古代都市スコータイと周辺の古代都市群 観光情報まとめ

世界遺産の概要


首都バンコクから北へ約400㎞、タイ北部の町スコータイは、1238年にタイ民族最初の王朝として誕生したスコータイ王朝の都として歴史が始まり、スコータイとは“幸福の夜明け”という意味をもつ。

タイ民族は、クメール帝国の支配下であったこの地からクメール民族を追放して王朝を築くと、その強力な軍事力と豊穣な土地によって、タイ初の独立国家として発展していく。

1278年に初代国王の息子ラームカムヘーンが第3代国王に即位すると、優れた武人である彼の活躍によって王朝は栄華を極め、その絶大な勢力で国土を現在の隣国にまで拡大した。

しかし、彼の死後は徐々に勢力は衰退し、南部で新たにアユタヤ王朝が台頭し始めると、スコータイ王朝は1365年にアユタヤ王朝の属国となり、約140年という短いながらも輝かしい歴史に幕を下ろした。

その後、かつての都は数百年にわたってジャングルの中に埋もれていたが、タイ芸術局とユネスコによって当時の遺跡群は修復され、スコータイ王朝の王都スコータイ、第2の都市シー・サッチャナーライ、城壁都市カムペーン・ペッの3ヶ所が歴史公園に指定される。

当時の貴重な遺跡群が残るこれらの歴史公園は、1991年に“古代都市スコータイと周辺の古代都市群”として世界遺産に登録された。
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スコータイの町について


スコータイの町はヨム川沿いに広がり、市内の中心部はシンワット通りとチャロットウィティトン通りが交わる辺りで、この周辺には市場や屋台が軒を連ね、町とスコータイ空港を結ぶリムジンバスもこのすぐそばのバス乗り場から発着し、空港からここまでは所要30分ほど。

また、各地からのバスが到着するバスターミナルは市内の北西にあり、中心部までトゥクトゥクやソンテウ(乗合いバス)で10分ほどで着く。

遺跡が残るスコータイ歴史公園は市内の約12㎞西の、ムアン・カオ(Muang Kao:古い町)というエリアにあり、市内からはソンテウやトゥクトゥクで向かうのが一般的である。
町の中心部から西に進み、ヨム川を渡って200mほど行くと、ムアン・カオ行きのソンテウ乗り場があり、乗客が集まりしだい出発し、ムアン・カオの歴史公園内まで所要30分ほど。

バンコクやチェンマイ発のスコータイ行きのバスのほとんどは、歴史公園の中を経由してスコータイ市内に向かうので、市内まで行かずにここで下車する方法もある。
また、空港からのリムジンバスはスコータイ市内を経由して歴史公園が終点のため、市内で降りずに直接歴史公園に行くこともできる。

歴史公園内にもゲストハウスや食堂、市場やおみやげ屋があるので、数日の滞在なら泊まる場所さえ確保できれば、市内まで行かなくても特に困ることは無い。

スコータイ歴史公園について


数百年にわたってうっそうとしたジャングルの中に埋もれていた遺跡群を、ユネスコとタイ芸術局によって修復したのちに歴史公園に指定され、その総面積は約70㎢と広大である。
歴史公園は城壁に囲まれた中心部、城壁の外の西部、北部、東部、南部という5つのエリアに分かれ、城壁内、西部、北部のそれぞれで入場料100Bを支払う仕組みになっている。

また、各エリアへの入場は自転車は10B、バイクは20B、車は50Bの追加料金が発生する。
開園時間は6:30~19:00、チケットの販売は18:00までで、チケット売り場は城壁内に2ヶ所、城壁外の西部と北部に1ヶ所ずつある。

主要な遺跡は城壁内に36ヶ所、城壁外に90ヶ所、小さなものも含めると300ヶ所以上あるとされており、効率良く見どころを巡るなら、城壁内の店でレンタサイクルやレンタバイクを利用するか、市内から向かう際に交渉し、トゥクトゥクやモーターサイ(バイクタクシー)をチャーターするかになる。
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シー・サッチャナーライ歴史公園について


スコータイ市内から北へ約50㎞、ヨム川沿いに広がるスコータイ王朝第2の都市で、歴史公園はシー・サッチャナーライ市内の約12㎞南のチャリエン地区(Charien)にある。
スコータイからはバスで所要90分ほどで、チャリエン地区を経由して市内まで行くので、あらかじめ運転手に歴史公園に行くと伝えておけばここで降ろしてもらえる。

チャリエン地区のバス停は歴史公園の約2㎞東にあり、歴史公園へはバス停前のお店でレンタサイクルやレンタバイクを借りるか、トゥクトゥクやモーターサイで向かうかになる。
城壁に囲まれた歴史公園の総面積は約45㎢と広大で、遺跡は城壁外にも点在している。

城壁内だけであればレンタサイクルでも回れるが、城壁外の遺跡も回るのであれば、バス停から公園に向かう際にトゥクトゥクやモーターサイをチャーターした方が効率良く回れる。
また、レンタサイクルやレンタバイクは歴史公園でも扱っているお店がある。

開園時間は8:00~16:30、入場料は100B、車での入場は50Bの追加料金が発生する。
また、バス停の近くにあるワット・プラ・シー・ラタナー・マハータートへの入場は別途20Bかかる。

カムペーン・ペッ歴史公園について


スコータイ市内から南西へ約70㎞、ピン川沿いに広がるスコータイ王朝の城壁都市で、歴史公園は城壁に囲まれた旧市街と、その北西のアランイック地区(Aranyik)の2つのエリアに分かれており、市内の繁華街は旧市街の南側の川沿いに位置する。

スコータイからはバスで所要90分ほどで、バスは歴史公園前と繁華街を経由し、市内から川を隔てた対岸のバスターミナルが終点なので、終点まで行かずに途中で降りた方がいい。
上記の歴史地区と同様、遺跡巡りはレンタサイクルやレンタバイクを借りるか、交渉してトゥクトゥクやモーターサイをチャーターするかになる。

開園時間は6:00~18:00、入場料は150Bで、旧市街とアランイック地区どちらか片方の場合は100B。
また、アランイック地区への入場は自転車は10B、バイクは20B、車は50Bの追加料金が発生する。
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スコータイの気候


スコータイの年間平均最高気温は33℃前後で、夏季には40℃近くまで気温が上がる。
朝晩も25~26℃までしか気温が下がらず、蒸し暑く寝苦しい日が続く。
最も涼しい12~1月の日中は31~32℃まで上がるが、朝晩は19℃前後まで下がるので過ごしやすい。

雨季の降水量は毎月200~350㎜ほどだが、7月だけは100㎜前後に落ち着く。
夏季にも1ヶ月に30~60㎜ほど降るが、12~1月はほとんど雨は降らない。
観光のベストシーズンは気温も下がる乾季となる。

雨季(5月下旬~10月上旬)


日本の梅雨のように1日中降り続くことは少ないが、1日の中で降ったり止んだりする日が多く、時にはスコールや夕立のような激しい豪雨に見舞われ、道路が冠水することも珍しくない。
特に雨季の終わりが近づくと連日大雨が降り、タイ各地で洪水が発生することもある。

しかし、夏季よりは気温が下がるので、冠水や洪水が起きなければ雨の合間に町を観光することは可能で、特に東北部は雨季でも比較的雨は少ない。

乾季(10月下旬~2月上旬)


雨季の蒸し暑さが和らぎ、雨もほとんど降らない乾季はタイ観光のベストシーズンといえる。
空気が乾燥した晴天に恵まれ、年間を通じて最も気温が下がるのもこの時期。
特に北部や東北部の12~1月は、朝晩は肌寒く感じることもある。

夏季(2月下旬~5月上旬)


2月に入ると徐々に気温と湿度が高くなっていき、朝晩も蒸し暑さを感じるようになってくる。
3月~4月になると本格的な夏季となり、年間を通じて最も気温が高くなる。
夏季の後半になると激しいスコールが降るようになり、季節は雨季へと移り変わっていく。
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日本からのアクセスと行き方


日本からタイへの直行便があり、バンコクのスワンナプーム国際空港まで所要5~6時間ほど。
バンコクからスコータイへは、飛行機の国内線かバンコク市内のバスターミナルからバスで移動する。
国内線は、スワンナプーム国際空港からバンコク・エアウェイズのフライトが毎日2便あり、スコータイ空港まで所要90分ほど。
バスは北バスターミナルから毎日30便ほどあり、スコータイまで所要7時間ほど。

空港からバンコク市内への移動手段

エアポートリムジン

空港の到着ロビーや荷物受け取りエリアの窓口で申込み可能で、料金もここで支払う。
料金は行き先や車種によって異なるが、市内中心部までは1300~1500Bほど。
24時間運行されており、市内まで所要30~60分ほど。

メータータクシー

空港ターミナルビル1階の4番と7番の出口の外に自動受付機が並んでおり、タッチパネルの画面に触れるとゲート番号が記された紙がプリントアウトされるので、この紙に記されたゲートに停まっているタクシーに乗車する。

この紙には運転手の氏名や車両番号、会社連絡先なども記されているので、忘れ物やトラブルがあった時のために捨てないでとっておいた方が良い。

市内までの料金は250~300Bほどで、このメーター料金と別途で手数料50Bを支払う。
この手数料は、空港の自動受付機でタクシーを手配したことで発生する料金である。
こちらも24時間運行されており、市内まで所要30~60分ほど。

エアポートバスA3

空港ターミナルビル1階の8番出口から出て、通りを渡ると駐車場ビル手前の通り沿いに乗り場があり、新しいエアコン付きのバスが使用されている。
空港南のバーンナー・トラート通りを経由し、市内南東のBTSウドムスック駅に着く。
運行時間は6:00~20:00で30~60分に1本で、料金は30B、所要時間は約40分。

エアポートレイルリンク(ARL:空港連絡鉄道)

空港ターミナルビル地下1階のスワンナプーム駅から、市内のパヤー・タイ駅を約30分で結ぶ全8駅の各駅停車の列車で、朝5:56~深夜0:30の間で大体15分おきに運行されている。
料金は降りる駅によって異なり、終点のパヤー・タイ駅までは45B。
パヤー・タイ駅と通路で繋がるBTSパヤー・タイ駅で別の路線に乗り換えれば、北バスターミナル最寄りのモーチット駅(Mo Cnit)に行くことができる。

路線バス

路線バスは空港敷地内のパブリック・トランスポーテーション・センター始発で、ここまではターミナルビル2階から空港敷地内を巡回する無料のシャトルバスで10分ほど。
バスはエクスプレス(Express)とオーディナリー(Ordinary)の2種類があるが、オーディナリーは時間がかかるので利用するならエクスプレスがオススメ。
市内までは所要1~2時間、料金は34Bで、窓口か乗車時に運転手に支払う。

通貨と言語とビザについて

通貨はバーツ(Baht)で表記はB、補助通貨はサタン(Satang)で表記はS。
公用語はタイ語だが、観光地のホテルやレストランでは英語が通じる所もある。
日本人の観光目的でのタイへの入国は、空路の場合はタイ出国用の航空券(eチケットでも可)を持っていれば、ビザなしで最大30日間滞在可能。

陸路や海路で入国する場合はビザなしで最大15日間滞在可能。
これ以上タイに滞在する場合は、事前に観光ビザの取得が必要となる。
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