パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区 観光情報まとめ

世界遺産の概要


“世界の十字路”といわれるパナマの首都パナマ・シティに初めて町が築かれたのは1519年、現在の町の中心である新市街から北東へ6㎞ほどのパナマ・ビエホに、太平洋沿岸で最初のスペイン植民地として築かれ繁栄を極めた。
しかし1671年、イギリス人の海賊ヘンリー・モーガンによって町は徹底的に破壊され、新市街の南に位置する旧市街(カスコ・ビエホ)へと町の中心は移っていった。

スペイン植民地時代の遺跡が残るパナマ・ビエホは1997年に、古い町並みが残る旧市街は2003年に世界遺産に登録され、この2つは「パナマ・ビエホ古代遺跡とパナマの歴史地区」として合わせて世界遺産に登録されている。
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パナマ・シティの新市街について


現在のパナマ・シティの中心である新市街で最も賑やかなのが、El PanamaやCrowne Plazaといった高級ホテルが通りに面して建つ周辺で、その他のホテルやレストラン、銀行や旅行会社などもこの辺りに集中している。

新市街から北東に6㎞ほど行くと、まず民芸品市場とパナマ・ビエホのビジターセンターを兼ねた博物館があり、その先に遺跡がある。
宗教施設の遺跡が多く、破壊されて以降は廃墟のようになっていたが、近年は遺跡の修復や町の整備が進み、現在は一帯が公園のようになっている。

カテドラル(大聖堂)の鐘楼の内部には階段が設置され、現在は高さ33mの展望台として利用されている。
博物館には周辺で出土した土器や、パナマ・ビエホの当時の繁栄を再現した模型などが展示されている。
開館は遺跡が8:30~18:30、博物館が9:00~17:00、共に月曜休み、入場は共通券でUS$6。

新市街の主要な通りを南下していくとセントラル通りに合流し、この合流地点となる5月5日広場はとても混雑していて、付近には下記の2つの博物館がある。

文化人類学博物館には考古学、民俗学、地質学、生物学、文化人類学という5つの展示室があり、パナマの歴史と文化を知ることのできる場所で、先住民の遺品なども展示されている。
開館は8:00~15:30、土・日休みで入場料はUS$2。

アフロ・アンティジャーノ博物館は、主にパナマ運河建設の労働力としてやってきた、黒人の文化に関しての博物館。
開館は9:30~15:30、日・月休みで入場料はUS$1。

セントラル通りは店が立ち並ぶ賑やかな通りで、道なりに進んでいくと旧市街の独立広場に突き当たる。

旧市街について


旧市街の中心である独立広場に面して、カテドラル(大聖堂)とパナマ運河博物館、パナマ政庁舎が建っている。
建物正面に美しい装飾が施されたカテドラルは、100年以上の年月をかけて完成したもので、内部は公開されて自由に出入りできる。

また、パナマ・ビエホのカテドラルから移設された3つの鐘が現在も残っていてる。
パナマ運河博物館は、パナマ運河に関する様々な資料が展示され、建設当時の様子や米国からの返還の式典の模様、パナマ運河のクルーズの映像などがビデオ上映されている。
開館は9:00~17:00、月曜休みで入場料はUS$2。
パナマ政庁舎は1階に小さな博物館があり、植民地時代の資料や装飾品、当時の地図などが展示されている。
開館は9:00~15:30、土・日休みで入場料はUS$2。

旧市街の西に広がるアンコンの丘からはパナマ・シティを一望でき、頂上には大きなパナマ国旗が掲げられている。

パナマ市内の交通機関と移動手段について


交通機関はバスと地下鉄があり、バスはUS$0.25、地下鉄はUS$0.35、利用した区間にかかわらず料金は一律で、利用するにはUS$2のメトロカードが必要。
カードはバスターミナルや地下鉄の駅で購入でき、カードにお金をチャージする日本のSuicaのようなもので、このカード1枚でバスと地下鉄どちらも利用できる。

黄色い車体が目印のタクシーはメーターがなく、移動するエリアによって料金が決まっている。
あらかじめ決められているエリアを1つ越えるごとに課金され、目的地に着くまでにいくつのエリアを越えたかで料金が決まる。
なので乗車前に目的地を告げ、料金の確認と交渉をしてから利用しましょう。
料金形態は異なるが、パナマ・シティの見所の回る2階建ての観光バスも運行している。
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旧市街のその他の見どころ


国立劇場

1908年に完成した国立劇場で、現在もクラシックやオペラのコンサートが行われている。
内部は床は大理石、シャンデリアが吊るされた天井には装飾が施され、催し物がない時はUS$1を支払えば内部の見学が出来る。
劇場の前には大きな鐘楼が印象的なサン・フランシスコ教会がある。

サン・ホセ教会

教会内部にある、黄金の豪華な祭壇は一見の価値あり。
1671年、ヘンリー・モーガンによってパナマ・ビエホが破壊された際に、あらゆる金銀財宝が持ち去られたが、この祭壇だけは漆喰を塗って隠して略奪を免れた。

フランス広場

旧市街の南東の先端に位置する美しい広場で、広場沿いには海を望める遊歩道がある。
新市街に高層ビルの夜景も眺められ、市民の憩いの場として親しまれている。

パナマ運河には1962年に完成したラス・アメリカス橋と、2004年に完成したセンティニアル橋が架かっていて、どちらも夜にライトアップされた姿はとても美しい。
パナマ運河では遊覧船でのクルーズが楽しめ、車窓から運河が眺められるパナマ運河鉄道、大型船が運河を通過する様子が見学できるミラフローレス水門などもある。

ラス・アメリカス橋のたもとの南東に位置するのが、パナマ・シティの南端となるアマドールという地区がある。
アマドールといわれる一帯は、パナマ運河建設の際に掘削した土砂を利用してできた地区で、南東に浮かぶナオス、ペリコ、フラメンコという3つの小島と道路で繋がっていて、この道路の路肩には海の方を向けてベンチが設置されている。
アマドールと小島にはカフェやレストランがあり、海を望める人気のシーサイドエリア。
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パナマ・シティの気候


赤道に近いパナマは亜熱帯気候に属し、一部の山岳地帯を除けば1年中高温多湿で、季節による気温の変化は少ないので、日中であれば年間を通じて日本の夏の服装で過ごせる。
ただし降水量は時期によって異なり、季節は一応1~4月の乾季、5~12月の雨季に分けられる。

乾季の気候と特徴

1~4月が乾季で、特に雨が少ない1~3月がパナマ観光のベストシーズンとなる。
1ヶ月の降水量は、1~3月は20~30㎜、4月は60~70㎜ほどなので雨の心配はない。
最も暑い4月は最高気温が35℃を超える日も珍しくないが、朝晩は気温が下がるので日本の真夏のような蒸し暑さや寝苦しさを感じることはないでしょう。

雨季の気候と特徴

5~12月が雨季と聞くと、観光のシーズンは短い乾季に限られると思われがちだが、雨季といっても日本の梅雨のように1日中雨が降る続くということはなく、午後にスコールのようなまとまった雨が降り、短時間で止むことが多い。

長時間降り続いたり午前中から雨が降ることはあまりないため、観光に適さないというわけではない。
年間降水量は、パナマ・シティなど多くの町が位置する太平洋側で1500~2000㎜で、毎月200~300ほどの雨が降る。

日本からのアクセスと行き方


現在、日本からパナマへの直行便はないため、アメリカのロサンゼルスやヒューストン、ダラスやマイアミ経由でパナマのトクメン国際空港に向かうのが一般的で、フライト・乗り継ぎ込みで所要19~30時間ほど。
また、アメリカ経由の便を利用する際はESTAの取得が必要になる。
ESTAに関する詳細はこちら。
アメリカへの入国とESTA取得方法

空港からパナマ・シティ新市街まで約20㎞あり、交通渋滞のひどい一般道を走る市バスだと1~2時間近くかかることもある。
高速道路を走る市バスなら約40分、タクシーも高速道路を走って約20分で新市街に到着する。

通貨と言語とビザについて

公用語はスペイン語だが、外国人旅行者の多い観光地や都市部では英語が通じる所もある。
パナマは自国の紙幣がなく、USドルがバルボア(Balboa)という名称でそのまま使われている。
硬貨はUSのセントとパナマのセンタボがどちらも流通してる。
また、パナマでの通貨はUS$ではなくB.と表記される。

日本人の観光目的でのパナマへの入国は、180日以内の滞在であればビザ不要。
パスポートは入国時残存有効期間が6ヶ月以上必要。
ただし、入国審査時に出国用航空券(e-チケット)の提示を求められることがあるので注意が必要。

基本情報はこちら
パナマの基本情報

気候に関してはこちら
パナマの気候とベストシーズン

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