花粉症に悩む人が年々増えています。
実は都会の方が花粉症に罹っている人が多く、症状も重いことをご存知でしょうか?
この記事では、都会の方が花粉症が多い理由と、田舎と都会のそれぞれの花粉の状況を詳しく解説。
また、都会の人が花粉症対策として取るべき行動もお伝えするので、ぜひ最後までお付き合いください。
花粉症のお悩みに役立つ情報が満載ですよ。
1.都会は花粉の量が多い!大気汚染物質の影響で症状悪化
都会の方が花粉症に罹っている人が多い理由の一つが、都会の花粉の量の多さです。
都会は田舎に比べて自然が少なく、アスファルトが多いのが特徴。
田舎では、地面に落ちた花粉は土に吸収されますが、都会ではアスファルトに落ちた花粉が再び舞い上がります。
そのため、都会の方が飛散する花粉の絶対量が多くなるのです。
さらに都会では、排気ガスなどの大気汚染物質が花粉に付着することで、花粉のアレルギー性が高まり、症状が悪化するのです。
1-1.スギ花粉の大量飛散が都会の花粉症を悪化させる
日本の花粉症の原因で最も多いのがスギ花粉です。
都会では、公園や神社仏閣などを中心に多数のスギが植樹されています。
スギは成長が早く、真っすぐに伸びるため、緑化樹として広く利用されてきました。
その結果、花粉シーズンになると大量のスギ花粉が都会に飛散し、多くの人を花粉症に苦しめているのです。
1-2.ヒノキ花粉も都会の花粉症の原因に
スギに次いで花粉症の原因となっているのがヒノキ花粉です。
ヒノキもスギと同様に成長が早く、良質な木材として古くから親しまれてきました。
都会の神社仏閣には、ヒノキ造りの社殿も多く見られます。
ヒノキ花粉はスギよりも飛散量は少ないものの、アレルギー性が非常に高いため要注意です。
1-3.大気汚染物質が花粉症を悪化させるメカニズム
都会の大気中には、工場や自動車などから排出される大気汚染物質が多く含まれています。
これらの物質が花粉に付着すると、花粉表面のタンパク質が変性を起こします。
変性したタンパク質は、より強いアレルギー反応を引き起こすようになるのです。
大気汚染が進む都会ほど、花粉症の症状が重くなる傾向にあるのはこのためです。
2.田舎は比較的花粉が少ない!北海道なら花粉症知らず?
一方、田舎は都会に比べると花粉の量が少ないと言えます。
田舎には広大な森林が広がっていますが、スギやヒノキの植林は比較的少なく、雑木林が多いのが特徴です。
そのため、スギやヒノキ花粉の飛散量は都会ほど多くありません。
加えて、田舎の空気は都会に比べて澄んでいるため、花粉に大気汚染物質が付着する可能性も低くなります。
2-1.都会から田舎に引っ越すと花粉症が改善することも
花粉症に苦しむ都会の人の中には、田舎に引っ越したら症状が改善したという人もいます。
これは、田舎の花粉の量が都会より少ないことに加え、澄んだ空気を吸えることで体質が改善されるためと考えられています。
ただし、田舎といっても地域によって花粉の状況は異なるので、必ず症状が改善するとは限りません。
引っ越し先の花粉情報をよく調べておくことが大切ですね。
2-2.北海道はスギの木が少なく花粉症に悩む人が少ない
花粉症の少なさで有名なのが北海道です。
北海道はスギの木がほとんどないため、スギ花粉の飛散量が非常に少ないのが特徴です。
そのため、北海道では花粉症に悩まされる人の割合が、他の地域に比べて圧倒的に少ないのです。
ただし、シラカバなど北海道特有の花粉に反応する人もいるので、油断は禁物です。
私も北海道に移住してからは、花粉症の症状は一度も出ていません。
2-3.田舎でも杉やヒノキが多い地域は要注意
田舎だからといって安心してはいけません。
地域によっては、スギやヒノキの人工林が広く植林されているところもあります。
特に、木材の産地として有名な地域では要注意です。
林業が盛んな地域に引っ越す際は、事前に花粉情報をチェックしておきましょう。
3.花粉症対策に大切なのは花粉情報の確認と体質改善!
花粉症対策として大切なのは、自分が住んでいる地域や引っ越し先の花粉情報を事前にチェックしておくこと。
その上で、花粉の飛散量が多い時期を避けて外出したり、マスクや眼鏡で防御したりするのが基本です。
しかし、花粉を完全にシャットアウトするのは難しいもの。
根本的な解決のためには、免疫力を高めて花粉に強い体質を作ることが何より重要だと言えます。
3-1.花粉情報の確認は引っ越し前の必須事項
花粉症対策の第一歩は、住んでいる地域や引っ越し先の花粉情報を事前に確認しておくことです。
テレビやインターネット、天気予報アプリなどで、花粉の飛散状況を毎日チェックする習慣を付けましょう。
特に引っ越しを検討している際は、候補地域の過去の花粉データを必ず調べておきましょう。
花粉情報を知っているのと知らないのとでは、対策に大きな差が出ます。
3-2.花粉の多い時期の外出は控えめに
花粉情報を確認したら、花粉の多い日の外出は控えめにするのがオススメです。
どうしても外出しなければならない場合は、マスクと眼鏡で顔を覆い、帰宅後は洗顔と衣服の除塵を忘れずに。
外出を控えることで、花粉への接触を最小限に抑えられます。
家の中でも、窓を閉め切って花粉の侵入を防ぐことが大切です。
3-3.免疫力アップで花粉に負けない体質を作ろう
花粉症の根本的な解決のためには、免疫力を高めて花粉に負けない体質を作ることが重要です。
バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけて、体の内側から健康を維持しましょう。
ビタミンやミネラルが豊富な食品、乳酸菌などの発酵食品を積極的に取り入れるのがオススメ。
体質改善には時間がかかりますが、花粉症を克服するための確実な方法と言えるでしょう。
4.花粉症の症状や種類を知って適切な対策を
花粉症の症状は人によって様々で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが代表的です。
症状の現れ方や重症度は、花粉の種類や個人の感受性によって異なります。
自分の症状を正しく把握することで、より効果的な対策を立てることができるでしょう。
また、花粉症には季節性と通年性の2つのタイプがあることも覚えておきましょう。
4-1.季節性花粉症と通年性花粉症の違い
季節性花粉症は、スギやヒノキ、シラカバなどの花粉が原因で、春先に症状が現れるのが特徴です。
一方、通年性花粉症は、ブタクサやヨモギなどの雑草花粉が原因で、春から秋にかけて長期間症状が続きます。
花粉の飛散時期を知り、自分がどのタイプの花粉症なのかを把握することが大切です。
季節性と通年性では、対策方法も若干異なります。
4-2.花粉症の症状チェックリスト
以下のチェックリストを参考に、自分の花粉症の症状を確認してみましょう。
- くしゃみが出る
- 鼻水が止まらない
- 鼻づまりがひどい
- 目がかゆい、充血する
- 喉がかゆい、イガイガする
- 頭痛がする
- だるい、疲れやすい
これらの症状が、花粉の飛散時期に繰り返し現れるようであれば、花粉症の可能性が高いと言えます。
4-3.重症度に合わせた治療法の選択を
花粉症の治療法は、症状の重症度に合わせて選択するのがオススメです。
軽症の場合は、炎症を抑える点眼薬や点鼻薬、内服薬などの対症療法が中心になります。
中等症以上の場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服、ステロイド点鼻薬の使用などが有効です。
重症の場合は、舌下免疫療法や皮下免疫療法といった根本的な治療を検討します。
5.家の中の花粉対策を徹底しよう
外出時の花粉対策だけでなく、家の中での対策も欠かせません。
花粉は衣服や髪、ペットの毛などに付着して家の中に持ち込まれます。
部屋の隅々まで徹底的に掃除し、花粉を取り除くことが重要です。
また、空気清浄機や加湿器を上手に活用することで、室内の空気をきれいに保つことができるでしょう。
5-1.こまめな掃除で花粉を屋内に入れない
家に入る前に、玄関で衣服や髪、持ち物についた花粉を払いましょう。
帰宅後はすぐに着替え、外出時の衣服は洗濯します。
部屋の掃除は、掃除機やモップを使って丁寧に行います。
カーペットや布団、ソファなども、花粉が溜まりやすいので定期的に清掃しましょう。
5-2.空気清浄機で室内の空気をきれいに
空気清浄機は、室内の花粉やホコリを効果的に取り除いてくれます。
フィルター式のものや、イオン発生機能付きのものなど、様々なタイプがあります。
自分の部屋の広さや用途に合ったものを選びましょう。
空気清浄機は、就寝時や外出時にタイマーをセットしておくと便利です。
5-3.加湿器で乾燥対策を
花粉症の時期は空気が乾燥しがちで、のどや鼻の粘膜が荒れてしまいます。
加湿器を使って適度な湿度を保つことで、粘膜の過敏反応を抑えることができます。
ただし、加湿器を使う際は、こまめな清掃とお手入れが必要不可欠です。
雑菌が繁殖しないよう、清潔に保つことを心がけましょう。
6.他のアレルギーとの関連性も知っておこう
花粉症と似た症状を引き起こすアレルギー疾患には、ハウスダストアレルギーやペットアレルギーなどがあります。
これらのアレルギーを合わせ持つ人も少なくありません。
花粉症だけでなく、他のアレルギーについても理解を深めておくことが大切です。
総合的なアレルギー対策を立てることで、症状をより効果的にコントロールできるでしょう。
ちなみに私は、花粉症で猫アレルギーでハウスダストアレルギーです。
6-1.ハウスダストアレルギーにも要注意
ハウスダストアレルギーは、ダニの死骸や糞に反応して起こるアレルギーです。
花粉症と同様に、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れます。
ダニは湿気と暖かさを好むため、梅雨の時期や夏場に多く発生します。
こまめな掃除と寝具の洗濯、除湿対策が有効です。
6-2.ペットアレルギーの原因は動物の皮膚や唾液
ペットアレルギーは、動物の皮膚の表皮や唾液に含まれるタンパク質に反応して起こります。
犬や猫を飼っている家庭では、ペットの毛が空中を舞い、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
ペットは定期的にシャンプーし、抜け毛対策を行いましょう。
また、ペットの寝床やおもちゃも、こまめに洗浄することが大切です。
6-3.アレルギー検査で原因物質を特定する
どのようなアレルギーに反応しているのかを知るには、アレルゲン特異的IgE抗体検査などのアレルギー検査が有効です。
血液検査や皮膚テストにより、様々なアレルゲンに対する反応を調べることができます。
検査結果を基に、自分に合ったアレルギー対策を立てていきましょう。
専門医に相談することで、より詳しい情報やアドバイスが得られるはずです。
まとめ
都会の方が花粉症に悩む人が多い理由は、都会のスギやヒノキなどの花粉の量が多いことと、大気汚染物質の影響で花粉症状が悪化するためです。
一方、田舎は比較的花粉が少なく、特に北海道はスギの木が少ないため花粉症に悩まされる人が少ないと言えます。
しかし、地域差はあるので、引っ越しの際は事前の花粉情報チェックが欠かせません。
花粉症対策としては、花粉の多い日の外出を控え、免疫力を高めて体質を改善していくことが重要。
都会に住むあなたも、正しい知識と対策で花粉症を克服していきましょう。
体質改善のために、生活習慣を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。