団地で家族でもミニマリストになれる?部屋作りのポイントと注意点

団地で家族でもミニマリストになれる?部屋作りのポイントは?

いつの時代も変わらぬ、子供の笑い声に包まれる団地暮らし。

広い部屋はいらないけれど、家族の笑顔あふれるシンプルな生活を目指す人も多いのでは?

しかし団地は狭い、古い、ダサいというイメージから、最初は躊躇する人もいるでしょう。

そこでこの記事では、団地の特徴から、家族で快適にミニマルライフを送るコツ、子供の物欲との向き合い方まで、団地でのミニマリスト部屋作りのポイントを幅広くご紹介。

あなたも理想の団地ライフを送りませんか?

1. そもそも団地ってどんなところ?

団地とは、同じような間取りや外観の集合住宅が立ち並ぶ住宅地のことを指します。

戦後の住宅不足を解消するために大量に建設され、現在も都市部を中心に多く残っています。

家賃が安く、交通の便も良いことから、今でも人気の高い住まいの選択肢の一つです。

そんな団地にはいくつかの特徴があります。

1-1. 都市部に多い

団地は主に都市部に多く建設されています。

住宅の需要が高い都市近郊の便利な立地に集中しているのです。

東京、神奈川、大阪など大都市圏のベッドタウンに存在感を放っています。

一方で地方都市や郊外には比較的少なく、田舎に行くとほとんど見かけません。

1-2. 間取りは2DKが多い

古い団地の間取りは2DKが主流です。

DKは台所(ダイニングキッチン)の略で、6畳程度の広さがあります。

リビングがないため、家族が集まるスペースとしてDKを使うことになります。

その他、4.5畳の狭い部屋が2つあるのが一般的な間取りと言えるでしょう。

1-3. 共用設備が充実

団地には共用の設備が整っているのが特徴です。

公園や緑地、遊び場などが団地内にあり、子育て世帯に人気があります。

また、ゴミ置き場や自転車置き場、駐車場なども共同で利用できます。

各家庭で個別に用意する必要がないため、ライフラインが整った暮らしやすい環境だと言えます。

この章の要点
  • 団地は戦後の住宅不足解消のために都市部に大量に建設された集合住宅
  • 古い団地の間取りは狭い2DKが主流
  • 公園や駐車場など、団地内には共用設備が整っている

2.団地の種類と特徴の違いとは?

団地には大きく分けて、公営住宅、UR賃貸住宅、公社住宅の3種類があります。

それぞれ、運営主体や入居条件が異なるので、特徴をよく理解して選ぶ必要があります。

団地の種類ごとの違いを見ていきましょう。

どの団地も一長一短ありますが、自分に合った団地ライフを見つけるヒントになるはずです。

2-1.公営住宅

公営住宅は、地方自治体が建設・運営する賃貸住宅です。

所得が一定額以下の世帯向けで、家賃が安いのが最大の魅力です。

しかし倍率が高く、入居には所得制限や多子世帯の優遇などの条件があります。

建物の老朽化も進んでおり、設備面は不便なことも多いのが難点です。

2-2.UR賃貸住宅

UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構が管理する賃貸住宅です。

若い世代や子育て世帯を中心に人気が高く、全国で約75万戸が供給されています。

所得制限はなく誰でも入居できますが、家賃は公営住宅よりも高めです。

建物の築年数は比較的浅く、設備も整っているのが特徴です。

2-3.公社住宅

公社住宅は、都道府県や市区町村が設立した住宅供給公社が運営する賃貸住宅です。

自治体によって運用方法は異なりますが、中堅所得者層向けに供給されているのが一般的です。

公営住宅よりは家賃が高く、UR賃貸住宅よりは安いことが多いです。

間取りや設備のグレードは物件によってまちまちなので、現地で確認するのがオススメです。

この章の要点
  • 公営住宅は自治体運営で家賃が安いが、倍率高く老朽化も
  • UR賃貸は誰でも入居可能で設備も整っているが、家賃は高め
  • 公社住宅は中堅所得者向けで、物件によって条件が異なる

3.家族でミニマリストになるメリットとは?

家族でミニマルな暮らしをすることには、いくつかのメリットがあります。

団地の狭い空間でも、ミニマリストならではの快適さを実現できるのです。

物が少ないと掃除が楽になったり、コミュニケーションが増えたりと、家族の絆を深める効果も。

団地でミニマリストとして暮らすメリットを、具体的に見ていきましょう。

3-1.狭い空間を有効活用できる

団地の部屋は狭いですが、ものを持たないミニマリストなら広く使えます。

必要最低限のモノだけに絞ることで、限られた空間を有効活用できるのです。

部屋に余白ができると、家族それぞれの過ごし方ができるようになります。

例えば、リビングでくつろぐスペースや、子供の遊び場を作ることも可能です。

3-2.片付けや掃除が楽になる

部屋にモノが少ないと、片付けや掃除の手間が大幅に減ります。

散らかりにくいので、いつでもキレイな部屋を保てるのです。

ゴミやホコリもたまりにくいので、アレルギー対策にもなります。

掃除の時短は、家事に追われるママの味方ですね。

3-3.家族のコミュニケーションが増える

ミニマリストの家は、家族が自然と集まる空間になりやすくなります。

リビングでおしゃべりをしたり、一緒に遊んだり。

テレビや携帯に頼らず、家族との時間を大切にできるようになるのです。

モノは少ないけれど、家族の絆は深まる。

それがミニマリストの醍醐味だと言えるでしょう。

この章の要点
  • ミニマリストなら団地の狭い空間も有効活用できる
  • モノが少ないと掃除が楽になり、部屋もキレイに保てる
  • 家族のコミュニケーションが自然と増え、絆が深まる

4.団地の間取りの特徴とミニマル活用術は?

団地の間取りは、2DKや3DKが主流です。

狭くて使いにくそうに見えますが、ミニマリストなら快適に暮らせます。

団地ならではの間取りの特徴と、ミニマルに活用するコツを見ていきましょう。

限られたスペースでも窮屈さを感じず、快適さを実現するヒントがあるはずです。

4-1.2DKも家族なら快適

2DKの団地でも、3人程度の家族なら十分に暮らせます。

4.5畳の部屋を子供部屋にし、DKをリビング代わりに使うのがオススメ。

ただし収納スペースが少ないので、モノは必要最小限に抑えましょう。

家具や冷蔵庫なども、小型のコンパクトなものを選ぶといいかも。

4-2.風通しを活かしたレイアウトを

古い団地は、風通しを重視した間取りが多いのが特徴。

開口部が多く、部屋が風の通り道になっているのです。

部屋の間仕切りを減らしたり、家具の配置を空間に沿ったものにしたり。

風通しを活かすレイアウトにすれば、部屋に開放感が生まれます。

4-3.団地リノベーションも検討

古い設備や間取りにどうしても我慢できないなら、リノベーションもアリ。

壁を取り払ってワンルームにしたり、水回りを一新したり。

フルリノベーションは予算がかかりますが、部分的なDIYなら費用を抑えられます。

団地の特性を活かしつつ、自分好みの空間を作るのも面白いですね。

ただし、リノベーションには事前の許可が必須ですよ。

この章の要点
  • 3人程度の家族なら2DKの団地でも快適に暮らせる
  • 風通しの良さを活かすレイアウトにすると部屋が開放的に
  • 設備や間取りを自分好みにリノベーションするのも面白い

5.家族でミニマリストになる注意点は?

家族でミニマリストを目指すのは、なかなか大変なこと。

特に子供のいる家庭は、モノが増えがちで維持が難しいですよね。

ただし、いくつかの点に気を付ければ、家族みんなでミニマルライフを楽しめるはず。

家族でミニマリストになる際の注意点をチェックしてみましょう。

5-1.家族の合意形成が必須

ミニマリストは、一人ではなく家族全員で取り組むことが大切。

モノを減らすことへの合意形成なくして、絶対にうまくいきません。

ミニマリストのメリットを伝え、家族みんなでビジョンを共有しましょう。

一緒に不要なモノを選別する作業も、コミュニケーションの良い機会になります。

5-2.ミニマリストを強要しない

ミニマリストへの共感はあっても、急激な変化についていけない家族もいるでしょう。

無理強いはNGです。

ゆっくりでも、家族のペースに合わせて少しずつ変化を促すのがコツ。

できることから始め、時間をかけて理想のシンプルライフを目指しましょう。

5-3.必要なモノまで減らさない

ミニマリストに夢中になるあまり、生活必需品まで処分してしまうことも。

それでは本末転倒です。

家族構成やライフスタイルに合わせ、最低限必要なモノは残しましょう。

いざという時に困らないよう、非常用の備蓄品も忘れずに。

この章の要点
  • 家族でのミニマリストには全員の合意形成が必須
  • 強要せず家族のペースに合わせてゆっくり変化を
  • 生活必需品や非常用の備蓄品は残しておく

6.親は子供の物欲にどう向き合う?

子供のいる家庭がミニマリストを目指すとき、親は子供の物欲とどう向き合えばいいのでしょうか。

おもちゃや子供服は、成長とともにどんどん増えていきますよね。

かといって、子供の欲しがるものを全て我慢させるのは酷というもの。

バランス感覚を持って、上手に向き合っていくことが大切です。

6-1.子供の成長に必要なモノは残す

ミニマリストでも、子供の成長に必要なモノは処分しないようにしましょう。

例えば絵本は、言葉の発達やコミュニケーション能力を育むのに欠かせません。

子供の創造力を刺激するようなオモチャも、適度な数は残しておくと良いでしょう。

ただし、子供の成長に合わせて定期的に見直しを。

6-2.物欲との向き合い方を教える

子供の物欲をコントロールするには、親からの教育が重要。

モノの価値よりも体験の価値を伝え、思い出作りを大切にするよう導きます。

また、モノを大切にする心を育てるのも親の役目。

壊れたおもちゃは一緒に直したり、不要なモノは寄付するなど、子供にモノとの向き合い方を教えましょう。

6-3.収納方法を工夫する

子供部屋の収納方法を工夫することで、増えがちなモノを上手にコントロールできます。

おもちゃは種類ごとにボックスで分類し、取り出しやすく片付けやすい環境に。

子供服は季節ごとに分けて収納し、サイズアウトしたものは手放す習慣を。

子供が自発的に片付けできるよう、収納ルールをわかりやすくシンプルに保つのがポイントです。

この章の要点
  • 子供の成長に必要なモノは残すが、定期的な見直しを
  • 体験の価値を伝え、モノを大切にする心を育てる
  • 子供が片付けやすい収納ルールを作り、習慣化する

まとめ

団地というと、古くて狭いイメージがあるかもしれません。

しかし、ミニマリストになれば、そんな団地の空間だってシンプルに心地よく暮らせる。

モノにとらわれず、家族との時間を大切にするライフスタイルを。

団地の特性をうまく活かして、ミニマルな部屋作りのアイデアを取り入れてみては?

きっとあなたらしい、豊かな団地ライフが見つかるはずです。

ぜひチャレンジしてみてくださいね。