【田舎暮らしの子育て】子供への影響は?メリットとデメリットも解説【地方移住】

【田舎暮らしの子育て】子供への影響は?メリットとデメリットも解説【地方移住】

地方に移住して、家族で田舎暮らしたいけどやっていけるかな?

田舎での子育てってどうなんだろう?

田舎への移住を考える子育て世代にはそんな不安もあるでしょう。

しかし、田舎の子育てには多くのメリットもあります。

田舎暮らしならではの環境を活かせば、都会とは違う充実した子育てができるでしょう。

この記事は、離島移住経験者の視点から、田舎暮らしの子育てのメリットとデメリットを詳しく解説します。

1.自然に囲まれた環境は子供の感性を育む

田舎暮らしの大きな魅力は豊かな自然。

四季折々の自然に触れることで、子供の感性が育まれます。

山や川、田畑など、自然の中で思い切り遊べるのは田舎ならでは。

自然との触れ合いを通して、子供の好奇心や探究心が刺激されるでしょう。

都会の便利さには敵いませんが、のびのび過ごせる環境は子育てに最適。

1-1.豊かな自然は最高の遊び場

田舎の自然は子供にとって最高の遊び場。

山では虫捕りや探検ごっこ、川では魚釣りや水遊び。

四季を通して自然と触れ合える環境は、子供時代の貴重な思い出になるでしょう。

外で体を思い切り動かすことは、体力づくりにも最適。

自然の中で育つ子供は、豊かな感性と健康な体を手に入れられます。

1-2.田畑での農作業は食育の場

田舎では小さい頃から農作業を手伝う機会があります。

土いじりから収穫まで、一連の農作業を体験できるのは田舎暮らしの特権。

食べ物がどのようにしてできるのか、自分の体験を通して学べます。

自分で育てた野菜を食べる喜びは格別で、食への感謝の気持ちを育むことができるでしょう。

1-3.動植物とのふれあいで命の大切さを学ぶ

田舎では身近に様々な動植物がいます。

ペットとして小動物を飼育したり、家庭菜園で植物を育てたり。

生き物の世話を通して、命の尊さを学べます。

ウサギや鶏などの小動物、野菜や花を育てる経験は、思いやりの心と責任感を育ててくれるでしょう。

この章の要点
  • 自然の中で遊ぶことで子供の感性が育つ
  • 農作業を通して食への感謝の気持ちを学べる
  • 動植物の世話で命の尊さを学べる

2.人との絆が深まるコミュニティ

都会と比べると、田舎のコミュニティは人と人との距離が近いのが特徴。

地域の行事や活動を通して、自然と交流が生まれます。

子育ての悩みを相談したり、サポートし合える関係性が築けるでしょう。

顔見知りが多く治安もよいので、子供を安心して遊ばせることもできます。

温かい人間関係に囲まれて子育てできるのは、田舎暮らしの大きな魅力と言えます。

2-1.地域の行事で自然と交流が生まれる

田舎では地域の祭りやイベントが盛んに行われています。

子供会や公民館の行事など、家族みんなで参加する機会が多いのが特徴。

準備や片付けを通して、自然と地域の人たちと交流が生まれます。

普段から顔を合わせる関係なので、子育ての相談もしやすいでしょう。

2-2.子育ての悩みを相談しやすい

核家族化が進む都会と違い、田舎にはまだ地域のつながりが残っています。

ちょっとした子育ての悩みも、近所の先輩ママに相談しやすい環境。

孤独になりがちな子育ても、支え合える関係性があれば心強いはず。

同じ地域に住む親子と交流できるのは、田舎暮らしならではのメリット。

2-3.地域の目があるから安心して子育てできる

都会と比べると、田舎は地域の目があるのが特徴。

民生委員さんや町内会の人たちなど、地域ぐるみで子供を見守ってくれます。

不審者情報もすぐに共有されるので、治安面でも安心。

ご近所付き合いは煩わしく感じることもあるかもしれませんが、子供の安全を考えれば心強い存在ですね。

この章の要点
  • 地域の行事を通して自然と交流が生まれる
  • 先輩ママなどに子育ての悩みを相談しやすい
  • 地域ぐるみで子供を見守る目があり治安面で安心

3.古き良き文化や伝統を肌で感じられる

田舎には古くから受け継がれてきた文化や伝統が数多く残っています。

昔ながらの風習や年中行事に触れることで、日本の原風景を肌で感じられます。

地域の伝統芸能や民俗行事に子供時代から参加できるのは、田舎ならではの魅力。

地域に愛着を持ち、ふるさとを大切にする心を育めるでしょう。

3-1.昔ながらの風習や文化に触れる機会が多い

田舎では、正月や盆、節句など昔ながらの年中行事が大切にされています。

その土地ならではの風習を、自然と身につけることができます。

例えば、餅つきや門松づくり、雛祭りの手まり寿司作りなど。

子供の頃から伝統文化に親しむことで、日本人としてのアイデンティティを育めるでしょう。

3-2.地域の伝統芸能や祭りに参加できる

各地の田舎には、その土地独自の伝統芸能や祭りがあります。

子供の頃から神楽や盆踊り、獅子舞などに参加できるのは、田舎暮らしの大きな魅力。

伝統行事を体験することで、地域への愛着や誇りが育まれます。

世代を超えて受け継がれる文化に触れられるのは、貴重な機会と言えるでしょう。

3-3.ふるさとを大切にする心を育める

古くから続く文化や伝統に子供時代から触れることで、ふるさとを大切にする心が育まれます。

都会に出ても、自分が育った田舎への愛着を忘れない子供が多いのです。

地域の担い手不足が叫ばれる昨今、ふるさとに対する誇りを持つ子供を育てられるのは、田舎暮らしの大きなメリット。

この章の要点
  • 昔ながらの風習や年中行事で伝統文化に触れられる
  • 子供時代から地域の伝統芸能や祭りに参加できる
  • 田舎の文化や伝統に触れ、ふるさとを大切にする心を育める

4.都会より教育費を抑えられる

子育てにお金がかかるのは、都会も田舎も変わりません。

ただ、田舎は都会に比べると教育費を抑えられる傾向にあります。

例えば習い事は、都会のピアノ教室や英会話教室と比べれば、田舎の習い事は月謝が安いことが多い。

教育熱が高いと評判の都会の私立校に比べれば、田舎の学校は学費の負担も少なめ。

都会ほどの選択肢はないかもしれませんが、必要なものに厳選してお金をかければ、トータルの教育費は抑えられるでしょう。

4-1.習い事の月謝が安い

田舎の習い事は、都会の教室と比べると月謝が安い傾向にあります。

例えば、都会の子供向け英会話教室の相場は月額1万円程度。

それに対し、田舎の公民館などで開かれる英会話教室は、月額数千円で受講できるところも。

習い事の選択肢は都会ほど多くないですが、リーズナブルな月謝は子育て世帯の味方。

4-2.学校の学費や教材費の負担が少ない

都会では私立の小中学校に通わせる子供が多いですが、田舎は公立校が主流。

学費の負担が少ないのは、田舎暮らしの大きなメリットと言えます。

教材費や給食費なども、都会の学校と比べると安く抑えられる傾向に。

お受験や塾代を考えなくてよいので、教育費トータルの節約になるでしょう。

4-3.必要なものに厳選してお金をかけられる

田舎暮らしでは都会ほどの選択肢はないですが、その分、必要なものに厳選してお金をかけられます。

例えば、子供の興味関心に合わせて、スポーツや音楽に特化して習わせるなど。

地域の特色を活かした習い事に通わせるのもオススメ。

都会のような幅広い学びは難しくても、得意分野を伸ばすチャンスはあります。

この章の要点
  • 習い事の月謝は都会より安い傾向
  • 公立校が主流で学費や教材費の負担が少ない
  • 必要なものに厳選してお金をかけられる

5.医療や教育の選択肢が少ない

田舎暮らしの子育てに不安を感じるとしたら、医療機関や教育施設の選択肢が少ないことでしょう。

病院や学校の数が限られているので、簡単に転院したり転校したりできません。

専門性の高い医療が受けられない、学校の部活動の種類が少ないなど、子育て環境としては物足りなく感じるかもしれません。

5-1.病院や医療機関の選択肢が限られている

田舎は都会に比べると、病院の数が圧倒的に少ないのが現状。

診療科目が限られていたり、大きな病院まで遠かったりと、医療環境の整備は遅れがち。

細やかな診察を望むなら、都会の大きな病院に通うしかないかもしれません。

お子さんの健康状態によっては、医療面でのリスクを覚悟する必要がありそうです。

5-2.進学校や専門学校が近くにない

地方の高校は、都会の進学校と比べると大学合格実績などで見劣りしてしまうのが実情。

専門学校や各種スクールの選択肢も少ないので、多様な学びの機会に恵まれているとは言えません。

高校卒業後は県外の大学や専門学校に進学するケースが多いので、教育面では不利と感じる人もいるかも。

私が移住した離島には小中学校(小学と中学が1つの同じ建物)が1校、高校はありません。

その島の令和5年度の生徒数は、小学生が6人、中学生が2人です。

5-3.学校の部活動の種類が少ない

田舎の学校は生徒数が少ないので、都会の学校のように多彩な部活動があるわけではありません。

スポーツ少年団などの地域クラブはありますが、種類は限定的。

本格的に活動しようと思うと、都会まで習いに行く必要がある場合もあります。

お子さんの興味関心によっては、部活動の選択肢の少なさに不便を感じるかも。

この章の要点
  • 病院や医療機関の選択肢が少ない
  • 進学校や専門学校など教育施設が近くにない
  • 学校の部活動の種類が限られている

6.子供の人間関係が固定化しやすい

田舎のコミュニティは人数が少ない分、人間関係が固定化しやすいと言えます。

顔見知りが多いのは安心できる反面、子供の人間関係に影響することも。

幼少期からの付き合いが長いので、関係性がこじれると修復が難しくなるおそれも。

いじめ問題などが起こった際、簡単に環境を変えられないのは、田舎ならではの悩みかもしれません。

6-1.友達関係がマンネリ化しがち

都会なら学校が変われば新しい友達ができますが、田舎は選択肢が限られているのが悩みどころ。

幼稚園から高校まで、同じメンバーで過ごすなんてことも。

新しい刺激に触れる機会が少なく、友達関係がマンネリ化してしまう可能性も。

一旦人間関係でトラブルが起きた際は、離れられずに事態が悪化してしまうかも。

6-2.いじめ問題への対応に悩む

いじめはどこの学校でも起こり得る問題ですが、田舎の場合は関係修復が難しいのが現状。

加害者と被害者の家族同士が顔見知りだと、感情的になりやすいもの。

地域から離れることもできないので、問題がこじれると泥沼化する可能性も。

解決のために転校を考えても、選択肢が限られているのが田舎の難しさ。

6-3.多様性を受け入れる土壌が乏しい

田舎のコミュニティは、同質性の高い集団であることが多いもの。

多様性を受け入れる土壌が乏しいと、個性的な子供は生きづらさを感じるかも。

ちょっと空気が読めなかったり、主張が強かったりすると、浮いた存在として扱われてしまうかも。

周囲と異なる個性や価値観を認め合える環境づくりは、田舎の子育ての課題と言えるでしょう。

この章の要点
  • 人間関係が固定化し、友達関係がマンネリ化しがち
  • いじめ問題が起こると関係修復が難しい
  • 同質的な環境では多様性を受け入れる土壌が乏しい

まとめ

田舎暮らしの子育ては、自然とのふれあいや人との絆など、都会にはない魅力がたくさん。

一方で、教育面や人間関係の固定化など、子育てしづらいと感じるポイントもあるでしょう。

住み慣れない土地での子育ては、誰しも不安を感じるもの。

しかし、田舎ならではの良さを活かせば、都会とは違った形で子供を育てられるはず。

子育てに理想の場所はありません。

どんな環境でも、親の努力次第で充実した子育てが可能です。

都会か田舎か、地域の特性をよく考えて、自分に合った場所を選ぶことが大切。

もし田舎暮らしを選ぶなら、覚悟を決めて飛び込んでみてはいかがでしょうか。

現実逃避ではない前向きない移住なら、きっと上手くいきます。

みなさんが理想の子育て環境を見つけられますように。