海の近くでの田舎暮らしに憧れるけど、大変なこともあるのかな?
そんな疑問を持つ人も多でしょう。
海の近くでの生活には、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
この記事では、離島移住経験者の視点から、海の近くの田舎暮らしのメリットとデメリットをお伝えします。
海に囲まれてゆったりと暮らす田舎暮らしの魅力と、都会とは違う不便な現実。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、この機会に理解を深めましょう。
1. 海の近くで田舎暮らしの3つのメリット
海の近くで田舎暮らしをすることには、都会では味わえない多くのメリットがあります。
のんびりとした生活リズム、美しい自然の景色、新鮮な海の幸など、心身ともにリフレッシュできる環境が整っています。
ここでは、海の近くで田舎暮らしする3つのメリットを詳しく見ていきましょう。
1-1. ゆったりとした時間の流れを味わえる
海の近くの田舎町では、都会のようなせわしない生活とは無縁。
朝日や夕日を眺めながらゆっくりと過ごす時間が多く、自分のペースで生活することができます。
地域によっては、昼寝の習慣が根付いていたりと、まさにスローライフを体現できる環境が整っています。
1-2. 美しい海と豊かな自然に囲まれている
海の近くの田舎暮らしでは、目の前に広がる青い海と、山や森などの豊かな自然に囲まれて生活することができます。
季節ごとに表情を変える美しい景色を眺めることで、心が癒されるでしょう。
都会の喧騒から離れ、大自然の中でゆったりと過ごすことは、心身の健康にも良い影響を与えます。
1-3. 新鮮な海の幸を味わえる
海の近くに暮らしていると、新鮮な魚介類を手に入れることができます。
朝どれの魚を食べることができ、海の恵みを存分に味わえるでしょう。
地元の漁師から直接買い付けることもでき、都会のスーパーでは手に入らない珍しい魚を食べられることも魅力のひとつ。
2. 海の近くで田舎暮らしの3つのデメリット
海の近くでの田舎暮らしは多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。
買い物や通院の不便さ、娯楽の少なさなど、生活面での不便さは避けられません。
台風や津波などの自然災害のリスクも高くなります。
ここでは、海の近くでの田舎暮らしの5つのデメリットを詳しく見ていきましょう。
2-1. 買い物や通院が不便
海の近くの田舎町では、大型のショッピングセンターや総合病院などが近くにないことが多い。
日用品の買い物や通院のために、車で30分以上かけて隣町まで行く必要が場合も。
スーパーや個人病院はあるものの、品揃えや診療科目が限られていることが多いのです。
2-2. 娯楽施設が少ない
海の近くの田舎暮らしでは、映画館やカラオケ、ボウリング場などの娯楽施設が少ない。
地域によっては、公民館などで週に1回程度、映画の上映会が開かれることも。
いずれにしろ、都会に比べると娯楽の選択肢は限られています。
自然の中で過ごす時間を楽しめる人には問題ありませんが、エンターテインメントを求める人には物足りなく感じる。
2-3. 自然災害のリスクが高い
海の近くは、台風や津波、高潮などの自然災害のリスクが高い。
特に海沿いの低地に家を構える場合は、避難経路の確認と避難グッズの準備が欠かせません。
地震の多い地域であれば、家の耐震対策も必要でしょう。
自然の脅威と隣り合わせの生活は、人によってはストレスを感じることもあるでしょう。
3. 海の近くで快適に暮らすためのポイント
海の近くで快適に暮らすためには、生活面でのデメリットを補うための工夫が必要です。
日用品の備蓄、自家用車の準備、近所付き合いを大切にすることがポイント。
周囲の人々と助け合いながら、海の近くでの田舎暮らしを快適なものにしていきましょう。
ここでは、海の近くで快適に暮らすための3つのポイントを詳しく解説します。
3-1. 日用品を計画的に買い置きする
海の近くの田舎では、買い物が不便なことが多いため、日用品を計画的に買い置きすることが大切。
トイレットペーパーや洗剤、調味料など、日常的に使うものは、まとめ買いしてストックしておくと安心。
冷蔵庫や冷凍庫の容量が大きめのものを選ぶと、食料品の備蓄もしやすくなります。
3-2. 自家用車を準備する
海の近くの田舎では、公共交通機関が発達していないことが多いため、自家用車は必須です。
買い物や通院、レジャーに出かける際は車が欠かせません。
また、災害時の避難にも車が役立ちます。
移動距離が長い分、車の維持費は都会に比べて割高になりがちですが、快適な田舎暮らしのためには必要な出費と考えましょう。
3-3. 近所付き合いを大切にする
海の近くの田舎では、近所の人々とのつながりが都会以上に大切。
何かあったときに助け合える関係性を築いておくと、とても心強いものです。
普段から挨拶を交わしたり、地域のお祭りや行事に参加したりと、積極的なコミュニケーションを心がけましょう。
新鮮な野菜のおすそ分けなど、ちょっとした心遣いが人とのつながりを深めてくれます。
4. 海が見える物件の選び方
海の近くで田舎暮らしをするなら、せっかくなので海が見える物件を選びたいもの。
しかし、海の見える物件は人気が高く、価格も高めに設定されていることが多い。
予算とのバランスを考えながら、どの程度海に近い物件を選ぶかが重要なポイント。
ここでは、海が見える物件の選び方について、3つの観点から詳しく解説します。
4-1. 予算と物件の位置のバランスを考える
海が一望できる絶景物件は誰もが憧れますが、価格は高くなる傾向にあります。
あまりに海に近すぎる物件は、台風や津波の被害を受けるリスクも高くなります。
予算と安全面のバランスを考えながら、適度な距離感の物件を選びましょう。
多少海から離れていても、徒歩圏内であれば、毎日海を眺めに行くことができます。
4-2. 眺望の良さと日当たりをチェックする
海が見える物件を選ぶ際は、窓からの眺望の良さをチェックすることが大切。
部屋数が少ない物件の場合、リビングからの眺望を重視すると良いでしょう。
海だけでなく、周囲の自然の景色も含めて、目に入る風景が魅力的かどうかを確認します。
海からの潮風で部屋の中が湿気がたまる場合もあるので、日当たりの良さもチェックしておきましょう。
4-3. 海までのアクセスを確認する
海が見える物件を選ぶなら、海までのアクセスの良さも重要なポイント。
徒歩でビーチに行ける距離なのか、車が必要なのかを確認しましょう。
海水浴やマリンスポーツを楽しみたい人は、海までのアクセスの良い物件を選ぶと便利。
ただし、海に近すぎる物件はプライバシーの面で問題があるかもしれません。
観光地の海辺の物件は、人の往来が多くなる傾向があります。
5. 海の近くでの防災対策
海の近くに暮らす上で、防災対策は欠かせません。
特に地震や津波への備えは重要です。
ハザードマップでリスクを把握し、避難経路を確認しておくことが大切。
日頃から食料や飲用水、懐中電灯などの非常用持ち出し品を準備しておくことも重要です。
ここでは、海の近くでの防災対策について、3つのポイントを詳しく解説します。
5-1. ハザードマップを確認する
海の近くに住む場合、まずはハザードマップを確認し、自宅の位置が津波の被害を受ける可能性があるかどうかを把握しましょう。
地域の防災マップを入手し、色分けされたゾーンを見ることで、どの程度のリスクがあるのかを知ることができます。
もしリスクが高いようであれば、迷わず高台への避難を考えるべき。
日頃から避難経路を歩いて確認し、実際に避難するイメージを持っておくことが大切。
5-2. 非常用持ち出し品を準備する
津波や高潮などの自然災害に備え、非常用の持ち出し品を準備しておくことが重要。
飲料水や非常食、懐中電灯、ラジオ、常備薬などは、最低限必要なアイテムです。
リュックサックなどに詰めて、すぐに持ち出せる場所に保管しておきましょう。
貴重品や大切な書類などは、防水のケースに入れて保管しておくと安心。
5-3. 地域のコミュニティに参加する
海の近くの田舎町では、地域のコミュニティが防災の面でも大きな役割を果たします。
日頃から自治会や防災訓練に参加し、顔見知りの関係を築いておくことが大切。
いざというときに、お互いに助け合えるつながりがあると心強いものです。
地域の防災マップづくりや、避難所の運営などにも積極的に関わっていくことで、より安心して暮らすことができるでしょう。
6. 海の近くで楽しめるアクティビティ
海の近くで田舎暮らしをする醍醐味は、海ならではのアクティビティを思う存分楽しめること。
海水浴やサーフィン、釣りなど、マリンスポーツの選択肢は豊富。
海辺の町では、新鮮な魚介類を味わえるだけでなく、それらを活かした料理教室やイベントが開催されることも。
ここでは、海の近くで楽しめるアクティビティについて、3つの観点から詳しく解説します。
6-1. マリンスポーツを楽しむ
海の近くに暮らす最大の魅力は、マリンスポーツを思う存分楽しめること。
夏になれば海水浴を楽しむ人で賑わいます。
サーフィンやボディボードなど、波乗りを楽しむ人も多いでしょう。
初心者でも気軽に体験できるシュノーケリングは、海の中の美しい世界を覗くことができてオススメ。
海の近くに暮らせば、仕事帰りや休日の朝に、気軽にマリンスポーツを楽しめます。
6-2. 釣りを楽しむ
海の近くの田舎では、釣りを楽しむ人も多い。
堤防から気軽に釣りを楽しむこともでき、ボートを出せば大物を狙うことも。
釣った魚は、その日のうちに食卓に並べることができるので、新鮮な味を堪能できます。
釣り好きにとっては、海の近くに暮らせることは何よりの喜び。
釣り仲間と情報交換をしながら、季節ごとの旬の魚を狙うのも楽しみの一つ。
6-3. 海の幸を味わう
海の近くの田舎では、新鮮な魚介類を味わえることも大きな魅力。
朝市で新鮮な魚を仕入れて、刺身や煮魚にするのも贅沢。
海辺の町では、海の幸を活かした料理教室やイベントが開催されることも。
潮干狩りやアサリ掘りなど、自分で獲った貝を食べるのも格別の味わい。
海の恵みに感謝しながら、その土地ならではの味覚を堪能できるのは、海の近くに暮らす特権と言えるでしょう。
まとめ
海の近くでの田舎暮らしには、都会では味わえない多くの魅力があります。
美しい海の景色に癒され、豊かな自然の中でゆったりと過ごす時間は、心身ともにリフレッシュさせてくれるでしょう。
一方で、買い物や通院の不便さ、災害リスクの高さなど、海の近くならではの課題もあります。
メリットとデメリットをよく理解した上で、海の近くでの田舎暮らしに挑戦してみてはいかがでしょうか。
海辺の町に暮らしてみたいと思ったら、まずは現地に足を運んでみましょう。
現地に行くと、移住後の生活をよりリアルにイメージできます。
理想のライフスタイルをイメージできたなら、はじめの一歩踏み出してましょう。