ギリシャの世界遺産・テッサロニキ

【日本から個人で】テッサロニキへの行き方【ギリシャの世界遺産】

テッサロニキとは?


ギリシャ北部に位置し、首都アテネに次ぐ第二の都市テッサロニキは、政治や経済、商工業の中心地として繁栄し、約1000年続いた中世ビザンティン(東ローマ帝国)時代の面影を色濃く残す街である。

紀元前315年、古代マケドニアの都市として当時の王カッサンドロスにより創建されると、テッサロニケという王妃の名を取って、この都市を“テッサロニキ”と名付けた。

紀元前168年以降、古代ローマ時代に港と街道を有する交易都市として栄え、この地を訪れた使徒パウロがキリスト教を布教すると、教会が設立されキリスト教伝道の中心地となる。

5世紀、中世ビザンティン時代にコンスタンティノープルに次ぐ第二の都市となり、15世紀のオスマン帝国時代になっても、交易の中枢を担う都市としてさらに繁栄していく。

現在も町に残る当時の貴重な歴史的建造物は、“テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群”として1988年に世界遺産に登録された。


ギリシャの世界遺産:テッサロニキ

テッサロニキを効率よく観光するには?


点在する見どころを効率よく回るのに便利なのが、テッサロニキ市内の主な見どころを巡る観光バス。
このバスは市内の見どころ8ヶ所を約80分で巡るバスで、約40分ごとに運行されている。

出発点と終着点はともにホワイト・タワー前で、途中で乗り降り自由なので利用しやすい。
8ヶ所の見どころの中で気になる所があれば、バスを降りてゆっくりと観光し、約40分ごとに来るバスで次に向かうことができる。

チケットは出発点のホワイト・タワー前で販売されているが、乗車時にバスで購入することもできる。
つまり、出発点でチケットを購入して乗車しなくても、ルート上の8ヶ所の好きな所から乗車し、その際にチケットを購入すればバスを利用することができる。
チケットは€10で2日間有効。

観光バス会社の公式サイトはこちら。
Sightseeing Thessaloniki

ギリシャの世界遺産:テッサロニキ

アクセス:日本からの行き方


現在、日本からギリシャへの直行便はなく、最低1回の乗り継ぎが必要になる。
一般的なのはヨーロッパの都市で乗り継ぐ方法で、日本からパリ、ローマ、ロンドン、フランクフルトまで11〜13時間、これらの都市からアテネ国際空港(エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港)まで2〜4時間。

ヨーロッパ以外では、ドバイやアブダビ、イスタンブールやドーハなどで乗り継ぐ方法があり、所要時間はヨーロッパ経由とあまり変わらない。
アテネからテッサロニキへは、飛行機、鉄道、バスのいずれかを利用する。

空港公式サイトはこちら。
Athens International Airport

アテネから飛行機(国内線)を利用する


アテネからテッサロニキ・マケドニア国際空港への国内線がほぼ毎日出ており、所要約1時間。
また、海外から直接テッサロニキへ乗り入れている国際便も多い。
空港からテッサロニキ市内までは約15㎞離れており、エアポートバスかタクシーを利用する。

エアポートバスは、ツィミスキ通り、テッサロニキ駅を経由してマケドニア・バスターミナルまで行くので、テッサロニキ市内を観光する場合はツィミスキ通りで下車しましょう。
所要30〜40分ほどで料金は€2、タクシーの場合は€20前後かかる。

ギリシャの世界遺産:テッサロニキ

アテネから鉄道かバスを利用する


アテネから鉄道やバスでテッサロニキへ行くには、まず空港から約30㎞離れたアテネ市内へ行く。
エアポートバス、地下鉄、タクシーのいずれかを利用してアテネ市内へ行き、そこから鉄道かバスでテッサロニキへ向かう。

エアポートバスでアテネ市内へ行き、長距離バスでテッサロニキへ行く

アテネ国際空港内部はAエリアとBエリアに分かれているが、エアポートバス乗り場はBエリア側の到着ロビーを出た所にあり、チケット売り場もこの近くにある。

行き先により番号が異なるが、キフィスウ・バスターミナル(Kifissos Bus Terminal)行きの93番に乗る。
キフィスウ・バスターミナルはBus Terminal Aと表記されることもあるので注意が必要。

空港からここまで所要約1時間で料金は€5。
ここからテッサロニキ行きのバスが出ており、所要約6時間で料金は€43。

バスターミナルのチケット売り場は、行き先によって窓口が分かれているので注意が必要。
また、エアポートバスは基本的には24時間運行している。

地下鉄(メトロ)でアテネ市内へ行き、鉄道でテッサロニキへ行く

空港到着ロビーを出て、5分ほど歩いた所に駅がある。
ここからLine3の地下鉄に乗り、シンタグマ駅(Syntagma)まで行く。

ここでLine2に乗り換え、ラリッサ駅(Larissa)まで行く。
なお、ラリッサ駅はアテネ中央駅(Athens Central)と表記される場合もある。

ここで地下鉄からテッサロニキ行きの鉄道に乗り換える。
テッサロニキ行きは1日にだいたい6本出ていて、普通とIC(急行)がある。

普通は所要約6時間、料金は€25〜35。
ICは所要約5時間20分、料金は€45〜55。

チケットは駅の窓口で買うか、運営会社の公式サイトで買う。(予約も可)
テッサロニキ駅から市内へは、タクシーか駅前のバスターミナルからバスを利用する。

鉄道運営会社の公式サイトはこちら。
Train Ose

タクシーでアテネ市内へ行く

到着ロビーを出てほぼ中央にタクシー乗り場がある。
アテネ市内まで所要約40分、料金は一律€38、00:00〜5:00は€54。

通貨と言語とビザについて


通貨はユーロ(€)で公用語は現代ギリシャ語だが、観光地やホテルなどでは英語が通じる所が多く、場所によってはフランス語、イタリア語、ドイツ語の方がよく通じる場合もある。
ギリシャへの入国は、シェンゲン協定加盟国での総滞在日数が90日以内であればビザは不要。
また、パスポートの残存有効期間が入国時に滞在日数+90日以上必要。

シェンゲン協定に関しての詳細はこちら
シェンゲン協定加盟国への入国方法

この世界遺産に関する詳細はこちら
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