきは全身運動になるので、効率よく汗を流せます。
冬だからと動かないでいると、春先のダイエットが大変なことに。
6. アルコールの飲み過ぎに注意
田舎の人間関係は濃密なので、集まりの場では大量のアルコールが出ます。
付き合いで飲まざるを得ない機会も多いため、飲み過ぎによる肥満が問題に。
「酒は百薬の長」などの古い考えもあり、飲酒を不健康と結び付けにくい現状があります。
6-1. 田舎の酒飲み文化
お祭りやイベントなど、田舎の付き合いでは大量の酒が振る舞われます。
個人の店での集まりでも、安価な酒類を買い込んで提供するのが一般的。
酒の強要はないものの、楽しい雰囲気に流されて飲み過ぎてしまう人が後を絶ちません。
6-2. アルコールの飲み過ぎが太る理由
アルコールは高カロリーで、飲んだ分だけ余分なエネルギーが体に蓄積されます。
しかも、お酒を飲むと血糖値が上がるので食欲が増進し、おつまみの食べ過ぎを招きます。
二日酔いで体を動かす気力が失せるのも肥満のもと。飲み会の数だけ太る恐れがあります。
6-3. 楽しく飲むための工夫
酒の付き合いを全て断るのは現実的ではありませんが、飲み方を少し変えるだけで太るリスクを減らせます。
例えば、飲み会の前に食事を済ませておく、水やお茶を合間に挟む、おつまみは低カロリーのものを選ぶなど。
二日酔いにならないよう適量を心がけることが何より大切。
まとめ
田舎暮らしは、知らないうちに太りやすい環境だということがわかりましたね。
しかし、生活習慣に気をつけることで、田舎でもスリムをキープできるはず。
農作業など体を動かす機会を増やし、食事は地元の新鮮な食材をバランス良く。
車に頼らず、なるべく歩く習慣をつけるのも効果的。
自然豊かな田舎暮らしを満喫しながら、健康的な体型を目指しましょう。