ライティング瞑想は、ペンを走らせることで自分自身と向き合う瞑想法。
頭の中をぐるぐる回る雑念を紙の上に書き出すことで、心を落ち着かせ、内なる自分と対話することができます。
一般的な座禅などの瞑想がなかなか続かない人も、ライティング瞑想なら気軽に始められるでしょう。
この記事では、ライティング瞑想の基本的なやり方から、具体的な実践法までをわかりやすく簡単に解説。
日記やジャーナリングとの違いや、ライティング瞑想に向いている人の特徴もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
自分を見つめ直し、心の安らぎを得るための第一歩を、ライティング瞑想で始めてみませんか。
1. ライティング瞑想とは？書くことで自分自身と向き合う瞑想法
ライティング瞑想とは、文字通り「書くことで行う瞑想法」のこと。
昔ながらの瞑想といえば、目を閉じて座り、呼吸に意識を向けるというイメージがありますよね。
一方、ライティング瞑想では、自分の思考や感情を言葉にして紙に書き出すことで、自分自身と向き合います。
頭の中をぐるぐる回っている雑念を外に出すことで、心を落ち着かせ、内なる自分の声に耳を傾けることができるのです。
1-1. 文章を書くことで自分の内面と対話する
普段の生活の中では、つい自分の感情を無視してしまいがち。
忙しさにかまけて、心の声に耳を傾ける時間を作れていない人も多いのではないでしょうか。
ライティング瞑想では、自分の内面と対話することに意識的に時間を割きます。
言葉にすることで自分の気持ちを整理し、心の奥底に潜んでいた本当の思いに気づくことができるのです。
1-2. 頭の中をかき回す雑念を紙の上に吐き出す
ストレスが溜まっているときや悩み事があるときは、頭の中が雑念でいっぱいになりますよね。
そんなとき、考えていることを全て紙の上に書き出してみましょう。
脳内をぐるぐる回っていた思考を外に出すことで、心に溜まっていた重荷を下ろすことができます。
雑念から解放された心は、次第に落ち着きを取り戻していくでしょう。
1-3. 座禅などの一般的な瞑想が続かない人にもオススメ
「瞑想をしたいけど、なかなか習慣化できない」という人は、ライティング瞑想がオススメ。
座って目を閉じるだけの瞑想は、集中力が続かず、すぐに他のことを考えてしまいがち。
その点、ライティング瞑想なら、書くという具体的な作業に意識を向けられるので、瞑想状態に入りやすいのです。
瞑想初心者の人でも、ペンを走らせることに集中することで、比較的楽に瞑想を続けられるでしょう。
- ライティング瞑想は書くことで行う瞑想法
- 文章を書くことで自分の内面と対話できる
- 瞑想初心者にも取り組みやすい
2. ライティング瞑想と日記やジャーナリングの違いは？
「ライティング瞑想と日記って似ているけど、何が違うの？」と疑問に思った人も多いでしょう。
確かに、日記やジャーナリングも、自分の思いを言葉にするという点では共通しています。
しかし、ライティング瞑想にはいくつか独自の特徴があります。
ここからは、ライティング瞑想と日記・ジャーナリングの違いを詳しく見ていきましょう。
2-1. ライティング瞑想は心を落ち着かせることが目的
日記やジャーナリングは、その日の出来事を記録したり、自分の考えを整理したりすることが主な目的。
一方でライティング瞑想は、あくまでも瞑想のための手段。
書くことを通して、自分の内面に意識を向け、心を落ち着かせることが目的なのです。
そのため、書く内容も、必ずしも文章になっている必要はありません。
2-2. 内容や形式にとらわれず自由に書ける
日記やジャーナリングでは、ある程度内容や形式が決まっているものですが、ライティング瞑想はもっと自由。
頭に浮かんだ言葉をそのまま書き殴ったり、絵を描いたり、自分の思うがままに表現します。
人に見せるものではないので、誤字脱字や乱雑な文字も気にしないのがポイント。
自分の内面と対話することに集中するために、見栄えや伝わりやすさは無視してOKなのです。
2-3. 書いた内容を振り返らない
日記やジャーナリングでは、書いた内容を後から読み返すことが多いですよね。
ライティング瞑想の場合は、基本的に一度書いたものは振り返りません。
あくまでも、瞑想中の自分と対話することが目的だからです。
書いたものを読み返して内容を評価するよりも、言葉を吐き出した後の心の静けさを感じることが大切なのです。
- ライティング瞑想は心を落ち着かせるのが目的
- 内容や形式に縛られず自由に書ける
- 書いたものは後から振り返らない
3. ライティング瞑想の基本的なやり方
ライティング瞑想のやり方はとてもシンプル。
難しいテクニックは必要ありません。
誰でも気軽に始められるのが、ライティング瞑想の魅力でもあります。
ここからは、ライティング瞑想の基本的なステップを見ていきましょう。
3-1. 準備するものはノートとペンだけ
ライティング瞑想に必要なのは、ノートとペン（または鉛筆）だけ。
特別な道具は必要ありません。
書きやすいノートとペンを選ぶのがオススメですが、手元にあるものなら何でも構いません。
ノートは他の用途と混ざらないよう、ライティング瞑想専用のものを用意すると良いでしょう。
3-2. 1回10分程度の時間を確保する
ライティング瞑想の時間は、1回10分程度がオススメ。
朝起きてすぐや、寝る前の10分を使うのがいいですよ。
とはいえ、最初のうちは5分程度でも構いません。
自分のペースでゆっくり始めることが大切。
3-3. 頭に浮かんだことを自由に書き出す
用意ができたら、ノートを開いて書き始めます。
テーマは自由。
今の自分の気持ちでも、頭に浮かんだ出来事でも、思いつくままに書き留めましょう。
絵を描いたっていいんです。
自分の内面からわき上がってくるものを、自由に表現することが大切。
正しい文章である必要はありませんし、人に見せるものでもないので、自分がわかればそれでOK。
- ノートとペンを用意する
- 10分程度の時間を確保する
- 思いつくままに自由に書く
4. ライティング瞑想をより効果的に行うコツ
ライティング瞑想のやり方は単純ですが、いくつかのコツを押さえておくと、より効果的に実践できます。
ここからは、ライティング瞑想を最大限に活用するためのポイントを解説。
瞑想の効果を高めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
慣れないうちは難しいかもしれませんが、焦らずゆっくり取り組んでいきましょう。
4-1. 書き出すテーマは「今ここ」
ライティング瞑想では、今この瞬間に感じていることを書き出すのがオススメ。
過去のことや未来への不安は脇に置いて、今の自分に意識を向けましょう。
今ここにいる自分はどんな気持ちなのか、どんなことを考えているのか。
今この瞬間の自分自身と向き合うことが、ライティング瞑想の目的だからです。
4-2. 人に見せる必要はない
ライティング瞑想は、あくまでも自分のためにやるもの。
書いた内容を誰かに見せる必要はありません。
他人の目を気にして、言葉を選んでしまっては、自分の内面と向き合うことはできません。
むしろ、他人に見せないからこそ、素直な自分の気持ちを言葉にできるのです。
4-3. 毎日続けることがポイント
瞑想の効果を実感するには、毎日継続して行うことが大切。
ライティング瞑想も1日10分でいいので、毎日続けることを目指しましょう。
習慣化するコツは、毎日同じ時間に行うこと。
忙しい日は5分でもいいので、毎日ノートに向かう時間を作りましょう。
- 今この瞬間の自分の気持ちを書く
- 他人に見せる必要はない
- 毎日続けることが効果につながる
5. ライティング瞑想に向いている人の特徴
ライティング瞑想は、誰でも手軽に始められる瞑想法ですが、特に以下のような人は向いていると言えるでしょう。
自分に当てはまる特徴があれば、ぜひライティング瞑想を試してみてください。
きっと自分を見つめ直すきっかけになりますよ。
これらの特徴に当てはまらない人でも、ライティング瞑想の効果を感じられる可能性は十分にあります。
あなたはいくつ当てはまりますか？
5-1. 頭でっかちで考え込みやすいタイプ
頭の中が雑念でいっぱいになりやすく、考え込んでしまうクセがある人は、ライティング瞑想がぴったり。
頭の中をぐるぐる回る思考を紙に書き出すことで、脳内をリセットできます。
自分の思考と客観的に向き合うことができるので、悩みごとがスッキリする可能性も。
5-2. 座禅などの瞑想が苦手な人
座って目を閉じるだけの瞑想は、なかなか続かないという人も多いですよね。
ライティング瞑想なら、ペンを走らせるという具体的な行動があるので、没頭しやすいのがメリット。
瞑想の効果は感じつつも、なかなか習慣づかないという人は、ライティング瞑想を試してみる価値があります。
書くという作業に意識を集中させることで、自然と瞑想状態に入っていけるでしょう。
5-3. 日記やブログを書くのが好きな人
そもそも文章を書くのが好きな人なら、ライティング瞑想はすんなり始められるはず。
日記やブログを書く習慣がある人なら、ライティング瞑想にも抵抗なく取り組めるでしょう。
普段からアナログかデジタルかは関係なく、言葉で自分を表現することに慣れているからです。
ただし、人に伝わりやすい文章である必要はないので、自分の内面をストレートに言語化することを意識しましょう。
- 考え込みやすいタイプの人にオススメ
- 座禅などの瞑想が続かない人にも向いている
- もともと文章を書くのが好きな人は適性あり
6. ライティング瞑想を日常に取り入れるための工夫
せっかくライティング瞑想を始めても、習慣化するのは難しいと感じる人もいるでしょう。
ここからは、ライティング瞑想を継続するための工夫をご紹介します。
自分に合ったやり方を見つけて、ライティング瞑想を生活の一部に取り入れていきましょう。
コツをつかめば、ライティング瞑想のある豊かな日々を送れますよ。
6-1. 毎日決まった時間に行う
ライティング瞑想を習慣化するには、毎日同じ時間に行うのが一番のコツ。
例えば、朝は起きてすぐ、夜は寝る前の10分をライティング瞑想タイムに設定するのがオススメ。
毎日決まった時間にノートを開けば、それが習慣になっていくはず。
三日坊主にならないためにも、毎日続けられる時間を見つけましょう。
6-2. 書きやすいノートとペンを用意する
ライティング瞑想に使うノートとペンは、自分が書きやすいと感じるものを選ぶことが大切。
ノートは大学ノートでも、ルーズリーフでもOK。
ペンは、ゲルインクのものやシャープペンシルなど、すらすら書ける書き心地のものがオススメ。
お気に入りの文房具を使うと、自然とライティング瞑想が楽しくなるものです。
6-3. 書く場所にもこだわってみる
ライティング瞑想をするのに、場所は問いません。
しかし、リラックスできる環境で行うのが理想的。
自分の部屋やリビングのソファ、お気に入りのカフェなど、居心地の良い場所を選びましょう。
周囲の雑音が気にならない場所なら、集中してライティング瞑想に取り組めるはず。
- 毎日決まった時間に習慣づける
- 書きやすい文房具を使う
- 居心地の良い場所で行う
7. ライティング瞑想の3つの効果
ここまで見てきたように、ライティング瞑想には心を落ち着かせる効果があります。
しかし、効果はそれだけではありません。
ライティング瞑想を続けることで、他にもさまざまなメリットが期待できるのです。
最後に、ライティング瞑想の3つの効果について解説しましょう。
7-1. 頭の中が整理される
ライティング瞑想を続けていると、頭の中がスッキリ整理されていく感覚を持てます。
ノートに思考を吐き出すことで、混沌とした頭の中が徐々にクリアになっていくのを感じるでしょう。
脳内が整理されると、物事を客観的に見る力や、アイデアを生み出す発想力も向上します。
文章として書き出すことで、自分の思考を俯瞰的に捉えられるようになるのです。
7-2. 自己肯定感が高まる
ライティング瞑想で自分の内面と向き合うことは、自己肯定感を高めることにつながります。
日々の思考や感情をありのままに受け止められるようになると、自分自身を肯定的に捉えられるように。
ネガティブな感情も、書き出すことで客観視できれば、自分を責めるのではなく、受け入れる力が身につきます。
自分の内面と対話することで、自分らしさを大切にできるようになるでしょう。
7-3. 創造力や集中力がアップする
ライティング瞑想は、創造力や集中力を高める効果も期待できます。
雑念から解放された穏やかな心は、新しいアイデアを生み出しやすい状態。
瞑想を続けることで、仕事やあらゆる場面での創造性が磨かれていくでしょう。
瞑想中はペンを走らせることに意識を集中するので、集中力も自然と鍛えられます。
ライティング瞑想で培った集中力は、仕事や勉強の効率アップにもつながるはず。
- 思考を整理し、物事を客観視できる
- 自分を肯定的に捉えられるようになる
- 仕事や勉強の効率アップにつながる
まとめ
ライティング瞑想は、ペンを走らせることで自分自身と向き合う瞑想法。
頭の中をぐるぐる回る雑念を紙に書き出すことで、心を落ち着かせることができます。
ノートとペンさえあれば始められるシンプルな方法なので、普通の瞑想が続かなかった人にもオススメ。
自分の内面と対話することで、心が穏やかになるだけでなく、集中力や創造性も高まります。
習慣化するには、毎日決まった時間に、お気に入りの文房具で行うのがコツですよ。
日々の思考や感情と向き合うライティング瞑想を通して、あなたも内なる自分に出会ってみませんか。
