東京・都会でリュックは危ない?スリ・置き引き・ひったくりの被害対策とは?

東京・都会でリュックは危ない?スリ・置き引き・ひったくりの被害対策とは?

東京や都会を歩くとき、リュックを背負うのは危険だと聞いたことがありませんか?

実際、都心部ではスリやひったくり、置き引きなどの犯罪が後を絶ちません。

しかし、正しい知識と対策があれば被害を防ぐことができるのです。

この記事では、警察庁が公表している「犯罪統計データ」を基に、東京や都会でリュックに関する犯罪被害に遭わないための具体的な方法をご紹介。

犯罪の手口や発生場所の傾向を知ることで、あなたの安全意識はグッと高まるはずです。

東京や都会を歩く際の参考にしてください。

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1. スリ被害の8割は「リュック」や「手提げバッグ」狙い!

東京や都会でスリ被害に遭うリスクが高いのは、「リュック」や「手提げバッグ」を持っている人です。

警視庁の統計によると、スリ被害の約8割がこれらを狙ったものでした。

リュックは背負っているため、荷物から目が離れやすく、スリに狙われやすいのです。

また、手提げバッグも人混みでは他人に触られる機会が多く、スリのターゲットになりがち。

1-1. リュックは体の前で抱えるのがベスト

リュックを狙ったスリ被害を防ぐには、人混みの中では前で抱えるのが一番です。

背中側のファスナーは絶対に開けっ放しにせず、必ず閉めましょう。

両手が塞がるのが難点ですが、背中に背負うよりはるかに安全です。

少し不便でも、盗難のリスクを減らすことを優先しましょう。

1-2. 手提げバッグは体の前で小脇に抱える

手提げバッグを持つ際は、体の横ではなく前に持ちましょう。

小脇に抱えるようにして持つのがポイントです。

体の横に下げていると、人混みですれ違いざまにバッグの中の物を盗られる危険があります。

前に抱えていれば、そのような被害を防げます。

1-3. 貴重品はバッグの中に入れない

スリに荷物の中身を盗られたら、クレジットカードや現金、スマホなどの貴重品を失う危険があります。

リュックや手提げバッグには、なるべく貴重品を入れないようにしましょう。

財布や携帯電話は、上着の内ポケットに入れるのがベターです。

もし盗まれても被害が少額で済みます。

この章の要点
  • スリ被害はリュックや手提げバッグを狙ったものが8割
  • リュックは前で抱え、手提げバッグは体の前の小脇に抱える
  • 貴重品はバッグではなく上着の内ポケットに入れる

2. ひったくりの約7割は自転車利用!危険な場所と時間帯に注意

東京23区内のひったくり被害の約7割は、犯人が自転車を使って引ったくっていくパターンです。

人通りの多い歩道の端を狙い、自転車で一瞬で駆け抜けていく手口が目立ちます。

ターゲットの隙を狙い、あっという間に現金やスマホを奪い去るのです。

警視庁によると、ひったくり被害の多くは駅周辺の繁華街や大通り、公園など人が多く集まる場所で起きています。

2-1. 歩道の端を歩かず、建物側を歩く

ひったくりを避けるには、なるべく歩道の端を歩かない工夫が必要です。

建物側を歩けば、わざわざ歩道の真ん中まで入ってきてひったくるのは難しいでしょう。

電話をかけたりスマホを見たりするのも控えめにして、常に周囲に気を配りましょう。

人通りが少ない夜間の一人歩きも避けるべきです。

2-2. 自転車の通行帯から離れて歩く

東京の歩道には、自転車が通行するためのピンク色の帯状のゾーンがあります。

その自転車の通行帯からなるべく離れて歩くのも効果的です。

犯人があえて人混みの中に自転車を乗り入れるリスクは低いと考えられます。

反対に、自転車の通行帯のすぐ脇を歩いていると、ターゲットにされやすいので注意しましょう。

2-3. 人通りの少ない深夜の歩行は控える

統計上、ひったくりが最も多く発生しているのは22時から翌2時にかけての深夜帯です。

酔客が増え、人通りが途絶え始める時間帯と重なります。

できる限り、この時間帯の一人歩きは避けるのが賢明です。

どうしても歩かなければならない時は、繁華街の明るい通りを選びましょう。

この章の要点
  • ひったくりの約7割は自転車使用。駅周辺や公園など人混みを狙う
  • 歩道の端は避け、建物側や自転車通行帯から離れて歩く
  • 深夜の一人歩きは危険。22時〜2時は特に注意

3. 置き引きは飲食店で多発!席を離れる際は荷物に注意

東京や都会での置き引きは、飲食店での被害が圧倒的に多いのが特徴です。

席を離れた隙に、テーブルや椅子に置いたカバンの中から財布などを盗まれるケースが目立ちます。

トイレに立った隙や、レジで会計をしている間の一瞬を狙われるのです。

特に、居酒屋やファストフード店、カフェなどでは、荷物から目を離さないよう細心の注意が必要でしょう。

3-1. 席を離れる時はバッグを必ず持っていく

飲食店の席でバッグを置いたままその場を離れるのは、絶対にNGです。

トイレに行く時も、友人と席を交代して会計する時も、必ずバッグを持っていきましょう。

ほんの数十秒の間でも、目を離せば置き引きのチャンスを与えてしまいます。

テーブルの上だけでなく、椅子にかけたバッグも狙われるので注意が必要です。

3-2. 隣のテーブルとの距離が近い席は要注意

飲食店の中でも、特に狭い店内で隣のテーブルとの間隔が近い席は、置き引きのリスクが高くなります。

隣の席の人が手を伸ばすと、簡単に荷物に手が届いてしまうからです。

そのような環境では、たとえ席を離れない時でも、バッグから目を離さないことが大切です。

常に自分の荷物の位置を意識し、少しでも不審な動きがあれば即座に対応できるよう心がけましょう。

3-3. 椅子の背もたれにかけたバッグにも注意

レストランなどで、椅子の背もたれにバッグをかけっぱなしにするのもNGです。

背後からバッグの中身を盗られるリスクが高まります。

背もたれにかけるなら、バッグの口が自分の方を向くようにし、ファスナーもしっかり閉めましょう。

できれば膝の上に乗せておくのがベストです。

この章の要点
  • 飲食店での置き引きが多発。席を離れる一瞬を狙われる
  • トイレや会計の時もバッグは必ず持っていく
  • 隣席との距離が近い席や、椅子の背もたれのバッグにも注意

4. 電車内の窃盗は迷惑防止条例違反!周囲を警戒しよう

東京や都会では、電車内での窃盗も後を絶ちません。

ラッシュ時の混雑に乗じて、バッグの中から財布を盗り出すスリが多発しているのです。

人混みに紛れて犯行を繰り返す者が絶えないのが現状です。

4-1. リュックは体の前に抱える

電車内でリュックを背負っていると、背後から中身を盗られる危険があります。

混雑した車内では、体の前でリュックを抱えるようにしましょう。

ファスナーの開け閉めの音や、背中の感触には常に意識を向けておきます。

わずかな違和感も見逃さず、すぐに確認する習慣が大切です。

4-2. ポケットやカバンの中身は触って確認

スリは人混みに紛れて、あなたのポケットやカバンに手を入れてくるかもしれません。

混雑した電車内では、時折ポケットやバッグに手を入れ、中身を直接触って確かめる習慣をつけましょう。

財布や携帯電話がきちんとあるか、こまめにチェックするのです。

もし中身がない場合は、すぐに周囲を見渡し、不審者がいないか警戒します。

4-3. 降車時の人混みは特に要注意

電車から降りる時の人混みもスリ被害が狙われやすい場面です。

ドアが開いた瞬間、大勢の乗客が一斉に降りようとして混雑が生じます。

スリは、その一瞬のスキを狙って、あなたのポケットやバッグに手を伸ばしてくるのです。

降車時は周囲の人の動きを警戒しつつ、荷物からは目を離さないよう注意しましょう。

この章の要点
  • 電車内窃盗は迷惑防止条例違反。ラッシュ時の混雑に乗じたスリに注意
  • リュックは体の前に抱え、ポケットやカバンの中身はこまめに確認
  • 電車の降車時は特に狙われやすいので周囲に警戒

5. スリやひったくりの被害に遭ったら警察へ届け出を

もしスリやひったくりの被害に遭ってしまったら、すぐに最寄りの警察署か交番に届け出をしましょう。

犯人の特徴や状況をできるだけ具体的に伝えることが大切です。

防犯カメラの映像解析などにより、犯人検挙のための手掛かりが得られるかもしれません。

被害品が見つかる可能性もゼロではありません。

5-1. クレジットカードを盗まれたらすぐに停止措置を

スリやひったくりでクレジットカードを盗まれたら、すぐに発行会社に連絡して利用停止の手続きを取ります。

盗まれたカードで不正利用される危険があるためです。

警察への届け出とともに、カード会社への一報を忘れずに。

身分証明書などの手続きに必要な書類も、早めに再発行を申請しましょう。

5-2. 盗難届けの控えはきちんと保管する

警察署や交番で盗難の届け出をすると、「盗難届受理証明書」が発行されます。

これは盗難被害の証明となる大切な書類です。

保険の請求や公的機関での手続きに必要となるので、大切に保管しておきましょう。

紛失しないよう、自宅のわかりやすい場所に保管するのがおすすめです。

5-3. 犯人検挙のため防犯カメラの映像提供を

盗難現場の周辺に防犯カメラがあった場合は、映像の提供に協力しましょう。

犯行の瞬間や犯人の特徴が映っていれば、検挙の決め手になります。

コンビニエンスストアやマンションの入り口などに設置された防犯カメラの映像は特に重要です。

警察官と一緒に周辺を調べ、防犯カメラがないかチェックするのも良いでしょう。

この章の要点
  • 盗難被害に遭ったらすぐに警察へ届け出る
  • クレジットカードは速やかに停止措置を取る
  • 防犯カメラの映像提供にも協力し、犯人検挙に役立てる

6. 置き引き被害に遭ったら落とし物届を提出する

置き引きの被害に気づかず、単なる落とし物だと思い込んでいるケースは少なくありません。

盗まれた荷物が見つかることを期待して、落とし物届の提出も検討しましょう。

犯人が盗品を捨てた場合、拾得物として警察に届けられることもあるのです。

盗難届とともに落とし物届も出しておくと、荷物が戻ってくる可能性が高まります。

6-1. 落とし物届は盗難のあった場所を管轄する警察署へ

荷物を置き引きされた場所を管轄する警察署に、落とし物届を提出します。

遺失物届や紛失届などと呼ばれることもありますが、どれも同じ意味です。

届出書には、荷物の特徴やいつどこで盗まれたかなどを具体的に書きましょう。

ブランド品であれば、ブランド名や色、型番なども重要な情報です。

6-2. 届け出から3ヶ月以内に落とし物が届くことも

警視庁によると、東京23区内の遺失物のうち、約2割が落とし主の元に戻っているそうです。

とりわけ、届け出から3ヶ月以内に戻るケースが多いと言います。

盗品が捨てられたり、拾得者によって届けられたりすることで、荷物が戻る可能性があるのです。

諦めずに落とし物届を出しておくべきでしょう。

6-3. 個人情報が流出したらすぐ対策を

盗まれたバッグの中に、個人情報が書かれた書類などが入っていた場合は要注意です。

悪用されて二次被害に遭うリスクがあります。

自宅の住所や電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報などが流出した可能性があるなら、すぐに対策を講じましょう。

関係機関への連絡や、情報の変更などが必要になります。

この章の要点
  • 置き引きに遭ったら落とし物届の提出も検討する
  • 届け出から3ヶ月以内に荷物が戻ることも
  • 個人情報が流出した可能性があれば速やかに対策を

7. 防犯ベルトなどグッズの活用で盗難リスクを下げる

スリやひったくりなどへの備えとして、防犯グッズを活用するのも有効です。

ワイヤー入りのバッグや、ベルト付きの財布などを利用すれば、盗難のリスクを下げられます。

わざわざ大金をかける必要はありません。

ちょっとした工夫とアイデア次第で、身近にある物でも防犯アイテムになるのです。

7-1. リュックにワイヤーを通して簡易ロック

100円ショップなどで売っているワイヤーを、リュックのファスナーに通すだけで簡易ロックの完成です。

ファスナーを無理に開けようとすると、抵抗を感じる仕組みです。

リュックの中身を盗もうとする犯人に、ためらいを与える効果が期待できます。

鍵のいらないシンプルな方法なので、ぜひ試してみてください。

7-2. 防犯ベルトで財布をズボンと一体化

スキミング防止機能付きのベルトに財布を装着すれば、ズボンと一体化できます。

ベルト部分に小銭入れとカード入れが付いているタイプもあり、利便性も高いのです。

ズボンのポケットに財布を入れている人は特におすすめ。

スリから財布を守るのに役立ちます。

7-3. 斜め掛けバッグで身体にフィット

斜め掛けタイプのバッグを利用するのも良い方法です。

体の前で小脇に抱えるように持てば、ひったくりを防げます。

大きめのフラップ付きで、ファスナーが見えにくいデザインなら、スリ対策にもなるでしょう。

両手が自由に使えるので、利便性にも優れています。

この章の要点
  • 防犯グッズの活用でスリやひったくりのリスクを下げる
  • ワイヤーや防犯ベルトで簡易ロックを作れる
  • 斜め掛けバッグなら身体にフィットしてひったくりを防止

まとめ

いかがでしたか?

東京や都会を歩く時のスリやひったくり、置き引きの対策について、犯罪統計を基に解説してきました。

狙われやすい場所や時間帯を知り、リスクの高い荷物の持ち方を避けるだけで、被害に遭うチャンスはグッと減ります。

防犯グッズを使うなどの対策を施せば、さらに安全性が高まるでしょう。

もし被害に遭ってしまったら、警察への被害届を忘れずに。

泣き寝入りしたら犯罪者の思う壺ですよ。

東京や都会を歩く際は、ぜひこの記事を参考にして、盗難被害のないよう注意してくださいね。