ミニマリストの部屋に家具は必要なのか?必要な家具と不要な家具の見極め方

ミニマリストの部屋に家具は必要なのか?必要な家具と不要な家具の見極め方

ミニマリストにとって、家具はどのような意味を持つのでしょうか。

家具は生活を豊かにするためのツールですが、必要以上に多すぎると逆に生活の質を下げてしまいます。

ミニマリストは、自分にとって本当に必要な家具だけを厳選し、シンプルで機能的な空間を作ることを目指します。

しかし、家具なしでは生活できないのが現実です。

では、ミニマリストの部屋づくりにおいて、どのような家具が必要で、どのような家具が不要なのでしょうか。

ここからは、ミニマリストが考える家具選びのポイントについて詳しく見ていきましょう。

ミニマリストになってどんな生活を送りたいのか?

イメージしながら読んでみてください。

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1. ミニマリストにとって不要な家具とは?

ミニマリストが不要と考える家具には、どのようなものがあるでしょうか。

それは、日常生活で使う頻度が極端に低い家具や、他の家具で代用できる機能を持つ家具です。

また、純粋に装飾目的だけで置かれている家具も、ミニマリストにとっては不要な存在と言えます。

ここからは、ミニマリストが不要と考える具体的な家具の例を見ていきましょう。

1-1. 使用頻度の低いマニアック家電

一人暮らしの部屋に、大型のホームベーカリーやアイスクリームメーカーなどが置いてあるのを見かけることがあります。

しかし、このような特殊な調理家電は、使用頻度が限られています。

たまに使うからと言って、貴重な部屋のスペースを割くのはもったいないですよね。

ミニマリストは、使用頻度の低い家電は思い切って手放すことをオススメします。

1-2. 他の家具で代用できる単機能家具

部屋には、他の家具で代用できる機能しか持たない単機能の家具が多数あります。

例えば、電話台は棚やテーブルで、傘立ては玄関収納で代用できます。

また、CDラックもデジタル化が進んだ今、不要になりつつあります。

ミニマリストは、代替可能な単機能家具をできるだけ持たないようにしています。

1-3. 装飾目的だけのインテリア

置物やオブジェなどの装飾だけが目的のインテリアは、部屋に彩りを添えてくれます。

しかし、見栄えだけを追求しすぎると、部屋が雑多な印象になってしまいます。

飾り棚に並べられたフィギュアの大群は、ときに圧迫感すら感じさせます。

ミニマリストは装飾品にもシビアで、自分の価値観に本当に合致するものだけを最小限に抑えます。

この章の要点
  • 使用頻度が極端に低い家具は不要
  • 他の家具で代用できる機能しか持たない単機能家具は不要
  • 装飾目的だけのインテリアは最小限に

2. ミニマリストに本当に必要な家具とは?

では逆に、ミニマリストが本当に必要と考える家具にはどのようなものがあるでしょうか。

それは日常生活に欠かせない基本的な家具と、複数の機能を備えた多機能家具です。

また、ミニマリストは家具の素材や質感にもこだわります。

ここからは、ミニマリストに本当に必要な家具について詳しく見ていきましょう。

2-1. 寝具や収納など生活に不可欠な家具

私たちが毎日使う家具は、実はそれほど多くありません。

ベッドやクローゼットといった寝具・収納家具、ソファやダイニングテーブルなどのリビング・ダイニング家具が基本の構成要素です。

これらは文字通り、生活していく上で欠かせない必需品と言えるでしょう。

ミニマリストはまずこの基本的な家具をしっかりと揃えることから始めます。

2-2. ソファベッドなど1つで多役な家具

1つの家具が複数の役割を果たしてくれると、部屋が広く使えて便利ですよね。

例えば、ソファとベッドの機能を兼ね備えたソファベッドは、限られたスペースを有効活用できる優れモノです。

また、テーブルやデスクを兼ねたカウンターキッチンも、コンパクトな部屋では重宝します。

ミニマリストは多機能な家具を選ぶことで、必要最小限の家具でも快適に暮らせるのです。

2-3. 木材など自然素材を活かしたシンプルな家具

ミニマリストは、家具のデザインや素材にもこだわります。

プラスチックなどの人工的な素材より、木や竹、藁など自然の素材を好みます。

自然素材の家具は、見た目も触り心地も優しく温かみがあります。

そして飾り気のないシンプルなデザインは、部屋全体を穏やかでくつろげる空間にしてくれます。

この章の要点
  • 生活に不可欠な基本的家具を揃える
  • ソファベッドなど多機能な家具を選ぶ
  • 木材など自然素材のシンプルデザインを好む

3. ミニマリストの家具選びで大切な3つのポイント

ここまで、ミニマリストにとって不要な家具と必要な家具について見てきました。

では、実際に家具を選ぶ際、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

ミニマリストが家具選びで大切にしているポイントは大きく3つあります。

機能性、収納力、そしてサイズ感です。

3-1. 使い勝手を重視した機能性

家具選びで何より大切なのは、使いやすさです。

例えば、座り心地の良いソファ、長時間作業しても疲れにくいデスクとチェア。

食事がしやすい高さと広さのダイニングテーブル、寝心地の良いベッドなど。

毎日使う家具だからこそ、機能性を十分に吟味することが大切ですね。

3-2. 物が片付く収納力

ミニマリストは、モノを減らすことと同じくらい、整理整頓を重視します。

散らかった部屋では、快適に過ごすことはできませんからね。

だからこそ、収納力のある家具選びが欠かせません。

テーブルの下に収納棚があるもの、ベッドの床下やヘッドボードに引き出しがあるものなど、収納スペースを備えた家具はミニマリストに人気です。

3-3. 部屋の広さに合ったサイズ感

家具は部屋の中で最も大きな存在です。

部屋の広さに対して家具が大きすぎると、圧迫感がストレスになるでしょう。

逆に小さすぎると、スカスカで殺風景な印象になってしまいます。

ミニマリストは、部屋の間取りや広さをよく考えて、バランスの取れたサイズの家具を選びます。

この章の要点
  • 使い勝手の良い機能性を重視する
  • モノが片付けられる収納力を備えたものを選ぶ
  • 部屋の広さに合ったサイズ感を大切にする

4. キャンプ用品を部屋で使うのもアリ!ミニマリスト発想の家具選び

ミニマリストの中には、アウトドア用品を室内で使う人も多いのです。

キャンプ用の折りたたみ家具は、軽量でコンパクトに収納できるのが特徴です。

使わないときは畳んでしまえるので、限られたスペースを有効活用できます。

ここからは、ミニマリストがオススメするキャンプ用品を室内で使うアイデアをご紹介しましょう。

4-1. ローテーブルにちょうど良い折りたたみテーブル

ミニマリストの部屋づくりでは、ローテーブルが重宝されます。

フローリングに直接座ったり、座布団やクッションを置いたりと、自由な使い方ができるからです。

アウトドアで使われる折りたたみ式のローテーブルは、高さが低めに設定されています。

そのまま部屋で使うのにちょうど良いサイズなんですよ。

4-2. 座椅子よりアウトドアチェア

リビングでゴロゴロ過ごすのに、座椅子は欠かせませんよね。

でも座椅子って以外とかさばるもの。

そこでオススメなのが、アウトドア用の軽量コンパクトなチェアです。

小さく折りたたんで収納できるのに、座り心地は抜群。

ハンモックのように包み込まれる座面は、思わずうとうとしてしまいそうな心地よさです。

4-3. 来客用の布団も寝袋で代用

友人や家族が泊まりに来たときのために、布団を用意している人は多いと思います。

しかし、布団は収納場所を取る厄介者。

ミニマリストには少し荷が重いのです。

そこで、来客用の寝具はアウトドア仕様の寝袋にするのがオススメ。

最新の寝袋は保温性と快適性に優れ、コンパクトに丸めて収納できます。

いざというときに備えて常備しておくと安心ですね。

この章の要点
  • 折りたたみ式ローテーブルは部屋のテーブルにぴったり
  • 座椅子よりコンパクトに収納できるアウトドアチェアを
  • 来客用布団の代わりに寝袋を活用

5. 家具を減らすなら、まず大型家具から見直そう

ミニマリストになりたいけれど、今ある家具をいきなり処分するのは難しいですよね。

家具を減らすなら、まずは占有面積の大きな大型家具から見直すのがオススメです。

大型家具を減らすだけで、一気に部屋が広く感じられるようになります。

ここでは、手放すと効果的な大型家具をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。

5-1. 見直したいのはまずソファとベッド

ソファとベッドは、部屋の中で最も大きなスペースを占める家具の代表格です。

まずはこの2つを見直すことから始めましょう。

ソファベッドに替えれば、それぞれ単体で置くよりもはるかにコンパクトになります。

和室なら布団を敷けば、ベッド自体も必要ありません。

座椅子やフロアクッションを置けば、ソファの代用にもなります。

5-2. 思い切ってダイニングテーブルをなくす

ダイニングテーブルは食事をするだけでなく、作業や勉強などさまざまな用途で使われています。

しかし、それらの用途はローテーブルでも十分こなせるはず。

あえてダイニングテーブルを置かず、ローテーブルだけにするのはどうでしょう。

フローリングに座っての食事は、シンプルでリラックスできます。

体全体を使う動作が増えるので、体幹も鍛えられて一石二鳥ですよ。

5-3. 収納家具はできる限りシンプルに

タンスや本棚、食器棚などの収納家具は、知らず知らずのうちに増えていくもの。

収納家具の半分は使っていない、なんてことありませんか?

必要最小限のモノだけに絞れば、収納家具もそれほど必要なくなるはずです。

クローゼットだけにして、あとはすっきりと見せる収納を実践するのもおしゃれで快適ですよ。

この章の要点
  • まずはソファとベッドの大型家具を見直す
  • ダイニングテーブルは思い切ってなくしてみる
  • 収納家具はできるだけシンプルに減らす

6. 床に近い暮らしは、心身をリラックスさせてくれる

家具を最小限に抑えたミニマリストの部屋では、自然と床の上で過ごす時間が増えます。

実はこの床に近い暮らしには、心身をリラックスさせる効果があると言われているのです。

座椅子に腰かけたり、ローテーブルで食事をしたり。

床との距離が近いと、安心感や落ち着きを感じられるのだそうです。

6-1. 家具が少ない部屋は掃除もラクに

家具が少なければ、そこに置くモノも自然と少なくなります。

部屋の中のモノが減れば、掃除の手間も大幅に省けます。

掃除がラクになると、部屋を綺麗に保ちやすくなります。

部屋が片付いていると、心にもゆとりが生まれ、くつろぎの時間を満喫できます。

6-2. 床座の生活で正しい姿勢が身につく

床に座る生活を続けていると、自然と背筋が伸びて正しい姿勢になります。

正座やあぐらなど日本古来の床座スタイルは、体幹を鍛えるのにぴったりなのです。

そして姿勢が良くなると、呼吸が深くなり、血行も促進されます。

代謝アップや肩こり解消など、健康面でのメリットも期待できそうです。

6-3. 心が落ち着く和の空間作りにも最適

家具を最小限にした床座中心の暮らしは、日本の伝統的なインテリアスタイルでもあります。

余計なものを置かずシンプルにまとめると、自然と和風でモダンな雰囲気になります。

そんな和の空間に身を置いていると、五感が研ぎ澄まされ、心が落ち着いていくのを感じられるでしょう。

ミニマリストの部屋作りと相性抜群の和モダンスタイル。

心安らぐ空間を目指してみてはいかがでしょうか。

この章の要点
  • 家具が少ない部屋は掃除がラクで快適に保てる
  • 床座の生活は正しい姿勢と健康につながる
  • ミニマリストの部屋は和モダンな雰囲気作りにぴったり

7. 家具選びよりも、自分に合ったライフスタイルを見つけよう

ここまで、家具選びのポイントについて詳しく見てきましたが、最も大切なのは自分に合ったライフスタイルを見つけることです。

ミニマリストにとって、家具はあくまでもライフスタイルを実現するための手段。

自分らしい暮らし方のイメージを持つことが、ミニマリストの部屋づくりの出発点なのです。

まずは自分の理想の暮らしを思い描いてみましょう。

家具選びはそれからでも遅くはありません。

7-1. ミニマリストは持たない暮らしを目指す

ミニマリストの究極の目標は、できるだけモノを持たない暮らしです。

だからこそ、家具の選択も慎重にならざるを得ません。

むやみに増やさず、なるべく少ない家具で快適な空間を作り上げる。

持たない暮らしのために、1つ1つの家具の存在価値を問い続けるのがミニマリストなのです。

7-2. 好きなコトに囲まれた暮らしを目指そう

モノを減らす一方で、ミニマリストは好きなコトで暮らしを豊かにします。

部屋にモノがあふれていては、好きなコトに没頭するゆとりも生まれません。

だからこそ、ミニマリストは自分の情熱を注げるコトを大切にするのです。

読書や音楽、ヨガに瞑想など。

自分らしさを表現できる趣味に囲まれた暮らしを目指してみませんか。

7-3. 家具よりも大切なのは人とのつながり

ミニマリストが最も大切にしているのは、家族や友人との絆です。

部屋がオシャレに見えても、そこに暮らす人の心が豊かでなければ意味がありません。

モノを手放す勇気は、きっと大切な人を思う気持ちからも生まれるはず。

ミニマリストの部屋づくりを通して、改めて身近な人とのつながりを見つめ直すのも素敵な体験になるでしょう。

この章の要点
  • ミニマリストは持たない暮らしを目指している
  • 好きなコトに囲まれたライフスタイルを大切に
  • 家具よりも人とのつながりを何より重視

まとめ

ミニマリストの部屋づくりにおいて、家具選びはとてもシンプルです。

不要なものは思い切って手放し、本当に必要なものだけを厳選する。

そうすることで、自分らしい心地よい空間が生まれるのです。

でも忘れないでほしいのは、ミニマリストが目指すのはあくまでも自分に合ったライフスタイルであるということ。

家具はそれを実現するための手段であって、目的ではありません。

ものに囲まれた豊かさより、人や体験から得られる豊かさを大切にする。

それがミニマリストの生き方なのです。