アレキパ歴史地区 観光情報まとめ

世界遺産の概要


ペルー南部に位置し、首都リマに次ぐ第二の都市アレキパは、町の建物が近郊で採れる白い火山岩で造られていることから、“白い町”という意味を持つ別名“シウダー・ブランカ(Ciudad Blanca)”と呼ばれる。

インカ帝国第4代皇帝マイタ・カパックの時代に町は造られ、完成した美しい町を見た皇帝が、周辺の人々に向かってケチュア語でアリ・キパイ(Ari Quepay:ここに住みなさい)と言ったことが、アレキパの名前の起源だとされている。

1540年に入るとスペインによって町は征服され、カトリックの教会や修道院、カテドラルなどが建てられたアレキパは、インカ時代の歴史とスペインの建築が融合した見事な町へと発展していった。
その後は度重なる地震によって大きな被害を受けたが、現在もアレキパには歴史的建造物が多く残されており、その町の中心部は“アレキパ歴史地区”として2000年に世界遺産に登録された。

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アレキパ歴史地区観光の拠点はアルマス広場


アレキパの町の中心であり、観光の拠点となるアルマス広場は、1540年にスペインによって造られたもので、ヤシの木や花が植えられた広場を囲むようにコロニアルな建物が並び、いつも地元民や旅行者で賑わいを見せている。

ホテルやレストラン、旅行会社や観光案内所、教会や博物館もこの辺りに集中しており、歩いて回れるほどの距離に多くの見どころが点在している。

近郊を巡るツアーバスについて


アルマス広場からはツアーズ・クラス・アレキパ(Tours Class Arequipa)というガイド付きの観光バスツアーが出ており、アレキパ市内からサバンディーアやサチャカなどの近郊の町と見どころを巡る。
美しい景観の道を行き、チャチャニ山(標高6075m)やミスティ山(標高5822m)も望める。

コースはいくつかあり、所要時間は2時間30分~4時間30分で、料金はS/.35~45。
申し込みは現地の旅行会社かアルマス広場のツアーバス会社のオフィスでできる。
現地の旅行会社公式サイトはこちら。
Tours Class Arequipa

サン・ラサロ地区について


アレキパで最も古く美しい場所として知られるサン・ラサロ地区は、車1台がやっと通れるほどの石畳の狭い道が延び、両側は火山岩で造られた白い建物が建ち並ぶ。
日差しを浴びて輝く白い町はとても美しく、窓辺に飾られた花や時折あるカラフルな建物が彩りを添え、白い町がより一層映える。
アルマス広場の北に位置し、歩いて行ける距離なので天気のいい昼間に散策したい。

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アレキパ歴史地区の見どころ


カテドラル(アレキパ大聖堂)

アルマス広場の北側に面し、近郊で採れた白い火山岩で造られた美しい教会。
1612年に建設され、19世紀以降に増築や修復がされて現在の姿となった。
内部はシンプルで広々とした造りで、大きなパイプオルガンが存在感を示す。
カテドラルの西側は博物館になっており、歴史ある貴重な宗教美術品が展示されている。

カテドラルの開館は6:00~10:00、17:00~19:00、入場無料。
博物館の開館は10:00~17:00、入場料はS/.10。
公式サイトはこちら。
Museo de la Catedral de Arequipa

サンタ・カタリナ修道院

アルマス広場の北に位置し、1580年に建設されたこの修道院はとても規模が大きく、周囲は白い壁で囲まれ、内部は迷路のような回廊と小さな中庭がいくつかある。
回廊には宗教画などが描かれ、中庭は綺麗な花で彩られている。
また、当時の日用品や美術品が展示された部屋もある。

とても広いので、入り口でもらえる地図を見ながら回るといいでしょう。
開館は月、水、金〜日が9:00~17:00、火、木が9:00~20:00、入場料はS/.40。
公式サイトはこちら。
Monasterio de Santa Catalina

モラル邸

1733年に建設され、その後地震によって大部分が倒壊したが1942年に復元された。
バロックとシジャール様式のモラル邸は、コロニアル建築の最高傑作と言われている。
正面の入り口には精細な彫刻が施され、内部には絵画やアンティーク家具が置かれ、綺麗にペイントされた壁で囲まれた中庭などが優雅な雰囲気を醸し出している。
開館は9:00~17:00、日曜休みで入場料はS/.5。

アンデス聖地博物館

1995年にアレキパ北部のアンパト山(標高6310m)の山頂付近で凍結した1体のミイラが発見された。
このミイラは推定約500年前に埋葬された身長147cm、年齢12~14歳の少女で、「ファニータ(Juanita)」と名付けられてこの博物館に展示されている。

この他にも土器や織物、装飾品などが展示されており、ガイドの説明を聞きながら見学できる。
開館は9:00~18:00、日曜は15:00までで入場料はS/.20。

市立歴史博物館

アルマス広場の北に位置し、サン・フランシスコ寺院の隣にある。
建物は19世紀に建設されたコロニアル建築で、内部には紀元前~インカ時代の発掘品や地元出身の画家が描いた絵画、歴史に関する資料が展示されている。
開館は8:00~17:00、日曜休みで入場料はS/.10。

ラ・レコレータ修道院/博物館

アリマス広場の西に流れるチリ川を渡った先にあり、町を見下ろす高台の上にある“ラ・レコレータ修道院”の中にある博物館。
内部は部屋ごとに展示品が分かれており、インカ時代の土器や動物の剥製、美術品や工芸品などが展示されている。
開館は9:00~12:00、15:00~17:00、日曜休みで入場料はS/.10。

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アレキパの気候


コスタ(海岸地帯)に属するアレキパの気候は、乾季と雨季に分かれる。
4~10月は乾季で過ごしやすい時期だが、1日の中の寒暖差が大きい。
日中は日差しが強く気温も上がるが、朝晩はかなり冷え込む。

11~3月は雨季で雨が降ることもあるが、年間降水量は100㎜ほどなので気になるほどではない。
1~3月は1ヶ月に20~40㎜程度の雨が降るが、それ以外は全くと言っていいほど雨は降らず、基本的にはいつでも晴天に恵まれている。

標高約2335mのアレキパの気温は年間を通じて変化が少なく、平均最高気温は常に21~23℃。
最低気温は雨季は8℃前後だが、6~8月は0℃近くまで冷え込むことがあるので、この時期にアレキパを訪れるには防寒着が必要になる。

年間を通じて温暖で雨が少ないアレキパはいつでも観光可能だが、雨季には上空を霧が覆い、晴れていても見晴らしが悪くなる日が多い。
ベストシーズンは空気が澄んでいて、町からチャチャニ山やミスティ山を望める6~9月となる。

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日本からのアクセスと行き方


現在、日本からペルーへの直行便は無いため、アメリカの都市を経由してリマのホルヘ・チャベス国際空港に向かうのが一般的で、所要時間は22~25時間ほど。
他にもカナダやメキシコ、ヨーロッパの各国を経由する便もあるが、ヨーロッパ経由の場合は所要時間は30時間以上かかる。
また、アメリカを経由する場合は事前にESTAを取得する必要がある。
ESTAに関しての詳細はこちら。
アメリカへの入国とESTA取得方法

リマからアレキパへの移動について

リマからアレキパへの移動は長距離バスか飛行機のどちらかになる。
飛行機の場合は、ホルヘ・チャベス空港から国内線で、アレキパのロドリゲス・バジョン空港まで所要1時間30分ほどで、この路線は1日に15便近く運行している。
この空港からアレキパ市内へは4kmほどで、空港敷地内に待機しているタクシーで約15分。

長距離バスの場合は、リマからアレキパまで所要15~16時間で、各バス会社が毎日3~5便運行している。
また、これらのバスはリマ市内の各バス会社のオフィス前から発着することが多いため、空港から市内までタクシーやシャトルバスを利用して移動する必要がある。
空港からのタクシーやシャトルバスは24時間運行しており、空港内に受付カウンターがある。
バス会社公式サイトはこちら。
cruz del Sur
Oltursa
Transportes Linea
Civa
Busportal(バスチケットブッキングサイト)

空港やバスターミナルからアレキパ市内への移動について

空港からアレキパの中心部までは約7㎞あり、空港からタクシーで10~20分、料金はS/.15前後で着く。
空港から市内へはバスも出ているが、このバスに乗るには空港から300mほど歩く必要があるため、大きな荷物がある人は空港からタクシーを利用した方がいいでしょう。
各地からの長距離バスが到着するバスターミナルからアレキパの中心部までは5㎞ほどあり、ここからタクシーで約10分、料金はS/.10前後で着く。

通貨と言語とビザについて

ペルーの公用語はスペイン語だが、観光地などでは英語が通じる所も多い。
通貨はソル(Sol)と補助通貨のセンティモ(Centima)があり、略号はS/と¢。
ペルーの通貨は2015年12月15日に、それまで流通していたヌエボ・ソル(Nuevo Sol)からソルに変更されたが、旧通貨であるヌエボ・ソルも使用できる。
また、観光地などではUSドルも流通している。
ペルーへの入国は、観光目的あれば最大183日までの滞在ならビザ不要。

基本情報はこちら
ペルーの基本情報

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ペルーの気候とベストシーズン

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