エクアドルの気候とベストシーズン

スペイン語で“赤道”を意味するエクアドルは、その国名の通り赤道直下に位置し、日本のような四季はなく、季節は大きく乾季と雨季に分かれる。
国土は日本の本州ほどで南米にしては小さいが、その気候は地域によって大きく異なり、国の中心部の山岳地帯、その西側の海岸地帯、東側の熱帯雨林、本土から離れたガラパゴス諸島の4つの地域に分かれる。

コスタ(海岸地帯)の気候


太平洋に面したこの地域は赤道直下の熱帯の低地だが、冷たいパナマ海流とフンボルト海流の影響で穏やかな気候をしている。
年間を通じて気温の変化はあまりなく、年間平均気温は26℃前後。
雨季の12~4月は高温多湿で蒸し暑く、最高気温は30℃を超える日も少なくない。
年間降水量のほとんどが雨季に集中し、時折スコールのような激しい雨が降る。

乾季の5~11月は全くと言っていいほど雨は降らず、気温も雨季より2~3℃下がるので過ごしやすい。
コスタに属するグアヤキルなどを訪れるならば乾季がベストシーズン。
グアヤキルの年間の平均最高気温は28~31℃、最低気温は20~23℃。
雨季の降水量は、1~3月は1ヶ月に200~300㎜ほど、4・12月は1ヶ月に50~150㎜ほど。

シエラ(山岳地帯)の気候


南北に走る3つのアンデス山系が重なる山岳地帯の中央部には、4000~6000m級の山々が22座も連なり、そのほとんどが活火山のため、一帯は“火山通り”とも呼ばれている。
その中でも、標高5897mのコトパクシ山は世界一高い活火山として有名である。
これらの山々に囲まれたキトやクエンカなどの町は標高が高いため、赤道直下にありながらも年間平均気温は14~15℃前後と涼しく、その過ごしやすさから“永遠の春”とも言われる。

年間を通じて気温の変化はあまりなく、年間の平均最高気温は18~22℃、最低気温は8~10℃。
季節は10~3月は雨季、4~9月は乾季だが、雨の多い時期と降水量は地域により若干異なる。
雨季の1ヶ月の降水量はキトで100~150㎜ほど、クエンカで70~100㎜ほど。
この地域を訪れるベストシーズンは、最も天候が安定して晴天の日が多い6~8月。

オリエンテ(熱帯雨林地帯)の気候


アンデス山脈東側のオリエンテは高温多湿の熱帯ジャングルで、年間を通じて雨が多く蒸し暑い。
広大な手つかずの大自然には珍しい植物や野生動物が多く生息しており、原住民も生活している。
年間平均気温は25℃前後で、最も雨が多い時期は1~4月。

ガラパゴス諸島の気候


本土の西の太平洋に浮かぶ、大小様々な島からなるガラパゴス諸島。
一年を通じて温暖で、年間平均気温は24℃前後。
12~5月は雨季で大体1日に1度は雨が降る。
1~4月は特に高温多湿で蒸し暑く、その中でも3月は最も降水量が多く気温も高くなる。

6~11月は乾季で雨がほとんど降らず、気温も下がり過ごしやすいが、ガルーアと呼ばれる霧が発生しやすくなる時期でもあり、その影響で曇った日が多くなる。
雨季の平均の最高気温は27~30℃、最低気温は21~23℃、1ヶ月の降水量は40~90㎜ほど。
乾季の平均の最高気温は24~27℃、最低気温は18~21℃。

雨季と乾季ともに、朝晩は涼しく感じるほど気温が下がるが、日中は日差しが強いのでサングラスや帽子、日焼け止めなどが必須となる。
乾季の方が過ごしやすいが、植物は雨季の方が比較的生き生きしている。
種類によっても異なるが、鳥などの繁殖行動は3~8月頃に多く見られる。
何を見たいか、何をしたいかでベストシーズンは変わってくるが、いつ訪れてもガラパゴス諸島の大自然を満喫することができるでしょう。

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サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区
ガラパゴス諸島

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