ミニマリストの部屋作り、実は畳と相性がいいことをご存知ですか?
畳は日本人にとって馴染み深い素材ですが、現代の住宅ではフローリングが主流となり、畳の良さが見過ごされがちです。
しかし、畳には私たちの暮らしを豊かにする素晴らしい特徴がたくさんあるのです。
この記事では、ミニマリストの部屋に畳がオススメの7つの理由をわかりやすく簡単にご紹介。
畳の魅力と、和モダンな部屋作りのコツが分かれば、あなたも畳の虜になるかも。
ミニマリストになってどんな生活を送りたいのか?
イメージしながら読んでみてください。
1.畳は日本の伝統的な床材!その魅力とは?
畳は、わらを乾燥させて織り上げたものを、イグサで編んだ表で包んだ床材のことを指します。
日本人は古くから畳の上で生活してきました。
座る、寝る、食べるなどの日常生活のほとんどを畳の上で行ってきたのです。
つまり畳は、日本の伝統的なライフスタイルと切っても切れない関係にあるのですね。
1-1.畳の独特の香りが心を落ち着かせる
畳の最大の特徴は、何といってもその独特の香りです。
イグサには、リラックス効果のある香り成分が含まれています。
新しい畳の上に横になると、ふわっと草の香りが鼻をくすぐり、自然と心が落ち着いていくのを感じるでしょう。
現代人は日々のストレスから解放される場所を求めていますが、畳の香りはまさにそんな私たちの願いを叶えてくれるのです。
1-2.畳の感触は身体に心地よい
畳の上は裸足で歩くのがオススメです。
柔らかくてしっとりとした畳の感触は、まるで大地を歩いているかのようで、身体の芯から癒されます。
足裏は第二の心臓と言われ、たくさんのツボが集中しています。
畳の上を歩くことで、それらのツボが心地よく刺激され、身体の疲れがとれていくのです。
1-3.畳の部屋は空気が澄んでいる
イグサには空気を浄化する働きがあります。
湿気を吸収したり、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着したりしてくれるのです。
また、畳の製造過程で使われるイグサや藁そのものが、抗菌・防臭効果を発揮します。
だから、畳の部屋は常に空気が澄んでいて、心地よく過ごせるのですね。
2.畳の上は座り心地抜群!フローリングにはないメリット
ミニマリストの部屋作りでは、床に直接座ることが多いですよね。
そんな時、フローリングでは底つき感があって尻が痛くなりがちです。
その点、畳の上なら長時間座っていても痛くなりにくいんです。
それは、畳独特のクッション性によるものなのです。
2-1.フローリングのような底つき感がない
フローリングの上に直接座ると、すぐにお尻が痛くなってしまいます。
固い床だから、体重が一点に集中するからですね。
しかし畳なら、適度にお尻を包み込んでくれるので、底つき感がほとんどありません。
クッションを敷かなくても、ストレスなく座っていられるのは畳ならではの魅力と言えるでしょう。
2-2.ヨガマットいらずのエクササイズスペースに
体操やヨガ、ストレッチなどのエクササイズにぴったりなのも畳の良さです。
フローリングの上だとマットを敷かないと痛くて続きません。
しかし、畳なら適度なクッション性があるので、気兼ねなくエクササイズに励めます。
ヨガマットを敷く手間もないので、思い立ったらすぐに始められるのも嬉しいポイントですね。
3.畳の上で寝るのが一番!布団が活きる床材
ミニマリストは布団派が多いことをご存知ですか?
ベッドは場所を取るし、布団なら簡単に片付けられますからね。
布団を使うなら、敷く場所は畳が断然オススメです。
なぜなら、布団の良さを最大限に引き出してくれるのが畳だから。
3-1.薄い布団でも寝心地バツグン
畳の上なら、薄い布団でもしっかりと身体を支えてくれます。
ミニマリストは、できるだけ物を減らしたいもの。
分厚い敷布団は嵩張るので避けたいですよね。
畳の上ならマットレスのような厚みは必要ありません。
薄い布団一枚でぐっすり眠れるのです。
3-2.湿気対策もお任せ
布団は湿気を吸いやすく、カビが生えやすいのが悩みの種です。
特に梅雨の時期は布団が湿ってベタベタ…なんてこともありますよね。
しかし、畳の上ならそんな心配はいりません。
畳がすぐ下の湿気を吸収してくれるので、布団はいつでもさらさらな状態をキープできるのです。
3-3.朝は目覚めスッキリ
朝、目覚めた時の感覚って大切ですよね。
昨日の疲れが残っているような目覚めだと一日が億劫になります。
畳の上で目覚めると、身体が軽くてスッキリしているんです。
それは、寝ている間に畳が湿気や汗を吸収し、心地よい寝環境を保ってくれていたから。
爽やかな目覚めは、一日を快適に過ごすための第一歩ですね。
4.畳の部屋はミニマルな空間に最適
部屋をミニマルにまとめるなら、畳はうってつけの床材なんです。
フローリングの部屋だと、どうしても家具が必要になってしまいます。
ソファやベッドがないと生活しづらいですからね。
しかし、畳の部屋なら床にあぐらをかいて座るだけでくつろげます。
4-1.床座スタイルで家具が要らない
畳の部屋で過ごす時は、床に直接座るのが一番楽ちんです。
だから、ソファやイスは必要ありません。
ローテーブルさえあれば食事もできるし、ごろ寝だってできます。
余計な家具を置かないので、部屋が広々と使えて快適なんです。
4-2.和風でモダンなインテリアが映える
シンプルな畳の部屋は、実は色々なインテリアに合うんです。
特に、和風でモダンなインテリアがよく映えます。
琉球畳を使えば洋風の家具との相性も抜群。
昔ながらの畳の色に縛られず、自由にコーディネートを楽しめるのが畳部屋の魅力ですね。
4-3.感覚を研ぎ澄ませる「余白の空間」が作れる
ミニマリストにとって「余白」は大切な要素。
なにもない空間があるから、感覚が研ぎ澄まされるのです。
畳の部屋は、まさにそんな「余白の空間」を作るのにぴったり。
必要最低限のものだけがあればいい。
そんなミニマルな暮らしを実現するなら、畳の部屋が一番なのです。
5.畳は地球に優しいサスティナブルな素材
ミニマリストの中には、エコやサスティナブルな暮らしを大切にしている人も多いですよね。
SDGsへの関心が高まる中、できるだけ自然に優しい素材を選びたいもの。
その点、畳はまさに持続可能な素材と言えるでしょう。
畳を選ぶことは、地球に優しいライフスタイルへの第一歩になるのです。
5-1.い草は毎年収穫できる環境に優しい植物
畳表の材料であるイグサは、一年草の植物。
種を蒔けば、毎年育てて収穫することができます。
つまり、い草を使った畳は、持続可能な素材から作られているんです。
樹木のように何十年も育てる必要がないので、環境への負荷が少ないのがい草のメリットと言えますね。
5-2.畳床は古い畳表をリサイクルしている
実は、畳床の中身には古い畳表が使われているんです。
表替えをした際の畳表を細かく砕いて、プレス機で固めているのですね。
畳の材料が無駄なく再利用されているわけです。
このようなリサイクルシステムが機能しているのも、畳が環境に優しい理由の一つです。
5-3.日本の風土から生まれたサスティナブルな知恵
日本の気候風土に適した畳は、まさに先人の知恵の結晶。
湿気の多い日本の住環境で快適に暮らすために、い草の力を借りた畳が生み出されました。
自然の恵みに寄り添いながら、住まいの工夫を重ねてきた日本人の叡智。
それはSDGsが唱える「サスティナブルな社会」の原型とも言えるのではないでしょうか。
6.畳のメンテナンス方法は意外とシンプル
畳は繊細なイメージがあって、お手入れが大変そう…と思っている人も多いかもしれません。
でも実は、畳のメンテナンスって意外とカンタン。
普段の手入れさえ行き届いていれば、何十年も長持ちするんですよ。
特別な道具を揃える必要はありません。
日常の何気ない習慣が、畳のメンテナンスになるのです。
6-1.掃除機をかける程度で日常のお手入れはOK
畳の上に掃除機をかける、これが一番手軽で効果的な日常のお手入れ方法です。
表面のホコリを吸い取るだけで、畳を長持ちさせられます。
週に1〜2回、軽く掃除機をかけるだけでOK。
フローリングのようにモップがけする必要もないので、掃除の手間が省けて楽チンですね。
6-2.時々、日干しすればカビ対策できる
湿気の多い季節は、カビが生えないように時々畳を日干しする必要があります。
とは言っても、大がかりな作業ではありません。
晴れた日に窓を全開にして、30分〜1時間程度風を通すだけで十分。
部屋干しするのが面倒なら、日当たりの良い部屋に畳を立てかけておくのもいいですよ。
6-3.表替えは10年に1回でOK
畳の表替えは、一般的に10年に1回のペースで行います。
普段、裸足で過ごしていれば、それくらいの周期でちょうどいいのです。
部分的に傷んでいるところだけ、表を変えることもできます。
大切に使えば、何十年も畳を使い続けられるのはミニマリストには嬉しいポイントですね。
7.畳の部屋作りのポイントは「和モダン」
畳の部屋を作るなら、ぜひ「和モダン」なテイストを意識してみてください。
日本の伝統的な要素に、現代的なエッセンスを加えるのが和モダンのコツ。
そうすることで、古いイメージを払拭し、新しい畳の魅力を引き出すことができるのです。
ミニマリストの美学とも通じる「和モダン」な部屋。
畳の部屋作りにはうってつけのテイストだと言えるでしょう。
7-1.琉球畳やカラー畳を取り入れる
従来の畳のイメージを覆すのが、琉球畳やカラー畳。
エメラルドグリーンやネイビーブルーなど、鮮やかな色の畳を使えば一気に印象が変わります。
フローリングに近い薄さの琉球畳なら、洋風のインテリアにもしっくりなじみます。
色や素材の面でアレンジを加えるのが、和モダンの畳部屋を作るコツですね。
7-2.ローテーブルやフロアソファを置く
和モダンな畳部屋には、ローテーブルやフロアソファがよく似合います。
シンプルなデザインの家具を選ぶのがポイント。
木製のものを選べば、畳の質感ともマッチして、温かみのある空間になります。
床座の生活にフィットしつつ、現代的な雰囲気も取り入れられる家具をチョイスしましょう。
7-3.間接照明で温かい雰囲気を作る
畳の部屋の照明は、やわらかい光の間接照明がオススメ。
フロアランプやテーブルランプを使って、ぼんやりとした灯りを作るのです。
季節に合わせて照明の色を変えるのもいいですね。
秋ならオレンジ系、夏なら青白い光など、移ろう日本の美を畳の部屋で表現してみてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ミニマリストの部屋作りに畳がオススメの理由、わかっていただけたでしょうか。
心も体も癒してくれる畳の魅力は、ミニマルに暮らすあなたの生活をきっと豊かにしてくれるはず。
ものを減らして、シンプルな暮らしを目指すなら、ぜひ畳の部屋を検討してみてください。
日本の伝統の知恵と、現代のミニマリズムの思想を融合させた、新しい畳の部屋づくりにチャレンジしてみませんか?
畳の香りに包まれて過ごす穏やかな時間は、きっとあなたの心にも響くはずです。
あなたもミニマリストの畳ライフをはじめましょう。