【マウンティング】東京・都会の人がとりがちな3つのマウント

【マウンティング】東京・都会の人がとりがちな3つのマウント

あなたは「マウント」や「マウンティング」という言葉を聞いたことがありますか?

相手より自分が優位にあることを、必要以上にアピールしたり誇示したりする言動のことです。

東京や都会に住む人ほど、無意識のうちに「マウント」をとりがちな傾向があるんです。

この記事を読めば、「マウント」の心理的メカニズムや特徴がよく分かります。

あなたの周りに「マウント」をとる人はいませんか?

その人をイメージしながら読んでみて下さい。

マウントをとる人の心理がよく理解できますよ。

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1. そもそも「マウント」とは?3つの定義

「マウント」とは、相手より優位に立とうとする言動のことです。

「マウンティング」とも呼ばれ、本来は動物の順位争いを指す言葉でした。

最近は人間関係にも使われるようになり、特に女性同士の会話でよく見られます。

「マウント」には、次の3つの特徴があります。

1-1. 自分より下に見ている

「マウント」をとる人は、相手のことを自分より下に見ています。

優越感を得たいからこそ、上から目線の言動になるのです。

「〜したほうがいいよ」と、アドバイスを装った命令口調になることも。

相手の価値観を否定し、自分の価値観を押し付けようとします。

1-2. 自慢や誇示が目的

「マウント」の目的は、自分の優位性を相手に認めさせることです。

自慢話を始めたり、自分の成功体験を話したりして、優越感を味わいます。

話の腰を折ってまで、自分の武勇伝を語ろうとするのも特徴。

相手の話を聞くふりをして、結局は自分の自慢話ばかりすることも。

1-3. 優劣をつけたがる

「マウント」は、何かを基準に優劣をつけたがる言動です。

学歴、収入、職業、容姿など、自分に有利な項目で相手と比べます。

「〜な人が多い」「〜な人が少ない」と、相手を一般化して見下します。

優劣がつかないと、際限なく自分の優位性をアピールし続けます。

この章の要点
  • 「マウント」とは相手より優位に立とうとする言動
  • 自分より下に見ていて、自慢や誇示が目的
  • 何かを基準に優劣をつけたがる

2. 人が「マウント」をとる3つの心理

では、なぜ人は「マウント」をとってしまうのでしょうか。

「マウント」をとる人の心理には、次の3つの特徴があります。

2-1. 優越感を味わいたい

「マウント」をとることで、優越感を得ようとしています。

相手より自分が上だと認めさせることで、自尊心が満たされるのです。

承認欲求が強く、自信のない人ほどこの心理に陥りやすいといえます。

2-2. 嫉妬や羨望を解消したい

人は、他人の才能や魅力を妬んでしまうことがあります。

優れた相手に嫉妬心を抱くと、「マウント」で対抗しようとするのです。

相手の長所を認めず、自分の長所ばかり主張することで、嫉妬心を紛らわせているのです。

「この人は私より優れているかも」と、常に自分と他人を比較します。

すでにお気付きかもしれませんが、これは自信の無さが原因なのです。

2-3. ライバル心を燃やしたい

特に同性同士の場合、ライバル心から「マウント」をとることがあります。

恋愛や仕事などのライバルに対し、負けず嫌いの心理が働くのです。

張り合う気持ちが強すぎて、「マウント」で優位に立とうとしてしまいます。

周りが見えなくなり、際限なく自慢合戦になることも。

この章の要点
  • 優越感を味わいたい
  • 嫉妬心や羨望を解消したい
  • ライバル心から優位に立ちたい

3. 「マウント」をとりやすい人の3つの特徴

「マウント」をとりやすい人には、どんな特徴があるのでしょうか。

次の3つのタイプに当てはまる人は、「マウント」をとる傾向が高いと考えられます。

3-1. 他者からの承認を過剰に求める

他者からの評価を気にしすぎる人は、「マウント」をとりやすいです。

「認めてもらいたい」という欲求が強いため、無意識のうちにアピールしてしまいます。

自己顕示欲が強く、「ちやほやされたい」と常に思っている状態。

承認されないとイライラし、「マウント」で優位に立とうとします。

3-2. 劣等感が強い

逆説的ですが、「マウント」をとる人ほど劣等感が強いともいえます。

自分に自信がないからこそ、「マウント」をとって自尊心を保ちたいのです。

自分を卑下する一方で、他人を見下すことで優越感を得ようとします。

プライドが高いのに自信がないというギャップを、「マウント」で埋めているのです。

3-3. 感情のコントロールが苦手

「マウント」をとりやすい人は、感情の起伏が激しい傾向にあります。

嫉妬心やライバル心をうまくコントロールできず、衝動的に「マウント」をとってしまいます。

相手を見下したり、一方的に非難したりするのも感情的な現れ。

平常心を保てず、自分の感情に振り回されやすいタイプといえます。

この章の要点
  • 他者からの承認を過剰に求める
  • 劣等感が強い
  • 感情のコントロールが苦手

4. 「マウント」をとられやすい人の3つの特徴

一方で、「マウント」をとられやすい人にも特徴があります。

次の3つのタイプは、「マウント」の標的になりやすい傾向にあるので注意が必要です。

4-1. 自己主張が苦手

自分の意見をはっきり言えない人は、「マウント」をとられやすいです。

自己主張が苦手だと、相手に主導権を握られてしまいます。

遠慮がちな態度を見せると、付け入るスキを与えてしまうことに。

「マウント」をとる側からすれば、いいカモに見えるのです。

4-2. 人の評価を気にしすぎる

他人からの評価を必要以上に気にしてしまう人もターゲットになります。

「嫌われたくない」と思うあまり、「マウント」に流されてしまうのです。

自分を曲げてでも相手に合わせようとする態度が、「マウント」を招いてしまいます。

「マウント」には毅然とした態度で対抗する必要があるのです。

4-3. 自分に自信がない

自己肯定感が低く、自分に自信が持てない人も狙われやすいです。

「マウント」には、はっきりとNOと言うことが大切。

しかし、自信のない人はNOと言えずにマウントの餌食に。

萎縮した態度を見せれば、「マウント」をとられて当然といえるでしょう。

この章の要点
  • 自己主張が苦手な人
  • 人の評価を気にしすぎる人
  • 自分に自信がない人

5. 東京・都会の人がとりがちなマウント①:「居住地」マウント

ここからは、東京・都会の人がとりがちな3つの「マウント」を見ていきましょう。

まず1つ目は、「居住地」マウントです。

5-1. 「都会に住んでるのが当たり前」という価値観

東京や都会に住む人の中には、それが当たり前だと思っている人が少なくありません。

「いまどき地方なんて…」といった感覚を持っているのです。

「都会のほうが便利」「刺激がある」と考え、地方を見下してしまいます。

無意識のうちに、居住地で優劣をつけているのかもしれません。

5-2. 地方出身者を見下す態度

その価値観から、地方出身の人に対して上から目線になりがち。

「カッコいい店なんて地方にはないでしょ」などと、無神経な一言を言ってのけます。

「都会のほうが進んでる」と考え、地方をバカにするような態度をとるのです。

地方出身アピールをすると、冷ややかな視線を向けられることも。

5-3. 家賃の高さ自慢

都心の一等地に住んでいる人は、家賃の高さを隠そうとしません。

むしろ「この辺りだと家賃○○万は当たり前だよね」と、わざわざアピール。

高い家賃を払える経済力を誇示したいのでしょう。

それを聞かされた側は、「そんな高い家賃を払えるほど稼いでるんだ…」と萎縮してしまいます。

この章の要点
  • 「都会のほうが良い」という価値観から地方を見下す
  • 地方出身者に上から目線の態度をとる
  • 家賃の高さを自慢し、経済力を誇示する

6. 東京・都会の人がとりがちなマウント②:「トレンド」マウント

2つ目は、「トレンド」マウントです。

最先端の流行に敏感な都会の人は、トレンドを知らない人を見下す傾向にあります。

6-1. 「今どきこれ知らないの?」という態度

ファッション、グルメ、エンタメなど、トレンドを追いかける都会の人。

「私はこの間○○に行ってきたんだけど、知ってる?」と話を振ってきます。

知らないと言えば、「え、知らないの?」と大げさに驚いたリアクション。

「今どきこれを知らないなんて」という目で見られるのです。

6-2. 「お洒落じゃない人とは付き合えない」というスタンス

外見のお洒落さを重視する都会の人は少なくありません。

だからこそ、お洒落じゃない人を一段低く見てしまうのです。

「ダサい服着てると恥ずかしい」「友達と歩けない」と言って憚りません。

自分の外見へのこだわりの高さを、「マウント」という形で見せつけるのです。

6-3. 「みんなやってる」と同調圧力をかける

飲み会の場でも「マウント」が横行。

「今日のお店、超人気なんだよね。みんな知ってるし」と、同調圧力をかけてきます。

知名度の高い店や商品を出してきて、「みんなやってるのに知らないの?」と無言の圧力。

同調することを強要し、「みんな」の仲間入りをさせようとするのです。

この章の要点
  • トレンドに疎い人を見下す態度をとる
  • 外見のお洒落さを重視し、お洒落じゃない人を低く見る
  • 「みんなやってる」と同調圧力をかける

7. 東京・都会の人がとりがちなマウント③:「肩書き・学歴」マウント

3つめは、「肩書き・学歴」マウントです。

一流企業や有名大学に所属している人ほど「マウント」をとる傾向が。

7-1. ブランド力のある企業名をちらつかせる

「一流企業で働いている」というだけで、優越感を得る人は少なくありません。

「うちの会社だと当たり前なんだけど」と、あえて企業名を出して話す。

「その企業で働ける自分はすごい」とアピールしているのです。

ブランド力のある企業の社員だと自覚することで、他者への優位性を感じています。

7-2. 「〇〇大学出身」を自慢する

学歴も「マウント」に使われやすい要素。

「〇〇大学出身」というフレーズを、会話の節々に挟み込んでくる人がいます。

自分の出身大学に誇りを持つのはいいことですが、学歴自慢をされると嫌な気分になりますよね。

学歴コンプレックスを刺激されるような言動は、明らかに「マウント」を感じさせます。

7-3. 肩書きや役職の違いを意識させる

社内においても「マウント」は存在します。

管理職の人が、部下に対して偉そうな態度をとるのはよくあること。

「俺は課長だ」「お前はまだまだ平社員」と、露骨に役職の違いを意識させてきます。

肩書きが持つ権威を利用して、相手を見下そうという心理が透けて見えます。

この章の要点
  • 勤務先の企業名をアピールし優越感を感じる
  • 出身大学を自慢し、学歴コンプレックスを刺激する
  • 肩書きや役職の違いを意識させ、権威を利用する

まとめ:「マウント」に振り回されないために

「マウント」は、相手のことを下に見ることで優越感を得ようとするウザい行為。

承認欲求が強く、プライドが高いのに自信がない人ほどとりやすい傾向にあります。

東京や都会の人の中には、「マウント」をとりがちな人も多い。

「マウント」を受けた側は、必要以上に相手を意識し、ストレスを感じてしまいます。

しかし、「マウント」には毅然とした態度で対抗することが大切。

自分の価値観に自信を持ち、他人の評価に惑わされない、ブレない芯を持ちましょう。