日々の忙しさに追われ、心が落ち着かないと感じている人は多いのではないでしょうか。
そんな時にオススメなのが、ろうそくを使ったマインドフルネス瞑想です。
ろうそくの優しい灯りを見つめることで、心を穏やかな状態に導くことができます。
この記事では、普通のマインドフルネス瞑想との違いや、ろうそく瞑想ならではの効果をわかりやすく簡単にご紹介。
「ろうそく瞑想の効果が感じられない」とならないよう、この機会に理解を深めましょう。
自分は何にストレスを感じているのか?
マインドフルネスを取り入れてどうなりたいのか?
イメージしながら読んでみてください。
ろうそくの選び方や正しいやり方もお伝えするので、最後までチェックしてくださいね。
1. ろうそく瞑想とは?普通の瞑想との違い
ろうそく瞑想は、文字通りろうそくの火を見つめながら行う瞑想法の一種です。
普通の瞑想が目を閉じて内面に意識を向けるのに対し、ろうそく瞑想では目を開けてろうそくの炎に意識を集中させます。
視覚的な対象があることで、集中力が高まり瞑想状態に入りやすくなるのが特徴です。
また、ろうそくの揺らめく炎を見ていると、自然と心が穏やかになっていくのを感じられるでしょう。
1-1. なぜ人は火を見ると落ち着くのか?
火を見つめると心が落ち着く理由として、人類の歴史との深い結びつきが考えられます。
太古の昔から、火は人々に光と暖かさを与え、安心感をもたらしてきました。
その記憶が脳に深く刻み込まれているため、無意識のうちに火を見ると心が落ち着くのでしょう。
また、炎のゆらめきには催眠的な効果があり、脳波をα波(アルファ波)優位の状態に導く働きもあります。
- α波は脳波の一種で、8〜13Hzの周波数帯域を指す
- リラックスした状態や瞑想時に多く出現する
- 覚醒時の安静状態で最も優勢な脳波
- ストレスや不安が軽減されている状態を示す
- 集中力が高まり、創造性が向上する
- 記憶力や学習能力の向上に関与
- 自律神経のバランスを整える働きがある
- 副交感神経の活動を促進し、心身のリラックス効果がある
- 免疫機能の向上にも関連がある
- α波が多い状態を作り出すことで、心身の健康増進に役立つ
瞑想やリラクゼーションを通じてα波を増やすことで、ストレス軽減や集中力向上、心身の健康維持に役立てることができます。
1-2. ろうそく瞑想が向いている人の特徴
ろうそく瞑想は以下のような人にオススメですよ。
あなたは当てはまりますか?
- 普通の瞑想では集中力が続かない
- 心を落ち着かせたい
- 視覚的なアプローチが合っている気がする
1-3. 注意点:眠い時はやらない方が良い!
ろうそくを使用するため、火災のリスクがあることは念頭に置いておきましょう。
特に眠気を感じている時は、うっかり寝てしまう可能性があるので要注意。
ろうそく瞑想をする時は、必ず頭がすっきりとした状態で行うようにしましょう。
瞑想時はろうそくの管理を徹底し、部屋を離れる際は必ず消火してください。
2. ろうそく瞑想の効果
ろうそく瞑想には、普通の瞑想にはない独自の効果があります。
炎を見つめることで自然と意識が集中し、雑念が消えていきます。
心と体のリラックス効果も高く、深いリラクゼーション状態を得られるでしょう。
他にも、集中力アップやストレス軽減など、様々な嬉しい効果が期待できます。
2-1. 深いリラクゼーション効果
ろうそくの灯りには、心身を深くリラックスさせる効果があります。
揺らめく炎を見ているうちに、自然と呼吸が深くゆっくりとしたものになっていきます。
副交感神経が優位になり、体の力が抜けていくのを感じられるでしょう。
心身の緊張やストレスが解消され、深いリラクゼーション状態に導かれます。
2-2. 雑念が消えて集中力アップ
ろうそくの炎は、まるで催眠術のようにあなたの意識を引き寄せます。
ゆらゆらと揺れる炎を見つめているうちに、頭の中がすっきりと整理されていくのを感じるでしょう。
雑念が消え去り、炎だけに意識が向かうようになります。
日頃鍛えた集中力を、これまで以上に高いレベルに引き上げられるはず。
2-3. ストレス軽減効果
現代社会に生きる私たちは、日常的にストレスに晒されています。
ろうそく瞑想は、そんな毎日の疲れやストレスを癒やしてくれる最高の方法の一つ。
温かくやわらかなろうそくの光を浴びることで、カラダの芯からホッとするでしょう。
心が解きほぐされ、溜まっていたストレスがすーっと緩和されていくのを実感できます。
3. 普通の瞑想に挫折した人にこそオススメ
「瞑想してみたいけれど、いつも長続きしない…」そんな悩みを持つ人も多いでしょう。
普通の瞑想は、目を閉じてひたすら内面に意識を向けるため、慣れないうちは難しい。
そこでオススメなのが、視覚的な対象があるろうそく瞑想。
ろうそくの光を見つめることで、自然と意識が集中し、瞑想状態に入りやすくなります。
3-1. 視覚的な対象があるから集中しやすい
普通の瞑想では、意識を内面に向けるために目を閉じるのが一般的。
しかし慣れないうちは、目を閉じるとかえって雑念が浮かんできて集中できないという人も。
ろうそく瞑想なら、炎を見つめることで自然と注意が外に向かい、雑念から解放されやすくなります。
視覚的な対象があることで、意識を集中させやすく、初心者でも瞑想に入りやすいのです。
3-2. 炎の動きがあるから飽きにくい
じっと座って何もしないのは退屈、すぐ飽きてしまう、そんな経験はありませんか?
ろうそく瞑想なら、ずっと変化し続ける炎の動きを見つめるので、退屈しにくいのもメリット。
ゆらゆらと揺れる炎を見ていると、時間を忘れてしまうでしょう。
飽きっぽい人でも、自然と瞑想を続けられますよ。
3-3. 感覚に頼らず瞑想できる
普通の瞑想では、呼吸や身体感覚に意識を向けるのが主流。
しかし、五感が敏感な人の中には、内面の感覚に集中すると落ち着かなくなってしまう人も。
ろうそく瞑想なら、感覚に頼らず視覚だけに意識を集中できるのがメリット。
感覚過敏で瞑想が続かない人にこそ、ぜひお試しいただきたい瞑想法ですよ。
4. 瞑想に適したろうそくの選び方
ろうそく瞑想を始める前に、まずは適切なろうそく選びから始めましょう。
100均などで手軽に手に入るティーライトでも代用できますが、ここではより瞑想に適したろうそくを紹介します。
適切なろうそくを選ぶことで、瞑想効果も格段にアップするはず。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
4-1. 植物性の蝋を使ったろうそくを選ぶ
瞑想にオススメなのは、「ソイワックス」や「パームワックス」など、植物性の蝋を使ったろうそく。
パラフィンなどの化学物質を含まないため、有害物質が発生せず、煤の量も少ないのが特徴。
炎もきれいで、自然の香りが心地よく、リラックス効果も高いでしょう。
近年は、瞑想専用の植物性ろうそくも多数販売されているので、チェックしてみてください。
4-2. 香りつきのろうそくがオススメ
ラベンダーやゼラニウムなど、癒やし効果の高いアロマが香るろうそくを選ぶのもオススメ。
アロマの香りは、自律神経を整えてリラックス状態を促進する効果が期待できます。
心地よい香りに包まれながらの瞑想は、いつもより深いリラックスが得られるでしょう。
ただし、人工的な香料は避け、天然のエッセンシャルオイルが使われているものを選びましょう。
4-3. キャンドルホルダーにもこだわろう
直接テーブルなどに置くと、万が一倒れた時の火災リスクもあるので、必ずキャンドルホルダーを使いましょう。
ガラスやセラミックなど、燃えにくい素材のものがオススメ。
ホルダー自体もデザイン性の高いものを選ぶと、より雰囲気を出せます。
インテリアに合わせて自分好みのキャンドルホルダーを選んでみてはいかがでしょうか。
5. 初めての人向け:ろうそく瞑想の手順
ここからは初めての人向けに、ろうそく瞑想の基本的な手順を解説します。
正しいやり方を知ることで、瞑想の質も格段に高まります。
初めは難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れていけば誰でも簡単にできるようになるはず。
あなたも挑戦してみてくださいね。
5-1. 環境を整える
まずはろうそく瞑想に適した環境を整えましょう。
明るすぎる場所は避け、ろうそくの灯りだけで過ごせる程度に部屋を暗くします。
窓を閉め切って外からの雑音を遮断するのも効果的。
静かで落ち着ける空間づくりを心がけましょう。
5-2. 楽な姿勢で座る
次に、ろうそくから30〜50cm程度離れたところに、楽な姿勢で座ります。
正座やあぐらでも構いませんし、ヨガマットなどに座るのもオススメ。
長時間同じ姿勢でいるので、膝や腰に不安のある人は、背もたれのある椅子に座るのも良いでしょう。
目の高さがろうそくの炎と同じ位置になるよう、姿勢を調節してください。
5-3. 炎に意識を集中
ゆったりと深呼吸を繰り返しながら、ろうそくの炎に意識を集中しましょう。
炎の色、動き、明るさなど、炎の様々な変化を観察するように心がけます。
ふと雑念が浮かんできたら、優しく「炎に意識を戻そう」と自分に言い聞かせましょう。
最初のうちは5分程度を目安に行い、徐々に時間を延ばしていくのがオススメ。
6. 初心者が陥りやすい失敗例と対処法
ここでは、ろうそく瞑想の初心者が陥りやすい典型的な失敗例と、その対処法を紹介します。
集中が続かない、効果が感じられないという人は、当てはまるものがないか確認してみましょう。
原因が分かれば、それに合わせた対処法を実践することで、瞑想の質が高まるはず。
ぜひ参考にしてくださいね。
6-1. 目が疲れてくる
最も多いのが、ろうそきの炎を見つめ続けることによる目の疲れです。
目が乾燥したり、チカチカしてくるのは、目を酷使している証拠。
こまめに目を休めるようにしましょう。
1〜2分おきに数秒間目を閉じるだけでも違います。
目薬を差すのも効果的。
6-2. 姿勢が崩れてくる
瞑想中は知らず知らずのうちに姿勢が崩れ、首や肩が前に出てしまうことがあります。
猫背になると集中力も下がるし、体の痛みの原因にも。
背筋を伸ばし、お尻に重心を乗せることを意識しましょう。
凝り固まらず、程よくリラックスするのがコツです。
6-3. 雑念が浮かんで集中できない
瞑想中は、日常のあれこれが頭に浮かんできて集中が難しいもの。
そんな時は、「今は瞑想に集中する時間だ」と自分に言い聞かせましょう。
雑念を無理に消そうとするのではなく「ただ見ているだけ」の姿勢を大切に。
心の声に逆らわず、優しく炎に意識を戻します。
7. 毎日の生活にろうそく瞑想を取り入れるコツ
せっかく身につけたろうそく瞑想も、毎日続けなければ意味がありません。
最後に、ろうそく瞑想を毎日の生活に定着させるためのコツをお伝えします。
毎日続けることで、ろうそく瞑想の効果を最大限に引き出せるはず。
あなたに合ったやり方を見つけて、継続的に実践してみてくださいね。
7-1. 毎日同じ時間に行う
ろうそく瞑想を習慣化するには、毎日決まった時間に行うのが一番の近道。
朝起きて最初にやる、寝る前のリラックスタイムにやるなど、自分のライフスタイルに合わせましょう。
毎日同じ時間に行うことで、脳と体が「瞑想モード」に入りやすくなります。
また、他の予定を入れにくくなるので、継続しやすいメリットも。
7-2. アラームやリマインダーを活用
ろうそく瞑想の時間を忘れてしまう人は、アラームやスマホのリマインダーを活用しましょう。
「今日の瞑想、済んだっけ?」なんて迷うこともなくなるはず。
また、瞑想を始めるきっかけにもなるので、面倒で後回しにしがちな人にもオススメ。
通知を味方につけて、瞑想を習慣化していきましょう。
7-3. 空き時間を活用する
「瞑想の時間が取れない」という人は、隙間時間を活用するのも手。
お風呂上がりの5分など、日常のちょっとした隙間時間でOK。
最初は1分でも構いません。
時間はかけられなくても、毎日続けることが大切。
小さな成功体験を重ねることで、いつの間にか瞑想が生活の一部に。
まとめ
いかがでしたか?
ろうそくの火を使ったマインドフルネス瞑想について、じっくりとご紹介してきました。
普通の瞑想とは一味違う、ろうそく瞑想ならではの効果をぜひ体感してみてください。
難しく考える必要はありません。
ろうそくを灯して、炎を見つめる。
それだけで心が落ち着き、安らぎに包まれる。
あなたも今日から、ろうそく瞑想を生活に取り入れてみてくださいね。